世界で一番ゴッホを描いた男

世界で一番ゴッホを描いた男の画像・ジャケット写真

世界で一番ゴッホを描いた男 / チャオ・シャオヨン
予告編を観る
  • 画質は本編映像とは異なります。

全体の平均評価点:(5点満点)

6

全体の平均評価点:

予告編を観る

DVD

TSUTAYA TV

見放題

動画ポイント利用可

「世界で一番ゴッホを描いた男」 の解説・あらすじ・ストーリー

DVD

TSUTAYA TV

見放題

動画ポイント利用可

解説・ストーリー

孤高の画家・ゴッホに人生を捧げる男を捉えたドキュメンタリー。出稼ぎで油絵の街・中国大芬(ダーフェン)にやって来た趙小勇は独学で油絵を学び、20年もの間ゴッホの複製画を描き続けている。いつしか趙小勇は、本物のゴッホの絵画を見たくなり…。

「世界で一番ゴッホを描いた男」 の作品情報

作品情報

製作年: 2016年
製作国: 中国/オランダ
原題: 中国梵高/CHINA’S VAN GOGHS

「世界で一番ゴッホを描いた男」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

ユーザーレビュー:6件

入力内容に誤りがあります。

内容をご確認のうえ、修正いただきますようお願いいたします。

  • 入力内容に誤りがあります。

この作品に関するあなたの感想や意見を書いてみませんか?

1〜 5件 / 全6件

流通システムの餌食になる技能者たち ネタバレ

投稿日:2019/07/18 レビュアー:なんの因果

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

中国の広東省に、一万人もの画工が住む大芬(ダーフェン)村というのがあるそうだ。
1989年に香港の画商が20人の画工を連れてやってきた。
画工とは、画家ではなくいわゆる複製画を手がける絵描きのこと。
今では年間、数百万点の油絵がここで生み出され、世界中に「中国産のゴッホの名画」が売られてゆく。複製画と銘打っているのでいわゆる「パクリもの製造」ではないのだが。

ドキュメンタリーは、農村出身で中学一年までしか学校にゆけなかった趙小勇が、出稼ぎでやってきて独学(テレビなど)で絵画を学び、20年もゴッホの絵を描いている状況を映す。複製とはいえそれはすごい技術だと思うのだ。あんな劣悪な環境から、人々の需要に応える品が出荷される。狭い部屋で上から画布が何枚も垂れ下がり、男たちは上半身裸で絵筆を持つ。絵の具は、どうしたらこの絵具からあの絵が生まれるのだろうというほど汚く山積みになっている。生活は楽にならず、子どもたちの戸籍も取得できない。
(ダーフェンは観光地化するより戸籍の問題が先だと思うのだ。部屋の端っこで
「言葉が通じないほど遠くの学校はイヤだ」と泣いてる娘。)
さて、取引のあるのは、アムステルダムの画商と名乗る男だ。(実は画廊ではなく単なるみやげもの屋だった。)オランダまで行って初めて趙小勇は、卸値の8倍の高価格で販売されているのを知る。
(この辺が無学ゆえなのだろうか、新興地で組合や情報交換の場がなかったのだろうか。
20年も販売価格に興味がなかったのか。交渉やマーケティングが出来れば、絵は売れているのだからもっと生活が楽になったのにと思う。気の毒な事だ。)
模倣以上の技能技術があるのである。中国がいわゆるパクリ産業の拠点であり、諸外国も舐めている面もあるかもしれない。また草間彌生さんの偽物展覧会を平気で開くように、民度という点で、(中国四千年の歴史を尊敬している私達でさえ)、不安はつきない。
だが、現場でちっともいい思いをしていない作業者たち。パクリ=濡れ手に粟、ではなかったのだ。
趙小勇が悩んだ末に画家として、評価されなくとも「心のままに」描いてゆきたいと決心したことは、ドキュメンタリーとして良いまとめ方ではあるが、実際は厳しすぎる道だろう。フレンドリーで流行ったラーメン屋が、高級フレンチに改装して成功するわけがないと思う。
私は、「いつも金が足りない」と言って男の願いを拒否する奥さんが、(足りないのは事実であれ)それがどんなに男にとって残酷なことであるか、本作を見て思った。

このレビューは気に入りましたか? 7人の会員が気に入ったと投稿しています

彼は画家である ネタバレ

投稿日:2019/07/14 レビュアー:bell

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

最近は絵画の複製を承知で買い求める人も増えているようだ。ましてや印象派絵画の厚塗りは印刷物では再現できず、しかしながら一点ずつの手描きなら曲がりなりにもその質感は再現できる。さりとて、見る人が見れば真偽を一目で判断が出来るレベルであろう。いわゆる真偽にこだわるのではなく、新たに複製画というお洒落なジャンルが加わったかのようでもある。これは芸術のグローバル化とでもいうのだろうか。
 世界最大の「油画村」と呼ばれる中国大芬(ダーフェン)に工房を構えるシャオヨンは、月に500〜600枚のゴッホの複製画を描く。いつしかゴッホに憧れ、苦しい家計ながらもアムステルダムの地に降り立つのだった。そこで見たものは、自分の描いた複製画が土産物屋で取引値の10倍で売られている現状だった。
 貧困で学校に満足に通えず、妻子を養い、故郷の祖母を敬い、人柄が良さそうなシャオヨン。そんな彼が見た複製画の現実は、彼を冷たく打ちのめす。職人か画家か、オリジナルな作品を書きたいという願望に、彼の気持ちは揺れ動く。
 「本来、絵描きは技能職のはずだ」
 たしかに自己表現主義に陥った現代の芸術傾向にも問題はある。この映画はそういった芸術という言葉に呪われた階層の奢りが、背景に感じられる。
「職人か画家かは単なる呼び方である。重要なのは自身の認識だ」
 工房仲間と熱く語り合うシャオヨンの葛藤に、複製画は退けられるべき紛い物という私の固定観念は一蹴され、なにか純粋なものをこのドキュメンタリーから教えられた気がする。★★★★☆

このレビューは気に入りましたか? 7人の会員が気に入ったと投稿しています

ゴッホの複製画を10万点以上も制作してきた男性のドキュメンタリー

投稿日:2021/04/19 レビュアー:ホラーは観ないKEN

ゴッホの複製画を 家族で10万点以上も制作してきたチャオ・シャオヨン。
中国で生まれ育った彼が、ゴッホの原画を見る為に オランダを訪れます。

オランダ行きが決まってから テンションが上がりっぱなしだった彼ですが、
オランダに着き 現実が分かってくると、次第にテンションが下がってきます。

あれほどの技術が有って、あんなに働いているのに、何故 彼は貧しいのか。
中国に帰ってからの彼の決意には、胸が熱くなりました。(現実は厳しいだろうと思いますが・・・)

色々と考えさせられるドキュメンタリーでした。

このレビューは気に入りましたか? 2人の会員が気に入ったと投稿しています

職人で何が悪い? ネタバレ

投稿日:2020/05/06 レビュアー:幸せ予備軍

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

中国南部の深圳(シンセン)市にある大芬(ダーフェン)、
通称“油絵村”で、20年間もゴッホの絵を複製し続けている
趙小勇(チャオ・シャオヨン)の長年の夢は、ゴッホの原画を
直に見ることだった。
彼は妻を説得し、遂にオランダを訪れる。
『夜のカフェテラス』の場所に行き、実際の空の色が絵と
同じだと興奮したり、ゴッホと街で対面する妄想をしたりと、
チャオさんのゴッホ愛がほとばしる。

だがオランダ訪問で長年の夢が叶ったと同時に、
残酷な現実を知ることにもなる。
画廊に置かれていると思っていた自分の複製画は、
何と観光客相手のショボい土産店で売られていたのだ。
チャオさんの落胆した表情が切ない。

彼は家が貧しかったので、中学1年で退学したと
泣きながら語る。
それでも複製画で身を立て、家族を養い、工房を作って
弟子まで育ててきたのだから、金銭面を除けば十分に
成功者と呼べるのではないだろうか。

本作を観ながら芸術家と職人の違いについて考えさせられた。
例えばモーツァルトの曲を弾くピアニストたちは、
それぞれのアプローチや解釈が許され、芸術家として
認識される。
一方、複製画を描く画工は原画が存在しているために、
正確さと忠実さが求められ、職人と見なされる。
ものすごく歌が上手いのにオリジナル曲だと売れない
モノマネ芸人や、文章が上手いけど小説は書かない
文芸翻訳家などと似たような存在だろうか。

確かにゼロから生み出すわけではないが
自分自身の癖や好みを殺し、オリジナルの色合いや
筆遣いを再現するには、やはりそれなりのセンスや
「目」が必要なわけで、そういう意味では技術だけでなく、
もっと才能を評価されてもいいと思った。

結局、チャオさんは方向転換して独自の絵を描くことに
するのだが、ゴッホは簡単に拭えるものだろうか。
いつか、彼の作品を見てみたい。

このレビューは気に入りましたか? 2人の会員が気に入ったと投稿しています

(いい意味で)えげつないドキュメンタリー

投稿日:2020/03/15 レビュアー:daichan

20年間ゴッホの複製画を描いている中国広東省の男。オリジナルの絵は一枚もない。
これまでうん十万枚単位のひまわりや自画像を描いてきた。
お金を心配してしぶる女房を説得し、得意先であるオランダの画商と、ゴッホ美術館、そしてゴッホの墓をたずねる旅に出る。アムステルダムの美しさに感動し、テンションはマックスまで上がるが・・・
画廊だと思っていた得意先が観光客向けの土産物屋だったショック
売ったときの8倍の値段で自分の絵が売られていたショック
そして自分の複製画はゴッホの本物とは比べものにもならないことを思い知らされたショック
吐くまで痛飲し、彼はオリジナルの絵を描くことを決意する
夫婦の寝室まで入り込んで密着した、えげつないドキュメンタリーです

このレビューは気に入りましたか? 1人の会員が気に入ったと投稿しています

1〜 5件 / 全6件

世界で一番ゴッホを描いた男

ユーザーレビュー

入力内容に誤りがあります。

内容をご確認のうえ、修正いただきますようお願いいたします。

  • 入力内容に誤りがあります。

ユーザーレビュー:6件

流通システムの餌食になる技能者たち

投稿日

2019/07/18

レビュアー

なんの因果

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

中国の広東省に、一万人もの画工が住む大芬(ダーフェン)村というのがあるそうだ。
1989年に香港の画商が20人の画工を連れてやってきた。
画工とは、画家ではなくいわゆる複製画を手がける絵描きのこと。
今では年間、数百万点の油絵がここで生み出され、世界中に「中国産のゴッホの名画」が売られてゆく。複製画と銘打っているのでいわゆる「パクリもの製造」ではないのだが。

ドキュメンタリーは、農村出身で中学一年までしか学校にゆけなかった趙小勇が、出稼ぎでやってきて独学(テレビなど)で絵画を学び、20年もゴッホの絵を描いている状況を映す。複製とはいえそれはすごい技術だと思うのだ。あんな劣悪な環境から、人々の需要に応える品が出荷される。狭い部屋で上から画布が何枚も垂れ下がり、男たちは上半身裸で絵筆を持つ。絵の具は、どうしたらこの絵具からあの絵が生まれるのだろうというほど汚く山積みになっている。生活は楽にならず、子どもたちの戸籍も取得できない。
(ダーフェンは観光地化するより戸籍の問題が先だと思うのだ。部屋の端っこで
「言葉が通じないほど遠くの学校はイヤだ」と泣いてる娘。)
さて、取引のあるのは、アムステルダムの画商と名乗る男だ。(実は画廊ではなく単なるみやげもの屋だった。)オランダまで行って初めて趙小勇は、卸値の8倍の高価格で販売されているのを知る。
(この辺が無学ゆえなのだろうか、新興地で組合や情報交換の場がなかったのだろうか。
20年も販売価格に興味がなかったのか。交渉やマーケティングが出来れば、絵は売れているのだからもっと生活が楽になったのにと思う。気の毒な事だ。)
模倣以上の技能技術があるのである。中国がいわゆるパクリ産業の拠点であり、諸外国も舐めている面もあるかもしれない。また草間彌生さんの偽物展覧会を平気で開くように、民度という点で、(中国四千年の歴史を尊敬している私達でさえ)、不安はつきない。
だが、現場でちっともいい思いをしていない作業者たち。パクリ=濡れ手に粟、ではなかったのだ。
趙小勇が悩んだ末に画家として、評価されなくとも「心のままに」描いてゆきたいと決心したことは、ドキュメンタリーとして良いまとめ方ではあるが、実際は厳しすぎる道だろう。フレンドリーで流行ったラーメン屋が、高級フレンチに改装して成功するわけがないと思う。
私は、「いつも金が足りない」と言って男の願いを拒否する奥さんが、(足りないのは事実であれ)それがどんなに男にとって残酷なことであるか、本作を見て思った。

彼は画家である

投稿日

2019/07/14

レビュアー

bell

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

最近は絵画の複製を承知で買い求める人も増えているようだ。ましてや印象派絵画の厚塗りは印刷物では再現できず、しかしながら一点ずつの手描きなら曲がりなりにもその質感は再現できる。さりとて、見る人が見れば真偽を一目で判断が出来るレベルであろう。いわゆる真偽にこだわるのではなく、新たに複製画というお洒落なジャンルが加わったかのようでもある。これは芸術のグローバル化とでもいうのだろうか。
 世界最大の「油画村」と呼ばれる中国大芬(ダーフェン)に工房を構えるシャオヨンは、月に500〜600枚のゴッホの複製画を描く。いつしかゴッホに憧れ、苦しい家計ながらもアムステルダムの地に降り立つのだった。そこで見たものは、自分の描いた複製画が土産物屋で取引値の10倍で売られている現状だった。
 貧困で学校に満足に通えず、妻子を養い、故郷の祖母を敬い、人柄が良さそうなシャオヨン。そんな彼が見た複製画の現実は、彼を冷たく打ちのめす。職人か画家か、オリジナルな作品を書きたいという願望に、彼の気持ちは揺れ動く。
 「本来、絵描きは技能職のはずだ」
 たしかに自己表現主義に陥った現代の芸術傾向にも問題はある。この映画はそういった芸術という言葉に呪われた階層の奢りが、背景に感じられる。
「職人か画家かは単なる呼び方である。重要なのは自身の認識だ」
 工房仲間と熱く語り合うシャオヨンの葛藤に、複製画は退けられるべき紛い物という私の固定観念は一蹴され、なにか純粋なものをこのドキュメンタリーから教えられた気がする。★★★★☆

ゴッホの複製画を10万点以上も制作してきた男性のドキュメンタリー

投稿日

2021/04/19

レビュアー

ホラーは観ないKEN

ゴッホの複製画を 家族で10万点以上も制作してきたチャオ・シャオヨン。
中国で生まれ育った彼が、ゴッホの原画を見る為に オランダを訪れます。

オランダ行きが決まってから テンションが上がりっぱなしだった彼ですが、
オランダに着き 現実が分かってくると、次第にテンションが下がってきます。

あれほどの技術が有って、あんなに働いているのに、何故 彼は貧しいのか。
中国に帰ってからの彼の決意には、胸が熱くなりました。(現実は厳しいだろうと思いますが・・・)

色々と考えさせられるドキュメンタリーでした。

職人で何が悪い?

投稿日

2020/05/06

レビュアー

幸せ予備軍

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

中国南部の深圳(シンセン)市にある大芬(ダーフェン)、
通称“油絵村”で、20年間もゴッホの絵を複製し続けている
趙小勇(チャオ・シャオヨン)の長年の夢は、ゴッホの原画を
直に見ることだった。
彼は妻を説得し、遂にオランダを訪れる。
『夜のカフェテラス』の場所に行き、実際の空の色が絵と
同じだと興奮したり、ゴッホと街で対面する妄想をしたりと、
チャオさんのゴッホ愛がほとばしる。

だがオランダ訪問で長年の夢が叶ったと同時に、
残酷な現実を知ることにもなる。
画廊に置かれていると思っていた自分の複製画は、
何と観光客相手のショボい土産店で売られていたのだ。
チャオさんの落胆した表情が切ない。

彼は家が貧しかったので、中学1年で退学したと
泣きながら語る。
それでも複製画で身を立て、家族を養い、工房を作って
弟子まで育ててきたのだから、金銭面を除けば十分に
成功者と呼べるのではないだろうか。

本作を観ながら芸術家と職人の違いについて考えさせられた。
例えばモーツァルトの曲を弾くピアニストたちは、
それぞれのアプローチや解釈が許され、芸術家として
認識される。
一方、複製画を描く画工は原画が存在しているために、
正確さと忠実さが求められ、職人と見なされる。
ものすごく歌が上手いのにオリジナル曲だと売れない
モノマネ芸人や、文章が上手いけど小説は書かない
文芸翻訳家などと似たような存在だろうか。

確かにゼロから生み出すわけではないが
自分自身の癖や好みを殺し、オリジナルの色合いや
筆遣いを再現するには、やはりそれなりのセンスや
「目」が必要なわけで、そういう意味では技術だけでなく、
もっと才能を評価されてもいいと思った。

結局、チャオさんは方向転換して独自の絵を描くことに
するのだが、ゴッホは簡単に拭えるものだろうか。
いつか、彼の作品を見てみたい。

(いい意味で)えげつないドキュメンタリー

投稿日

2020/03/15

レビュアー

daichan

20年間ゴッホの複製画を描いている中国広東省の男。オリジナルの絵は一枚もない。
これまでうん十万枚単位のひまわりや自画像を描いてきた。
お金を心配してしぶる女房を説得し、得意先であるオランダの画商と、ゴッホ美術館、そしてゴッホの墓をたずねる旅に出る。アムステルダムの美しさに感動し、テンションはマックスまで上がるが・・・
画廊だと思っていた得意先が観光客向けの土産物屋だったショック
売ったときの8倍の値段で自分の絵が売られていたショック
そして自分の複製画はゴッホの本物とは比べものにもならないことを思い知らされたショック
吐くまで痛飲し、彼はオリジナルの絵を描くことを決意する
夫婦の寝室まで入り込んで密着した、えげつないドキュメンタリーです

1〜 5件 / 全6件