ベン・イズ・バック

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ベン・イズ・バック / ジュリア・ロバーツ
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「ベン・イズ・バック」 の解説・あらすじ・ストーリー

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解説・ストーリー

エイプリルの七面鳥」のピーター・ヘッジズ監督が施設を抜け出し、家に戻ってきた薬物依存の息子と、周囲の懸念を押し切り、更生を信じて彼を迎え入れた母親の愛と絆を、緊迫感あふれるサスペンスフルな展開で描いたヒューマン・ドラマ。主演はジュリア・ロバーツと「ある少年の告白」のルーカス・ヘッジズ。クリスマス・イヴの朝。19歳のベン・バーンズが薬物依存症の治療のために入所していた施設を抜け出し、実家に戻ってきた。母親のホリーは笑顔で迎え入れる一方、妹のアイヴィーは不信感をぬぐえず、継父のニールも何か問題を起こす危険があると、ベンを施設に送り返すべきだと主張する。それでもホリーがずっと監視することを条件に、ベンは一日だけ家族と過ごせることに。しかし、そんなベンの帰還をかぎつけた昔の薬物仲間たちは、決して彼を放っておいてはくれず…。 JAN:4532612140301

「ベン・イズ・バック」 の作品情報

作品情報

製作年: 2018年
製作国: アメリカ
原題: BEN IS BACK

「ベン・イズ・バック」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

キャスト・スタッフ

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ユーザーレビュー:15件

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1〜 5件 / 全15件

母の愛がどれほど深くとも・・・

投稿日:2019/11/24 レビュアー:カマンベール

つくづく薬物依存者の更生は、不可能ではあるまいか?
と思わせられる映画でした。

ベン(ルーカス・ヘッジズ)が薬物依存治療施設を抜け出して来たたった一日、
クリスマスイブの朝から翌朝までの物語りです。

突然、母親が運転する車前に現れたベン。
母ホリー(ジュリア・ロバーツ)は、凍りつくベンの妹を尻目に、ベンを心から抱きしめ
抱擁します。

施設を無断で外出したベンは、ホリー一家の《火薬庫》でした。
今までどれほどの迷惑をかけられてきたことか・・・。
一瞬も油断出来ない・・・洗面所の薬を隠し、宝石箱を戸棚の奥に隠す・・・
それが愛してやまない息子ベンに対してするホリーの最初の対応なのですから、悲しいですね。

そしてセーターを買うための、ほんの外出(ショッピング・モール)が、それから起こる大変なことの引き金・・に。
(ドラッグ仲間と一言会話をしたのです)

一家がベンとともに教会から帰ると家が荒らされ愛犬のポンスが消えていました。
モリーとベンはポンスを取り戻そうと夜の街を必死でさすらい探します。
そこからは危険なことだらけ・・・過去の行いそして、薬物への誘惑は、どうしようもなく
消えずに付き纏います。

辛い映画でした。
母ホリーがどんなにベンを愛しても、
「安心できて・・・愛されて・・・命がみなぎる感覚は、ドラッグでしか体験できない・・・ママでもそれは出来ないんだ・・・」
と、ベンは言います。
この映画は薬物依存者は家族や本人の努力や治療施設でも、治すことは不可能だと
訴えているようでした。
だから薬物には一度手を出したら《OUT(アウト)なんですよ》って教えてくれます。

監督・脚本はピーター・ホッジズ。
主演のベン役のルーカス・ホッジズの実父です。
ピーター監督は名作『ギルバート・グレイプ』の原作者で『アバウト・ア・ボーイ』の脚本家でもあります。
才能溢れる父子の活躍から目が離せませんね。

このレビューは気に入りましたか? 16人の会員が気に入ったと投稿しています

103分!こういう緊迫感もあったのか!! ネタバレ

投稿日:2019/11/21 レビュアー:くまげらの森

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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(2018年製作・アメリカ)
クリスマス・イヴの朝、薬物依存症の更生施設に入っていたベン(ルーカス・ヘッジズ)は、
突然、実家に帰り家族を驚かせる。母のホリー(ジュリア・ロバーツ)は喜ぶが、妹と継父の反応は微妙だ。
イブの朝から翌日までの、たった一日の出来事を描く。その一日が凄まじい。
過去に何があったか、どんな葛藤を乗り越えたのか映画は何も説明しない。
ただ、会話や回りの反応から観客は推量するばかり。しかし、母親の異常な注意、家族の警戒心、怪しい視線の友達などから、どんな大きな「まちがい」を犯したのか、ベンの行く先々で思い知らされる。

母ホリーは、ベンの帰郷を喜ぶが、すぐさま薬品と宝石類をベンの前から隠す。
継父は許可のない帰郷ならすぐ帰れと言い、24時間見張っている事を条件にする。
母はトイレの中までついて行き尿検査させ、洋服の試着する時も、ベンのポケットをすべて確認する。
(この辺は残酷なようにも思うが、それだけの事をしたのだ、妹もただ喜ぶばかりの状態じゃないのだとわかっている。
彼女もどんな思いだったか・・)
母は、街で出会ったかつての医師、今は認知症になっている老人にこう言い放った、
「いっぱい苦しんで死ねばいい!」そもそも鎮痛剤の過剰投与から始まったらしい。

さて、一家が教会から帰ると、家の中が荒らされ、愛犬がいなくなっていた。
かつての仲間の仕業だ、ベンは愛犬を探しに家を飛び出す。それを追う母親、
ベンは仲間の足跡を追う、それは昔の薬物行為にたどり着く道だった。

ジュリア・ロバーツの母親役が凄まじい。息子を更生させるために、自分はどんな思いをしたか、
努力と呻吟の日々だったかを、一日しかないセリフの中で表現する。
こういう母親像は初めて観た。甘やかしても厳しくてもダメなのだ。
いろんな事をして何度も裏切った息子をやはり信用する母。逃げてはいけないのは本人ばかりじゃないと思った。
親が再婚して継父と馴染めずにいた期間。継父も含め家族はみんな辛かったかもしれない。
何かに「逃げる」という事は誰にだって経験はある。だけど薬物はみんなを不幸にし、脱するのも長く大きな忍耐がいることを、改めて教えられる。

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身近に潜む薬物依存の怖さ

投稿日:2020/04/07 レビュアー:かつ

2018年 アメリカ映画
原題:BEN IS BACK

お話はクリスマスを控えたある日、更生施設から息子のベンが抜け出して家に帰って来たところから始まります。妹のアイヴィーは兄のベンの顔を見るなり凍りつき、スマホで早く帰ってきてと義父に連絡する。この段階で何が起こるんだろう?とちょっとサスペンスっぽい雰囲気になります。ホリー演じるジュリア・ロバーツはすっかり貫禄が付いて19歳の息子の母親役に全く違和感がなかったです。
この映画の言いたいことは幾つかあると思いますが、家族のあり方を通して更生する難しさと、生きてさえいればきっと望みはあるという事なのだろうか。
ラストは想像したより安堵しましたが、たった一回でも染まってしまうと、組織と薬から抜け出す難しさを感じましたし、他人事ではないと思いました。もちろんやってませんよ、薬物なんて。
でもこのベンの様に医者から処方された鎮痛剤によって薬物中毒になるというのが怖いと思いました。自分から薬物に手を出したならまだしも、他の病を治す薬で薬物中毒になるなんて!

アメリカでは近年問題になっているそうで、鎮静剤オピオイドの多量服用でトランプ大統領が非常事態宣言を出すほどの死者が出たという。こんな怖い事ってあるんですね。
この映画の影響があるのかどうかは分かりませんが、今まで製薬会社の創業一族がメトロポリタン美術館やルーブル美術館など様々な所に寄附ををしていたが、今後は一切の寄付は受けないと宣言したそうです。
単なる薬物依存との闘いではなく、自分の身近に潜んでいる薬物への可能性があると思うとこの映画の提言するところが分かる気がします。

このレビューは気に入りましたか? 2人の会員が気に入ったと投稿しています

放蕩息子の帰還?

投稿日:2019/12/28 レビュアー:ダイアー教授

とても深い映画でした。

<概要>
クリスマス・イブの日、ヤク中でリハビリ施設に入ってたドラ息子
ベン君がアポなしで実家に帰ってきます。
サプライズに慌てふためく母(元プリティウーマン)…
露骨に嫌悪感を表す妹…

劇中、多くは語られませんが家族構成をみると
どうやら複雑な家庭のようです。

ベンは家族とクリスマスを一緒に過ごすことになりますが…
シャバには誘惑(トリガー)がいっぱいです。ベンはヤクの誘惑に克てるのでしょうか?
ベンの帰省を知った悪友どもがベンにたかり始めます
ベンは彼らを拒絶できるのでしょうか?母はベンを守れるのでしょうか?
ベンが売ったヤクで人生を狂わされた女の子と対面します…
ベンはどうなるでしょうか?

<背景>
ベンがヤク中になったきっかけはスノボで骨折したときに処方された鎮痛剤でした。
アメリカでは今、鎮痛剤、正確には「オピオイド系の鎮痛剤」が問題になっているそうです。
ヘロインやモルヒネと同じ成分を含んでおり依存性が高いのです。
お医者さんがポンポン処方しちゃうので、もらった患者さんがそれをきっかけにヤクにハマってしまうそうです。

<放蕩息子の帰還>
この映画を観て、私の頭に浮かんだのは『ルカの福音書15章』に出てくる
「放蕩息子の帰還」の話でした。
財産を食い潰して帰ってきた次男坊をお父さんが温かく迎え入れる話です。
新品の服も着せてあげます。
ベンもショッピングモールでセーターを買ってもらいますよね。
『ルカ』では真面目な兄がおり、弟を迎え入れることに反対しますが、
映画では妹がその立場だと思います。

放蕩息子の話は「父=神」、「放蕩息子=罪を犯した人」で、
イエスは神の愛の大きさを喩えたのですが、
この映画ではそれを母が示していると思います。

なぜ母が?というと、
父性が弱体化して男が頼りにならない現代、
母に神の愛を託したのではないでしょうか?

だからお母さんの名前をHollyにしたのだと思います。

このレビューは気に入りましたか? 2人の会員が気に入ったと投稿しています

愛は我が子を救う?

投稿日:2019/12/09 レビュアー:飛べない魔女

本当に気持ちが苦しくなる作品だった。
薬物依存症に陥った我が子を助ける術は実に難しい。
依存症になった本人も抜け出したいと願っているのに
薬をついつい手にしてしまう。
ついつい打ちたくなってしまう。
飲んでしまいたくなってしまう。
家族はそこから引き出そうと愛情を持って
ありとあらゆる手段を講じて必死になるが
母の愛を十分に感じているはずの息子にも
その愛では救えないものなのか?

母親役のジュリア・ロバーツが強くて愛情深い母親を好演。
追い詰められ、息子を探し、必死で救い出そうとする母親の姿に
見ているこちら側も緊迫し、胸が痛んだ。
そして依存症の息子役のルーカス・ヘッジスは『ある少年の告白』でも
ゲイであることに悩む繊細な少年を見事に演じた若手俳優。
22歳とはいえ子役時代からの芸歴10年のベテランさんなのだ!
演技に貫禄を感じる。
本作でも依存症に悩む息子を渾身の演技で演じていた。

カマンベールさんのレビューにもあるように
本作では薬物依存症から抜け出すことの難しさを訴えていると同時に
だから薬物に手を出してはいけないのだ!という強いメッセージを受け取ることが出来る作品となっている。

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ベン・イズ・バック

ユーザーレビュー

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ユーザーレビュー:15件

母の愛がどれほど深くとも・・・

投稿日

2019/11/24

レビュアー

カマンベール

つくづく薬物依存者の更生は、不可能ではあるまいか?
と思わせられる映画でした。

ベン(ルーカス・ヘッジズ)が薬物依存治療施設を抜け出して来たたった一日、
クリスマスイブの朝から翌朝までの物語りです。

突然、母親が運転する車前に現れたベン。
母ホリー(ジュリア・ロバーツ)は、凍りつくベンの妹を尻目に、ベンを心から抱きしめ
抱擁します。

施設を無断で外出したベンは、ホリー一家の《火薬庫》でした。
今までどれほどの迷惑をかけられてきたことか・・・。
一瞬も油断出来ない・・・洗面所の薬を隠し、宝石箱を戸棚の奥に隠す・・・
それが愛してやまない息子ベンに対してするホリーの最初の対応なのですから、悲しいですね。

そしてセーターを買うための、ほんの外出(ショッピング・モール)が、それから起こる大変なことの引き金・・に。
(ドラッグ仲間と一言会話をしたのです)

一家がベンとともに教会から帰ると家が荒らされ愛犬のポンスが消えていました。
モリーとベンはポンスを取り戻そうと夜の街を必死でさすらい探します。
そこからは危険なことだらけ・・・過去の行いそして、薬物への誘惑は、どうしようもなく
消えずに付き纏います。

辛い映画でした。
母ホリーがどんなにベンを愛しても、
「安心できて・・・愛されて・・・命がみなぎる感覚は、ドラッグでしか体験できない・・・ママでもそれは出来ないんだ・・・」
と、ベンは言います。
この映画は薬物依存者は家族や本人の努力や治療施設でも、治すことは不可能だと
訴えているようでした。
だから薬物には一度手を出したら《OUT(アウト)なんですよ》って教えてくれます。

監督・脚本はピーター・ホッジズ。
主演のベン役のルーカス・ホッジズの実父です。
ピーター監督は名作『ギルバート・グレイプ』の原作者で『アバウト・ア・ボーイ』の脚本家でもあります。
才能溢れる父子の活躍から目が離せませんね。

103分!こういう緊迫感もあったのか!!

投稿日

2019/11/21

レビュアー

くまげらの森

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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(2018年製作・アメリカ)
クリスマス・イヴの朝、薬物依存症の更生施設に入っていたベン(ルーカス・ヘッジズ)は、
突然、実家に帰り家族を驚かせる。母のホリー(ジュリア・ロバーツ)は喜ぶが、妹と継父の反応は微妙だ。
イブの朝から翌日までの、たった一日の出来事を描く。その一日が凄まじい。
過去に何があったか、どんな葛藤を乗り越えたのか映画は何も説明しない。
ただ、会話や回りの反応から観客は推量するばかり。しかし、母親の異常な注意、家族の警戒心、怪しい視線の友達などから、どんな大きな「まちがい」を犯したのか、ベンの行く先々で思い知らされる。

母ホリーは、ベンの帰郷を喜ぶが、すぐさま薬品と宝石類をベンの前から隠す。
継父は許可のない帰郷ならすぐ帰れと言い、24時間見張っている事を条件にする。
母はトイレの中までついて行き尿検査させ、洋服の試着する時も、ベンのポケットをすべて確認する。
(この辺は残酷なようにも思うが、それだけの事をしたのだ、妹もただ喜ぶばかりの状態じゃないのだとわかっている。
彼女もどんな思いだったか・・)
母は、街で出会ったかつての医師、今は認知症になっている老人にこう言い放った、
「いっぱい苦しんで死ねばいい!」そもそも鎮痛剤の過剰投与から始まったらしい。

さて、一家が教会から帰ると、家の中が荒らされ、愛犬がいなくなっていた。
かつての仲間の仕業だ、ベンは愛犬を探しに家を飛び出す。それを追う母親、
ベンは仲間の足跡を追う、それは昔の薬物行為にたどり着く道だった。

ジュリア・ロバーツの母親役が凄まじい。息子を更生させるために、自分はどんな思いをしたか、
努力と呻吟の日々だったかを、一日しかないセリフの中で表現する。
こういう母親像は初めて観た。甘やかしても厳しくてもダメなのだ。
いろんな事をして何度も裏切った息子をやはり信用する母。逃げてはいけないのは本人ばかりじゃないと思った。
親が再婚して継父と馴染めずにいた期間。継父も含め家族はみんな辛かったかもしれない。
何かに「逃げる」という事は誰にだって経験はある。だけど薬物はみんなを不幸にし、脱するのも長く大きな忍耐がいることを、改めて教えられる。

身近に潜む薬物依存の怖さ

投稿日

2020/04/07

レビュアー

かつ

2018年 アメリカ映画
原題:BEN IS BACK

お話はクリスマスを控えたある日、更生施設から息子のベンが抜け出して家に帰って来たところから始まります。妹のアイヴィーは兄のベンの顔を見るなり凍りつき、スマホで早く帰ってきてと義父に連絡する。この段階で何が起こるんだろう?とちょっとサスペンスっぽい雰囲気になります。ホリー演じるジュリア・ロバーツはすっかり貫禄が付いて19歳の息子の母親役に全く違和感がなかったです。
この映画の言いたいことは幾つかあると思いますが、家族のあり方を通して更生する難しさと、生きてさえいればきっと望みはあるという事なのだろうか。
ラストは想像したより安堵しましたが、たった一回でも染まってしまうと、組織と薬から抜け出す難しさを感じましたし、他人事ではないと思いました。もちろんやってませんよ、薬物なんて。
でもこのベンの様に医者から処方された鎮痛剤によって薬物中毒になるというのが怖いと思いました。自分から薬物に手を出したならまだしも、他の病を治す薬で薬物中毒になるなんて!

アメリカでは近年問題になっているそうで、鎮静剤オピオイドの多量服用でトランプ大統領が非常事態宣言を出すほどの死者が出たという。こんな怖い事ってあるんですね。
この映画の影響があるのかどうかは分かりませんが、今まで製薬会社の創業一族がメトロポリタン美術館やルーブル美術館など様々な所に寄附ををしていたが、今後は一切の寄付は受けないと宣言したそうです。
単なる薬物依存との闘いではなく、自分の身近に潜んでいる薬物への可能性があると思うとこの映画の提言するところが分かる気がします。

放蕩息子の帰還?

投稿日

2019/12/28

レビュアー

ダイアー教授

とても深い映画でした。

<概要>
クリスマス・イブの日、ヤク中でリハビリ施設に入ってたドラ息子
ベン君がアポなしで実家に帰ってきます。
サプライズに慌てふためく母(元プリティウーマン)…
露骨に嫌悪感を表す妹…

劇中、多くは語られませんが家族構成をみると
どうやら複雑な家庭のようです。

ベンは家族とクリスマスを一緒に過ごすことになりますが…
シャバには誘惑(トリガー)がいっぱいです。ベンはヤクの誘惑に克てるのでしょうか?
ベンの帰省を知った悪友どもがベンにたかり始めます
ベンは彼らを拒絶できるのでしょうか?母はベンを守れるのでしょうか?
ベンが売ったヤクで人生を狂わされた女の子と対面します…
ベンはどうなるでしょうか?

<背景>
ベンがヤク中になったきっかけはスノボで骨折したときに処方された鎮痛剤でした。
アメリカでは今、鎮痛剤、正確には「オピオイド系の鎮痛剤」が問題になっているそうです。
ヘロインやモルヒネと同じ成分を含んでおり依存性が高いのです。
お医者さんがポンポン処方しちゃうので、もらった患者さんがそれをきっかけにヤクにハマってしまうそうです。

<放蕩息子の帰還>
この映画を観て、私の頭に浮かんだのは『ルカの福音書15章』に出てくる
「放蕩息子の帰還」の話でした。
財産を食い潰して帰ってきた次男坊をお父さんが温かく迎え入れる話です。
新品の服も着せてあげます。
ベンもショッピングモールでセーターを買ってもらいますよね。
『ルカ』では真面目な兄がおり、弟を迎え入れることに反対しますが、
映画では妹がその立場だと思います。

放蕩息子の話は「父=神」、「放蕩息子=罪を犯した人」で、
イエスは神の愛の大きさを喩えたのですが、
この映画ではそれを母が示していると思います。

なぜ母が?というと、
父性が弱体化して男が頼りにならない現代、
母に神の愛を託したのではないでしょうか?

だからお母さんの名前をHollyにしたのだと思います。

愛は我が子を救う?

投稿日

2019/12/09

レビュアー

飛べない魔女

本当に気持ちが苦しくなる作品だった。
薬物依存症に陥った我が子を助ける術は実に難しい。
依存症になった本人も抜け出したいと願っているのに
薬をついつい手にしてしまう。
ついつい打ちたくなってしまう。
飲んでしまいたくなってしまう。
家族はそこから引き出そうと愛情を持って
ありとあらゆる手段を講じて必死になるが
母の愛を十分に感じているはずの息子にも
その愛では救えないものなのか?

母親役のジュリア・ロバーツが強くて愛情深い母親を好演。
追い詰められ、息子を探し、必死で救い出そうとする母親の姿に
見ているこちら側も緊迫し、胸が痛んだ。
そして依存症の息子役のルーカス・ヘッジスは『ある少年の告白』でも
ゲイであることに悩む繊細な少年を見事に演じた若手俳優。
22歳とはいえ子役時代からの芸歴10年のベテランさんなのだ!
演技に貫禄を感じる。
本作でも依存症に悩む息子を渾身の演技で演じていた。

カマンベールさんのレビューにもあるように
本作では薬物依存症から抜け出すことの難しさを訴えていると同時に
だから薬物に手を出してはいけないのだ!という強いメッセージを受け取ることが出来る作品となっている。

1〜 5件 / 全15件