マイ・ディア・ミスター　〜私のおじさん〜

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タイトルからあしながおじさんのような話だと思ってたらこれが全く違ってて、観始めたら面食らってしまいました。
あの、国民の妹であるIUはどこいったと思うほどの汚れ役。
育ってきた環境の不遇さに心が痛む痛む。。。
それが大人になった今でもずっと続いていて、人生に何の希望もなく。
ただ、生きている感じ・・・
いつ死んでもかまわないというオーラ。
けれど、今は唯一心をゆるして介護してるおばあさんのためにだけ生きてる。まるで消えそうなローソク、、、

さらに追い打ちをかけるのは彼女に残された多額の借金。
ヤミ金業者が振るう暴力に可哀想すぎて思わず目を伏せてしまう。
顔のキズを隠す黒いサングラス、そんな女性をIUが演じてることにも私は驚きでした。
『ここに来て抱きしめて』のチャン・ギヤンがこのドラマでは女を殴る最低なチンピラ役で
天国と地獄のようなこんなギャップある姿を同時期に観るもんじゃないね（笑）

けれど、そんな彼女に縁あって、上司となるパク・ドンフンがいろいろ気にかけるうち、
ドンフンとジアンはいつしかお互いとても気になる存在となる。
二人はどこか似たもの同士でした。
幸せ、喜びをどこかに置いてきたような暮らしぶりでドンフンは妻との心の距離に寂しさを感じて仕方ない。
胸の中の空洞があるけど、それに気づかないふりをしてます。
孤独だったふたりが幸せに生きていこうと考えるまでの道のりです。。。

物語の中でドンフンの携帯電話に盗聴器をしかけ、
ジアンがずっと彼の声や出来事をずっと聞いてる姿だけでなんか悲しくなります。
ジアンは彼の苦しみや憤り、人前では見せない涙を耳にすることになるのです。

人生にどれだけの人と出会うかわからないけれど
人との出会いの大切さ、それが自分に与える影響の大きさをとても考えさせられました。

ドンフンにはどうしようもない兄と弟がいるんだけど
この３人兄弟はめちゃくちゃ仲がいい。
そんな仲間たちのエピソードにも笑います。
兄弟だけじゃなく、町のみんなとも毎日飲んだくれる。
何でも知ってる仲間がいて、早朝サッカーで子供にかえるひと時。
この横のつながりが現代では考えられないほど超強い。
ドンフンがジアンの事でけんかして殴られた時、
町中を大騒ぎで相手を必死で探し回る兄弟と仲間たちの姿に思わず笑ってしまいました。
バカな大人なんだけど、それがかっかと熱くて笑っちゃう。
下町の人懐っこいおじさんがいっぱい。
このドラマは悲惨ではあるんだけど、胸の奥が温かくなるそんな感じ。
イ・ソンギュンさん演じるドンフンの”いいひと”ぶりに何度も胸が熱くなる。

苦しくて涙して心暖まる作品です。
ジアンを演じるIUに演技大賞！

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脚本が素晴らしい。ニコリとも笑わない〜不遇を生き抜いてきた若いジアン「ＩＵ」は、上司のおじさん「イ・ソンギュン」を通じあったかい人たちと出会い、少しずつ人を信じ自分の人生を歩きだす。
町に住む決して立派ではないけれどあったかい人たちが合わさって力になっているのにホロっとくる。
かっこ悪い自分をさらけ出せる仲間がいるっていいなあ。
「イ・ソンギュン」は、不幸せも抱えているのだが悪いこともできない「真面目なおじさん」。肩に力の入らない不器用さが好感度抜群でした。癒されます。かっこいい「チャン・ギヨン」も出てきますよー。オススメのドラマです。

IUがかわいくてせつなくて何度も泣きました。
演技が上手でした。もっとたくさん作品にでてほしいです。