特捜部Q カルテ番号64 / ニコライ・リー・コス
特捜部Q カルテ番号64
/クリストファー・ボー
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全体の平均評価点: (5点満点)
(20)
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「特捜部Q カルテ番号64」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
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「特捜部Q カルテ番号64」 の作品情報
「特捜部Q カルテ番号64」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
「特捜部Q カルテ番号64」 のシリーズ作品
特捜部Q カルテ番号64の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
118分 |
|
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
CPDP13853 |
2019年05月08日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
19枚
|
0人
|
0人
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特捜部Q カルテ番号64の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
118分 |
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
CPDP13853 |
2019年05月08日
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在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
19枚
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0人
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ユーザーレビュー:20件
1961年、《スプロー島女子収所》に始まった!!
2018年(デンマーク/ドイツ)
デンマークの最大のヒットミステリ「特捜部Q」シリーズの第4作目。
ご存知、カールとアザドの相棒コンビが、デンマークのコペンハーゲン警察の過去の未解決事件の闇を暴く「特捜部Q」。
今回は1960年代に実在した女子収容所からはじまる猟奇事件の闇に
迫ります。
発端は古いアパートの開かずの間を、破るとそこにはなんと、3体のミイラ死体が発見された。
12年前に殺された死体がミイラ化しており、その部屋の住民は
行方不明だった。
この映画では冒頭いきなり、アサドが特捜部Qから移動して、税務部門へ栄転するとの報告。
カールとアザドの黄金コンビが、すわ解消か?
衝撃が走りました。
アサドの任期は残す事あと一週間。
女子収容所で一体少女たちに何がなされていたのか?
日本でも昨年来、明るみに出た、「優生保護法」と言う、
とんでもない人権蹂躙法。
北欧やヨーロッパに広がる白人優位の考え方。
極右勢力の拡大、移民排斥主義。
過去の未解決事案が、現代の社会問題とリンクする様は、
見ていて、あるある、そうそうと現実味があります。
野獣派のカールと心優しいアサド、気の利く秘書のエーサも加える3人の
連携プレーも見応えあり、まだまだ続いてほしい北欧ミステリーですね。
このレビューは気に入りましたか?
18人の会員が気に入ったと投稿しています
北欧ミステリの名作
「特捜部Q カルテ番号64」(2018年、デンマーク・ドイツ、カラー、100分)。
デンマークの作家ユッシ・エーズラ・オールスン(1950年、コペンハーゲン生まれ)の原作です。
この映画も作家も未知でしたが、「カマンベール」さんのレビューで知り、見ました。
北欧ミステリ原作の映像作品は、近年の流行で、秀作が多いと思います。
なぜか? 作品風土が映画に舞台として目新しいこと、罪の根が普遍的なもの、罪深いことにあること。
欧州の中央で行われ戦後に「解決」されたとされる罪が、北欧地帯ではまだ「清算」されず残っていること。
罪を追う刑事の人格描写が作品風土の中で、凍り融けていくように思われること。
初めは「マルティン・ベック」物でした。スウェーデンのマイ・シューバル、ペール・ヴァールー夫妻の原作です。
「マシンガン・パニック 笑う警官」(1973年)は、スチュアート・ローゼンバーグ監督、ウォルター・マッソー主演で、舞台をサンフランシスコに移しています。
この映画は、名作ですが、北欧舞台の映画ではありません。
「マルティン・ベック」は、その後、スウェーデンTVの「ヨースタ・エクマン(主演)版」(1993〜1994)で完成したように思います。
このベック警視(ヨースタ)が、私の北欧ミステリ映画の原点です。
TVシリーズ「THE BRIDGE/ブリッジ」(スウェーデンとデンマーク合作)、早逝したスティーグ・ラーソンの「ミレニアム」(リメイクの米国版より、原作国スウェーデン版、ノオミ・ラパス主演が良い)。
スウェーデンの作家ヘニング・マンケル(1948〜2015)原作の、英国(BBC)TV映画「刑事ヴァランダー」物。主演はケネス・ブラナー。
最近、私が見たのは。アイスランドのアーナルデュル・インドリダソン原作の「湿地」だった。
なぜ、北欧ミステリ映画は、子孫の操作、劣勢子の殺戮、遺伝子操作、宿縁の隠蔽、隠蔽への報復をテーマにした作品が多いのだろうか。
それは、戦前のドイツの影響がまだ残っているからだろう。
この「特捜部Q]の三人。首都警察の未解決殺人事件捜査課の主任格の変人のマーク(ニコライ・リー・コス)と、アラブ系移民のアサド(ファレス・ファレス)、
ふたりのサポートをする炎のような赤毛のローズ(ヨハンネ・ルイーズ・スミット)が、それぞれ喧嘩しながら捜査を収束していき、二人が殺される寸前の場面を演出し、
死に、生き返り、という連続を続け、それは最終の別れと出会いを迎える。裏切り者を見破るのは「マーク」だった。
想いが深い北欧ミステリだ。ここには、移民の問題があります。
オールスン原作の「特捜部Q」物は「檻の中の女」「キジ殺し」「Pからのメッセージ」が、第1・2・3作で、この「カルテ番号64」が第4作。
僕は、最初の「檻の中の女」から「キジ殺し」「Pからのメッセージ」見始めるつもりです。そのうち、第5・6・7作も映像化されるはずです。
この映画の素晴らしいところは、陰惨な歴史の継続を描いたあと、昔の被害者にたいして同情を禁じ得ず、現存の一人物を殴ったが、決して決着できないことです。
主人公のマークは、またアサド、ローズとともに、政府や警察機構の内部に突き進みます。
「湿地」は救いどころがなかったと思いますが、この「カルテ番号64」は、先へ進む力があるように思います。魅力のあるシリーズです。
このレビューは気に入りましたか?
9人の会員が気に入ったと投稿しています
色々と衝撃的な回だった
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
レビューを表示する
監督:クリストファー・ポー(2018年・デンマーク/独・118分・カラー)
原作:ユッシ・エーズラ・オールスン「特捜部Qシリーズ」
特捜部Qシリーズの映画化第4弾。
いつもの北欧ミステリーのつもりで観ていたが、最後のテロップで実話ベースの物語だったと分かる。
「特捜部Q」で扱う事件は過去の未解決事件なので、本作も過去と現在が交互に描かれる。
1961年ドラオア海岸。
佇む青年はテーイ。そこへまだ少女の様なニーデが駆けて来る。二人はいとこ同士だが愛し合っている。
しかし、ニーデの父親がやって来て二人を引き裂き、ニーデはスプロー島にある女子収容所に送られる。
収容されるのは、「知的に劣る」か「淫行を働いた」女子とされていた。そしてここは、そういう少女たちの更生施設だった。
コアセー港からニーデに付き添ってきた看護師のギテ。
収容所の医師クアト。ニーデと同室のリタ。
この3人がニーデの運命を大きく変えることになる。
現在のコペンハーゲン警察署の食堂。
カール(ニコライ・リー・カース)とアサド(ファレス・ファレス)の会話から、アサドが異動になり特捜部Qを去るらしいと分かる。
アサドは引き留めて欲しいが、「ただの署内の異動だ。ただの同僚に過ぎない」というカールの言葉に「5年も一緒にいたのに」と心が折れると同時に怒りさえ感じている。
アサドが詐欺捜査課に行くまであと一週間だ。
そんな折、市内のアパートの一室で3体のミイラ化した死体が見つかる。3人はお茶のテーブルを囲んで椅子に座っていた。
遺体の一人はハートのついた鍵のネックレスやIDカードからニーデと判明。
もう1体はリタで、残りの1体はフィリップ弁護士だった。
傍らには倒れた椅子が1脚あり、カールは4人目の椅子だと考える。
遺体の彼らは死の直前、ヒヨスのお茶を飲んでいたことが分かる。ヒヨスとはナス科の植物で少量なら酩酊程度、過度に摂取すると死に至るらしい。
部屋の持ち主はギデで、行方不明だが家賃だけは振り込まれていた。
ストーリーが進むにつれて、スプロー島で行われていたことが明らかになり、収容所が廃止になってから現在に至るまで、本人の知らぬ間に強制不妊手術をされていたことが判明していく。
その組織は「寒い冬」として結成され、「優生思想」のもと、弁護士、医者、警察など多方面に賛同者がいた。
アサドの知り合いの娘が、匿名で堕胎手術を受け、本人の同意なしに不妊手術もされたことが分かり、同時に現在のスプロー島の管理人からの情報で過去の収容所の実態が分かっていく。
「寒い冬」のメンバーが警察内にもいて、特捜部Qの動きも掌握され、カールらは証拠の書類だけではなく、命さえも落とすところだった。
今回はローセ(ヨハンネ・ルイーズ・スミット)の命も危なかった。
知り合いの娘を助けるために単身乗り込んだアサドは瀕死の重傷。
このような局面を迎えても、カールは素直になれないのかとガッカリしかけた頃、やっと「特捜部Qに残ってくれ。」と言う。
「お前が必要だ。ローセに。」(やっぱり素直じゃない。笑)
結局、「俺にも必要だ」と告白?したけれど、彼らの前途は多難。
自身を肯定できないカールの心の闇。アサドの移民としての立場が今後も付いてまわるだろう。
レビュータイトルに書いた衝撃とは、
@スプロー島で行われていたこと。
Aミイラ化した遺体と、そこにある真実。
B最後に表示されたテロップの内容。(これについてはコメント欄で)
Cカールとアサド、ローセのこと。(これもコメント欄で)
「寒い冬」が目指した先には、『ガタカ』の世界が待っているような嫌な気持ちがした。
このレビューは気に入りましたか?
8人の会員が気に入ったと投稿しています
シリーズ第4弾・今回もハラハラドキドキの連続!
ああ、ほんとにこの特捜部Qシリーズは面白い。
最初から最後まで緊張感の連続で
ハラハラドキドキ、手に汗握っちゃうとはまさにこの作品こそ相応しい!
過去の未解決事件を専門に扱う部門である『Q』。
今回は死後12年たった遺体たちが壁から出土(?)したことにより
古い猟奇事件として『Q』の出番となる。
1961年の『女子収容所(品行方正でない少女たちが親に強制的に入れられていたらしい)』で起きる出来事と現在をうまいこと絡めていく。
次第に明らかになる真実に迫るカールとアサド
それに敏腕アシスタントのローサの3人に危険が及ぶ。
バラバラに散りばめらたピースが次第に集められて
最後はカチッとハマる感じが実に素晴らしい。
カールの相変わらずのツンツン(デレはなし)ぶりはお子様かぁ?
と思えるほどだけど
この人の仏頂面は憎めないし、むしろ可愛いとすら思ってしまう(笑)
そしてアサドの『人間出来てます』ぶりは今回も健在で
ほんとにこの人ほど信頼できる人間はいない。
アサドの優しさに皆救われるのだ。
もしやアサドの移動でこのシリーズは終わりなのか?の
思わせぶりもあったりして
ほんと楽しめる!
あぁ、面白かった〜!ってまた言っちゃいます。
超超オススメ作品。
(できればシリーズの始めから見ることをお勧めします!)
このレビューは気に入りましたか?
8人の会員が気に入ったと投稿しています
地位も名誉もある人々の闇のネットワークによる犯罪
シリーズ4作目。今回は、質の劣る者は存在の必要がないという、優生思想(人種偏見や障がい者差別、男性優位の白人至上主義)に基づく、卑劣でおぞましい草の根運動の首謀者たちが引き起こした、闇に葬られていた大掛かりな犯罪が明らかになる。
特捜部Qの面々は変わらず健在。カールはますます頑固に、詐欺捜査課への栄転が決まったアサドに、本当は離れて欲しくないのに、彼を思いやって平気のふりをして、全然素直じゃない。新しい部署への移動は喜ばしくはあるけれど、カールのことが心配でならないアサドは、最後まで一緒に捜査しようとする。秘書のローサは、さらにいっそう有能さを発揮して大活躍、もうすっかり無くてはならないチームのメンバーに。
今作は、単なるミステリードラマにとどまらない。作品としてこの上ない力があり、指導者層も関与した、鬼畜の所業への憤怒に満ちている。ひとりの女性被害者の悲惨な人生にも、愛のある幸せな時があったのだと分かって、救われる思いがする。「神に見捨てられ、政府に裏切られても、愛が勝つのか」と呟くカールの言葉が重い。特捜部Qのチーム3人の、ますます深くなる強い絆には、不覚にも涙する。最後の方で、チームの猫ちゃんキャットもちらりと姿を見せてくれて、嬉しい。
このレビューは気に入りましたか?
7人の会員が気に入ったと投稿しています
ユーザーレビュー
1961年、《スプロー島女子収所》に始まった!!
投稿日
2019/05/06
レビュアー
カマンベール
2018年(デンマーク/ドイツ)
デンマークの最大のヒットミステリ「特捜部Q」シリーズの第4作目。
ご存知、カールとアザドの相棒コンビが、デンマークのコペンハーゲン警察の過去の未解決事件の闇を暴く「特捜部Q」。
今回は1960年代に実在した女子収容所からはじまる猟奇事件の闇に
迫ります。
発端は古いアパートの開かずの間を、破るとそこにはなんと、3体のミイラ死体が発見された。
12年前に殺された死体がミイラ化しており、その部屋の住民は
行方不明だった。
この映画では冒頭いきなり、アサドが特捜部Qから移動して、税務部門へ栄転するとの報告。
カールとアザドの黄金コンビが、すわ解消か?
衝撃が走りました。
アサドの任期は残す事あと一週間。
女子収容所で一体少女たちに何がなされていたのか?
日本でも昨年来、明るみに出た、「優生保護法」と言う、
とんでもない人権蹂躙法。
北欧やヨーロッパに広がる白人優位の考え方。
極右勢力の拡大、移民排斥主義。
過去の未解決事案が、現代の社会問題とリンクする様は、
見ていて、あるある、そうそうと現実味があります。
野獣派のカールと心優しいアサド、気の利く秘書のエーサも加える3人の
連携プレーも見応えあり、まだまだ続いてほしい北欧ミステリーですね。
北欧ミステリの名作
投稿日
2019/05/09
レビュアー
ちゅく
「特捜部Q カルテ番号64」(2018年、デンマーク・ドイツ、カラー、100分)。
デンマークの作家ユッシ・エーズラ・オールスン(1950年、コペンハーゲン生まれ)の原作です。
この映画も作家も未知でしたが、「カマンベール」さんのレビューで知り、見ました。
北欧ミステリ原作の映像作品は、近年の流行で、秀作が多いと思います。
なぜか? 作品風土が映画に舞台として目新しいこと、罪の根が普遍的なもの、罪深いことにあること。
欧州の中央で行われ戦後に「解決」されたとされる罪が、北欧地帯ではまだ「清算」されず残っていること。
罪を追う刑事の人格描写が作品風土の中で、凍り融けていくように思われること。
初めは「マルティン・ベック」物でした。スウェーデンのマイ・シューバル、ペール・ヴァールー夫妻の原作です。
「マシンガン・パニック 笑う警官」(1973年)は、スチュアート・ローゼンバーグ監督、ウォルター・マッソー主演で、舞台をサンフランシスコに移しています。
この映画は、名作ですが、北欧舞台の映画ではありません。
「マルティン・ベック」は、その後、スウェーデンTVの「ヨースタ・エクマン(主演)版」(1993〜1994)で完成したように思います。
このベック警視(ヨースタ)が、私の北欧ミステリ映画の原点です。
TVシリーズ「THE BRIDGE/ブリッジ」(スウェーデンとデンマーク合作)、早逝したスティーグ・ラーソンの「ミレニアム」(リメイクの米国版より、原作国スウェーデン版、ノオミ・ラパス主演が良い)。
スウェーデンの作家ヘニング・マンケル(1948〜2015)原作の、英国(BBC)TV映画「刑事ヴァランダー」物。主演はケネス・ブラナー。
最近、私が見たのは。アイスランドのアーナルデュル・インドリダソン原作の「湿地」だった。
なぜ、北欧ミステリ映画は、子孫の操作、劣勢子の殺戮、遺伝子操作、宿縁の隠蔽、隠蔽への報復をテーマにした作品が多いのだろうか。
それは、戦前のドイツの影響がまだ残っているからだろう。
この「特捜部Q]の三人。首都警察の未解決殺人事件捜査課の主任格の変人のマーク(ニコライ・リー・コス)と、アラブ系移民のアサド(ファレス・ファレス)、
ふたりのサポートをする炎のような赤毛のローズ(ヨハンネ・ルイーズ・スミット)が、それぞれ喧嘩しながら捜査を収束していき、二人が殺される寸前の場面を演出し、
死に、生き返り、という連続を続け、それは最終の別れと出会いを迎える。裏切り者を見破るのは「マーク」だった。
想いが深い北欧ミステリだ。ここには、移民の問題があります。
オールスン原作の「特捜部Q」物は「檻の中の女」「キジ殺し」「Pからのメッセージ」が、第1・2・3作で、この「カルテ番号64」が第4作。
僕は、最初の「檻の中の女」から「キジ殺し」「Pからのメッセージ」見始めるつもりです。そのうち、第5・6・7作も映像化されるはずです。
この映画の素晴らしいところは、陰惨な歴史の継続を描いたあと、昔の被害者にたいして同情を禁じ得ず、現存の一人物を殴ったが、決して決着できないことです。
主人公のマークは、またアサド、ローズとともに、政府や警察機構の内部に突き進みます。
「湿地」は救いどころがなかったと思いますが、この「カルテ番号64」は、先へ進む力があるように思います。魅力のあるシリーズです。
色々と衝撃的な回だった
投稿日
2022/02/22
レビュアー
kazupon
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
レビューを表示する
監督:クリストファー・ポー(2018年・デンマーク/独・118分・カラー)
原作:ユッシ・エーズラ・オールスン「特捜部Qシリーズ」
特捜部Qシリーズの映画化第4弾。
いつもの北欧ミステリーのつもりで観ていたが、最後のテロップで実話ベースの物語だったと分かる。
「特捜部Q」で扱う事件は過去の未解決事件なので、本作も過去と現在が交互に描かれる。
1961年ドラオア海岸。
佇む青年はテーイ。そこへまだ少女の様なニーデが駆けて来る。二人はいとこ同士だが愛し合っている。
しかし、ニーデの父親がやって来て二人を引き裂き、ニーデはスプロー島にある女子収容所に送られる。
収容されるのは、「知的に劣る」か「淫行を働いた」女子とされていた。そしてここは、そういう少女たちの更生施設だった。
コアセー港からニーデに付き添ってきた看護師のギテ。
収容所の医師クアト。ニーデと同室のリタ。
この3人がニーデの運命を大きく変えることになる。
現在のコペンハーゲン警察署の食堂。
カール(ニコライ・リー・カース)とアサド(ファレス・ファレス)の会話から、アサドが異動になり特捜部Qを去るらしいと分かる。
アサドは引き留めて欲しいが、「ただの署内の異動だ。ただの同僚に過ぎない」というカールの言葉に「5年も一緒にいたのに」と心が折れると同時に怒りさえ感じている。
アサドが詐欺捜査課に行くまであと一週間だ。
そんな折、市内のアパートの一室で3体のミイラ化した死体が見つかる。3人はお茶のテーブルを囲んで椅子に座っていた。
遺体の一人はハートのついた鍵のネックレスやIDカードからニーデと判明。
もう1体はリタで、残りの1体はフィリップ弁護士だった。
傍らには倒れた椅子が1脚あり、カールは4人目の椅子だと考える。
遺体の彼らは死の直前、ヒヨスのお茶を飲んでいたことが分かる。ヒヨスとはナス科の植物で少量なら酩酊程度、過度に摂取すると死に至るらしい。
部屋の持ち主はギデで、行方不明だが家賃だけは振り込まれていた。
ストーリーが進むにつれて、スプロー島で行われていたことが明らかになり、収容所が廃止になってから現在に至るまで、本人の知らぬ間に強制不妊手術をされていたことが判明していく。
その組織は「寒い冬」として結成され、「優生思想」のもと、弁護士、医者、警察など多方面に賛同者がいた。
アサドの知り合いの娘が、匿名で堕胎手術を受け、本人の同意なしに不妊手術もされたことが分かり、同時に現在のスプロー島の管理人からの情報で過去の収容所の実態が分かっていく。
「寒い冬」のメンバーが警察内にもいて、特捜部Qの動きも掌握され、カールらは証拠の書類だけではなく、命さえも落とすところだった。
今回はローセ(ヨハンネ・ルイーズ・スミット)の命も危なかった。
知り合いの娘を助けるために単身乗り込んだアサドは瀕死の重傷。
このような局面を迎えても、カールは素直になれないのかとガッカリしかけた頃、やっと「特捜部Qに残ってくれ。」と言う。
「お前が必要だ。ローセに。」(やっぱり素直じゃない。笑)
結局、「俺にも必要だ」と告白?したけれど、彼らの前途は多難。
自身を肯定できないカールの心の闇。アサドの移民としての立場が今後も付いてまわるだろう。
レビュータイトルに書いた衝撃とは、
@スプロー島で行われていたこと。
Aミイラ化した遺体と、そこにある真実。
B最後に表示されたテロップの内容。(これについてはコメント欄で)
Cカールとアサド、ローセのこと。(これもコメント欄で)
「寒い冬」が目指した先には、『ガタカ』の世界が待っているような嫌な気持ちがした。
シリーズ第4弾・今回もハラハラドキドキの連続!
投稿日
2019/06/19
レビュアー
飛べない魔女
ああ、ほんとにこの特捜部Qシリーズは面白い。
最初から最後まで緊張感の連続で
ハラハラドキドキ、手に汗握っちゃうとはまさにこの作品こそ相応しい!
過去の未解決事件を専門に扱う部門である『Q』。
今回は死後12年たった遺体たちが壁から出土(?)したことにより
古い猟奇事件として『Q』の出番となる。
1961年の『女子収容所(品行方正でない少女たちが親に強制的に入れられていたらしい)』で起きる出来事と現在をうまいこと絡めていく。
次第に明らかになる真実に迫るカールとアサド
それに敏腕アシスタントのローサの3人に危険が及ぶ。
バラバラに散りばめらたピースが次第に集められて
最後はカチッとハマる感じが実に素晴らしい。
カールの相変わらずのツンツン(デレはなし)ぶりはお子様かぁ?
と思えるほどだけど
この人の仏頂面は憎めないし、むしろ可愛いとすら思ってしまう(笑)
そしてアサドの『人間出来てます』ぶりは今回も健在で
ほんとにこの人ほど信頼できる人間はいない。
アサドの優しさに皆救われるのだ。
もしやアサドの移動でこのシリーズは終わりなのか?の
思わせぶりもあったりして
ほんと楽しめる!
あぁ、面白かった〜!ってまた言っちゃいます。
超超オススメ作品。
(できればシリーズの始めから見ることをお勧めします!)
地位も名誉もある人々の闇のネットワークによる犯罪
投稿日
2019/05/24
レビュアー
hinakksk
シリーズ4作目。今回は、質の劣る者は存在の必要がないという、優生思想(人種偏見や障がい者差別、男性優位の白人至上主義)に基づく、卑劣でおぞましい草の根運動の首謀者たちが引き起こした、闇に葬られていた大掛かりな犯罪が明らかになる。
特捜部Qの面々は変わらず健在。カールはますます頑固に、詐欺捜査課への栄転が決まったアサドに、本当は離れて欲しくないのに、彼を思いやって平気のふりをして、全然素直じゃない。新しい部署への移動は喜ばしくはあるけれど、カールのことが心配でならないアサドは、最後まで一緒に捜査しようとする。秘書のローサは、さらにいっそう有能さを発揮して大活躍、もうすっかり無くてはならないチームのメンバーに。
今作は、単なるミステリードラマにとどまらない。作品としてこの上ない力があり、指導者層も関与した、鬼畜の所業への憤怒に満ちている。ひとりの女性被害者の悲惨な人生にも、愛のある幸せな時があったのだと分かって、救われる思いがする。「神に見捨てられ、政府に裏切られても、愛が勝つのか」と呟くカールの言葉が重い。特捜部Qのチーム3人の、ますます深くなる強い絆には、不覚にも涙する。最後の方で、チームの猫ちゃんキャットもちらりと姿を見せてくれて、嬉しい。
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- @「TSUTAYA DISCAS」の定額プラン(定額プランの種類は問いません。以下同じ)の利用開始時に「無料お試し」を利用したことがない方
- A2022年10月2日以前に「TSUTAYA DISCAS」の定額プランの利用を終了された方であって、2022年10月3日以降、「TSUTAYA DISCAS」の定額プランを利用していない方
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