12か月の未来図

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12か月の未来図 / ドゥニ・ポダリデス

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「12か月の未来図」 の解説・あらすじ・ストーリー

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解説・ストーリー

フランスが抱える教育問題を題材に、問題児とベテラン教師の交流と成長を描いたドラマ。名門高校の教師・フランソワは、ひょんなことから郊外の学校へ赴任する。そこは反抗的な問題児と生徒を軽蔑する教師が集まる最悪な環境で…。※販売代理:アルバト

「12か月の未来図」 の作品情報

作品情報

製作年: 2017年
製作国: フランス
原題: LES GRANDS ESPRITS

「12か月の未来図」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

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ジュリアン

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教えることに正解はない

投稿日:2019/12/06 レビュアー:hinakksk

 人が人を教えるということは、それほど簡単なことではない。人間だから、お互いに個性もあれば好き嫌いもあり、育った環境や文化も違う。ひとつの正解があるわけではなく、結局多様な生徒を前にして絶えず試行錯誤するほかはない。ただ、大切なのは、誠実であること、互いに信頼し合うことだということを、この映画は示唆してくれる。

 パリ市内にある名門エリート高校の国語教師フランソワは、生徒に対し高圧的で、作文を返しながら辛辣で皮肉たっぷり。家族の食卓では高尚な会話。父親の新著のサイン会に顔を出し、美人の女性相手に「郊外の学校には若い新米教師ばかりが派遣され生徒を把握しきれない。ベテラン教師を派遣すべきだ。」と持論を述べたところ、相手の女性は国民教育省の役人で、それならあなたが実践をと、思わぬ成行きで1年限定ながら郊外の教育困難校に赴任することに。

 貧困や移民、落ちこぼれといった問題を抱える、一筋縄ではいかない生徒たちを相手に、彼の奮闘が始まるといった展開。どうなることやらと思っていると、生徒の喧嘩を仲裁して、「暴力を振るえば自分に返ってくる。心に傷が残る。敬意を失うからだ、相手にも自分にも。」と、ベテラン教師らしく生徒を諭す。意外に誠実な人柄が明らかになってきて、移民の生徒の馴染みのない名前を必死に覚えたり、何とか生徒たちに学習意欲を持たせようと彼なりに工夫し努力する。

 信頼関係のできつつあった生徒がちょっとしたいたずら心で問題を起こし退学処分になってしまうと、彼を救おうと懸命に奔走する。それですべてが解決するほど現実は甘いわけではないけれど、一歩一歩前向きに進んで行くという、誠実で希望の感じられる終り方が快い。そして、エンディング曲は、とても懐かしく、この映画の雰囲気にもぴったり。ポール・マッカートニーがプロデュースした、メリー・ホプキンの 'Those were the days'(「悲しき天使」!?)。あの頃は良かったと、青春時代を懐かしむ歌です。

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フランスの社会問題を穏やかに描いてる

投稿日:2021/06/25 レビュアー:ラストシアター

フランス、パリの名門高校のベテラン教師は、急にパリ郊外の教育困難中学に異動になる

さまざまなルーツや悩みを持つ問題だらけの生徒たちと勉強の大切さを教えたい教師の心の交流を描いてる

移民や貧困などフランスが抱える社会問題を穏やかにユーモアを交えた爽やかな作品

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ダメな子供は一人もいない

投稿日:2019/10/08 レビュアー:飛べない魔女

名門高校の国語教師であるフランソワ・フーコーは12か月という限定つきで
移民など雑多な人種の集まる地域にある中学校へと転任となる。
名前を読むことが出来ない(キラキラネームで読めない日本とはちと事情が違う)ほどの人種の坩堝で
授業態度も悪いし、勉強しようという意欲も感じられない生徒たち。
諦めずに指導しようという姿勢の教師もいるが
大半はここの子供たちはダメだと諦めムード。
フランソワも最初は彼らの扱いに苦慮し、任期を全うすることだけを思うが
妹の『授業がつまらないのではないの?』という一言から目が鱗となる。
『レ・ミゼラブル』の本を読ませることで
子供たちに考えさえ、アイデアを出させ、文章を理解する工夫をさせることを思いつく。
ダメな子供など一人もいないのだという信念で
一番の問題児である黒人生徒・セドゥに対しても根気強く接するフランソワ。
ここで挫折したら、必ず彼は人生を棒に振ることになる。
中学を中退していきつく場所は、薬の売人になる道が近くなるだけだということを誰もが知っている。
そうはさせまいとするフランソワは、決して熱血教師というタイプではない。
つかず離れず自然体で生徒と向き合うその真摯な姿が
やがては生徒たちの心を開かせることになるのだ。
見かけは普通のおじさんだが、同僚の教師クロエも彼の真面目な取り組みに同調していく。

ラストに交わすフランソワとセドゥの何気ない会話に心温まる。
派手さは全くないけれど、いいお話だった。
そして、中学にも退学があるというのは
フランスの教育現場の厳しさを感じさせる。
教育の現場には
原題のタイトル『LES GRANDS ESPRITS』にもあるように、
大人の大きな心、寛容な気持ちが必要なのではないだろうか?

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先生を目指す人に

投稿日:2020/05/13 レビュアー:daichan

なかなか面白かった
主人公の先生、パリの有名校でフランス語の教師をしていたが、ちょっとしたスケベ心があだになり、郊外の、アフリカ移民ばっかりの、荒れてる学校に異動させられることになり・・・

教えることの面白さと難しさ
苦労した末に生徒と心が通じ合ったときの、なんとも言えない喜び・・・先生を目指す人は楽しめるのでは

エンドロールで流れる懐かしい英語の歌が良かった

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料理仕切れていない

投稿日:2020/02/16 レビュアー:icy

社会問題として教育問題は、特に多文化化や所得の二極化が進む先進国では、深刻で緊急度の高いものだ。それにコミカルに切り込んむ作品ということで期待したが、浅かった。
日本でも、所得の高い層が私立名門校に子供をやるのは半分が学力(学歴)のため、半分は安全のため。所得の低い層は危険なコミュニティの危険な住人だから。単純な暴力だけでなく、いじめや子供コミュニティの陰湿なところなども、偏差値最高レベルの学校に入れればほぼ回避できる。
逆に危険コミュニティの学校は、毎日が修羅場だ。その修羅場の描き方が甘すぎる。甘いから主人公の先生の努力も中途半端にとどまり(この設定ならそれで十分)、緊迫感がないからコメディシーンも大して笑えない。主人公の孤軍奮闘にしたのが間違いで、数学教師や体育教師も巻き込んで学校全体で子供と闘い、勝利するという話にすべきだったと思う。その緊迫感があれば、逆にコメディシーンが生きてくると思う。
と、自分が製作者でもないのに文句ばかり書いてしまったが、フランスの映画にはどうしても知的な切込みを期待してしまうので、その反動も大きい。原題は敢えて訳せば「偉大な精神」という感じだと思うが、その原題に騙された。

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教えることに正解はない

投稿日

2019/12/06

レビュアー

hinakksk

 人が人を教えるということは、それほど簡単なことではない。人間だから、お互いに個性もあれば好き嫌いもあり、育った環境や文化も違う。ひとつの正解があるわけではなく、結局多様な生徒を前にして絶えず試行錯誤するほかはない。ただ、大切なのは、誠実であること、互いに信頼し合うことだということを、この映画は示唆してくれる。

 パリ市内にある名門エリート高校の国語教師フランソワは、生徒に対し高圧的で、作文を返しながら辛辣で皮肉たっぷり。家族の食卓では高尚な会話。父親の新著のサイン会に顔を出し、美人の女性相手に「郊外の学校には若い新米教師ばかりが派遣され生徒を把握しきれない。ベテラン教師を派遣すべきだ。」と持論を述べたところ、相手の女性は国民教育省の役人で、それならあなたが実践をと、思わぬ成行きで1年限定ながら郊外の教育困難校に赴任することに。

 貧困や移民、落ちこぼれといった問題を抱える、一筋縄ではいかない生徒たちを相手に、彼の奮闘が始まるといった展開。どうなることやらと思っていると、生徒の喧嘩を仲裁して、「暴力を振るえば自分に返ってくる。心に傷が残る。敬意を失うからだ、相手にも自分にも。」と、ベテラン教師らしく生徒を諭す。意外に誠実な人柄が明らかになってきて、移民の生徒の馴染みのない名前を必死に覚えたり、何とか生徒たちに学習意欲を持たせようと彼なりに工夫し努力する。

 信頼関係のできつつあった生徒がちょっとしたいたずら心で問題を起こし退学処分になってしまうと、彼を救おうと懸命に奔走する。それですべてが解決するほど現実は甘いわけではないけれど、一歩一歩前向きに進んで行くという、誠実で希望の感じられる終り方が快い。そして、エンディング曲は、とても懐かしく、この映画の雰囲気にもぴったり。ポール・マッカートニーがプロデュースした、メリー・ホプキンの 'Those were the days'(「悲しき天使」!?)。あの頃は良かったと、青春時代を懐かしむ歌です。

フランスの社会問題を穏やかに描いてる

投稿日

2021/06/25

レビュアー

ラストシアター

フランス、パリの名門高校のベテラン教師は、急にパリ郊外の教育困難中学に異動になる

さまざまなルーツや悩みを持つ問題だらけの生徒たちと勉強の大切さを教えたい教師の心の交流を描いてる

移民や貧困などフランスが抱える社会問題を穏やかにユーモアを交えた爽やかな作品

ダメな子供は一人もいない

投稿日

2019/10/08

レビュアー

飛べない魔女

名門高校の国語教師であるフランソワ・フーコーは12か月という限定つきで
移民など雑多な人種の集まる地域にある中学校へと転任となる。
名前を読むことが出来ない(キラキラネームで読めない日本とはちと事情が違う)ほどの人種の坩堝で
授業態度も悪いし、勉強しようという意欲も感じられない生徒たち。
諦めずに指導しようという姿勢の教師もいるが
大半はここの子供たちはダメだと諦めムード。
フランソワも最初は彼らの扱いに苦慮し、任期を全うすることだけを思うが
妹の『授業がつまらないのではないの?』という一言から目が鱗となる。
『レ・ミゼラブル』の本を読ませることで
子供たちに考えさえ、アイデアを出させ、文章を理解する工夫をさせることを思いつく。
ダメな子供など一人もいないのだという信念で
一番の問題児である黒人生徒・セドゥに対しても根気強く接するフランソワ。
ここで挫折したら、必ず彼は人生を棒に振ることになる。
中学を中退していきつく場所は、薬の売人になる道が近くなるだけだということを誰もが知っている。
そうはさせまいとするフランソワは、決して熱血教師というタイプではない。
つかず離れず自然体で生徒と向き合うその真摯な姿が
やがては生徒たちの心を開かせることになるのだ。
見かけは普通のおじさんだが、同僚の教師クロエも彼の真面目な取り組みに同調していく。

ラストに交わすフランソワとセドゥの何気ない会話に心温まる。
派手さは全くないけれど、いいお話だった。
そして、中学にも退学があるというのは
フランスの教育現場の厳しさを感じさせる。
教育の現場には
原題のタイトル『LES GRANDS ESPRITS』にもあるように、
大人の大きな心、寛容な気持ちが必要なのではないだろうか?

先生を目指す人に

投稿日

2020/05/13

レビュアー

daichan

なかなか面白かった
主人公の先生、パリの有名校でフランス語の教師をしていたが、ちょっとしたスケベ心があだになり、郊外の、アフリカ移民ばっかりの、荒れてる学校に異動させられることになり・・・

教えることの面白さと難しさ
苦労した末に生徒と心が通じ合ったときの、なんとも言えない喜び・・・先生を目指す人は楽しめるのでは

エンドロールで流れる懐かしい英語の歌が良かった

料理仕切れていない

投稿日

2020/02/16

レビュアー

icy

社会問題として教育問題は、特に多文化化や所得の二極化が進む先進国では、深刻で緊急度の高いものだ。それにコミカルに切り込んむ作品ということで期待したが、浅かった。
日本でも、所得の高い層が私立名門校に子供をやるのは半分が学力(学歴)のため、半分は安全のため。所得の低い層は危険なコミュニティの危険な住人だから。単純な暴力だけでなく、いじめや子供コミュニティの陰湿なところなども、偏差値最高レベルの学校に入れればほぼ回避できる。
逆に危険コミュニティの学校は、毎日が修羅場だ。その修羅場の描き方が甘すぎる。甘いから主人公の先生の努力も中途半端にとどまり(この設定ならそれで十分)、緊迫感がないからコメディシーンも大して笑えない。主人公の孤軍奮闘にしたのが間違いで、数学教師や体育教師も巻き込んで学校全体で子供と闘い、勝利するという話にすべきだったと思う。その緊迫感があれば、逆にコメディシーンが生きてくると思う。
と、自分が製作者でもないのに文句ばかり書いてしまったが、フランスの映画にはどうしても知的な切込みを期待してしまうので、その反動も大きい。原題は敢えて訳せば「偉大な精神」という感じだと思うが、その原題に騙された。

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