アンダー・ザ・シルバーレイク

『イット・フォローズ』(2014年）で注目されたデヴィッド・ロバート・ミッチェル監督作品。

一言で言えば、悪夢のような《ロサンゼルスの暗部・・闇》を、
都市伝説、暗号解読してアンダーグラウンドな世界を妖しい映像で見せる映画。

無職で夢も一向に叶わないオタク青年サムを、アンドリュー・ガーフィールドが底なし沼にハマっていく様子は、時に白日夢のようで、
見てる私も現実なのか、分からなくなってしまった。

イメージの洪水、
失踪した美女、
ハリウッドのシンガーソングライターの邸宅、
シルバーレイクの底の底、

やっぱりデヴィッド・リンチの『マルホランドドライブ』に近いか？
分からないから、ハマる。
分からないから、何度でも観たくなる。
だから、カルト映画なのだ。

摩訶不思議
超絶意味不明
映画通を称する人たちにはこういう作品って好まれるのかな？
私は直球型が好みなので
こういうのは好きじゃない
Gooseさんが『ちょっと何言ってるか分かんないですけど』
と一言レビューしていらっしゃるように
ほんと、何言ってるのか判らなかった。
いっそ途中で見るの止めようかと思ったけど
きっと何かがあるんだろう！って信じて
最後まで見続けた。
でも、結局頭の中？？？マークだらけになっただけで
もうどうしたいのよ！的な内容に混乱するばかり。

それに、優等生っぽいアンドリュー・ガーフィールドが
濡れ場をやったり、すっぽんぽんが映ったり（もちろんボカシ入りだけど）
なんかそれもオバサン的には嫌だった。

デビット・リンチの世界感みたいだった。
でも、こっちは全然クセにはなりそうもない。。。

このブルーレイ あっとゆう間に始まってストレスがなくグッドね
ガーフィールド君も すぐ出て来て 出突っ張り やはり彼は上手いね
彼としては 役者冥利に尽きるでしょう

乗っけから 覗きで もろ「裏窓」映画内自己言及映画となるのかしら
誘拐犯罪 犬殺しの小説 動物の死 都市伝説か陰謀論か そして隣人の
女の子の失踪 巻き込まれ型 追跡 ああ「めまい」だ「キャットピープル
ジャネットゲイナー デヴィッドリンチ キリがない引用の嵐
阿部和重の小説の様な地方都市の陰謀論らしいか ロスアンゼルス！
関連のシネマへのオマージュは続き いささか煩わしくなる だから この
映画は ちょっと前にデジャブ感ある な お話し感が否めない

どうも優秀作「イットフォローズ」からすると 違和感があって 例えば
イットにおいては恐怖は問答無用で 何処までも追ってくる そのひたすら
Jホラーの様に 謎の解明なき脅威が襲って来るのに対し 緩くしかるに
堅い友情が結ばれるわけだが 今作にあっては真逆に謎の連発が気取った
演出でなされて 引用がうるさくてやり過ぎ 主人公は やたらにフォロー
するのだが 真の友はいない 孤独な素人探偵ゲームなのだ テーマとして
は 俺は友達が欲しい だ

しかも この謎を 製作者は映画を何度も見て解明してと使嗾する おい
謎の解明に映画を見直せなんて 自堕落を観客に強要すんじゃねえよ！
ジーザスは 隠喩や比喩を使って教えを垂れるが 謎や隠されたメッセなど
姑息な事はしてないよ 如何にもな謎なんて ウンザリやめてけれえ

これも又 もう一つのミスターガラスなわけだが クレジットでは撮影が
今作と同じ人なんだよね 全然 違うルックで どちらもレベル高いなあ
さて デヴィッドロバートミッチェルの監督としての才能はこれで証明
されて 映画の出来は四つ星だよ でも僕としては 単純で美しい友情を
愛でるホラー「イットフォローズ」の方を買うんだよね

ちょっと何言ってるか分かんないですけど。

裸とsexと死体と糞尿を出して、ヒッチコック風に都市伝説をミステリーにすれば、ウケルと勘違いしている駄作。２時間２０分もだるすぎる。