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バイス

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バイス / クリスチャン・ベール
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(5点満点)

14

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ジャンル:

「バイス」 の解説・あらすじ・ストーリー

『マネー・ショート〜』のアダム・マッケイ監督による実話&社会派ブラックエンタテインメント。政界への道を志す青年、ディック・チェイニー。ドナルド・ラムズフェルドの下で政治の表と裏を学んだ彼は、次第に魔力的な権力の虜になっていく。※一般告知解禁日:8月2日12:00

「バイス」 の作品情報

製作年: 2018年
製作国: アメリカ
原題: VICE

「バイス」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

バイスの詳細

  • 新作
収録時間: 字幕: 音声:
132分 英:ドルビーデジタルステレオ、日:ドルビーデジタルステレオ
レイティング: 記番: レンタル開始日:
VPBU23198 2019年10月09日
在庫枚数 1位登録者: 2位登録者:
323枚 151人 188人

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ユーザーレビュー:14件

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この男・・本当に《真っ黒》

投稿日:2019/08/28 レビュアー:カマンベール

バイスとは「副」を表すと共に、邪悪な・・などの意味がある言葉。
この映画の主人公ディック・チェイニーは、30年近くに渡って、
権力の中枢で、最高権力者・大統領の腹心として、大統領をさて置き、意のままに権力を行使して悪政を行なった男です。

クリスチャン・ベールの20キロ増量して特殊メイクに毎回5時間かけたと言うなりきり演技だ。
潰れたような声(ダミ声)に発声・・何からかにまでそっくりで、ベールの原型をとどめていないのは、やや悲しい。
まず何をやったか?
一番に挙げられるのは、
《9・11後の混乱から、アメリカをイラク戦争へと主導した事》
・・・何万人の人がこの戦争で犠牲になった。
チェイニーの真意は戦争を、おっぱじめて、石油会社の大株主だった自分を儲けさせる事(ジョージ・W・ブッシュ大統領もしかり・・大儲け)

第2は1986年の税制改革・・富裕者層の大幅減税を実現。
(現在の貧富の格差社会の原型を作った)

第3は、大統領に権力を集中させた事。
(トランプ大統領がいとも簡単に高官の首を飛ばす・・・その原点はここにある)

それにしてもそっくりさんの名演が光ります。
ジョージ・W・ブッシュ大統領役のサム・ロックウェル。
軽薄さと軽さに笑うしかない。
本人よりセクシーでカッコいい。カウボーイ・ハットが似合い過ぎて困ってしまう。
そしてパウエル国務長官役のタイラー・ペリー。
これまたソックリ。
(彼もまたチェイニーの罠に掛かった道化役なのだ)

悪政の陰にチェイニー有り。
《悪い奴ほどよく眠る」
・・・心臓移植手術を受け現在も存命です。
アメリカと言う国は、悪い事をしても、とことん責任を取らない・・・
人も国も・・その事がよおく分かります。

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バイスネタバレ

投稿日:2019/10/21 レビュアー:片山刑事

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 アメリカの副大統領のチェイニーさんが権力をどんどんと手に入れていく話。

 自堕落でダメダメな大学時代の主人公が今の奥さんと出会って尻を叩かれて、どんどんと権力を手に入れて成り上がっていくマクベス的なお話で映像の編集でアメリカの近現代を学べて面白かったです。

 主人公が恋人と結婚してそれでもなお落ちぶれて、奥さんに泣きつかれラムズフェルドさんとの出会いをきっかけにホワイトハウス中枢へと入っていく。ニクソン大統領から始まり、ウォーターゲート事件で失脚、カーター大統領、フォード大統領、レーガン大統領と続いて政界から引退して映画も終わり…。というところにブッシュさんから電話があって…という。

 ブッシュ政権下で911や憲法の拡大解釈などでどんどんと副大統領の権限を広げていくという権力に憑りつかれる怖さ、滑稽さが見られて面白かったです。

 そして物語の語り部が実は…。というキャラクターも面白かったですし。エンドクレジット後のリベラルな映画だ! と批判しそれに対しても怒る人がいて、そんなことよりも別の映画の新作が楽しみというアメリカ市民の本音が楽しい映画でした。

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「陰の暗躍者」チェイニーを今描くのは警鐘か

投稿日:2019/11/01 レビュアー:五能線くまげらの森

今まで知らなかったディック・チェイニーという人間を132分で理解するのはしょせん無理に思える。
そのチェイニーが、米国をイラク戦争参戦に仕向けた悪名高き副大統領なのだとの主旨も、にわかに納得するのは危険ではという気持ちがしないでもない。
存命している人間をとことん貶める作品をよく作れたなという気もする。
(日本では、政権批判はスポンサーがつかず企画すら通るまい)
そこはアダム・マッケイ監督は、チェイニーに告訴されるのを想定したうえで、それ以上に正確な情報取得に務めたそうだ。

先に書いてしまえば、若者よ、某ワイルド○○というアクション映画に夢中になってばかりでなく、
政治の世界で表だって話題にならないけども水面下で本当に悪いヤツが動いているかもしれぬ、
「正」だけでなく「副」のやる事を、ちゃんと見とけよというメッセージだと思う。

いろいろ工夫されている作品だ。コメディでもあり、ドキュメンタリーでもあり、政治ドラマである。
偽エンドロールが流れるのは「ここで終わっていれば・・」という痛烈な皮肉である事は私にもわかるのだ(笑)。
だけども、大きな国家であるアメリカが、なぜ論争もなく、監視システムも働かず副大統領チェイニーのいいように動いたのですか?
(あ、!そこを描いてる映画なわけですよね。つまり。)
時代の嘘偽りがどうやって生まれたか、なぜ戦争は起き、そして続いたのか、
一本の物差しで判断する事は出来ないけども、少なくともこの映画は警鐘を鳴らすわけです。
いくら映画である、コメディであるとフィルターをかけても、小ブッシュへの批判と
トランプ政権への警戒感はかくしようもない。
わかった気になるのもコワイが、わからないままなのはもっとコワイ、そんな印象でした。

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本作を鑑賞後『記者たち』を見るといいらしいネタバレ

投稿日:2019/10/24 レビュアー:飛べない魔女

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公開当時、TBSのブランチの映画紹介コーナーで
確かLiLiCoさんがそんなようなこと言っていたような記憶があります。
なのでまずはこちらを鑑賞。

面白かったです。
ジャンルが何故にコメディなの?と思っていましたが
確かに全体的にはコメディ調。
語りべのマット・デイモンそっくりで知られているジェシー・プレモンス
(最初マットが演じているのかと思ったよ(笑))の存在は一体何者?
という疑問を残しながら物語を進行させて行きます。
彼が何者なのかは終盤で判るのですが、このシーンは思わず声を上げてしまいました。
決して笑い事ではないのに、なんか笑える演出は
チェイニー副大統領への痛烈な批判を感じさせます。
そしてなんと、映画の途中でいきなりエンドロールが!
まさかこれで終わり?と思わせておいてからの(『カメラを止めるな』方式?)これまた面白い演出。
終始引き込まれました。

イラク戦争は政治家の私利私欲のために作られた戦争。
中東に民主主義を!などと嘘の鎧で兵士を駆り出し
米兵ならずイラクの一般市民までもを巻き込んで多くの命が失われた戦争。
結局イラクが核兵器を保持している事実はなく
フセインが捕まったあとは、今まで押さえつけられていた別派が
イスラム国みたいな過激派組織を作り
結局は中東はもっと酷いことになってしまった。
なんだ、全部アメリカのせいじゃないか!と憤りを感じました。
そして、その黒幕がこの人だったとは!

体重を40ポンドを増量してチェイニー副大統領を演じるクリスチャン・ベールには
かつてバットマンだったその面影は皆無です。
同じころ特殊メイクでチャーチルを演じたゲイリー・オールドマンが増量することなく役をこなしたことを知ったクリスチャン・ベールは
『なんだ、僕もそうすれば良かった』と言ったとか?(笑)
しかし、実に本物のチェイニーにそっくりです。
サム・ロックウェル演じるジョージ・ブッシュ(息子の方)大統領も
これまたそっくりで大笑い。
特殊メイクの精度の高さを感じました。
(ざわちん的なメイクさんが大勢いるのですね)

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副大統領とは? 「マクベス夫人」の教唆

投稿日:2019/10/11 レビュアー:ちゅく

「バイス」(2018年、米国、カラー、132分)。
USAの副大統領は、大統領選における候補として重要です。大統領候補は当選するために、相性のよい、辞分をいっそう引き立ててくれる副大統領候補を探します。副大統領候補は大統領候補より目立ってはいけません。直近の例では、2008年11月の大統領選、共和党のジョン・マケイン候補は副大統領候補にサラ・ペイリンを選び、選挙戦に臨みましたが、彼女のなり振り構わぬ自己宣伝が保守層や無党派層の反発を買い、民主党のオバマ、バイデンのコンビに敗れました。

いざ、副大統領になると、ほとんど「添えモノ」「一丁上がり」状態になってしまいます。パレードなどの儀式要員のトップであり、ホワイトハウスで、大統領補佐官や報道官の若者よりも政治的影響力は乏しい副大統領が多いのです。副大統領は合衆国連邦議会の上院議長を兼務しますが、議院規則で、一般の上院議員のように議論に参加することも一票を投じることもできません。上院議長は、可決・否決が同数になった場合だけ、「議長決裁票」を行使することができるのですが、それはごくごく稀なことです。

副大統領が政治の表舞台に立つのは、大統領が死亡、失脚した場合です。大統領に自動昇任します、
F・ルーズベルト(1982〜1945)が病死したときの、H・トルーマン。J・F・ケネディ(1917〜1963)が暗殺されたときの、L・B・ジョンソン。R・ニクソン(1913〜1994)がウォーターゲート事件で辞任(1974)したときの、G・フォード。この3人が直近の例です。

ディック・チェイニーは、ニクソン政権でまず大統領次席法律顧問を務め、ニクソン辞任後のフォード政権で史上最年少の34歳で大統領首席補佐官となります。ここから彼の野心が始まったようです。「パパ」ジョージ・H・W・ブッシュ政権下で国防長官。クリントン政権のあと、「ジュニア」ブッシュの副大統領。本来ならば、ここで飾り者に収まるはずだったでしょう。彼は30代後半から心臓に持病を抱えていました。
映画では、恐ろしい会話があります。二人だけの寝室で、雷が鳴る。
(DVDの日本語字幕による。○●はレビュアーが追加、○は妻、●夫。)
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○ああ ディック殿 あなた様は王のそばで踊り回りました 私も望みました “もっと”と 滴り落ちる空想の水滴を乾いた口が求めたのです でも今は言いましょう “お休み下さい”と あなた様は妻と王冠に誓いを立てたはず ●わが妻よ 愛が瞳を曇らせたのか 我ら夫婦のきずなは固いもの 私は そなたと共に松明(たいまつ)で回廊や尖塔を照らしてきた この退廃した国のな しかし今──赤々と燃え立つ炎を 一人 掲げようとしている 我らの絆を力とするために ○私に勇気が? 未来の巣作りのため 希望の嘴(くちばし)でイバラを集めろと? いくたびも冬に希望を死なせ──烈風は小鳥の声をかき消した 今 機は熟した 答えはイエス ●○イエス! ○私の血と心は──あなたのもの 最後の兵士が心臓を貫かれ──深紅の血が流れ出るまで!
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これは、シェークスピア「マクベス」を引用したもの。権力欲にかられた「マクベス夫人」が夫「マクベス」を催眠術にかけるように教唆する有名な場面。王「ダンカン」を暗殺した「マクベス」は、しだいに錯乱して親友たちを謀殺して暴政を行い、妻子を殺された貴族「マクダフ」や王の遺児たちによって破滅に追い込まれます。黒澤明「蜘蛛巣城」(1957)は「マクベス」を日本の戦国時代劇に翻案した傑作で、三船敏郎、山田五十鈴が夫妻を演じていました。原作の映画化では、マイケル・ファスベンダー、マリオン・コティヤールが夫婦を演じた「マクベス」(2015年、英/米、ジャスティン・カーゼル監督)が出色でした。

チェイニーは「ネオコン(新保守主義)」と呼ばれる共和党の「タカ派」グループの末流の一員だったのですが、イラク戦争当時、目立っていた当時の国防長官「ドナルド・ラムズフェルド(1932年生)は、チェイニーより9歳年長で、軍産複合体の悪者ですが、煮ても焼いても食えないトカゲのような人物で、これは映画の主役にはなれない。
徐々に太っていくクリスチャン・ベールは熱演なのですが、彼が体を壊さないか心配です。いくら役作りとはいえ、極端に痩せたり太ったりすると、消化器や心臓、精神にいい影響を与えないそうです。「バイス」を演じて、悪者たちより早逝することがないように……。

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