ヴィクトリア女王 最期の秘密 / ジュディ・デンチ
ヴィクトリア女王 最期の秘密
/スティーヴン・フリアーズ
平均評価点:
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全体の平均評価点: (5点満点)
(9)
解説・ストーリー
「あなたを抱きしめる日まで」のジュディ・デンチとスティーヴン・フリアーズ監督が再びタッグを組み、英国のヴィクトリア女王とその従者のインド人青年の友情を描いた伝記ドラマ。気難しい晩年のヴィクトリア女王が唯一心を開いたインド人青年との身分や文化を超えた知られざる絆の物語を綴る。共演はアリ・ファザール。1887年、英領インド。アグラに住む若者アブドゥルは、ヴィクトリア女王の即位50周年記念式典で記念金貨“モハール”を献上する役目を仰せつかり、英国へと向かう。一方、18歳で即位してから、長年女王の座に君臨してきたヴィクトリアだったが、今は孤独な日々を送っていた。そんな時、物怖じすることなく本音で語りかけてくるアブドゥルと出会い、興味を抱いたヴィクトリアは、祝典期間のあいだ彼を自らの従僕に起用するのだったが…。 JAN:4988102764784
「あなたを抱きしめる日まで」のジュディ・デンチとスティーヴン・フリアーズ監督が再びタッグを組み、英国のヴィクトリア女王とその従者のインド人青年の友情を描いた伝記ドラマ。気難しい晩年のヴィクトリア女王が唯一心を開いたインド人青年との身分や文化を超えた知られざる絆の物語を綴る。共演はアリ・ファザール。1887年、英領インド。アグラに住む若者アブドゥルは、ヴィクトリア女王の即位50周年記念式典で記念金貨“モハール”を献上する役目を仰せつかり、英国へと向かう。一方、18歳で即位してから、長年女王の座に君臨してきたヴィクトリアだったが、今は孤独な日々を送っていた。そんな時、物怖じすることなく本音で語りかけてくるアブドゥルと出会い、興味を抱いたヴィクトリアは、祝典期間のあいだ彼を自らの従僕に起用するのだったが…。 JAN:4988102764784
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「ヴィクトリア女王 最期の秘密」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
「あなたを抱きしめる日まで」のジュディ・デンチとスティーヴン・フリアーズ監督が再びタッグを組み、英国のヴィクトリア女王とその従者のインド人青年の友情を描いた伝記ドラマ。気難しい晩年のヴィクトリア女王が唯一心を開いたインド人青年との身分や文化を超えた知られざる絆の物語を綴る。共演はアリ・ファザール。1887年、英領インド。アグラに住む若者アブドゥルは、ヴィクトリア女王の即位50周年記念式典で記念金貨“モハール”を献上する役目を仰せつかり、英国へと向かう。一方、18歳で即位してから、長年女王の座に君臨してきたヴィクトリアだったが、今は孤独な日々を送っていた。そんな時、物怖じすることなく本音で語りかけてくるアブドゥルと出会い、興味を抱いたヴィクトリアは、祝典期間のあいだ彼を自らの従僕に起用するのだったが…。 JAN:4988102764784
「ヴィクトリア女王 最期の秘密」 の作品情報
「ヴィクトリア女王 最期の秘密」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
ヴィクトリア女王 最期の秘密の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
112分 |
日・英 |
英:ドルビーデジタル5.1ch、日:ドルビーデジタル5.1ch |
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
GNBR4828 |
2019年09月04日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
15枚
|
0人
|
2人
|
英:ドルビーデジタル5.1ch、日:ドルビーデジタル5.1ch
【Blu-ray】ヴィクトリア女王 最期の秘密(ブルーレイ)の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
112分 |
|
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
GNXR1335 |
2019年09月04日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
10枚
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0人
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1人
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ヴィクトリア女王 最期の秘密の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
112分 |
日・英 |
英:ドルビーデジタル5.1ch、日:ドルビーデジタル5.1ch |
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
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GNBR4828 |
2019年09月04日
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在庫枚数 |
1位登録者: |
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英:ドルビーデジタル5.1ch、日:ドルビーデジタル5.1ch
【Blu-ray】ヴィクトリア女王 最期の秘密(ブルーレイ)の詳細
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字幕: |
音声: |
112分 |
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
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GNXR1335 |
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在庫枚数 |
1位登録者: |
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ユーザーレビュー:9件
天性の愛らしさと威厳・・ジュディ・デンチのヴィクトリア女王
2017年(イギリス/アメリカ)スティーヴン・フリァーズ監督。
『ヴィクトリア女王至上の恋』でデンチがヴィクトリア女王を演じてから21年。
ヴィクトリア女王の晩年の封印されたエピソードを、同じジュディ・デンチが演じています。当たり役になりましたね。
2019年今年はヴィクトリア女王の生誕200年の年です。
1887年、ヴィクトリア女王(ジュディ・デンチ)は、即位50周年を
迎えました(女王は18歳で即位したのですから68歳ですね)
その式典で記念硬貨“モハール”を献上する役目を任されたのがアヴドゥル(アリ・ファザール)ともう一人のインド人青年でした。
「女王と視線を合わせてはならぬ!!」
キツく言われたのにお茶目なアヴドゥルは会釈してしまいます。
ヴィクトリア女王は彼のことを「ハンサムね!!」と思いなぜか心惹かれるのです。
アヴドゥル役のアリ・ファザル、なんともチャーミング、女王ならずとも心が弾みますよ。
(アリ・ファザルはインド映画「きっとうまくいく」の俳優です。)
インドを統治して29年になるのにヴィクトリア女王はインドを訪ねたことがありません。
アヴドゥルを従僕して身近に置きます。
その頃女王は最愛の夫と従僕を亡くして心を閉ざしていました。
アヴドゥルの物怖じしない懐に入る性格。
マンゴーの話・・・「世界一の果物です」
ヒンドゥー教やインドの歴史に女王は興味を持ち、ヒンドゥー語の勉強を始めてアヴドゥルに習う始末です。
ヴィクトリア女王には人種や宗教への差別感がまったくないのです。
素晴らしい女性です。
しかしアヴドゥルを重用する余りに遂には爵位を与えるとまで、
言い出す至って女王の息子・エドワード2世はじめ宮中は
上へ下への大騒動になるのです。
インド人従僕に爵位?
常識的に考えても、慌てる息子や家臣の気持ちが分からないでもありませんね。
愛を感じない実の息子エドワード2世より、アヴドゥルの優しさや思いやりが身に染みる、ヴィクトリア女王の孤独で重責である女王と言う立場。
それをヴィクトリアは65年間続けたのです。
この映画で、一番好きなシーンはヴィクトリア女王が可愛らしい声で歌うパーティのシーン。
そして自室へ帰る回廊を渡りながらアヴドゥルと踊るダンスのシーン。
女王はどんなに幸せを感じだことでしょう。
蜜月(変な意味じゃありません、2人の関係は心と心の結び付き)
の後にアヴドゥルに悲劇が訪れます。
女王にも・・・。
2人の交友は息子のエドワード2世により秘密として長い年月に渡り封印されました。
1910年、アヴドゥルの日記が発見されました。
公にされたのはそれから年月を経たかなり後のことでした。
アヴドゥルによりヴィクトリア女王は幸せな日々を過ごした・・
それだけは偽りのない事実です。
このレビューは気に入りましたか?
10人の会員が気に入ったと投稿しています
ジュディ・デンチは可愛らしいけど
投稿日:2019/09/12
レビュアー:ポッシュ
1887年のイギリス。ヴィクトリア女王の即位50周年記念式典が行われ、
インドから呼ばれた役人のアブドゥルという青年が、記念コインを女王に献上した。
そのとき陛下に気に入られたアブドゥルは女王の従僕として召し抱えられ、
身分差、年の差を超えた親密な交流が始まる。
あ、親密と言っても、微笑ましく慎ましいやつね。(笑)
年老いた女王様が異国のイケメンに熱を上げてご乱心なんて、イタイ感じではあります。
でも、そこんとこをジュディ・デンチが実に可愛らしく茶目っ気たっぷりに演じて、
“ほのぼの”ムードになっていたので救われました。(笑)
ヴィクトリア女王という人は、ホントに屈託のない直情的な女性だったようで。
21歳の時に出会ったザクセン=コーブルク=ゴータ公家のアルバートとの恋愛・結婚については
「ヴィクトリア女王 世紀の愛」(2009)で描かれているようです。自分は未見ですが。(汗)
それまでは首相メルバーンに夢中だった彼女が、ハンサムなアルバートに一目惚れだったとか。
42歳のとき夫が急逝、その後はずっと喪服を着て過ごしたと言う女王。(本作でも黒を着ている)
ところが、スコットランドのお城で使用人をしていたジョン・ブラウンなる男と、
夫の死後、数年で急速に親しくなる。この恋愛を描いたのが「Queen Victoria至上の恋」(1997)だそう。
あら、「恋に落ちたシェークスピア」(1998)のジョン・マッデン監督なのね。
この作品でもヴィクトリアをジュディ・デンチが演じているらしいので両方見ると面白そうですが、
残念ながらディスカスにはありません。で、自分も未見。(大汗)
さて、本作に戻ると、
王室スタッフや女王の息子は「第2のブラウンが現れた」って感じで、アブドゥルを疎んじる。
そんな周囲の心配をよそに、女王はアブドゥルをそばに置き、彼からインドの事を学ぼうとする。
この辺の、2人の嬉し恥かしな仲良しぶり、はたまた女王のインドへの傾倒と周囲の困惑ぶりを
楽しく観られるかどうかが、本作の評価の鍵でしょうか。
私は、ちょっと、そこがダメでした。
アブドゥルという青年のグイグイ前に出てくる感じと「人たらし」ぶりが・・・うーん。
「王様と私」(1956)を思い起こさせるダンスシーンも、あまり弾まない。
構図としては国(インドとタイの違いはあれど)や身分を反転させた、上手い引用になってるんだけど。
あっちは互いに分をわきまえてるからグッとくるけど、こっちは野放図な2人に鼻白んでしまうかなぁ。
冒頭で「ほぼ事実に基づく」と謳ってはいますが、まぁ、「ほぼ」な訳で。(苦笑)
なんの脈絡もなく、スコットランドやワイト島の御幸が描かれるのが、「事実」の部分なのかも。
フィレンツェ行きの列車の中で、女王が「私は母親と同じベッドで寝てた」なんて言うのも、
18歳まで母親と同じ部屋で寝起きしていたという史実から取っているんでしょうかね。
2010年にアブドゥルの日記が発見され、「ヴィクトリア女王最期の秘密」が公になった・・・
とのことですが、私自身は「個人の日記でしょー?どこまで本当なのー?」と眉にツバつけてたのでした。
このレビューは気に入りましたか?
6人の会員が気に入ったと投稿しています
恋多き女王様==ほぼほぼ事実に基づくお話(だそうですよ)==
80歳を過ぎたヴィクトリア女王。
インド人でイスラム教徒のアヴドゥルを自らのムンシ(先生)として
側に置くことを決めたのは
アヴドゥルがハンサムだったことが大きな理由だったのでは?
そんな女心を忘れない女王様がとても愛らしく思えました。
愛する人を失った悲しみから心を閉ざし続けていたヴィクトリア女王。
アヴドゥルがハンサムなことに加えて思いやりのある優しい態度で接してくれたことも
心が動いた要因でしょう。
少女のような恋心を感じる女王様がとても可愛らしかったです。
インド人は大英帝国の支配下にある国ですから
インド人は下層階級として当然の如く差別されています。
側近たちの大反対の空気も鶴の一声で蹴散らす女王様。
『私はこの国の女王であり、インドの皇帝です!』ときっぱり言い放つその姿は
老いても尚、玉座に君臨する威厳のある態度でした。
女王様の気まぐれな我儘とも取れますが
アヴドゥル一家に対する公平な態度は賞賛に値すると思います。
ヴィクトリア女王を演じたジュディ・リンチ、さすがの演技です。
アヴドゥル役のアリ・ファザルはその澄んだ瞳がとても美しい!
妻がいると聞いて、がっかりするヴィクトリア女王ですが、
妻もちゃんと受け入れてあげるところも、さすが女王様ですね。
アヴドゥルには女王に気に入られてのし上がっていこうという気持ちは勿論あったでしょう。
でも、人種や地位を超えて、次第に深まっていく二人の絆が素敵でした。
ヴィクトリア女王のこと、もっと知りたくなりました。
このレビューは気に入りましたか?
5人の会員が気に入ったと投稿しています
偏見のない開かれた心 or 女王の気まぐれなのか
背景となるイングランドやスコットランドは風光明媚、宮殿や儀式も華麗で、映像はとても美しい映画。ただ、もっと微笑ましくてチャーミングな物語だと思っていたので、後半になるに従って失速してしまって複雑な気持ちになる。
信頼できる人々を次々と喪って、閉塞的な宮廷にもうんざりしていた孤独な女王が、異国からやってきた率直で教養ある好青年に心惹かれ、あたふたする周囲をしり目に、人種や宗教の違いを超えて交流するという前半は、ユーモアもあり、心温まる話になっていて魅力的。
けれど、女王は私人であると同時に、国家に君臨する公人、やはり、過度の寵愛は禁物なのではないだろうか。英国国教会の長でもある女王がイスラム教徒に肩入れし、イスラムの教えを学ぶことに対する周囲の懸念は、ある意味、当然なのではないかと思う。また、アブドゥルが望んだわけでもないのに、彼ら夫婦の妊娠の可能性にまで立ち入るのは、やはり強権濫用にも思える。過ぎたるは猶及ばざるが如し、だ。
偏見がなく心の広い女王、一方、私利私欲に明け暮れる視野の狭い人々、という単純な構図にも疑問を感じる。アブドゥルと共にイギリスに来て、召使い扱いされたうえ慣れない環境に、強くインドへの帰国を願うモハメドに、女王もアブドゥルも何の配慮もしてやらない。同じ立場のインド人でも、お気に入りは重用するけれど、そうでなければ知らんぷり。
ここに描かれているのは、本当に博愛主義なのだろうか。権力者個人の気まぐれな偏愛だと言ってしまうのは、言い過ぎだろうか。
このレビューは気に入りましたか?
5人の会員が気に入ったと投稿しています
英国を美化している映画
地球の全陸地面積の4分の1および世界全人口の4分の1(4億人)を支配下においた史上最大の帝国の女王および女帝の死に様を描いた作品。なのだが、「ほぼ史実にもとづく・・」となっているのでけっこう脚色されているようだ。治世63年間のうち戦争してなかったのは2年だけだったそうだが、そのへんのところは映像化せず、下級民族あつかいされていたインド人のアブドゥル・カリームを側近のようにして優遇したのが差別意識のない立派な君主だったことの証しのように描かれてある。が、そこは違うだろうと思う。当時の大英帝国は有色人種の国を滅ぼして植民地化することに良心の呵責を覚えるような国ではなく、ヴィクトリア女帝においては英国式の文化を有色人種に与えることが有色人種にとってもシアワセなのだと考えていたらしい。ところが、その支配下のインドでセポイの反乱というのが起こり、英国人の支配に反発する者が出て革命運動のようになった。英国はこれを鎮圧するのに多大な犠牲をはらった。それで、女帝としてはインド人というものに興味を持ち、再び同じような反乱が起きないようにするためにはどうすべきかを学ぼうと思い、それでアブドゥルを近くに置いたのだろう。もっともそこには心の穴もあった。夫に先立たれ、その心の穴を埋めてくれた馬係のジョン・ブラウンというおっさんも先に死に、安心してなんでも語り合える相手を欲していたということはあったようだ。インド人は英国人や日本人のようにかしこまるってことがない。だいたい陽気で調子がいい。たぶんそれでアブドゥルがジョン・ブラウンの代役となったのだろう。映画では、そのアブドゥルに騎士(ナイト)の称号を与えると言って大騒ぎになっていたが、そこは脚色じゃないかなと思う。ちなみに、ヴィクトリア女帝はユダヤ人については寛容で、ロスチャイルド家の者に男爵の爵位を与えている。
尚、大英帝国が華々しい成果をあげたヴィクトリア朝時代はヴィクトリア女帝の手腕によってもたらされたものではないようだ。ヴィクトリアはたまたまいい時代にその地位についたというだけのものでしかないらしい。ただ、彼女が即位した当時は王に首相や大臣を任命する権利ばかりか罷免する権限もあり、実際にヴィクトリアは議会における政権交代を認めず、辞表を出した首相を続投させたりしたようだ。で、彼女の夫となったドイツ人のアルバートは公的な肩書きはなにもないまま女王の補佐をするようになり、実質的に共同統治していたらしい。このアルバートは政務に才能があり、これが長生きしていればイギリスは立憲君主制をとらず、絶対君主制になっただろうと言われたようだ。が、そのアルバートは腸チフスを患ってその診断が遅れ、皇太子の不良行動による心労もあって42歳で崩御した。その後は、帝国の王権はどんどん小さくされていき、ヴィクトリアの晩年には閣僚の人事権どころか電報を打つ権利も失いそうになったらしい。この映画は、ヴィクトリア女帝がそういう境遇に陥っているところからはじまり、失意の中で死んでいくところをそうでもないように描いている。
このレビューは気に入りましたか?
2人の会員が気に入ったと投稿しています
ユーザーレビュー
天性の愛らしさと威厳・・ジュディ・デンチのヴィクトリア女王
投稿日
2019/08/01
レビュアー
カマンベール
2017年(イギリス/アメリカ)スティーヴン・フリァーズ監督。
『ヴィクトリア女王至上の恋』でデンチがヴィクトリア女王を演じてから21年。
ヴィクトリア女王の晩年の封印されたエピソードを、同じジュディ・デンチが演じています。当たり役になりましたね。
2019年今年はヴィクトリア女王の生誕200年の年です。
1887年、ヴィクトリア女王(ジュディ・デンチ)は、即位50周年を
迎えました(女王は18歳で即位したのですから68歳ですね)
その式典で記念硬貨“モハール”を献上する役目を任されたのがアヴドゥル(アリ・ファザール)ともう一人のインド人青年でした。
「女王と視線を合わせてはならぬ!!」
キツく言われたのにお茶目なアヴドゥルは会釈してしまいます。
ヴィクトリア女王は彼のことを「ハンサムね!!」と思いなぜか心惹かれるのです。
アヴドゥル役のアリ・ファザル、なんともチャーミング、女王ならずとも心が弾みますよ。
(アリ・ファザルはインド映画「きっとうまくいく」の俳優です。)
インドを統治して29年になるのにヴィクトリア女王はインドを訪ねたことがありません。
アヴドゥルを従僕して身近に置きます。
その頃女王は最愛の夫と従僕を亡くして心を閉ざしていました。
アヴドゥルの物怖じしない懐に入る性格。
マンゴーの話・・・「世界一の果物です」
ヒンドゥー教やインドの歴史に女王は興味を持ち、ヒンドゥー語の勉強を始めてアヴドゥルに習う始末です。
ヴィクトリア女王には人種や宗教への差別感がまったくないのです。
素晴らしい女性です。
しかしアヴドゥルを重用する余りに遂には爵位を与えるとまで、
言い出す至って女王の息子・エドワード2世はじめ宮中は
上へ下への大騒動になるのです。
インド人従僕に爵位?
常識的に考えても、慌てる息子や家臣の気持ちが分からないでもありませんね。
愛を感じない実の息子エドワード2世より、アヴドゥルの優しさや思いやりが身に染みる、ヴィクトリア女王の孤独で重責である女王と言う立場。
それをヴィクトリアは65年間続けたのです。
この映画で、一番好きなシーンはヴィクトリア女王が可愛らしい声で歌うパーティのシーン。
そして自室へ帰る回廊を渡りながらアヴドゥルと踊るダンスのシーン。
女王はどんなに幸せを感じだことでしょう。
蜜月(変な意味じゃありません、2人の関係は心と心の結び付き)
の後にアヴドゥルに悲劇が訪れます。
女王にも・・・。
2人の交友は息子のエドワード2世により秘密として長い年月に渡り封印されました。
1910年、アヴドゥルの日記が発見されました。
公にされたのはそれから年月を経たかなり後のことでした。
アヴドゥルによりヴィクトリア女王は幸せな日々を過ごした・・
それだけは偽りのない事実です。
ジュディ・デンチは可愛らしいけど
投稿日
2019/09/12
レビュアー
ポッシュ
1887年のイギリス。ヴィクトリア女王の即位50周年記念式典が行われ、
インドから呼ばれた役人のアブドゥルという青年が、記念コインを女王に献上した。
そのとき陛下に気に入られたアブドゥルは女王の従僕として召し抱えられ、
身分差、年の差を超えた親密な交流が始まる。
あ、親密と言っても、微笑ましく慎ましいやつね。(笑)
年老いた女王様が異国のイケメンに熱を上げてご乱心なんて、イタイ感じではあります。
でも、そこんとこをジュディ・デンチが実に可愛らしく茶目っ気たっぷりに演じて、
“ほのぼの”ムードになっていたので救われました。(笑)
ヴィクトリア女王という人は、ホントに屈託のない直情的な女性だったようで。
21歳の時に出会ったザクセン=コーブルク=ゴータ公家のアルバートとの恋愛・結婚については
「ヴィクトリア女王 世紀の愛」(2009)で描かれているようです。自分は未見ですが。(汗)
それまでは首相メルバーンに夢中だった彼女が、ハンサムなアルバートに一目惚れだったとか。
42歳のとき夫が急逝、その後はずっと喪服を着て過ごしたと言う女王。(本作でも黒を着ている)
ところが、スコットランドのお城で使用人をしていたジョン・ブラウンなる男と、
夫の死後、数年で急速に親しくなる。この恋愛を描いたのが「Queen Victoria至上の恋」(1997)だそう。
あら、「恋に落ちたシェークスピア」(1998)のジョン・マッデン監督なのね。
この作品でもヴィクトリアをジュディ・デンチが演じているらしいので両方見ると面白そうですが、
残念ながらディスカスにはありません。で、自分も未見。(大汗)
さて、本作に戻ると、
王室スタッフや女王の息子は「第2のブラウンが現れた」って感じで、アブドゥルを疎んじる。
そんな周囲の心配をよそに、女王はアブドゥルをそばに置き、彼からインドの事を学ぼうとする。
この辺の、2人の嬉し恥かしな仲良しぶり、はたまた女王のインドへの傾倒と周囲の困惑ぶりを
楽しく観られるかどうかが、本作の評価の鍵でしょうか。
私は、ちょっと、そこがダメでした。
アブドゥルという青年のグイグイ前に出てくる感じと「人たらし」ぶりが・・・うーん。
「王様と私」(1956)を思い起こさせるダンスシーンも、あまり弾まない。
構図としては国(インドとタイの違いはあれど)や身分を反転させた、上手い引用になってるんだけど。
あっちは互いに分をわきまえてるからグッとくるけど、こっちは野放図な2人に鼻白んでしまうかなぁ。
冒頭で「ほぼ事実に基づく」と謳ってはいますが、まぁ、「ほぼ」な訳で。(苦笑)
なんの脈絡もなく、スコットランドやワイト島の御幸が描かれるのが、「事実」の部分なのかも。
フィレンツェ行きの列車の中で、女王が「私は母親と同じベッドで寝てた」なんて言うのも、
18歳まで母親と同じ部屋で寝起きしていたという史実から取っているんでしょうかね。
2010年にアブドゥルの日記が発見され、「ヴィクトリア女王最期の秘密」が公になった・・・
とのことですが、私自身は「個人の日記でしょー?どこまで本当なのー?」と眉にツバつけてたのでした。
恋多き女王様==ほぼほぼ事実に基づくお話(だそうですよ)==
投稿日
2019/09/30
レビュアー
飛べない魔女
80歳を過ぎたヴィクトリア女王。
インド人でイスラム教徒のアヴドゥルを自らのムンシ(先生)として
側に置くことを決めたのは
アヴドゥルがハンサムだったことが大きな理由だったのでは?
そんな女心を忘れない女王様がとても愛らしく思えました。
愛する人を失った悲しみから心を閉ざし続けていたヴィクトリア女王。
アヴドゥルがハンサムなことに加えて思いやりのある優しい態度で接してくれたことも
心が動いた要因でしょう。
少女のような恋心を感じる女王様がとても可愛らしかったです。
インド人は大英帝国の支配下にある国ですから
インド人は下層階級として当然の如く差別されています。
側近たちの大反対の空気も鶴の一声で蹴散らす女王様。
『私はこの国の女王であり、インドの皇帝です!』ときっぱり言い放つその姿は
老いても尚、玉座に君臨する威厳のある態度でした。
女王様の気まぐれな我儘とも取れますが
アヴドゥル一家に対する公平な態度は賞賛に値すると思います。
ヴィクトリア女王を演じたジュディ・リンチ、さすがの演技です。
アヴドゥル役のアリ・ファザルはその澄んだ瞳がとても美しい!
妻がいると聞いて、がっかりするヴィクトリア女王ですが、
妻もちゃんと受け入れてあげるところも、さすが女王様ですね。
アヴドゥルには女王に気に入られてのし上がっていこうという気持ちは勿論あったでしょう。
でも、人種や地位を超えて、次第に深まっていく二人の絆が素敵でした。
ヴィクトリア女王のこと、もっと知りたくなりました。
偏見のない開かれた心 or 女王の気まぐれなのか
投稿日
2019/09/22
レビュアー
hinakksk
背景となるイングランドやスコットランドは風光明媚、宮殿や儀式も華麗で、映像はとても美しい映画。ただ、もっと微笑ましくてチャーミングな物語だと思っていたので、後半になるに従って失速してしまって複雑な気持ちになる。
信頼できる人々を次々と喪って、閉塞的な宮廷にもうんざりしていた孤独な女王が、異国からやってきた率直で教養ある好青年に心惹かれ、あたふたする周囲をしり目に、人種や宗教の違いを超えて交流するという前半は、ユーモアもあり、心温まる話になっていて魅力的。
けれど、女王は私人であると同時に、国家に君臨する公人、やはり、過度の寵愛は禁物なのではないだろうか。英国国教会の長でもある女王がイスラム教徒に肩入れし、イスラムの教えを学ぶことに対する周囲の懸念は、ある意味、当然なのではないかと思う。また、アブドゥルが望んだわけでもないのに、彼ら夫婦の妊娠の可能性にまで立ち入るのは、やはり強権濫用にも思える。過ぎたるは猶及ばざるが如し、だ。
偏見がなく心の広い女王、一方、私利私欲に明け暮れる視野の狭い人々、という単純な構図にも疑問を感じる。アブドゥルと共にイギリスに来て、召使い扱いされたうえ慣れない環境に、強くインドへの帰国を願うモハメドに、女王もアブドゥルも何の配慮もしてやらない。同じ立場のインド人でも、お気に入りは重用するけれど、そうでなければ知らんぷり。
ここに描かれているのは、本当に博愛主義なのだろうか。権力者個人の気まぐれな偏愛だと言ってしまうのは、言い過ぎだろうか。
英国を美化している映画
投稿日
2020/02/02
レビュアー
勇光
地球の全陸地面積の4分の1および世界全人口の4分の1(4億人)を支配下においた史上最大の帝国の女王および女帝の死に様を描いた作品。なのだが、「ほぼ史実にもとづく・・」となっているのでけっこう脚色されているようだ。治世63年間のうち戦争してなかったのは2年だけだったそうだが、そのへんのところは映像化せず、下級民族あつかいされていたインド人のアブドゥル・カリームを側近のようにして優遇したのが差別意識のない立派な君主だったことの証しのように描かれてある。が、そこは違うだろうと思う。当時の大英帝国は有色人種の国を滅ぼして植民地化することに良心の呵責を覚えるような国ではなく、ヴィクトリア女帝においては英国式の文化を有色人種に与えることが有色人種にとってもシアワセなのだと考えていたらしい。ところが、その支配下のインドでセポイの反乱というのが起こり、英国人の支配に反発する者が出て革命運動のようになった。英国はこれを鎮圧するのに多大な犠牲をはらった。それで、女帝としてはインド人というものに興味を持ち、再び同じような反乱が起きないようにするためにはどうすべきかを学ぼうと思い、それでアブドゥルを近くに置いたのだろう。もっともそこには心の穴もあった。夫に先立たれ、その心の穴を埋めてくれた馬係のジョン・ブラウンというおっさんも先に死に、安心してなんでも語り合える相手を欲していたということはあったようだ。インド人は英国人や日本人のようにかしこまるってことがない。だいたい陽気で調子がいい。たぶんそれでアブドゥルがジョン・ブラウンの代役となったのだろう。映画では、そのアブドゥルに騎士(ナイト)の称号を与えると言って大騒ぎになっていたが、そこは脚色じゃないかなと思う。ちなみに、ヴィクトリア女帝はユダヤ人については寛容で、ロスチャイルド家の者に男爵の爵位を与えている。
尚、大英帝国が華々しい成果をあげたヴィクトリア朝時代はヴィクトリア女帝の手腕によってもたらされたものではないようだ。ヴィクトリアはたまたまいい時代にその地位についたというだけのものでしかないらしい。ただ、彼女が即位した当時は王に首相や大臣を任命する権利ばかりか罷免する権限もあり、実際にヴィクトリアは議会における政権交代を認めず、辞表を出した首相を続投させたりしたようだ。で、彼女の夫となったドイツ人のアルバートは公的な肩書きはなにもないまま女王の補佐をするようになり、実質的に共同統治していたらしい。このアルバートは政務に才能があり、これが長生きしていればイギリスは立憲君主制をとらず、絶対君主制になっただろうと言われたようだ。が、そのアルバートは腸チフスを患ってその診断が遅れ、皇太子の不良行動による心労もあって42歳で崩御した。その後は、帝国の王権はどんどん小さくされていき、ヴィクトリアの晩年には閣僚の人事権どころか電報を打つ権利も失いそうになったらしい。この映画は、ヴィクトリア女帝がそういう境遇に陥っているところからはじまり、失意の中で死んでいくところをそうでもないように描いている。
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ヴィクトリア女王 最期の秘密
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