朝鮮名探偵　鬼＜トッケビ＞の秘密

監督：キム・ソクユン（2018年・韓国・120分）

朝鮮名探偵シリーズ第3弾。
今回、名探偵キム・ミン（キム・ミョンミン）が両班という地位で、父親は領議政であることが分かった。
取りあえず、父親は国務大臣級で、キム・ミンは朝鮮王族以外の身分階級では最上位。貴族階級と覚えておけば良さそうだ。
本作は、これまでのシリーズの中で一番面白かった。（笑えた）
本作の始まりはこうだ。
己酉の年、生き血をすするトッケビ（鬼）が現れると言う奇妙な事件が起きる。
ある日、山中で暴かれた棺の中に一体のミイラが横たわっていたのだ。
“血起火滅”―　血は魔物に生を与え、火は死を与える―　の通り、男がミイラに血を注ぐと、美しい女性となって生き返った。
また、その頃、見えない火によって焼かれた死体の首には、血を吸ったような痕があるという不可解な事件も起きていた。
調査依頼が来て名探偵キムと相棒のソピル（オ・ダルス）が動いていると、彼らの前に現れたのは、ミイラから生き返った謎の美しい女性だった。（演じているのはキム・ジウォン。綺麗で可愛いい。）
彼女は人間離れした怪力を持ち、空も飛べたが、記憶を失っていて自分が誰だか分からない。
捜査中、キムたちは何度も彼女と遭遇する。恐らく彼女も事件に何らかの形で関係しているのだろうと考えたキムは、彼女の力と自分の頭脳で協力して解決しようと提案する。
こうして名探偵キム＆相棒ソピル＆謎の美女、三人での捜査となった。
事件は30年前の謀反事件にまで繋がって行く。

トッケビ＝吸血鬼という設定でストーリーが進んで行くが、キム探偵とソピルの掛け合いが面白い。
序盤での曲芸団潜入のシーンでは、ソピルが入った箱をキムが剣で刺す、お馴染みのマジックを披露。
後半のソピルが髪の毛ボサボサでトンカチを振り回すシーンは、ひょっとして「オールドボーイ」か？
ラストは、第4弾の仄めかし？
安東（アンドン）で死者が生き返り人を喰っているらしい。
「“存”在するが存在する者に“非”ず」これを「存非ゾンビ」と言うのだって。
その存非に襲われるシーンで今回は幕となった。
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前回「2」で島流しになった理由が明らかになった。
晩餐の席で飲み過ぎた探偵キムが、殿下に「兄貴の国ではない」と絡んだからだって。

鬼＝とっけびは霊とか妖怪の類を指してテレビドラマでもありましたね。
朝鮮名探偵シリーズの新作は吸血鬼があいてです。
やがては自分の家系についても明らかにされてきます。
女の吸血鬼が美人で、名探偵同様噛まれてもいいと思ったりします。
ふたりの掛け合いは相変わらずですが、今作はちょっとロマンチックです。