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寝ても覚めても / 東出昌大
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「寝ても覚めても」 の解説・あらすじ・ストーリー

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解説・ストーリー

濱口竜介監督が柴崎友香の原作を映画化した大人の恋愛映画。丸子亮平は勤務先の会議室へコーヒーを届けに来た泉谷朝子と出会う。真っ直ぐに想いを伝える亮平に、戸惑いながら朝子も惹かれていく。しかし、朝子には亮平に告げられない秘密があった。※一般告知解禁日:1月9日12:00

「寝ても覚めても」 の作品情報

作品情報

製作年:

2018年

製作国:

日本

「寝ても覚めても」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

キャスト・スタッフ

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1〜 5件 / 全22件

朝子の愛の衝動 ネタバレ

投稿日:2019/03/15 レビュアー:なんの因果

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

玄人受けしそうな難解な作品に感じる。考察の楽しみがありそうだが、
私は一般人なので「こんな不思議ちゃん、訳がわからんわ」で終わる。
寝ても覚めてもと何回も言ってると、田代美代子とマヒナスターズの
「寝ても覚めてぇもぉただア〜ナ〜タァだけー♪」が浮かんでくる。
(親がカラオケ好きなので。。私は生まれてないよ・汗)
それと古今和歌集あたりに「寝ても覚めても」ありそうな感じ。小野小町の
「思ひつつ〜〜夢と知りせば覚めざらましを」ともちょっと違うと思うのだが出てこない。

朝子は牛腸茂雄(ごちょうしげお)の写真展で、偶然出会った鳥居麦(ばく)と出会い恋に落ちる。
麦と楽しい日々を送るが、風来坊のような所のある麦は忽然と姿を消す。
2年後、東京で麦とそっくりな亮平(東出昌大・2役)と出会い親しくなる。
そっくりだから好きになったのか、好きだからそっくりに見えるのか。
(そんな事はどうでも良いですよね)
ところが、すっかり亮平と幸せに暮らしていたところに突然、麦が現れる。
その後の朝子の行動がなかなか理解できない所だ。
朝子はこの時、こういう。
「今まで幸せな夢を見ていた。目が覚めて何も変わっていなかった。」
(7年も夢を見るかいな!)ボーーッとしたコやなぁ。
ちなみに「バク」というお名前は「夢を食べてくれる」あの獏と掛けているのでしょうかね?

で、すぐまた気が変わる朝子。(大事な人を傷つけてしまった・・)
ホント、亮平ちゃんはズタボロですよー。女性不信ですからもう〜。
こうしたいと思ったからこうする、そんな時はありますよ。後悔する事も。
愛はかげろう、星降る街角なんです。
イプセンの「野鴨」公演が震災で中止になり亮平は、道端に倒れていた看板を正しく立てかける。
(間違った見方を正しくするという意味だろう)
川が「汚い」という亮平、「きれい」という朝子。ミゾは深いぞ。

捨てて良いといったネコを捨てなかった亮平。ネコは二人の愛そのものだ。
原っぱで懸命にネコを呼ぶ朝子。亮平は「捨てていない」と言わない。
「そんな事をしてもムダだ」とだけ言う。
防波堤で海の見えない風景は、海のような大きな悩みを人に見えない壁を作っているという意味だろうか。
麦(バク)と亮平は本当はそんなに似てないんじゃないかな。
朝子みたいな何考えているかわからんコが意外とモテたりする。
理路整然とした私に男が回ってこないわけや!

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本能と情熱は違う

投稿日:2019/04/05 レビュアー:hinakksk

 辛口です。

 アマチュアテイストを雰囲気だけで見せているような映画。悪くはないかもだが、洗練されているわけでもない。いくら運命的でも本能の恋は、じゃれ合っているようなもので、美しくもなければパッションも感じない。突然姿を消した恋人の面影を追って、何も考えず、ふわふわと流されるように生きているヒロインの言動が信じられない。誠実さのかけらもない、尊大で気ままな麦も、どこがいいんだか…。

 まさしく夢かうつつか状態なのだが、それなのに、東日本大震災や、被災地でのボランティア、仮設住宅、友人のALSという深刻な病気が背景に描かれる。絶句。

 そのうえ、何なの、この二転三転する不愉快な展開は。むしろ北海道でもどこでもいいから、勝手に消えてくれた方がよかった。観ている真っ当な人を裏切るような、中身(実質)のない映画は好みじゃない。

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激しく心を揺さぶられた。

投稿日:2019/03/09 レビュアー:カマンベール

2018年。濱口竜介監督作品。

今まで見たことない恋愛映画だった。
恋愛・・その甘い響きとは裏腹に、愛することは奪うこと、拒絶すること、傷つくこと、傷つけること・・・を伴う。
愛することは、自分も相手も、無傷ではいられないのだ。

ひとりの女・夏子(唐田えりか)が、ひとりの男麦(ばく)と出会い恋をする。
所有出来ない体質の男・麦は突然夏子の視界から消えてしまう。

2年後夏子は麦に瓜二つの亮平(東出昌大の二役)に出会い、
5年後夏子は安定した亮平と、仲良く暮らしている。
亮平の大阪転勤を機にふたりは結婚することにする。
そんな時、麦がモデルの売れっ子として芸能界で活躍していることをしる。
そして突然訪ねて来た麦。
心が乱れて自分を失う夏子。

繊細すぎる夏子の中の愛の暴走と爆発力。
亮平の中の夏子を繋ぎとめられない《不安》
繊細な東出と唐田の演技。
詩情あふれる映像。
脆くて壊れそうな愛を醸し出す雰囲気。
上質な緊張感が持続する演出は素晴らしい。

エロスを含めない愛の描き方が素敵だ。

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寝ても覚めても ネタバレ

投稿日:2020/03/22 レビュアー:片山刑事

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 ヒロインが男性と出会って、いろんな人を傷つけたりする話。

 ヒロインが2人の男性の間で揺れ動くのを主演の唐田えりかさんの純朴なお芝居がハマっていてよかったです。彼女を周りの役者さんたちが支えている感じもしっかりと伝わってくる配役でみなさん素晴らしかったです。

 ただ海外の人の恋愛観なら当たり前とかなのかもしれないですが、自分からしたら普通にヒロインが不思議ちゃんに見えて、付き合っていた男性を捨てて運命の恋に落ちた男性についていっちゃうという行動が普通にぶっ飛んだことにしか見えなくて、そりゃ許せないわというヒロインだと思いますが、それでも一晩あけたら冷静になって後悔するとかも一体何だったんだと、ヒロインの気持ちを深読みできなかったです。

 普通に同じ顔をした人が同じ画面に映っていると、似ているレベルではなく何かホラーやコメディのような印象を持ってしまって笑いそうになってしまいました。それはこの映画の狙いとは違うところにあると思うので、どういう気持ちで見ればいいのか戸惑ってしまって主人公たちの心の動きについて行けない要因の1つでした。

 それに震災や難病が、誠実に描いているのかもしれないですが、主人公たちの行動を変える要素の1つとしてしかの設定にしか見えずに、ちょっと不快になる描かれ方でした。

 出会っていきなりキスして付き合うことになるほどの運命の恋ならヒロインの行動は納得すべきなのかなとか頭の固い古い価値観の自分から見ると、ちょっとついて行けない映画でした。

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愛の奔流。恋のピンチヒッター。

投稿日:2019/03/17 レビュアー:MIGHTY MOE AND JOE

大阪、牛腸茂雄の写真……
冒頭からキテるなあーという気配。
その心地良い緊張感は、最後まで途切れることがありませんでした。

とある月刊誌で、濱口監督と蓮實重彦さんが対談しておられるのを
見掛けてから、これは観ねばと心に決めていた作品。
対談はサッと目を通しただけですが、
とりわけカサヴェテスの名前が挙げられていたことが決め手でした。

当然自分は、この作品にカサヴェテスの影を探そうとするのだけど、
直接的な影響が感じられたのは、
被災地での酒盛りのシーンと
度々使用されていた出演者のカメラ目線という、
ドキュメンタリータッチの描写ぐらいでしょうか。
ただし、この映画の苦く、ザラついた結末の後味は、
「ラブ・ストリームス」のそれに近いかもしれません。

震災やALSといった
社会的・時事的な事柄への目配りというものは、
自分は芸術・文芸作品にあっては基本的に評価しない立場
(とりわけ、東日本大震災について)だけど、
この作品の中では良い効果を挙げていると思います
(賛否は分かれるかもしれませんが)。
主人公たちに流れる時間と、被災地や患者に流れる時間とを
交錯させる狙いがあったんでしょうか。
復興住宅での仲本工事さん、
幼馴染の母親の田中美佐子さんもいい味を出しています。

「おもろうて、がめつうて、テンション高い」という
ドラマや映画での紋切り型とは違う、
リアルな都会人としての関西人の描写にも好感。
中でも、関西弁の男を嫌味なく演じた東出昌大さんは素晴らしい。
唐田えりかさんも、一見漠とした佇まいの奥から
女性の理不尽さや秘められた野性を表出する
演技が秀逸だったと思います。

大阪と東京。「誰かの代わり」であるということ。猫。川。
偶然にも個人的な体験や記憶とリンクする部分が多く、
最後まで目が離せませんでしたが、
以前と同じ「無垢な幸福」にはもう戻れないだろう、しかし
それでもなお続いていく人と人との繋がりに、
「断絶」だけを旨としてきた自分の生とは異なるものを感じ、
しばし来し方を考えさせられました。
ともあれ、今観るべき重要な一本であることに違いありません。

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1〜 5件 / 全22件

寝ても覚めても

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朝子の愛の衝動

投稿日

2019/03/15

レビュアー

なんの因果

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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玄人受けしそうな難解な作品に感じる。考察の楽しみがありそうだが、
私は一般人なので「こんな不思議ちゃん、訳がわからんわ」で終わる。
寝ても覚めてもと何回も言ってると、田代美代子とマヒナスターズの
「寝ても覚めてぇもぉただア〜ナ〜タァだけー♪」が浮かんでくる。
(親がカラオケ好きなので。。私は生まれてないよ・汗)
それと古今和歌集あたりに「寝ても覚めても」ありそうな感じ。小野小町の
「思ひつつ〜〜夢と知りせば覚めざらましを」ともちょっと違うと思うのだが出てこない。

朝子は牛腸茂雄(ごちょうしげお)の写真展で、偶然出会った鳥居麦(ばく)と出会い恋に落ちる。
麦と楽しい日々を送るが、風来坊のような所のある麦は忽然と姿を消す。
2年後、東京で麦とそっくりな亮平(東出昌大・2役)と出会い親しくなる。
そっくりだから好きになったのか、好きだからそっくりに見えるのか。
(そんな事はどうでも良いですよね)
ところが、すっかり亮平と幸せに暮らしていたところに突然、麦が現れる。
その後の朝子の行動がなかなか理解できない所だ。
朝子はこの時、こういう。
「今まで幸せな夢を見ていた。目が覚めて何も変わっていなかった。」
(7年も夢を見るかいな!)ボーーッとしたコやなぁ。
ちなみに「バク」というお名前は「夢を食べてくれる」あの獏と掛けているのでしょうかね?

で、すぐまた気が変わる朝子。(大事な人を傷つけてしまった・・)
ホント、亮平ちゃんはズタボロですよー。女性不信ですからもう〜。
こうしたいと思ったからこうする、そんな時はありますよ。後悔する事も。
愛はかげろう、星降る街角なんです。
イプセンの「野鴨」公演が震災で中止になり亮平は、道端に倒れていた看板を正しく立てかける。
(間違った見方を正しくするという意味だろう)
川が「汚い」という亮平、「きれい」という朝子。ミゾは深いぞ。

捨てて良いといったネコを捨てなかった亮平。ネコは二人の愛そのものだ。
原っぱで懸命にネコを呼ぶ朝子。亮平は「捨てていない」と言わない。
「そんな事をしてもムダだ」とだけ言う。
防波堤で海の見えない風景は、海のような大きな悩みを人に見えない壁を作っているという意味だろうか。
麦(バク)と亮平は本当はそんなに似てないんじゃないかな。
朝子みたいな何考えているかわからんコが意外とモテたりする。
理路整然とした私に男が回ってこないわけや!

本能と情熱は違う

投稿日

2019/04/05

レビュアー

hinakksk

 辛口です。

 アマチュアテイストを雰囲気だけで見せているような映画。悪くはないかもだが、洗練されているわけでもない。いくら運命的でも本能の恋は、じゃれ合っているようなもので、美しくもなければパッションも感じない。突然姿を消した恋人の面影を追って、何も考えず、ふわふわと流されるように生きているヒロインの言動が信じられない。誠実さのかけらもない、尊大で気ままな麦も、どこがいいんだか…。

 まさしく夢かうつつか状態なのだが、それなのに、東日本大震災や、被災地でのボランティア、仮設住宅、友人のALSという深刻な病気が背景に描かれる。絶句。

 そのうえ、何なの、この二転三転する不愉快な展開は。むしろ北海道でもどこでもいいから、勝手に消えてくれた方がよかった。観ている真っ当な人を裏切るような、中身(実質)のない映画は好みじゃない。

激しく心を揺さぶられた。

投稿日

2019/03/09

レビュアー

カマンベール

2018年。濱口竜介監督作品。

今まで見たことない恋愛映画だった。
恋愛・・その甘い響きとは裏腹に、愛することは奪うこと、拒絶すること、傷つくこと、傷つけること・・・を伴う。
愛することは、自分も相手も、無傷ではいられないのだ。

ひとりの女・夏子(唐田えりか)が、ひとりの男麦(ばく)と出会い恋をする。
所有出来ない体質の男・麦は突然夏子の視界から消えてしまう。

2年後夏子は麦に瓜二つの亮平(東出昌大の二役)に出会い、
5年後夏子は安定した亮平と、仲良く暮らしている。
亮平の大阪転勤を機にふたりは結婚することにする。
そんな時、麦がモデルの売れっ子として芸能界で活躍していることをしる。
そして突然訪ねて来た麦。
心が乱れて自分を失う夏子。

繊細すぎる夏子の中の愛の暴走と爆発力。
亮平の中の夏子を繋ぎとめられない《不安》
繊細な東出と唐田の演技。
詩情あふれる映像。
脆くて壊れそうな愛を醸し出す雰囲気。
上質な緊張感が持続する演出は素晴らしい。

エロスを含めない愛の描き方が素敵だ。

寝ても覚めても

投稿日

2020/03/22

レビュアー

片山刑事

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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 ヒロインが男性と出会って、いろんな人を傷つけたりする話。

 ヒロインが2人の男性の間で揺れ動くのを主演の唐田えりかさんの純朴なお芝居がハマっていてよかったです。彼女を周りの役者さんたちが支えている感じもしっかりと伝わってくる配役でみなさん素晴らしかったです。

 ただ海外の人の恋愛観なら当たり前とかなのかもしれないですが、自分からしたら普通にヒロインが不思議ちゃんに見えて、付き合っていた男性を捨てて運命の恋に落ちた男性についていっちゃうという行動が普通にぶっ飛んだことにしか見えなくて、そりゃ許せないわというヒロインだと思いますが、それでも一晩あけたら冷静になって後悔するとかも一体何だったんだと、ヒロインの気持ちを深読みできなかったです。

 普通に同じ顔をした人が同じ画面に映っていると、似ているレベルではなく何かホラーやコメディのような印象を持ってしまって笑いそうになってしまいました。それはこの映画の狙いとは違うところにあると思うので、どういう気持ちで見ればいいのか戸惑ってしまって主人公たちの心の動きについて行けない要因の1つでした。

 それに震災や難病が、誠実に描いているのかもしれないですが、主人公たちの行動を変える要素の1つとしてしかの設定にしか見えずに、ちょっと不快になる描かれ方でした。

 出会っていきなりキスして付き合うことになるほどの運命の恋ならヒロインの行動は納得すべきなのかなとか頭の固い古い価値観の自分から見ると、ちょっとついて行けない映画でした。

愛の奔流。恋のピンチヒッター。

投稿日

2019/03/17

レビュアー

MIGHTY MOE AND JOE

大阪、牛腸茂雄の写真……
冒頭からキテるなあーという気配。
その心地良い緊張感は、最後まで途切れることがありませんでした。

とある月刊誌で、濱口監督と蓮實重彦さんが対談しておられるのを
見掛けてから、これは観ねばと心に決めていた作品。
対談はサッと目を通しただけですが、
とりわけカサヴェテスの名前が挙げられていたことが決め手でした。

当然自分は、この作品にカサヴェテスの影を探そうとするのだけど、
直接的な影響が感じられたのは、
被災地での酒盛りのシーンと
度々使用されていた出演者のカメラ目線という、
ドキュメンタリータッチの描写ぐらいでしょうか。
ただし、この映画の苦く、ザラついた結末の後味は、
「ラブ・ストリームス」のそれに近いかもしれません。

震災やALSといった
社会的・時事的な事柄への目配りというものは、
自分は芸術・文芸作品にあっては基本的に評価しない立場
(とりわけ、東日本大震災について)だけど、
この作品の中では良い効果を挙げていると思います
(賛否は分かれるかもしれませんが)。
主人公たちに流れる時間と、被災地や患者に流れる時間とを
交錯させる狙いがあったんでしょうか。
復興住宅での仲本工事さん、
幼馴染の母親の田中美佐子さんもいい味を出しています。

「おもろうて、がめつうて、テンション高い」という
ドラマや映画での紋切り型とは違う、
リアルな都会人としての関西人の描写にも好感。
中でも、関西弁の男を嫌味なく演じた東出昌大さんは素晴らしい。
唐田えりかさんも、一見漠とした佇まいの奥から
女性の理不尽さや秘められた野性を表出する
演技が秀逸だったと思います。

大阪と東京。「誰かの代わり」であるということ。猫。川。
偶然にも個人的な体験や記憶とリンクする部分が多く、
最後まで目が離せませんでしたが、
以前と同じ「無垢な幸福」にはもう戻れないだろう、しかし
それでもなお続いていく人と人との繋がりに、
「断絶」だけを旨としてきた自分の生とは異なるものを感じ、
しばし来し方を考えさせられました。
ともあれ、今観るべき重要な一本であることに違いありません。

1〜 5件 / 全22件