散り椿 / 岡田准一
全体の平均評価点: (5点満点)
(15)
解説・ストーリー
日本を代表する名キャメラマン木村大作が「劔岳 点の記」「春を背負って」に続いて3度目の監督を務め、直木賞作家・葉室麟の同名小説を映画化した本格時代劇。藩の不正を訴えたばかりに、逆に藩を追われた主人公が、亡くなった妻から託された最期の願いを胸に、再び過去の因縁に愚直に立ち向かっていく凛とした姿を描く。主演は岡田准一。共演に西島秀俊、黒木華。享保15年。かつて故郷の扇野藩で平山道場・四天王の一人と謳われた剣豪・瓜生新兵衛は、藩の不正を糺そうとして失敗し、放逐された過去を持つ。そんな浪人となった新兵衛に連れ添い続けた妻・篠が病に倒れてしまう。篠は新兵衛に対して“采女様を助けてほしい”と最期の願いを託す。采女は新兵衛にとってのかつての親友にして恋敵であり、不正事件をめぐる因縁の相手でもあったのだが…。 JAN:4988104120588
日本を代表する名キャメラマン木村大作が「劔岳 点の記」「春を背負って」に続いて3度目の監督を務め、直木賞作家・葉室麟の同名小説を映画化した本格時代劇。藩の不正を訴えたばかりに、逆に藩を追われた主人公が、亡くなった妻から託された最期の願いを胸に、再び過去の因縁に愚直に立ち向かっていく凛とした姿を描く。主演は岡田准一。共演に西島秀俊、黒木華。享保15年。かつて故郷の扇野藩で平山道場・四天王の一人と謳われた剣豪・瓜生新兵衛は、藩の不正を糺そうとして失敗し、放逐された過去を持つ。そんな浪人となった新兵衛に連れ添い続けた妻・篠が病に倒れてしまう。篠は新兵衛に対して“采女様を助けてほしい”と最期の願いを託す。采女は新兵衛にとってのかつての親友にして恋敵であり、不正事件をめぐる因縁の相手でもあったのだが…。 JAN:4988104120588
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「散り椿」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
日本を代表する名キャメラマン木村大作が「劔岳 点の記」「春を背負って」に続いて3度目の監督を務め、直木賞作家・葉室麟の同名小説を映画化した本格時代劇。藩の不正を訴えたばかりに、逆に藩を追われた主人公が、亡くなった妻から託された最期の願いを胸に、再び過去の因縁に愚直に立ち向かっていく凛とした姿を描く。主演は岡田准一。共演に西島秀俊、黒木華。享保15年。かつて故郷の扇野藩で平山道場・四天王の一人と謳われた剣豪・瓜生新兵衛は、藩の不正を糺そうとして失敗し、放逐された過去を持つ。そんな浪人となった新兵衛に連れ添い続けた妻・篠が病に倒れてしまう。篠は新兵衛に対して“采女様を助けてほしい”と最期の願いを託す。采女は新兵衛にとってのかつての親友にして恋敵であり、不正事件をめぐる因縁の相手でもあったのだが…。 JAN:4988104120588
「散り椿」 の作品情報
「散り椿」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
散り椿の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
112分 |
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
TDV29058R |
2019年04月10日
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在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
58枚
|
0人
|
1人
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【Blu-ray】散り椿(ブルーレイ)の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
112分 |
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
TBR29057R |
2019年04月10日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
40枚
|
0人
|
2人
|
散り椿の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
112分 |
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
TDV29058R |
2019年04月10日
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在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
58枚
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1人
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【Blu-ray】散り椿(ブルーレイ)の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
112分 |
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レンタル開始日: |
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TBR29057R |
2019年04月10日
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在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
40枚
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2人
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ユーザーレビュー:15件
散り椿
投稿日:2019/02/27
レビュアー:片山刑事
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
レビューを表示する
藩の不正に立ち向かう侍が悪い家老さんと戦う話。
さすがの木村大作御大の映像で日本っていいところだなと思える神社仏閣だったりお城だったり風景だったりと映像が綺麗でよかったです。
ただ映像だけでお話や人間ドラマにはあまり興味がないのか、登場人物のほとんどが棒立ちだったり座った状態での説明台詞のオンパレードで恐ろしく退屈な作劇でした。しかも固有名詞がバンバン出てくるので誰が何をしているのかついて行くのが必死でした。それでも平坦なストーリーで盛り上がりに欠けるという時代劇でした。
チャンバラが見せ場になるのかと思いきや、これも肝心の部分が大雨だったり大雪だったりで見えにくく殺陣も平坦になってしまって残念でした。四天王しか使えないという「ガゲロウギリ」なる必殺技みたいなのが出てくるのかと思いきや、どこ行っちゃったのかわからなかったです。クライマックスも悪い家老さんも何がしたいのかわからず、物凄い少ない人数で主人公に挑むので小者感いっぱいでした。人質をとったときに部下が主人公を斬ろうとしますが、「おぬしらではかなわぬ」とかいってたのに、クライマックスではこれといった対策を練らずに普通にやられていくという。何がしたかったのだろうかというカタキ役でした。弓矢隊も2人だけでしかもめちゃ近いところにいるとかも謎の演出でした。
主人公とかつての親友とのブロマンスなのか、藩の不正と戦うサスペンスなのか、淡い恋愛ものなのかすべてが中途半端で主人公が一体何をしたいのかが最初から最後までわからないためエンタメ映画としては残念な映画だったと思いました。
このレビューは気に入りましたか?
20人の会員が気に入ったと投稿しています
残る椿よ、耐えて永らえよ
投稿日:2019/06/17
レビュアー:なんの因果
かつて一刀流道場の四天王と謳われた瓜生新兵衛(岡田准一)は、扇野藩上役の不正を訴え藩を追われた。
18年後、亡き妻の願いを秘めて新兵衛は藩に戻る。
そこは依然として不正が蔓延っており、かつての親友、榊原采女(西島秀俊)は、是正しようと尽力していた。
新兵衛が帰ってきたことにより藩内は再び抗争が巻き起こる。
亡き妻の願いとは何だったのか。
庭先で洗髪する妻(麻生久美子)を優しく手伝う新兵衛。妻は実は榊原采女と結婚寸前だった。
采女をまだ慕っているのではないかと一抹の不安がある新兵衛。
妻は、自分の代わりに散り椿を観てほしいという。そして、采女様の手助けをしてほしいと。
「散り椿」というのは花ごとポトリと落ちるのじゃなく、花びらが一片一片落ちてゆく種類なのだそうです。
それを観てほしい。ここは素直に原作者・葉室麟の言葉をお借りしよう。
「散る椿は、残る椿があると思えばこそ、見事に散っていけるもの―たとえこの世を去ろうとも、ひとの想いは深く生き続ける。」
親友同士で一人の女性を好きになり、女性の本当の気持ちは死後に判る。うまく描かれすぎだと思うのだが、貴重だからこそ物語になるのか。
義妹・黒木華が見え見えの片思いで可愛すぎた。
さて、ラヴストーリィ編はそこまでにして凄みを感じる殺陣シーン。重心を低くしてスピード感たっぷりの岡田准一の殺陣。
なんと彼は格闘技や武術の師範資格を所有しているそうなんですね。そのため映画『散り椿』にもキャストとしてだけでなく「殺陣」のスタッフとしてエンドロールにクレジットされている。
監督の木村大作と相当練り上げたそうだ。
木村大作、言わずとしれた「キャメラマン」こだわり派。情緒豊かな日本の四季を魅せる。
雪や雨のシーンも多いが、晴れ渡る遠景もなお印象深い。日本の美と美意識を堪能しよう。
このレビューは気に入りましたか?
10人の会員が気に入ったと投稿しています
記憶に刻む本格時代劇
投稿日:2022/04/04
レビュアー:アーモンド
2018年。監督:撮影:木村大作。
モントリオール国際映画祭・審査員特別グランプリ受賞。
美しい映画でした。
夫婦愛も、藩を思う気持ちも、立ち回りも、そして何より日本の四季折々を写した
美しい映像。
監督が日本を代表するカメラマン出身の監督:木村大作さん。
加古隆の音楽も親しみやすく良かったです。
セット撮影を行わずにオールロケで撮影されました。
ロケ地は、映画の舞台・京都を避けて富山を多く選んだそうです。
どおりでというか、雪山深い印象ですものね。
「散り椿」11月から咲き始めて場所により4月、5月まで咲く樹木。
(残念ながら北海道に椿は咲きません。見たのは温室仕様の植物園のみです)
映画の中、2メートルから3メートルある木にタワワに咲く「散り椿」は実に見事でした。
《ストーリー》
架空の藩である扇野藩の汚職に絡むお家騒動。
主人公・瓜生新兵衛(岡田准一)は18年前(映画では8年前の設定か?)
藩を追われた。
贈賄側が田中屋惣兵衛(石橋蓮司)・・・和紙の製造販売を営む商人。
収賄側が家老(奥田瑛二)他の重役たち。
不正を暴こうとした瓜生新兵衛は、藩に追われて、妻の篠(麻生久美子)と、
故郷・京都を去るのです。
やがて篠は病に臥せて、死の間際に2つの願いを新兵衛に託します。
ひとつ目の願いは、
「故郷へ戻り、散り椿を私の代わりに見て下さい」
そして、ふたつ目、
「榊原采女(うねめ=西島秀俊)さまの、おチカラになってあげて下さい」
榊原采女は篠の元許婚。
心中複雑な新兵衛でした。
ポイントはまたふたつ。
ひとつ目、
新兵衛の帰郷で、
お家騒動の2幕目の火蓋が切られる事態に!!
ふたつ目、
そして知る妻・篠の新兵衛への深い愛。
ここが見どころです。
岡田准一が無精髭のやさぐれた浪人風。
剣術の達人。
西島秀俊も時代劇で殺陣を披露したシーンは見たことがありませんでしたが、
ふたりの真剣勝負も中々の気迫で、見応えありました。
岡田さんは東洋武術の各種インストラクターの資格を持ち、今作でも剣術に並々ならぬ
努力を重ねて、実に見事な殺陣を披露しています。
起承転結のきっちり整った脚本(小泉堯史)
実力派作家(葉室麟)の原作。
黒澤明監督作品の撮影を多く手掛けた木村大作の監督:撮影。
80歳近い監督の作品としては、クリント・イーストウッドに肩を並べるエネルギーですね。
日本の時代劇の素晴らしさを堪能させて頂きました。
このレビューは気に入りましたか?
7人の会員が気に入ったと投稿しています
武士たるもの、男は黙って剣を抜く
しかし、今も昔もお役人は。。。トホホですなぁ。
私腹を肥やし、罪は他人に被せ、
人の命を軽々しく扱う老中は憎たらしいったらありゃしない。
その憎たらしい老中を演じるのは奥田瑛二さん。
憎たらしい役どころを演じさせたら
今では右に出る人はいません(笑)
岡田くん演じる瓜生新兵衛がいつこの老中に天罰を下してくれるのか
ワクワクしながらも、静かに待ちました。
ついにその時が来たときは、もうゾクゾクしました。
あまりの岡田くんの気迫に息を止めて見てしまったほど。
ああ、本当に岡田君は美しい。
寡黙な悩める武士が似合い過ぎます。
無精ひげ姿も美しすぎる!
そして何より剣さばき、殺陣姿が本当に様になっています。
溜息が出るほどの美しさ。
カッコいいという軽率な表現はしてはいけないほどの芸術性を感じさせます。
美しい日本の風景と美しい岡田くんの殺陣姿を存分に堪能しました。
ストーリーは静かに淡々と進みます。
時代劇ならではの勧善懲悪型なので落ち着いてみていられます。
ところで、西島秀俊 さんはここでも笑みを浮かべている演技(;^_^A
やっぱりあの方、口元がそういう口なんですかね?
なんでここで微笑んでるの?ってところでニンマリしているように見えるのは
そういうお顔なんだろうと、思い始めた今日この頃です(笑)
このレビューは気に入りましたか?
4人の会員が気に入ったと投稿しています
たすき
はぁ〜こんな日本に住んでみたい
いや!こんな日本に住んでるじゃん!
この美しさ!
この風光明媚な日本の美しさ
邦画の時代劇を観る楽しみのひとつとして
その自然の美しさ
古き良き日本の景観の素晴らしさがあります。
光
花
草木
水
風
それら全ての流れ
ひっくるめて四季
これだけで観た甲斐があるってもんです。
今回の日本の美しさは
他の時代劇より一段上の極上さ加減でした。
心洗われるというか
背筋がちゃんりんしゃんで
魂が凛とするというか
とにかく素晴らしいのです。
こんな美しき日本が
まだこの現代に残されているという幸福
この幸福を減らしてはいけません。
少しずつでも増やしていけるように
我々現代の日本人は努めなければいけないと思います。
これは使命ですらあると思うのです。
そんな自然に囲まれて
描かれるのは人間の強欲と業
そしてそれに抗う侍たちの生き様の貫き方
清流と濁流
濁りがあからさまに
わかりやすく清流を侵していく憤り
命を賭すことを常に厭わなかった
その思いが
誰かに託され
託された思いをまた誰かにつなげる
それはまるでたすきのように
侍たちのその姿が
美しき自然と同等の価値に思える作品でした。
時代劇でも五指に入る満足感。
大好きです。
それにしても
時代劇を観る度に
ほぼ毎回思うことですが
昔の人たちは寒さに強い!
強すぎる!!
あんな服装で冬に稽古!
あんな服装で引き戸も障子も全開!
冬でもその縁側に佇む様!
一体皮膚感覚どうなってるのか
それすらも律せられるのでしょうかね
尊敬に値します。
岡田くんはやはり格闘技をやっているだけあって
毎回のように身のこなしが素晴らしく
その動きに無駄がない
そういう役がことごとく似合います。
その他のキャストもバッチリとハマっていてお見事でした。
特に麻生久美子♪
愛おしさが溢れるだろう!
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3人の会員が気に入ったと投稿しています
ユーザーレビュー
散り椿
投稿日
2019/02/27
レビュアー
片山刑事
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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藩の不正に立ち向かう侍が悪い家老さんと戦う話。
さすがの木村大作御大の映像で日本っていいところだなと思える神社仏閣だったりお城だったり風景だったりと映像が綺麗でよかったです。
ただ映像だけでお話や人間ドラマにはあまり興味がないのか、登場人物のほとんどが棒立ちだったり座った状態での説明台詞のオンパレードで恐ろしく退屈な作劇でした。しかも固有名詞がバンバン出てくるので誰が何をしているのかついて行くのが必死でした。それでも平坦なストーリーで盛り上がりに欠けるという時代劇でした。
チャンバラが見せ場になるのかと思いきや、これも肝心の部分が大雨だったり大雪だったりで見えにくく殺陣も平坦になってしまって残念でした。四天王しか使えないという「ガゲロウギリ」なる必殺技みたいなのが出てくるのかと思いきや、どこ行っちゃったのかわからなかったです。クライマックスも悪い家老さんも何がしたいのかわからず、物凄い少ない人数で主人公に挑むので小者感いっぱいでした。人質をとったときに部下が主人公を斬ろうとしますが、「おぬしらではかなわぬ」とかいってたのに、クライマックスではこれといった対策を練らずに普通にやられていくという。何がしたかったのだろうかというカタキ役でした。弓矢隊も2人だけでしかもめちゃ近いところにいるとかも謎の演出でした。
主人公とかつての親友とのブロマンスなのか、藩の不正と戦うサスペンスなのか、淡い恋愛ものなのかすべてが中途半端で主人公が一体何をしたいのかが最初から最後までわからないためエンタメ映画としては残念な映画だったと思いました。
残る椿よ、耐えて永らえよ
投稿日
2019/06/17
レビュアー
なんの因果
かつて一刀流道場の四天王と謳われた瓜生新兵衛(岡田准一)は、扇野藩上役の不正を訴え藩を追われた。
18年後、亡き妻の願いを秘めて新兵衛は藩に戻る。
そこは依然として不正が蔓延っており、かつての親友、榊原采女(西島秀俊)は、是正しようと尽力していた。
新兵衛が帰ってきたことにより藩内は再び抗争が巻き起こる。
亡き妻の願いとは何だったのか。
庭先で洗髪する妻(麻生久美子)を優しく手伝う新兵衛。妻は実は榊原采女と結婚寸前だった。
采女をまだ慕っているのではないかと一抹の不安がある新兵衛。
妻は、自分の代わりに散り椿を観てほしいという。そして、采女様の手助けをしてほしいと。
「散り椿」というのは花ごとポトリと落ちるのじゃなく、花びらが一片一片落ちてゆく種類なのだそうです。
それを観てほしい。ここは素直に原作者・葉室麟の言葉をお借りしよう。
「散る椿は、残る椿があると思えばこそ、見事に散っていけるもの―たとえこの世を去ろうとも、ひとの想いは深く生き続ける。」
親友同士で一人の女性を好きになり、女性の本当の気持ちは死後に判る。うまく描かれすぎだと思うのだが、貴重だからこそ物語になるのか。
義妹・黒木華が見え見えの片思いで可愛すぎた。
さて、ラヴストーリィ編はそこまでにして凄みを感じる殺陣シーン。重心を低くしてスピード感たっぷりの岡田准一の殺陣。
なんと彼は格闘技や武術の師範資格を所有しているそうなんですね。そのため映画『散り椿』にもキャストとしてだけでなく「殺陣」のスタッフとしてエンドロールにクレジットされている。
監督の木村大作と相当練り上げたそうだ。
木村大作、言わずとしれた「キャメラマン」こだわり派。情緒豊かな日本の四季を魅せる。
雪や雨のシーンも多いが、晴れ渡る遠景もなお印象深い。日本の美と美意識を堪能しよう。
記憶に刻む本格時代劇
投稿日
2022/04/04
レビュアー
アーモンド
2018年。監督:撮影:木村大作。
モントリオール国際映画祭・審査員特別グランプリ受賞。
美しい映画でした。
夫婦愛も、藩を思う気持ちも、立ち回りも、そして何より日本の四季折々を写した
美しい映像。
監督が日本を代表するカメラマン出身の監督:木村大作さん。
加古隆の音楽も親しみやすく良かったです。
セット撮影を行わずにオールロケで撮影されました。
ロケ地は、映画の舞台・京都を避けて富山を多く選んだそうです。
どおりでというか、雪山深い印象ですものね。
「散り椿」11月から咲き始めて場所により4月、5月まで咲く樹木。
(残念ながら北海道に椿は咲きません。見たのは温室仕様の植物園のみです)
映画の中、2メートルから3メートルある木にタワワに咲く「散り椿」は実に見事でした。
《ストーリー》
架空の藩である扇野藩の汚職に絡むお家騒動。
主人公・瓜生新兵衛(岡田准一)は18年前(映画では8年前の設定か?)
藩を追われた。
贈賄側が田中屋惣兵衛(石橋蓮司)・・・和紙の製造販売を営む商人。
収賄側が家老(奥田瑛二)他の重役たち。
不正を暴こうとした瓜生新兵衛は、藩に追われて、妻の篠(麻生久美子)と、
故郷・京都を去るのです。
やがて篠は病に臥せて、死の間際に2つの願いを新兵衛に託します。
ひとつ目の願いは、
「故郷へ戻り、散り椿を私の代わりに見て下さい」
そして、ふたつ目、
「榊原采女(うねめ=西島秀俊)さまの、おチカラになってあげて下さい」
榊原采女は篠の元許婚。
心中複雑な新兵衛でした。
ポイントはまたふたつ。
ひとつ目、
新兵衛の帰郷で、
お家騒動の2幕目の火蓋が切られる事態に!!
ふたつ目、
そして知る妻・篠の新兵衛への深い愛。
ここが見どころです。
岡田准一が無精髭のやさぐれた浪人風。
剣術の達人。
西島秀俊も時代劇で殺陣を披露したシーンは見たことがありませんでしたが、
ふたりの真剣勝負も中々の気迫で、見応えありました。
岡田さんは東洋武術の各種インストラクターの資格を持ち、今作でも剣術に並々ならぬ
努力を重ねて、実に見事な殺陣を披露しています。
起承転結のきっちり整った脚本(小泉堯史)
実力派作家(葉室麟)の原作。
黒澤明監督作品の撮影を多く手掛けた木村大作の監督:撮影。
80歳近い監督の作品としては、クリント・イーストウッドに肩を並べるエネルギーですね。
日本の時代劇の素晴らしさを堪能させて頂きました。
武士たるもの、男は黙って剣を抜く
投稿日
2020/01/04
レビュアー
飛べない魔女
しかし、今も昔もお役人は。。。トホホですなぁ。
私腹を肥やし、罪は他人に被せ、
人の命を軽々しく扱う老中は憎たらしいったらありゃしない。
その憎たらしい老中を演じるのは奥田瑛二さん。
憎たらしい役どころを演じさせたら
今では右に出る人はいません(笑)
岡田くん演じる瓜生新兵衛がいつこの老中に天罰を下してくれるのか
ワクワクしながらも、静かに待ちました。
ついにその時が来たときは、もうゾクゾクしました。
あまりの岡田くんの気迫に息を止めて見てしまったほど。
ああ、本当に岡田君は美しい。
寡黙な悩める武士が似合い過ぎます。
無精ひげ姿も美しすぎる!
そして何より剣さばき、殺陣姿が本当に様になっています。
溜息が出るほどの美しさ。
カッコいいという軽率な表現はしてはいけないほどの芸術性を感じさせます。
美しい日本の風景と美しい岡田くんの殺陣姿を存分に堪能しました。
ストーリーは静かに淡々と進みます。
時代劇ならではの勧善懲悪型なので落ち着いてみていられます。
ところで、西島秀俊 さんはここでも笑みを浮かべている演技(;^_^A
やっぱりあの方、口元がそういう口なんですかね?
なんでここで微笑んでるの?ってところでニンマリしているように見えるのは
そういうお顔なんだろうと、思い始めた今日この頃です(笑)
たすき
投稿日
2019/05/09
レビュアー
ビンス
はぁ〜こんな日本に住んでみたい
いや!こんな日本に住んでるじゃん!
この美しさ!
この風光明媚な日本の美しさ
邦画の時代劇を観る楽しみのひとつとして
その自然の美しさ
古き良き日本の景観の素晴らしさがあります。
光
花
草木
水
風
それら全ての流れ
ひっくるめて四季
これだけで観た甲斐があるってもんです。
今回の日本の美しさは
他の時代劇より一段上の極上さ加減でした。
心洗われるというか
背筋がちゃんりんしゃんで
魂が凛とするというか
とにかく素晴らしいのです。
こんな美しき日本が
まだこの現代に残されているという幸福
この幸福を減らしてはいけません。
少しずつでも増やしていけるように
我々現代の日本人は努めなければいけないと思います。
これは使命ですらあると思うのです。
そんな自然に囲まれて
描かれるのは人間の強欲と業
そしてそれに抗う侍たちの生き様の貫き方
清流と濁流
濁りがあからさまに
わかりやすく清流を侵していく憤り
命を賭すことを常に厭わなかった
その思いが
誰かに託され
託された思いをまた誰かにつなげる
それはまるでたすきのように
侍たちのその姿が
美しき自然と同等の価値に思える作品でした。
時代劇でも五指に入る満足感。
大好きです。
それにしても
時代劇を観る度に
ほぼ毎回思うことですが
昔の人たちは寒さに強い!
強すぎる!!
あんな服装で冬に稽古!
あんな服装で引き戸も障子も全開!
冬でもその縁側に佇む様!
一体皮膚感覚どうなってるのか
それすらも律せられるのでしょうかね
尊敬に値します。
岡田くんはやはり格闘技をやっているだけあって
毎回のように身のこなしが素晴らしく
その動きに無駄がない
そういう役がことごとく似合います。
その他のキャストもバッチリとハマっていてお見事でした。
特に麻生久美子♪
愛おしさが溢れるだろう!
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散り椿