タッカー / ジェフ・ブリッジズ
タッカー
/フランシス・フォード・コッポラ
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(6 )
解説・ストーリー
卓越した才能を持つがゆえに、様々な軋轢を受けた実在の人物プレストン・タッカーの姿を通して、自由、そして夢を見る事の大切さと、傑出した者への権力の圧力に対する痛烈な批判を、コッポラ&ルーカスが描いた人間ドラマ。自分の理想とする車を作り出すという夢を捨てずに生きていたタッカー。しかし、当時アメリカを牛耳っていたフォード社を筆頭とする巨大な自動車産業のビッグ3は、密かに暗躍してタッカーたたき潰そうとしていた……。 JAN:4562474202848
卓越した才能を持つがゆえに、様々な軋轢を受けた実在の人物プレストン・タッカーの姿を通して、自由、そして夢を見る事の大切さと、傑出した者への権力の圧力に対する痛烈な批判を、コッポラ&ルーカスが描いた人間ドラマ。自分の理想とする車を作り出すという夢を捨てずに生きていたタッカー。しかし、当時アメリカを牛耳っていたフォード社を筆頭とする巨大な自動車産業のビッグ3は、密かに暗躍してタッカーたたき潰そうとしていた……。 JAN:4562474202848
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「タッカー」 の解説・あらすじ・ストーリー
作品詳細
解説・ストーリー
卓越した才能を持つがゆえに、様々な軋轢を受けた実在の人物プレストン・タッカーの姿を通して、自由、そして夢を見る事の大切さと、傑出した者への権力の圧力に対する痛烈な批判を、コッポラ&ルーカスが描いた人間ドラマ。自分の理想とする車を作り出すという夢を捨てずに生きていたタッカー。しかし、当時アメリカを牛耳っていたフォード社を筆頭とする巨大な自動車産業のビッグ3は、密かに暗躍してタッカーたたき潰そうとしていた……。 JAN:4562474202848
「タッカー」 の作品情報
「タッカー」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
タッカー 4Kレストア版の詳細
収録時間:
字幕:
音声:
110分
日・英・吹・解
英:ドルビーデジタル5.1ch、日:モノラル、英(解説):ドルビーデジタルステレオ
レイティング:
記番:
レンタル開始日:
TCED4499
2019年06月07日
在庫枚数
1位登録者:
2位登録者:
10枚
0人
1人
英:ドルビーデジタル5.1ch、日:モノラル、英(解説):ドルビーデジタルステレオ
タッカー 4Kレストア版の詳細
収録時間:
字幕:
音声:
110分
日・英・吹・解
英:ドルビーデジタル5.1ch、日:モノラル、英(解説):ドルビーデジタルステレオ
レイティング:
記番:
レンタル開始日:
TCED4499
2019年06月07日
在庫枚数
1位登録者:
2位登録者:
10枚
0人
1人
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ユーザーレビュー:6件
今にのこる46台のタッカー車
投稿日:2019/06/11
レビュアー:なんの因果
(1988年制作・アメリカ)4Kレストア版2019年発売 フランシス・フォード・コッポラ監督、製作総指揮にジョージ・ルーカス。 第2次世界大戦終結後、プレストン・タッカー(ジェフ・ブリッジス)は、 画期的なデザインと安全性に優れた車「タッカー・トービート」の量産を目指した。 しかし、様々な事情で50台の車の完成をもって製造は打ち切られた・ タッカーの情熱と夢と苦闘を綴る実話。 タッカーはいつも笑っている。資金繰りに困った時も技術が行き詰まった時も。 行動力にあふれ、息子(クリスチャン・スレーター)はじめ、家族は父を大好きだ。 タッカーの考える夢の車とは、当時としては革新的な 「リアエンジン、前輪と連動して曲がる3つ目のライト、圧力で外へ外れるフロントガラス」 そしてシートベルト、安全ガラスの採用。 広い工場を確保しエネルギッシュに働く従業員、順調に行ってるように見えた。 しかし、ビッグ3(フォード、クライスラー、GM)の横槍、妨害。権力で設計を変えようとする政財界、 ウソでもスクープしたい新聞記者、などなどにより、 「ありもしない車を売ろうとする詐欺師」と仕立て上げられ、裁判に立たされる。 陪審員たちに向かってタッカーは言う。 「もし大企業が新しい才能を潰すなら、アメリカはやがて敗戦国が作った車を買うことになる。」 (日本の事ですよね?タッカー、えらい!) おりしも裁判所の前の通路に、美しいい色とデザインのタッカー・トービートがパレード走行を終えて帰ってくる。 50台しか作れなかったが、タッカーたちは明るい。くじけない。 打ちひしがれちゃ生きて行けないそのパワーは時代からくるのだろうか? 安全を願ったタッカーのシートベルト、安全ガラスは今に引き継いでいる。
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ヴィットリオ・ストラーロの撮影 車社会
「タッカー」(1988年、米国、カラー、110分)。 監督はフランシス・フォード・コッポラ、撮影はヴィットリオ・ストラーロで、両巨匠は「地獄の黙示録」(1979)、「ワン・フロム・ザ・ハート」(1982)を作ってきています。 コッポラは「ゴッドファーザー」(1972)、「カンバセ―ション 盗聴」(1973)、「ゴッドファーザー PARTU」(1974)と傑作を作って、「地獄の黙示録」(1979)で大コケしました。 莫大な借金を背負ったようです。 ストラーロは、ベルトルッチ監督の「暗殺のオペラ」(1969)、「暗殺の森」(1970)、「ラストタンゴ・イン・パリ」(1972)、 「1900年」(1976)と撮ってきました。 コッポラは、「ゴッドファーザー」では、室内撮影に長けた名カメラマン、ゴードン・ウィリスを起用します。ウィリスは、A・J・パクラ「コール・ガール」(1972)「大統領の陰謀」(1976)、「推定無罪」(1990)、 ウディ・アレンの「アニー・ホール」(1977)「インテリア」(1978)などを撮影しています。 息だけが通うような漆黒の中の蝋燭、孤独、人と人の対立を演出する法廷場面で、ウィリスの撮影は効果を発揮します。 けれども、「地獄の黙示録」や「ワン・フロム・ザ・ハート」、この映画「タッカー」では、巨大な場面を遠方から俯瞰する撮影技術をもったカメラマンが必要だったのです。 ストラーロの俯瞰撮影の代表的な映像は、「ラスト・エンペラー」での小皇帝が見下ろす紫禁城のカットでしょう。 さて、「タッカー」です。 プレストン・トーマス・タッカー(1903〜1956)は、子供のころから四輪車が好きだった。彼は、第2次大戦の1940年ころは「戦車」の設計を考え、決して採用されなかった。 戦争が終わって、車社会が再開すると、車は「戦車」ではなく「自家用車」の時代になり、タッカーは、「戦車」よりスピードが出て、「戦車」の装甲盤をボディにした(衝突に)「安全な」小型自家用車を発明した。 戦前から、米国の車業界は、GM(ゼネナル・モーターズ)、フォード、クライスラーの3大メーカーが市場を独占していた。とくにGMが巨大。 タッカーが発明・設計したような小規模工場のつくる「カー」は、大手社から圧力がかかり、特許部分だけを売却せよと言われても、タッカーは拒否する。 自分がつくりたい、理想形の安全車を追求します。ここからが、コッポラの本領発揮。 コッポラは、自動車事故で傷ついた人の顔と、血が滴るレアステーキを交代で描き、「夜間の事故の60%はカーブで発生している」と、タッカーに言わせる。 「夢の車を」というタッカーの理想はいまも実現していない。唯一、「トヨタ」が実現するかもしれない。 高齢者が運転する事故がいま増加しているというより目立っている今、事故で亡くなったひとにたいして、いま、世界企業として責任をもって安全な車を生産できるのは「トヨタ」だけだろう。 カメラマンのヴィットリオ・ストラーロの圧巻の仕事は、タッカーが作った車が50台並ぶ場面です。 主役「タッカー」を演じるジェフ・ブリッジスが撓まぬ強い男、その撓まぬ妻をジョーン・アレンが演じています。 車が一家で3台時代ですよ、という車会社の「売りぱなっし」の時代が、はっきり終わっています。駐車場の料金高の問題があります。 80歳以上の高齢者のための「免許放棄年金」などを、車を売ってきた大メーカーは考えるべきしょう。 この「タッカー」が作られたのは、バブル後期の時代です。日本が米国を買った時代です。 今、残っているのは、映画業界では「コロンビア」を買収した「SONY]だけです。 ジェフとジョーンの共演した映画で、DVD国内未発売作品では、「ザ・コンテンダー」(2000年・米国・カラー・126分)があります。 アレンが初の女性大統領候補、彼女を応援する現・大統領がブリッジス、ふたりの交代を阻止する共和党議員がゲイリー・オールドマン。 さらに、クリスチャン・スレーター、サム・エリオット、フィリップ・ベイカー・ホールが出演しています。 自転車族の私は、車社会との共存を図りたいと思っています。 この「タッカー」については、米国映画についての先輩「趣味は洋画」さんのレビューを待ちたいと思っています。 ちゅく
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‘大事なのは発想なんだ、それと夢さ’
投稿日:2019/06/18
レビュアー:趣味は洋画
タッカー(1988年・アメリカ、カラー、110分) ‘私は子供のころ、いつもエジソンとかライト兄弟とか、フォードの伝記を読み憧れていた。いつか金持ちにというのがみんなの夢でした。自由な企業組織を作り、そこでは誰だろうと、どこから来ようと、どの階級だろうと、好きな分野で名案を思いついたら、その発想を自由に伸ばせた。でも私は生まれるのが遅すぎました。個人企業の夢見る理想家は、その突飛な発想を笑われ、後に世界を変える名案だと分かっても、既に官僚主義で潰されています。事なかれ主義なのです。許可なくタコを上げたフランクリンも投獄だ。ほんとです。爆弾の発明も今では自慢のタネです。その投下で日本やナチスを打ち負かした。もし大企業が一個人の発想を押しつぶせば、進歩を閉ざすばかりか、今までの汗と涙は無駄になります!この国の存在も危い!いつか我々の知らぬ間に、この国はどん底に落ちて、ラジオや車を敗戦国から買う事になる!これはないでしょう。あり得ないことだ。私はアメリカ人の健全な良識を信じており、まだ希望をもっています。ありがとう。’ 映画のラストシーンで、主人公のプレストン・タッカー(ジェフ・ブリッジス)が語る台詞ですが、作品を見終え、どうしても冒頭に引用して記したかったのです。 タッカーの「車」にかける並々ならぬ情熱に溢れた文言を、まず残しておきたかったのです。 この映画を再見できるきっかけをいただいた「ちゅく」さんに、この場を借りてあらためて感謝申し上げます。昔からジェフ・ブリッジスが好きで、VHSで観たのはもう遠い昔。ストーリーも忘却の彼方でしたが、ラストの彼の熱弁のシーンだけはうっすらと記憶にありました。 今回、その内容も確認でき、言葉に言い表せない満足感に浸っています。 いかにもアメリカ的で夢のある映画です。 そして、プレストン・タッカーは、なんと陽気で前向きな男なのでしょう。 冒頭では、タッカーのことを「空想家で、発明家で、夢追い人、時代の先を行く男」と紹介しています。 物語は1945年、ミシガン州イプシランティ(実在の小都市)でスタート。 陽気で型破りなタッカーは、12匹のダルメシアンを車に乗せて帰宅、車製造の資金繰りが厳しいとみるや、家族全員でアイスクリームを食べに行く。(アメリカ人の陽気さがいい) ちょっとしたヒントで新車のPRを雑誌に載せたら大反響。 新車オープンの展示会場につめかけた観衆と、タッカーとのやりとりがユーモラスで面白い。 電話BOXでデンワしているタッカーの映像の右側に、妻のヴェラ(ジョアン・アレン)がデンワを受けている大アップの映像がかぶって映し出される構図も心憎い。 そういった演出の妙はコッポラ監督お手のモノですが、やはりカメラワークは「ちゅく」さんご指摘のヴィットリオ・ストラーロの独壇場ですね。(もうこれ以上は触れませんが) タッカーを、J・ブリッジスが持ち前の明るい性格で演じ切っています。 最近は貫禄たっぷりで、今や米映画界の男優では第一人者だと思っています。 共演陣も多士済々で、本作でアカデミー助演男優賞ノミネートのマーティン・ランドー、コッポラお気に入りのフレデリック・フォーレスト、若きクリスチャン・スレーター(19歳)、日本人エンジニア役でマコ(神戸出身)、ハワード・ヒューズを演じたディーン・ストックウェル等々。 そしてタッカーの娘を演じたニーナ・シーマツコがまだ初々しいです。 見逃せないのは、ジェフ・ブリッジスの実父である名優ロイド・ブリッジスが出ていること。 本作共演の後、94年「ブローン・アウェイ/復讐の序曲」(スティーヴン・ホプキンス監督)でも親子共演を果たしています。この映画は強烈なサイコ・サスペンス・アクションでした。 タッカーは言います。 ‘大事なのは発想なんだ、それと夢さ’
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夢をみることは大事なこと
投稿日:2020/06/07
レビュアー:Yohey
美しい話でした。実際のところはどうだったかは分かりませんが、いつもにこやかに夢を語る主人公タッカーをジェフ・ブリッジスが演じていて、その顔が典型的なアメリカ白人の笑顔でして、うまく描かれておりました。 技術者でもなんでもない夢想家だ、と自ら認めているタッカーですが、だからこそ意味がある、と理想の車づくりに燃えます。色々な奇跡も重なって、いざ理想の車が出来上がる、となったところで、既得権益を守ろうとする輩から潰されます。 映画なんだからハッピーエンドで終わってほしい作品なのではありますが、全てうまくいく形で終わるわけはなかったのが悲しい話でした。映画が製作された頃は、日本車がアメリカに乗り込んできた時期。ですんで、そういった未来も皮肉をからめながら描いています。 結果として、そこからさらに数十年たち、アメリカの自動車業界は革新性をもつことが出来ずに終わってしまいました。また、主人公の姿に、イーロン・マスクを重ねてしまいました。そういったことが公開された後でも思えてしまう良作です。 タッカー車、確かに格好いい。スペック等が本当にそのとおりの話だったら、なんであんないい製品が世に出なかったんだろうと思ってしまいます。もったいないなぁ。
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はい
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車好きには是非観て欲しい作品です
投稿日:2020/04/16
レビュアー:nob77
今から30年以上前に、ジョージ・ルーカスとフランシス・コッポラがタッグを組んで製作した実話を基にした映画。 時代背景は1940年代、今では当たり前になっているシートベルトや安全ガラスを装備し、ハンドルの動きに合わせて進行方向を照らすヘッドライトなど、斬新な発想で車づくりを目指した男の物語である。 斬新であるがゆえに、当時のビッグスリーの反感を買い、詐欺師として訴えられ、事業としては失敗してしまうという悲劇的な話なのだが、主人公のタッカー(ジェフ・ブリッジス)が常に前向きで明るいので、暗い感じにはなっていない。 最終的にタッカーの車は51台生産されたそうだが、今でも47台が現存(ルーカス、コッポラも所有)しており、そのうち何台かは映画の中に登場しているとのこと。 車好きには是非観て欲しい作品です。
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はい
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ユーザーレビュー
今にのこる46台のタッカー車
投稿日
2019/06/11
レビュアー
なんの因果
(1988年制作・アメリカ)4Kレストア版2019年発売 フランシス・フォード・コッポラ監督、製作総指揮にジョージ・ルーカス。 第2次世界大戦終結後、プレストン・タッカー(ジェフ・ブリッジス)は、 画期的なデザインと安全性に優れた車「タッカー・トービート」の量産を目指した。 しかし、様々な事情で50台の車の完成をもって製造は打ち切られた・ タッカーの情熱と夢と苦闘を綴る実話。 タッカーはいつも笑っている。資金繰りに困った時も技術が行き詰まった時も。 行動力にあふれ、息子(クリスチャン・スレーター)はじめ、家族は父を大好きだ。 タッカーの考える夢の車とは、当時としては革新的な 「リアエンジン、前輪と連動して曲がる3つ目のライト、圧力で外へ外れるフロントガラス」 そしてシートベルト、安全ガラスの採用。 広い工場を確保しエネルギッシュに働く従業員、順調に行ってるように見えた。 しかし、ビッグ3(フォード、クライスラー、GM)の横槍、妨害。権力で設計を変えようとする政財界、 ウソでもスクープしたい新聞記者、などなどにより、 「ありもしない車を売ろうとする詐欺師」と仕立て上げられ、裁判に立たされる。 陪審員たちに向かってタッカーは言う。 「もし大企業が新しい才能を潰すなら、アメリカはやがて敗戦国が作った車を買うことになる。」 (日本の事ですよね?タッカー、えらい!) おりしも裁判所の前の通路に、美しいい色とデザインのタッカー・トービートがパレード走行を終えて帰ってくる。 50台しか作れなかったが、タッカーたちは明るい。くじけない。 打ちひしがれちゃ生きて行けないそのパワーは時代からくるのだろうか? 安全を願ったタッカーのシートベルト、安全ガラスは今に引き継いでいる。
ヴィットリオ・ストラーロの撮影 車社会
投稿日
2019/06/08
レビュアー
ちゅく
「タッカー」(1988年、米国、カラー、110分)。 監督はフランシス・フォード・コッポラ、撮影はヴィットリオ・ストラーロで、両巨匠は「地獄の黙示録」(1979)、「ワン・フロム・ザ・ハート」(1982)を作ってきています。 コッポラは「ゴッドファーザー」(1972)、「カンバセ―ション 盗聴」(1973)、「ゴッドファーザー PARTU」(1974)と傑作を作って、「地獄の黙示録」(1979)で大コケしました。 莫大な借金を背負ったようです。 ストラーロは、ベルトルッチ監督の「暗殺のオペラ」(1969)、「暗殺の森」(1970)、「ラストタンゴ・イン・パリ」(1972)、 「1900年」(1976)と撮ってきました。 コッポラは、「ゴッドファーザー」では、室内撮影に長けた名カメラマン、ゴードン・ウィリスを起用します。ウィリスは、A・J・パクラ「コール・ガール」(1972)「大統領の陰謀」(1976)、「推定無罪」(1990)、 ウディ・アレンの「アニー・ホール」(1977)「インテリア」(1978)などを撮影しています。 息だけが通うような漆黒の中の蝋燭、孤独、人と人の対立を演出する法廷場面で、ウィリスの撮影は効果を発揮します。 けれども、「地獄の黙示録」や「ワン・フロム・ザ・ハート」、この映画「タッカー」では、巨大な場面を遠方から俯瞰する撮影技術をもったカメラマンが必要だったのです。 ストラーロの俯瞰撮影の代表的な映像は、「ラスト・エンペラー」での小皇帝が見下ろす紫禁城のカットでしょう。 さて、「タッカー」です。 プレストン・トーマス・タッカー(1903〜1956)は、子供のころから四輪車が好きだった。彼は、第2次大戦の1940年ころは「戦車」の設計を考え、決して採用されなかった。 戦争が終わって、車社会が再開すると、車は「戦車」ではなく「自家用車」の時代になり、タッカーは、「戦車」よりスピードが出て、「戦車」の装甲盤をボディにした(衝突に)「安全な」小型自家用車を発明した。 戦前から、米国の車業界は、GM(ゼネナル・モーターズ)、フォード、クライスラーの3大メーカーが市場を独占していた。とくにGMが巨大。 タッカーが発明・設計したような小規模工場のつくる「カー」は、大手社から圧力がかかり、特許部分だけを売却せよと言われても、タッカーは拒否する。 自分がつくりたい、理想形の安全車を追求します。ここからが、コッポラの本領発揮。 コッポラは、自動車事故で傷ついた人の顔と、血が滴るレアステーキを交代で描き、「夜間の事故の60%はカーブで発生している」と、タッカーに言わせる。 「夢の車を」というタッカーの理想はいまも実現していない。唯一、「トヨタ」が実現するかもしれない。 高齢者が運転する事故がいま増加しているというより目立っている今、事故で亡くなったひとにたいして、いま、世界企業として責任をもって安全な車を生産できるのは「トヨタ」だけだろう。 カメラマンのヴィットリオ・ストラーロの圧巻の仕事は、タッカーが作った車が50台並ぶ場面です。 主役「タッカー」を演じるジェフ・ブリッジスが撓まぬ強い男、その撓まぬ妻をジョーン・アレンが演じています。 車が一家で3台時代ですよ、という車会社の「売りぱなっし」の時代が、はっきり終わっています。駐車場の料金高の問題があります。 80歳以上の高齢者のための「免許放棄年金」などを、車を売ってきた大メーカーは考えるべきしょう。 この「タッカー」が作られたのは、バブル後期の時代です。日本が米国を買った時代です。 今、残っているのは、映画業界では「コロンビア」を買収した「SONY]だけです。 ジェフとジョーンの共演した映画で、DVD国内未発売作品では、「ザ・コンテンダー」(2000年・米国・カラー・126分)があります。 アレンが初の女性大統領候補、彼女を応援する現・大統領がブリッジス、ふたりの交代を阻止する共和党議員がゲイリー・オールドマン。 さらに、クリスチャン・スレーター、サム・エリオット、フィリップ・ベイカー・ホールが出演しています。 自転車族の私は、車社会との共存を図りたいと思っています。 この「タッカー」については、米国映画についての先輩「趣味は洋画」さんのレビューを待ちたいと思っています。 ちゅく
‘大事なのは発想なんだ、それと夢さ’
投稿日
2019/06/18
レビュアー
趣味は洋画
タッカー(1988年・アメリカ、カラー、110分) ‘私は子供のころ、いつもエジソンとかライト兄弟とか、フォードの伝記を読み憧れていた。いつか金持ちにというのがみんなの夢でした。自由な企業組織を作り、そこでは誰だろうと、どこから来ようと、どの階級だろうと、好きな分野で名案を思いついたら、その発想を自由に伸ばせた。でも私は生まれるのが遅すぎました。個人企業の夢見る理想家は、その突飛な発想を笑われ、後に世界を変える名案だと分かっても、既に官僚主義で潰されています。事なかれ主義なのです。許可なくタコを上げたフランクリンも投獄だ。ほんとです。爆弾の発明も今では自慢のタネです。その投下で日本やナチスを打ち負かした。もし大企業が一個人の発想を押しつぶせば、進歩を閉ざすばかりか、今までの汗と涙は無駄になります!この国の存在も危い!いつか我々の知らぬ間に、この国はどん底に落ちて、ラジオや車を敗戦国から買う事になる!これはないでしょう。あり得ないことだ。私はアメリカ人の健全な良識を信じており、まだ希望をもっています。ありがとう。’ 映画のラストシーンで、主人公のプレストン・タッカー(ジェフ・ブリッジス)が語る台詞ですが、作品を見終え、どうしても冒頭に引用して記したかったのです。 タッカーの「車」にかける並々ならぬ情熱に溢れた文言を、まず残しておきたかったのです。 この映画を再見できるきっかけをいただいた「ちゅく」さんに、この場を借りてあらためて感謝申し上げます。昔からジェフ・ブリッジスが好きで、VHSで観たのはもう遠い昔。ストーリーも忘却の彼方でしたが、ラストの彼の熱弁のシーンだけはうっすらと記憶にありました。 今回、その内容も確認でき、言葉に言い表せない満足感に浸っています。 いかにもアメリカ的で夢のある映画です。 そして、プレストン・タッカーは、なんと陽気で前向きな男なのでしょう。 冒頭では、タッカーのことを「空想家で、発明家で、夢追い人、時代の先を行く男」と紹介しています。 物語は1945年、ミシガン州イプシランティ(実在の小都市)でスタート。 陽気で型破りなタッカーは、12匹のダルメシアンを車に乗せて帰宅、車製造の資金繰りが厳しいとみるや、家族全員でアイスクリームを食べに行く。(アメリカ人の陽気さがいい) ちょっとしたヒントで新車のPRを雑誌に載せたら大反響。 新車オープンの展示会場につめかけた観衆と、タッカーとのやりとりがユーモラスで面白い。 電話BOXでデンワしているタッカーの映像の右側に、妻のヴェラ(ジョアン・アレン)がデンワを受けている大アップの映像がかぶって映し出される構図も心憎い。 そういった演出の妙はコッポラ監督お手のモノですが、やはりカメラワークは「ちゅく」さんご指摘のヴィットリオ・ストラーロの独壇場ですね。(もうこれ以上は触れませんが) タッカーを、J・ブリッジスが持ち前の明るい性格で演じ切っています。 最近は貫禄たっぷりで、今や米映画界の男優では第一人者だと思っています。 共演陣も多士済々で、本作でアカデミー助演男優賞ノミネートのマーティン・ランドー、コッポラお気に入りのフレデリック・フォーレスト、若きクリスチャン・スレーター(19歳)、日本人エンジニア役でマコ(神戸出身)、ハワード・ヒューズを演じたディーン・ストックウェル等々。 そしてタッカーの娘を演じたニーナ・シーマツコがまだ初々しいです。 見逃せないのは、ジェフ・ブリッジスの実父である名優ロイド・ブリッジスが出ていること。 本作共演の後、94年「ブローン・アウェイ/復讐の序曲」(スティーヴン・ホプキンス監督)でも親子共演を果たしています。この映画は強烈なサイコ・サスペンス・アクションでした。 タッカーは言います。 ‘大事なのは発想なんだ、それと夢さ’
夢をみることは大事なこと
投稿日
2020/06/07
レビュアー
Yohey
美しい話でした。実際のところはどうだったかは分かりませんが、いつもにこやかに夢を語る主人公タッカーをジェフ・ブリッジスが演じていて、その顔が典型的なアメリカ白人の笑顔でして、うまく描かれておりました。 技術者でもなんでもない夢想家だ、と自ら認めているタッカーですが、だからこそ意味がある、と理想の車づくりに燃えます。色々な奇跡も重なって、いざ理想の車が出来上がる、となったところで、既得権益を守ろうとする輩から潰されます。 映画なんだからハッピーエンドで終わってほしい作品なのではありますが、全てうまくいく形で終わるわけはなかったのが悲しい話でした。映画が製作された頃は、日本車がアメリカに乗り込んできた時期。ですんで、そういった未来も皮肉をからめながら描いています。 結果として、そこからさらに数十年たち、アメリカの自動車業界は革新性をもつことが出来ずに終わってしまいました。また、主人公の姿に、イーロン・マスクを重ねてしまいました。そういったことが公開された後でも思えてしまう良作です。 タッカー車、確かに格好いい。スペック等が本当にそのとおりの話だったら、なんであんないい製品が世に出なかったんだろうと思ってしまいます。もったいないなぁ。
車好きには是非観て欲しい作品です
投稿日
2020/04/16
レビュアー
nob77
今から30年以上前に、ジョージ・ルーカスとフランシス・コッポラがタッグを組んで製作した実話を基にした映画。 時代背景は1940年代、今では当たり前になっているシートベルトや安全ガラスを装備し、ハンドルの動きに合わせて進行方向を照らすヘッドライトなど、斬新な発想で車づくりを目指した男の物語である。 斬新であるがゆえに、当時のビッグスリーの反感を買い、詐欺師として訴えられ、事業としては失敗してしまうという悲劇的な話なのだが、主人公のタッカー(ジェフ・ブリッジス)が常に前向きで明るいので、暗い感じにはなっていない。 最終的にタッカーの車は51台生産されたそうだが、今でも47台が現存(ルーカス、コッポラも所有)しており、そのうち何台かは映画の中に登場しているとのこと。 車好きには是非観て欲しい作品です。
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@「TSUTAYA DISCAS」の定額プラン(定額プランの種類は問いません。以下同じ)の利用開始時に「無料お試し」を利用したことがない方
A2022年10月2日以前に「TSUTAYA DISCAS」の定額プランの利用を終了された方であって、2022年10月3日以降、「TSUTAYA DISCAS」の定額プランを利用していない方
B上記@Aのほか、当社が不定期で実施する期間限定キャンペーンにおいて、キャンペーン開始時に、当社が定める参加条件を満たした方
無料お試し期間中(14日間)、新作はレンタル対象外です。(但し、上記Bの対象者に限り、新作もレンタル対象となる場合があります)
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タッカー
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