連続ドラマＷ　東野圭吾「ダイイング・アイ」

（2018年制作）東野圭吾の小説をドラマ化。
西麻布にあるバーのバーテンダー雨宮（三浦春馬）は、見知らぬ男に襲われ頭部を外傷する。
雨宮が交通事故で死なせた女性の夫の仕業だというのだ。
ところが、その男性は遺書を残して自殺した。
頭部のケガにより、記憶の一部を失ってしまった雨宮。
自分が殺してしまったと思っていた雨宮だが、実はこの事故は二重事故だった。
直接の加害者がのうのうと、怨みを受けずにいるので、雨宮は、つい
「なんで俺だけがこんな目に合うんだ！」と質問してしまう。相手は、
「本当に何も覚えていないのか？俺とお前は同類なんだぞ」

このナゾの言葉をきっかけに、雨宮は大金が絡んだ隠された事故の秘密を次々と知ってゆく。
動揺してパニックになってる時に聞く悪魔のささやき、
良かれと思う小細工が、その人のためにならない事などよくある話し、
どうして誤魔化す事しか考えなかったのだろう。
運転していた女性に、そのまま罪を償わせれば彼女だってあれほど苦しい思いはしなかった。
刑に服していれば再生の道はあったのに。
東野圭吾は、『運が悪かったじゃすまされない交通事故の重さ』を描きたかったと思う。
大金が手に入ると判断力などなくなる事も。
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7月18日、三浦春馬さんが亡くなったという報道が飛び込んできました。
まだ若く、好感度も最高で、舞台『キンキーブーツ』や、映画でもコメディに才能を開花させて、ただマジメで頑張り屋の役だけじゃない将来が明るかったのに、本当に驚きましたし、悲しい気持ちです。
沢山の映画やドラマで、私たちを楽しませ夢を与えてくれてありがとうございました。
あなたが死ぬほど苦しんでいたのに、何も気づかなかったのを許してください。
私たちには、明るい笑顔のあなたの映像しかありません。
もう、取り返しがつかないけど、三浦春馬の名前は忘れません。
もう苦しまないで安らかに眠ってください。ありがとうございました。

グイグイ、どんどん引き込まれるドラマです。
主人公が出会う女が生きているのか、死んでいるのかわからない、なんとも不思議で幻想的な雰囲気を醸し出しています。
主役の三浦春馬のセクシーシーンも沢山あり、ただのイケメンじゃない本気の演技が見られます。
自分が轢き殺したかも知れない女の死に際の目(ダイイングアイ)に取り憑かれてしまい、何も手につかなくなる主人公。彼女は一体誰なのか？
謎を追いかける過程で判明していく様々な真実。
まるでドラッグに溺れて朦朧とする中、物事が進行していくような感覚が見る側を虜にする。
暗くてきみがわるい、謎だらけで、頭がおかしくなりそうな、そんな雰囲気のドラマ。
さすがベストセラー作家の作品。最高に面白かった！