来る

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来る / 岡田准一
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「来る」 の解説・あらすじ・ストーリー

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解説・ストーリー

澤村伊智による第22回日本ホラー小説大賞受賞作を「告白」「渇き。」の中島哲也監督が豪華キャストの共演で映画化した戦慄のホラー・エンタテインメント。謎の怪異に取り憑かれた一組の家族と、その正体を突き止めるべく調査に乗り出したオカルトライターが、民俗学者や霊媒師らの力を借りて想像を絶する最恐の敵に立ち向かっていくさまを鮮烈に描き出す。主演は岡田准一、共演に黒木華、小松菜奈、松たか子、妻夫木聡。子煩悩な田原秀樹は身の回りで起きている怪異な出来事に不安を抱き、妻の香奈と幼い一人娘・知紗を守るため、友人の民俗学者・津田に相談し、藁にもすがる思いでオカルトライター・野崎のもとを訪ねる。さっそく野崎は日本最強の霊媒師・琴子を姉に持つキャバ嬢・真琴とともに調査を開始する。しかし、その“何か”は真琴の手に負える相手ではなかった。 JAN:4988104121103

「来る」 の作品情報

作品情報

製作年: 2018年
製作国: 日本

「来る」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

キャスト・スタッフ

関連作品

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奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール

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連続テレビ小説 ひよっこ 完全版

ユーザーレビュー:43件

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1〜 5件 / 全43件

来る ネタバレ

投稿日:2019/05/11 レビュアー:片山刑事

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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 ある家族が何かに襲われて、霊媒師が守ろうとする話。

 一応、謎の幽霊的なものがアタックしてきて家族を守るというホラー映画の骨組みでJホラー的な貞子的な幽霊とかも出てきて怖い描写もありますが、映画の半分は日本の家族や子育てのネガティブな部分を強調した作品で、そういった意味で怖い作品でした。

 冒頭から極彩色豊かな映像と音楽の中、幽霊に襲われる主人公の1人から始まって。そこから主人公の旦那さん目線、そして奥さん目線と日本の夫婦、家族、子育てのダーク映画としてめちゃくちゃ怖い映画でかつ楽しい描写が満載でした。

 後半も今度は日本全国津々浦々の霊媒師たちが集合して準備してという流れはテンション上がる名シーンでした。その後のみんなで一斉除霊というのもハイテンションで楽しかったです。

 ただクライマックスでは主人公同士で内輪もめを始めたりして、しかも抽象的な表現になっていくので何でもアリ感が強まってカタルシスが少なかったです。

 主役から端役に至るまで役者さん皆さんハマり役だったのも素晴らしい映画でした。

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虐待、ネグレクト、弱き心の人間と「妖怪」 ネタバレ

投稿日:2019/07/04 レビュアー:なんの因果

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「嫌われ松子の一生」「告白」などの中島哲也監督の4年ぶりの新作。
第22回日本ホラー小説大賞受賞、澤村伊智の「ぼぎわんが来る」が原作。
初めは田原(妻夫木聡)の話。香奈(黒木華)と結婚した田原は幸せな生活を送る。
生まれる子供に「知紗」と名付けると決めていたが誰にも言っていなかった。
それなのに会社に面会に来たという来訪者は「知紗さんの件で」と伝達し、その来訪者の姿はなく、取り次いだ後輩が背中から血を出し変死した。
田原は子供とのショットをブログにアップしたりいかにも満足そう。
田原の周りでは不可解な出来事が起こり始める。忍び寄るバケモノの影。そして田原は惨死した。

さて、場面は今度は香奈の視点から語られる。良きパパであったはずの田原、
しかし妻から見れば子育てに疲弊する妻に気が回らず、自分の事だけ考える夫だった。
「死んでくれて良かった」良い人が悪意ある人に変わる瞬間にゾッとする。
夫の世話は免れたが、就職の問題、保育園の問題など香奈の苦難は続く。社会が子供に対して寛容でない空気があり自身も虐待された経験のある香奈は「子供なんか産まなければ」と不倫も含め堕落してゆく。そんな中、得体の知れないバケモノは怪奇現象を起こしてゆく。

さて、ここまで書きましたが、妻夫木さんと黒木華さんのパートはお話として共感し引き込まれます。
しかし本旨はジャーナリストの野崎(岡田准一)と子供の産めない真琴(小松菜奈)の、知紗ちゃんをバケモノから取り返す戦いにあるようです。
野崎は子供を愛せないかもしれない自分から逃げている。過去に女性を妊娠させたが堕胎させた。
人は都合の悪いことをすべて妖怪のせいにするそうだ。間引き、子捨て、子殺し、
「ほぎわん」というのは、見捨てられた子供たちの総体と解釈できる。
松たか子の呼びかけで日本中の霊媒師が集結するラストはド派手でパワフルだが。
小松菜奈の知紗ちゃんを離すまいとする熱演が胸に迫った。岡田准一も過去を乗り越えてゆく決意を見せ、希望のある結末を示唆する。
ホラーではあるが、心理的恐怖、CGで表現される不可解さを中心に描き、虫系苦手な人以外は大丈夫でしょう。

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今一歩惜しい感じ ネタバレ

投稿日:2019/05/12 レビュアー:飛べない魔女

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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予告の作り方がすごく上手で
『何が来るのか?』とすごく興味が湧きました。
なので、劇場に足を運ぶことに。

いきなり妻夫木くんのパニック状態から一転して
物語は過去に遡ります。
前半は凄く引きこまれていきました。
事が起きるまでの前振りは明るく楽しそうで
これがホラーになるのか?と思えるほど明るい家庭。
それが次第に妻夫木くん演じるダメ夫ぶりや
黒木華ちゃん演じる危うい妻ぶりが露見していくうちに
何かが来るらしく、怖い展開になっていきます。
そして次から次へと死者が!
岡田くん演じるフリージャーナリストのキャラが途中で急変するのには
ちょっと違和感を覚えましたが
松たか子さん演じる祈祷師とのやりとりはちょっと笑えた。
無表情の演技は『告白』に通じるところがありますね。

ラスト近くのお祓いシーンはもう笑うしかないくらいのぶっ飛び展開で
正直ちょっとげんなり。
それまでの展開が面白かっただけにちょい惜しい気がしました。

結局のところ弱い心には悪魔が救うってことですかね。
子役ちゃんの演技がこれまたすごかった!
あんな小さいのによくぞ演じました。偉かったね。

このレビューは気に入りましたか? 8人の会員が気に入ったと投稿しています

心の闇が悪霊を呼ぶ!霊能力者・比嘉姉妹が立ち向かうが…

投稿日:2019/08/18 レビュアー:コタロウ(!)

会社員・秀樹は、妻・香奈、幼い娘・知紗との生活に幸せを感じていた。
そんな彼に怪異が起こる。
不審な人物が秀樹の勤務先を訪問するが、彼が面会する前に姿を消す。
帰宅した彼が見たのは、切り裂かれて散乱した御守り、荒らされた部屋で泣き叫ぶ妻子だった。
悩んだ秀樹は、友人の伝手で知り合ったオカルト・ライター・野崎に相談し、
彼から霊能力者・比嘉姉妹の妹・真琴を紹介される…

終盤、悪霊を迎え入れるため、華やかな儀式が行われる。
屈託ない女子高生たちが巫女装束に着替え、神楽を奉納する。
彼女たちの一人が一点を見つめて言う「来るよ!」と…
ちょっと高揚感を覚えました!

飛び散る血飛沫、もぎ取られる腕、腰の部分で切断された人体、
赤い靴から溢れ出る虫などの描写より、怪異を呼び寄せる人の心が恐ろしい作品。

「結婚前の秀樹」「結婚式の秀樹」「知紗誕生後の秀樹」
彼の人となりをじっくりと描く。
秀樹は、女性に嫌われる男のテンプレを全部やる!
新居に十数人の人を呼び、臨月の妻に接待させるなど、頭がおかしいことをするのだ。
自分の幸福だけを追求する秀樹(妻夫木聡)の振る舞いは、香奈の心に影を落とす。
彼を見つめる香奈(黒木華)は従順そうだが、その心には闇が広がっていた。

澤村伊智の小説「比嘉姉妹シリーズ」中の1作「ぼぎわんが、来る」を映画化。
内容は改変されているが、比嘉姉妹の設定はそのまま。
強大な霊能力を持ち、公権力を動かすこともできる姉・琴子(松たか子)
子ども好きで優しく、姉を尊敬する妹・真琴(小松奈菜)
小説から抜け出てきたような二人の演技が素晴らしい。
橿原神宮に立つ琴子、白銀の装束を身に着けた琴子…
無敵感だだ漏れであった。

琴子が滞在するホテルの一室の静謐さ、カプセルホテル内で雅な衣装を身に着ける神職、
霊を祓う儀式、緑濃い山々、工場街を走る車、平和そうなマンション…
映像が美しい。

個性の強い登場人物の中で埋没しそうな野崎(岡田准一)が、少し気の毒。
無頼な雰囲気、彼の心の闇と傷が伝わる演技が良かった。
霊能者・逢坂(柴田理恵)には、温かみと説得力があった。

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お祓いエンターテイメント

投稿日:2019/07/06 レビュアー:カマンベール

『告白』『渇き』の中島哲也監督・4年ぶりの作品です。
日本ホラー小説大賞を受賞した澤村伊智の原作「ぼぎわんが、来る」
から、ぼぎわんを抜いて「来る」だけにした意図は?
ぼぎわんはブギーマン(殺人鬼)から来た言葉で、冒頭の田原(妻夫木聡)の
郷里の祖母が使う言葉でもある。
映画では、ぼぎわん(殺人鬼)は、「あれ」と訳されて、「魔物」を指す。

「あれ」に取り憑かれた人間は次々と残酷な死を遂げます。
その死に方が、胴体がざばッと斬られ、血飛沫の中で死ぬのですが、
私は怖いと言うより、コメディにしか見えなくて笑ってしまいました。
とても小さい子供には見せられない映画ですけれど、『渇き』同様に、
現実感のない映画でした。

「人間の闇」を描きたかったのでしょう。
「闇」を一番に感じたキャラクターは黒木華の田原の妻でした。
地味な婚約時代、イクメンを偽る夫(妻夫木聡)に怒りと憎しみを募らせる新妻そして、艶やかに変貌する女・・・その変幻自在な演技は見事でした。
3部構成で、1部を妻夫木の視点、2部を黒木華の視点、3部をルポライターで主役の野崎(岡田准一)の視点で描かれています。
オカルト・ホラー・コメディと言いましょうか、スタンリー・キューブリックの『シャイニング』の影響が散見し、子供の眼が赤く青く光るのは、『シャイニング』で、ジャック・ニコルソンの子供が超能力者なのとよく似ています。
祈祷師の比嘉琴子(松たか子)の大掛かりなお祓いの儀式もミモノで、
日本の土着的風習のお祓いと、日本が古来から行ってきた「間引き」の風習など、ごった煮感が柴田理恵の怪演含めコメディでしたね。
それにしても千紗の歌う「オムライスの歌」のミスマッチ。
驚かされて、笑って、呆れて。
そして、こんなに惨殺死体が転がったら、警察もマスコミも
気の狂ったように騒ぎ立てる筈です。
警察が「オカルト」なんて信じるとは到底思えず、現実感の希薄な映画でした。映像はCG、VFXそして音響とも優れていました。

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投稿日

2019/05/11

レビュアー

片山刑事

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 ある家族が何かに襲われて、霊媒師が守ろうとする話。

 一応、謎の幽霊的なものがアタックしてきて家族を守るというホラー映画の骨組みでJホラー的な貞子的な幽霊とかも出てきて怖い描写もありますが、映画の半分は日本の家族や子育てのネガティブな部分を強調した作品で、そういった意味で怖い作品でした。

 冒頭から極彩色豊かな映像と音楽の中、幽霊に襲われる主人公の1人から始まって。そこから主人公の旦那さん目線、そして奥さん目線と日本の夫婦、家族、子育てのダーク映画としてめちゃくちゃ怖い映画でかつ楽しい描写が満載でした。

 後半も今度は日本全国津々浦々の霊媒師たちが集合して準備してという流れはテンション上がる名シーンでした。その後のみんなで一斉除霊というのもハイテンションで楽しかったです。

 ただクライマックスでは主人公同士で内輪もめを始めたりして、しかも抽象的な表現になっていくので何でもアリ感が強まってカタルシスが少なかったです。

 主役から端役に至るまで役者さん皆さんハマり役だったのも素晴らしい映画でした。

虐待、ネグレクト、弱き心の人間と「妖怪」

投稿日

2019/07/04

レビュアー

なんの因果

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「嫌われ松子の一生」「告白」などの中島哲也監督の4年ぶりの新作。
第22回日本ホラー小説大賞受賞、澤村伊智の「ぼぎわんが来る」が原作。
初めは田原(妻夫木聡)の話。香奈(黒木華)と結婚した田原は幸せな生活を送る。
生まれる子供に「知紗」と名付けると決めていたが誰にも言っていなかった。
それなのに会社に面会に来たという来訪者は「知紗さんの件で」と伝達し、その来訪者の姿はなく、取り次いだ後輩が背中から血を出し変死した。
田原は子供とのショットをブログにアップしたりいかにも満足そう。
田原の周りでは不可解な出来事が起こり始める。忍び寄るバケモノの影。そして田原は惨死した。

さて、場面は今度は香奈の視点から語られる。良きパパであったはずの田原、
しかし妻から見れば子育てに疲弊する妻に気が回らず、自分の事だけ考える夫だった。
「死んでくれて良かった」良い人が悪意ある人に変わる瞬間にゾッとする。
夫の世話は免れたが、就職の問題、保育園の問題など香奈の苦難は続く。社会が子供に対して寛容でない空気があり自身も虐待された経験のある香奈は「子供なんか産まなければ」と不倫も含め堕落してゆく。そんな中、得体の知れないバケモノは怪奇現象を起こしてゆく。

さて、ここまで書きましたが、妻夫木さんと黒木華さんのパートはお話として共感し引き込まれます。
しかし本旨はジャーナリストの野崎(岡田准一)と子供の産めない真琴(小松菜奈)の、知紗ちゃんをバケモノから取り返す戦いにあるようです。
野崎は子供を愛せないかもしれない自分から逃げている。過去に女性を妊娠させたが堕胎させた。
人は都合の悪いことをすべて妖怪のせいにするそうだ。間引き、子捨て、子殺し、
「ほぎわん」というのは、見捨てられた子供たちの総体と解釈できる。
松たか子の呼びかけで日本中の霊媒師が集結するラストはド派手でパワフルだが。
小松菜奈の知紗ちゃんを離すまいとする熱演が胸に迫った。岡田准一も過去を乗り越えてゆく決意を見せ、希望のある結末を示唆する。
ホラーではあるが、心理的恐怖、CGで表現される不可解さを中心に描き、虫系苦手な人以外は大丈夫でしょう。

今一歩惜しい感じ

投稿日

2019/05/12

レビュアー

飛べない魔女

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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予告の作り方がすごく上手で
『何が来るのか?』とすごく興味が湧きました。
なので、劇場に足を運ぶことに。

いきなり妻夫木くんのパニック状態から一転して
物語は過去に遡ります。
前半は凄く引きこまれていきました。
事が起きるまでの前振りは明るく楽しそうで
これがホラーになるのか?と思えるほど明るい家庭。
それが次第に妻夫木くん演じるダメ夫ぶりや
黒木華ちゃん演じる危うい妻ぶりが露見していくうちに
何かが来るらしく、怖い展開になっていきます。
そして次から次へと死者が!
岡田くん演じるフリージャーナリストのキャラが途中で急変するのには
ちょっと違和感を覚えましたが
松たか子さん演じる祈祷師とのやりとりはちょっと笑えた。
無表情の演技は『告白』に通じるところがありますね。

ラスト近くのお祓いシーンはもう笑うしかないくらいのぶっ飛び展開で
正直ちょっとげんなり。
それまでの展開が面白かっただけにちょい惜しい気がしました。

結局のところ弱い心には悪魔が救うってことですかね。
子役ちゃんの演技がこれまたすごかった!
あんな小さいのによくぞ演じました。偉かったね。

心の闇が悪霊を呼ぶ!霊能力者・比嘉姉妹が立ち向かうが…

投稿日

2019/08/18

レビュアー

コタロウ(!)

会社員・秀樹は、妻・香奈、幼い娘・知紗との生活に幸せを感じていた。
そんな彼に怪異が起こる。
不審な人物が秀樹の勤務先を訪問するが、彼が面会する前に姿を消す。
帰宅した彼が見たのは、切り裂かれて散乱した御守り、荒らされた部屋で泣き叫ぶ妻子だった。
悩んだ秀樹は、友人の伝手で知り合ったオカルト・ライター・野崎に相談し、
彼から霊能力者・比嘉姉妹の妹・真琴を紹介される…

終盤、悪霊を迎え入れるため、華やかな儀式が行われる。
屈託ない女子高生たちが巫女装束に着替え、神楽を奉納する。
彼女たちの一人が一点を見つめて言う「来るよ!」と…
ちょっと高揚感を覚えました!

飛び散る血飛沫、もぎ取られる腕、腰の部分で切断された人体、
赤い靴から溢れ出る虫などの描写より、怪異を呼び寄せる人の心が恐ろしい作品。

「結婚前の秀樹」「結婚式の秀樹」「知紗誕生後の秀樹」
彼の人となりをじっくりと描く。
秀樹は、女性に嫌われる男のテンプレを全部やる!
新居に十数人の人を呼び、臨月の妻に接待させるなど、頭がおかしいことをするのだ。
自分の幸福だけを追求する秀樹(妻夫木聡)の振る舞いは、香奈の心に影を落とす。
彼を見つめる香奈(黒木華)は従順そうだが、その心には闇が広がっていた。

澤村伊智の小説「比嘉姉妹シリーズ」中の1作「ぼぎわんが、来る」を映画化。
内容は改変されているが、比嘉姉妹の設定はそのまま。
強大な霊能力を持ち、公権力を動かすこともできる姉・琴子(松たか子)
子ども好きで優しく、姉を尊敬する妹・真琴(小松奈菜)
小説から抜け出てきたような二人の演技が素晴らしい。
橿原神宮に立つ琴子、白銀の装束を身に着けた琴子…
無敵感だだ漏れであった。

琴子が滞在するホテルの一室の静謐さ、カプセルホテル内で雅な衣装を身に着ける神職、
霊を祓う儀式、緑濃い山々、工場街を走る車、平和そうなマンション…
映像が美しい。

個性の強い登場人物の中で埋没しそうな野崎(岡田准一)が、少し気の毒。
無頼な雰囲気、彼の心の闇と傷が伝わる演技が良かった。
霊能者・逢坂(柴田理恵)には、温かみと説得力があった。

お祓いエンターテイメント

投稿日

2019/07/06

レビュアー

カマンベール

『告白』『渇き』の中島哲也監督・4年ぶりの作品です。
日本ホラー小説大賞を受賞した澤村伊智の原作「ぼぎわんが、来る」
から、ぼぎわんを抜いて「来る」だけにした意図は?
ぼぎわんはブギーマン(殺人鬼)から来た言葉で、冒頭の田原(妻夫木聡)の
郷里の祖母が使う言葉でもある。
映画では、ぼぎわん(殺人鬼)は、「あれ」と訳されて、「魔物」を指す。

「あれ」に取り憑かれた人間は次々と残酷な死を遂げます。
その死に方が、胴体がざばッと斬られ、血飛沫の中で死ぬのですが、
私は怖いと言うより、コメディにしか見えなくて笑ってしまいました。
とても小さい子供には見せられない映画ですけれど、『渇き』同様に、
現実感のない映画でした。

「人間の闇」を描きたかったのでしょう。
「闇」を一番に感じたキャラクターは黒木華の田原の妻でした。
地味な婚約時代、イクメンを偽る夫(妻夫木聡)に怒りと憎しみを募らせる新妻そして、艶やかに変貌する女・・・その変幻自在な演技は見事でした。
3部構成で、1部を妻夫木の視点、2部を黒木華の視点、3部をルポライターで主役の野崎(岡田准一)の視点で描かれています。
オカルト・ホラー・コメディと言いましょうか、スタンリー・キューブリックの『シャイニング』の影響が散見し、子供の眼が赤く青く光るのは、『シャイニング』で、ジャック・ニコルソンの子供が超能力者なのとよく似ています。
祈祷師の比嘉琴子(松たか子)の大掛かりなお祓いの儀式もミモノで、
日本の土着的風習のお祓いと、日本が古来から行ってきた「間引き」の風習など、ごった煮感が柴田理恵の怪演含めコメディでしたね。
それにしても千紗の歌う「オムライスの歌」のミスマッチ。
驚かされて、笑って、呆れて。
そして、こんなに惨殺死体が転がったら、警察もマスコミも
気の狂ったように騒ぎ立てる筈です。
警察が「オカルト」なんて信じるとは到底思えず、現実感の希薄な映画でした。映像はCG、VFXそして音響とも優れていました。

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