ホテル・エルロワイヤル

2018年。「キャビン」のドリュー・ゴダード監督・脚本。

ちょっと長い(147分)けれど、贅沢と感じるか、散漫・冗長と
感じるかは観る人次第の映画です。

私はとても面白くて楽しめました。
60年代、寂れたホテル・エルロワイヤルに集まった訳ありの男女7人が、
殺し合うクライムサスペンス。

怪しげな神父(ジェフ・ブリッジス)
セールスマン(実は？のジョン・ハム)
歌手(シンシア・エリボ・・凄いソウルフルな歌唱力に星ひとつ)
ホテルマンに、謎の女(ダコタ・ジョンソン)
そして後半現れる新興宗教の教祖(クリス・ヘムズワース)

芯になるストーリーは、強奪した現金をホテルのある部屋の床下に隠して殺された弟の《金》を取り戻す話・・・
それが、メインちゃあメインなんだけど・・・
敢えてホテルが主役だと言いましょう。

殺人もあった・・・
昔の大物政治家(ケネディ臭いんだよね)の情事を盗み撮りしたフィルムとか・・・
部屋はマジックミラーで隠し廊下から丸見え・・・
とか、とか仕掛けが楽しい。
1960年代のモータウンの音楽がたっぷり聴けて、
なんつったって、大大大好きなジェフ・ブリッジスが主役で出ずっぱり・・・
これ以上嬉しい事はありませんです！！
(何からカニまで、お金がかかってますぜ！)

なかなか面白い展開。よくある訳ありの方々がわちゃわちゃとやる話で、始めは全く話が読めないが、ホテルの秘密が分かり、そこからうまく個々の話が進んでいき、おぉ、どうなるんだ！！と面白く進んでいく。

「おっ、これ、結構あたりなんちゃうん？」と思っていながら見ていたのですが、後半、話は急展開。流れは自然な感じではあるのですが、少ない人数での話だったのが、クソみたいな集団が出てくることにより、話の面白みがなくなってしまう。

こんなの少人数でひっそりと起きた事件にすれば面白かったのになぁ。このクソ集団たちのエピソードは、わざわざこのホテルを舞台にする必要がないんですね。このエピソードの発端の人物がここを宿泊したかった理由がないんだなぁ。だから違和感がある。

もったいない、もっと面白くできたろうし、時間も２時間２０分もいらんかった作品です。なんでもかんでも詰め込んでしまうのはあまり意味がないですねぇ。

147分と書いてあったので途中で見ていて疲れないかなと思ったけどそんなことなく最後まで見れました。

驚く展開ばかりで怖かったです。ラストまでどうなるか全然分からなくて結末が気になりました
すごいホテルでびっくりしました。
怖かったです

緊迫感もあって、おもしろかった。ルイス・プルマンの演技が冴えていた。

オープニングからホテルの部屋取りまでは抜群に引き込まれた。面白そー。

しかしそこからは長い。退屈すぎる。

ホテルの宿泊客の目的が1時間経っても明かされない。これは長すぎる。

明かされてからは、観客がわかってることをさも今明かしましたというように同じ言葉を繰り返す。

長ったらしい講釈を述べるオカルト教師が現れてからは、いよいよイラつく。

自慢の肉体を見せてかっこよさげに語るヘムズワース。うっとおしいよ。

いや、これはヘムズワースを非難してるわけじゃない。この映画にキャスティングしたやつが悪い。

なんか色々ムカつく映画だった。

☆3つ。