マンハッタン物語 / スティーブ・マックィーン
マンハッタン物語
/ロバート・マリガン
平均評価点:
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全体の平均評価点: (5点満点)
(6)
解説・ストーリー
フリーの音楽家ロッキーは、一人の女性に呼び止められた。彼女は、かつて彼に抱かれ妊娠してしまった、堕胎するから金を半分持ってくれ、という。彼女につきあって堕胎医を探すうち、彼は彼女との結婚を望み始めるが……。男女の微妙な仲を描いた恋愛劇。 JAN:4589609948488
フリーの音楽家ロッキーは、一人の女性に呼び止められた。彼女は、かつて彼に抱かれ妊娠してしまった、堕胎するから金を半分持ってくれ、という。彼女につきあって堕胎医を探すうち、彼は彼女との結婚を望み始めるが……。男女の微妙な仲を描いた恋愛劇。 JAN:4589609948488
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「マンハッタン物語」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
フリーの音楽家ロッキーは、一人の女性に呼び止められた。彼女は、かつて彼に抱かれ妊娠してしまった、堕胎するから金を半分持ってくれ、という。彼女につきあって堕胎医を探すうち、彼は彼女との結婚を望み始めるが……。男女の微妙な仲を描いた恋愛劇。 JAN:4589609948488
「マンハッタン物語」 の作品情報
「マンハッタン物語」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
【販売禁止】マンハッタン物語(スペシャル・プライス)の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
100分 |
|
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
DLDP048 |
2018年12月05日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
3枚
|
0人
|
0人
|
【販売禁止】マンハッタン物語(スペシャル・プライス)の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
100分 |
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
DLDP048 |
2018年12月05日
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在庫枚数 |
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ユーザーレビュー:6件
まさかのイタリア系エスニック・コメディ。
( ネタばれあり )
この映画の存在は若い頃から知っていて、「 予定外の妊娠に男はエゴから迷惑に思ったが、最後は彼女への愛情に目覚めて結ばれる話らしいこと 」も知っていました。
主演がナタリー・ウッド、スティーブ・マックイーン、監督が『 おもいでの夏 』のロバート・マリガン、さらに製作のアラン・J・パクラとは『 アラバマ物語 』のコンビ。
なので、てっきり、しっとりと抒情的な恋愛ものとおもっていました。
が、まさかのラブコメ。(笑)
邦題の「 マンハッタン物語 」は大都会の知的でおしゃれな恋愛をイメージさせますが、マンハッタンであっても下町のリトル・イタリー地区であり、主人公のアンジーとロッキーも、アンジーに惚れてるコロンボもイタリア系。
ステレオタイプですが、イタリア系は家族主義が強く、父親あるいは長兄が家父長として君臨、同時に家庭内を切り盛りする母親(ママ)の存在が大きく、息子たちとの結びつきは強い。
ロッキーもアンジーも自分はおとなだと考え家族のしがらみにしばられるのは嫌だが、予定外の妊娠に自立できていない現実を思い知ります。
二人は最初中絶しようとしますが、1960年代の大都市ニューヨークで中絶するのにヤミ医者というのが意外で少々驚きました。 日本と比べ、アメリカの中絶タブー視は想像以上。
避妊しないのも、堕胎への罪悪感の強さもカトリックだからか。
ロッキーは中絶費用金策に困り、結局息子に甘い父親と母親に頼り、親たちもそれぞれ「 このことは内緒 」だと言って小遣いを渡してくれる。
ロッキーはアンジー( ナタリー・ウッドの兄と「 男の責任を取る 」ことで合意し一件落着したと考えますが、男たちの勝手な「 家父長 」づらにアンジーは猛反発。(笑)
そんなアンジーですが、妥協してコロンボ( トム・ボスレー) の「 嫁候補 」として家を訪れますが、姑と小姑となるかもしれない相手との会食は居心地がとても悪くなじめそうもない。 (笑)
だが後年の『 月の輝く夜に 』( 1988 )などと比べると、1965年の本作はエスニックなコメディをするにはまだ時代的に少し早かったかな。
マックイーンもラテンのノリの情熱的でお調子者のイタリア男にはちょっと見えないし。
それでもやはり全盛期のナタリー・ウッドは美しく華があるし、『 大脱走 』と同時期で売り出し中のスティーブ・マックイーンの意外なコメディ演技は観ていて新鮮でおもしろかったので、能書きを書くのはヤボでしたね。
このレビューは気に入りましたか?
5人の会員が気に入ったと投稿しています
こんなマックイーン主演作があってよかった
投稿日:2019/10/03
レビュアー:snap
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
レビューを表示する
本作を是非見たいと思っていたが、数か月前の検索ではディスカスに存在しなかった。
思い出したように再度検索するとあるではないか。
バイオレンスやアクションの無い落ち着いた人間ドラマのようなマックイーンの出演作を見たかったのと、本作のワンシーンを撮ったのであろうと思われるスチール写真があってそれが欲しかったからだ。
我が家にはハリウッドスターと映画のワンシーンをカットした写真が額装で飾ってある。
玄関には“カサブランカ”でのハンフリー・ボガードとイングリッド・バーグマンの向き合うラストシーン。
階段を登り切った吹き抜け部分の壁にマンハッタンの高層ビルのバルコニーから身を乗り出して笑顔のマリリン・モンロー。
エントランスにはJ・Fケネディと幼い未来の元駐日大使が歩道を歩くモノクローム写真。
二階の洗面カウンター付きのトイレの奥にワイングラスのテーブルに顎をしゃくり上げた仕草のグレタ・ガルボが視線を送る。
噂のあったモンローとケネディが我が家の壁にいるのは偶然である。
なぜならこれらの写真は格別自分が好きな俳優と言う理由ではなく写真趣味の自分が見た写真として優れたポートレートである事とそれぞれの壁にふさわしいと判断したからだ。
カサブランカに関してはマイベスト映画。
そして廊下の壁に追加したかったのがイーストリバー沿い?をトレンチコートを着て歩くマックイーンの横顔のモノクロ写真だった。
廊下を歩くたびにマックイーンとすれ違う趣向である。
だが本作の中にそのシーンを見つける事が出来なかった。
本作鑑賞後に改めて調べると写真はブリットのワンシーンだったようで長年の勘違い。
その写真を販売していたアメリカのポスター会社が閉鎖されていた事も知って企画倒れに終わりそうなオチとなってしまった。
遊びで妊娠させた女性に対して責任を取って結婚をすると言うのはお門違いで、言うべき言葉ではなかった。
彼女が拒否するのも当然だろう。
堕胎の段取りを踏む中で偽医者が彼女へでたらめな医療行為に及ぶ直前にそれを見抜き守ろうとする時に愛情が芽生える過程がうまく表現されているのと同時に人間性が未成熟である主人公である事も表現されている。
本作の中で面白い演出がいくつかあった。
自分の話を知り合いとか友人の話にすり替えて問題の解決を探ろうとするのはよくある手だが勘が鋭くなくてもバレバレな発言だった。
同棲相手の怒りが爆発した瞬間がフォーカスアウトでフェードアウトし次のシーンが叩き出された後の荷物を持って街角をうろつく姿が面白い。
彼女の兄弟に追われるサスペンスタッチのシーンは緊迫感を盛り上げる音楽が挿入される。
本気で逃げなければやばいと感じさせるシーンだが人殺しのある映画ではないのだ。
捕まるシーンは無く、ぶん殴られた後のあざのある顔での登場が可愛らしい。
60年代のマンハッタンの中のマックイーンを見れるだけでも自分には価値のある作品だった。
本作はモノクロ作品だがナタリー・ウッドと共に写るカラーのジャケット写真でのマックイーンの笑顔はとてもいい表情だと思った。
ロバート・マリガン監督:既知未見作として「アラバマ物語」
興味あり今回リストUPに「おもいでの夏」
ナタリー・ウッド:鑑賞済み作品として「ウエスト・サイド物語」「理由なき反抗」
「捜索者」、未見で興味を引いた作品「ジェームス・ディーン物語」「雨のニューオリンズ」
(1件のレビュー閲覧後の感想 )
レビュータイトル 《貴重なマックィーンの恋愛ドラマ》
>彼が60年「荒野の七人」でメジャー俳優となり、63年「大脱走」と同年に製作されたのが本作であることを記しておきたい。
>賞というものに無縁だった無冠の反抗児。私はそんなマックィーンが大好きである。
−ここで交流のある数少ない趣味は洋画さんのレビューが唯一で一番乗りだった事は必然では会いましょうが驚きである共に2番手に着けた事が何やら光栄に思います。
今後は掲載順だけが2番手になり引き離されるのでしょうが。
ここでの古い映画のレビューもピークを越し趣味が洋画さんは大先輩であるとともに失礼ながら常にレビューの掲載順が前後する同級生の様な感覚です。
私的な状況を並べた自分の感想に比べて的確な作品紹介といつもながらの興味深い情報に感謝です。
大脱走と制作年が同年だったんですね。
そんな流れの中にある恋愛映画と言う事が興味深いです。
(今回も文章を引用させて頂きました)
このレビューは気に入りましたか?
4人の会員が気に入ったと投稿しています
貴重なマックィーンの恋愛ドラマ
投稿日:2019/07/11
レビュアー:趣味は洋画
マンハッタン物語(1963年・アメリカ、モノクロ、102分)
結婚についての男女の考え方の相違をテーマに、都会に生きる若い男女の姿をリアルに描いた恋愛ドラマ。 ‘マックィーン・ワールド’の中では異色で、ナタリー・ウッドとの共演が新鮮だ。
フリーのトランペット奏者ロッキー(スティーヴ・マックィーン)は、避暑地のホテルで偶然知り合ったアンジー(ナタリー・ウッド)と一夜を過ごすが、やがて彼女が妊娠したことを知らされる。アンジーは昔堅気の母親(ペニー・サントン)から、近くのレストラン経営者コロンボ(トム・ボズリー)と結婚させられようとしていることに悩んでいた。中絶を望むアンジーから堕胎医を探すことを頼まれたロッキー
は女医をみつけるが、なにやら怪しげな雰囲気で、不潔な手術室に入っただけでアンジーは逃げ出してしまう。結婚を拒否していたロッキーも、次第に浮き草のような生活が嫌になり、アンジーの愛に応えようと決心するが...。
恋多き女性ナタリー・ウッドのこの頃は、大ヒット作61年「ウエスト・サイド物語」で大ブレイクした後で、本作出演時は25歳。55年「理由なき反抗」に出演当時はまだ10代半ばで、‘ジェームズ・ディーンの恋人’ と騒がれた記述は多くの映画誌を賑わしている。見るからに負けん気の強そうな彼女の表情の裏には、どこかミステリアスな雰囲気も漂う。そして1981年11月29日、彼女は43歳にして帰らぬ人となった。ボートの転覆事故が原因と発表されたが、その後さまざまな憶測が浮上、未だ事実は謎に包まれている。
スティーヴ・マックィーンについては多くの出演作品のレビューで書いてきたので、‘今更’なのであるが、彼が60年「荒野の七人」でメジャー俳優となり、63年「大脱走」と同年に製作されたのが本作であることを記しておきたい。以降の出演作も傑作ばかりだが、マックィーンには数少ない恋愛ドラマである。飄々としたミュージシャン役と破滅的な社会不適格者を演じ、演技力を十分アピールしている。
監督はニューヨーク派のロバート・マリガンで、男女の心の機微をきめ細かい演出でみせている。
62年「アラバマ物語」の製作者アラン・J・パクラ、音楽エルマー・バーンスタインともども、本作でも組んだことが成功の一因。
最後にもう一行、マックィーンについて。
66年「砲艦サンパブロ」の機関兵役でアカデミー主演男優賞にノミネートされた以外、賞というものに無縁だった無冠の反抗児。
私はそんなマックィーンが大好きである。
このレビューは気に入りましたか?
4人の会員が気に入ったと投稿しています
珍しいマックィーンの恋愛もの珠玉の1本。
昔TV放送で観てから本当これはマックィーン作品の中でも小品だがとても好感の持てる愛すべき1本である。白黒にしているのがよりいい効果だ。彼はここでもどこか孤独の影がするが飄々としたミュージシャンを演じている。ナタリー・ウッドもこの頃が一番美しく黒い衣装がとてもセクシーだった。(確かこの二人かなり仲良く噂になった。)彼は昔から自分がアクションだけではない役者という意識が強かった様に思う。だから「ガールハント」「雨の中の兵隊」みたいなコメディにも出たし、晩年「民衆の敵」にも挑んだ。(こちらは評判は悪かったが。)そんな中で一番成功したのは本作だと思う。これが成功したからマックィーンは次に監督ロバート・マリガンと再び組んで「ハイウェイ」を撮ったがこちらは重苦しさが強く余り成功したとは云えなかった。以後彼はアクションもしくは本格ドラマ路線に邁進し本当にマイルドな人間ドラマは「華麗なる週末」まで無かった。
このレビューは気に入りましたか?
2人の会員が気に入ったと投稿しています
貴重なラブストーリー
1963年 アメリカ映画
原題:LOVE WITH THE PROPER STRANGER
マックイーンとナタリー・ウッドのお茶目なラブストーリー。
設定はマックイーン扮するロッキーは演奏家で、ナタリー・ウッド扮するアンジーはデパートの店員です。
ある日ロッキーはアンジーに突然「妊娠しました」と告げられる。
アンジーは「貴方には迷惑は掛けません、堕胎のために医者を紹介して欲しい」とロッキーに言いに来たのだった。
ロッキーは突然の事で困惑してしまう。
つまりは一夜限りの出来事で覚えていなかったのだ。
しかも「何であの時、俺に着いてきたんだ」なぁんて言ったりする。
いやぁ〜これは流石にマズいっしょ、マック。世の中の女性を敵に回すわよ(笑)!
資金を集めて二人は医者の元へ行く事になりますが、その医者っていうのがどうみても怪しい女医で、ロッキーは思わずアンジーを連れて帰る。この時「指一本触れさせない!」って言ってましたね(←アンジーいいなぁ)。結局ロッキーは結婚しようと腹をくくり、アンジーの兄弟に殴られた(であろう)左目のアザがこれまた笑いを誘う。
結婚しようというロッキーと、愛のない結婚なんてまっぴらごめんだというアンジー。
この二人のやりとりが可愛いです。マックイーンは他の真面目な作品でも時折り茶目っ気を感じる部分がありますが、本作ではそういう部分が全開でした。マックイーンは1963年はこの「マンハッタン物語」と「大脱走」がありました。
ナタリー・ウッドも勝ち気な役柄がよく似合っていて、本作の二年前には「ウエスト・サイド物語」で純真な心のマリア役を演じていましたが、あれからすっかり大人の女性に脱皮した感じでした。
ラストのプラカードも思わず笑ってしまいました。
それにしてもやっぱりマックイーンはかっこいい。
アクションでもない
反骨精神でもない
西部劇でもない
マックイーンの貴重なラブストーリーです。
このレビューは気に入りましたか?
2人の会員が気に入ったと投稿しています
ユーザーレビュー
まさかのイタリア系エスニック・コメディ。
投稿日
2021/07/09
レビュアー
ロキュータス
( ネタばれあり )
この映画の存在は若い頃から知っていて、「 予定外の妊娠に男はエゴから迷惑に思ったが、最後は彼女への愛情に目覚めて結ばれる話らしいこと 」も知っていました。
主演がナタリー・ウッド、スティーブ・マックイーン、監督が『 おもいでの夏 』のロバート・マリガン、さらに製作のアラン・J・パクラとは『 アラバマ物語 』のコンビ。
なので、てっきり、しっとりと抒情的な恋愛ものとおもっていました。
が、まさかのラブコメ。(笑)
邦題の「 マンハッタン物語 」は大都会の知的でおしゃれな恋愛をイメージさせますが、マンハッタンであっても下町のリトル・イタリー地区であり、主人公のアンジーとロッキーも、アンジーに惚れてるコロンボもイタリア系。
ステレオタイプですが、イタリア系は家族主義が強く、父親あるいは長兄が家父長として君臨、同時に家庭内を切り盛りする母親(ママ)の存在が大きく、息子たちとの結びつきは強い。
ロッキーもアンジーも自分はおとなだと考え家族のしがらみにしばられるのは嫌だが、予定外の妊娠に自立できていない現実を思い知ります。
二人は最初中絶しようとしますが、1960年代の大都市ニューヨークで中絶するのにヤミ医者というのが意外で少々驚きました。 日本と比べ、アメリカの中絶タブー視は想像以上。
避妊しないのも、堕胎への罪悪感の強さもカトリックだからか。
ロッキーは中絶費用金策に困り、結局息子に甘い父親と母親に頼り、親たちもそれぞれ「 このことは内緒 」だと言って小遣いを渡してくれる。
ロッキーはアンジー( ナタリー・ウッドの兄と「 男の責任を取る 」ことで合意し一件落着したと考えますが、男たちの勝手な「 家父長 」づらにアンジーは猛反発。(笑)
そんなアンジーですが、妥協してコロンボ( トム・ボスレー) の「 嫁候補 」として家を訪れますが、姑と小姑となるかもしれない相手との会食は居心地がとても悪くなじめそうもない。 (笑)
だが後年の『 月の輝く夜に 』( 1988 )などと比べると、1965年の本作はエスニックなコメディをするにはまだ時代的に少し早かったかな。
マックイーンもラテンのノリの情熱的でお調子者のイタリア男にはちょっと見えないし。
それでもやはり全盛期のナタリー・ウッドは美しく華があるし、『 大脱走 』と同時期で売り出し中のスティーブ・マックイーンの意外なコメディ演技は観ていて新鮮でおもしろかったので、能書きを書くのはヤボでしたね。
こんなマックイーン主演作があってよかった
投稿日
2019/10/03
レビュアー
snap
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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本作を是非見たいと思っていたが、数か月前の検索ではディスカスに存在しなかった。
思い出したように再度検索するとあるではないか。
バイオレンスやアクションの無い落ち着いた人間ドラマのようなマックイーンの出演作を見たかったのと、本作のワンシーンを撮ったのであろうと思われるスチール写真があってそれが欲しかったからだ。
我が家にはハリウッドスターと映画のワンシーンをカットした写真が額装で飾ってある。
玄関には“カサブランカ”でのハンフリー・ボガードとイングリッド・バーグマンの向き合うラストシーン。
階段を登り切った吹き抜け部分の壁にマンハッタンの高層ビルのバルコニーから身を乗り出して笑顔のマリリン・モンロー。
エントランスにはJ・Fケネディと幼い未来の元駐日大使が歩道を歩くモノクローム写真。
二階の洗面カウンター付きのトイレの奥にワイングラスのテーブルに顎をしゃくり上げた仕草のグレタ・ガルボが視線を送る。
噂のあったモンローとケネディが我が家の壁にいるのは偶然である。
なぜならこれらの写真は格別自分が好きな俳優と言う理由ではなく写真趣味の自分が見た写真として優れたポートレートである事とそれぞれの壁にふさわしいと判断したからだ。
カサブランカに関してはマイベスト映画。
そして廊下の壁に追加したかったのがイーストリバー沿い?をトレンチコートを着て歩くマックイーンの横顔のモノクロ写真だった。
廊下を歩くたびにマックイーンとすれ違う趣向である。
だが本作の中にそのシーンを見つける事が出来なかった。
本作鑑賞後に改めて調べると写真はブリットのワンシーンだったようで長年の勘違い。
その写真を販売していたアメリカのポスター会社が閉鎖されていた事も知って企画倒れに終わりそうなオチとなってしまった。
遊びで妊娠させた女性に対して責任を取って結婚をすると言うのはお門違いで、言うべき言葉ではなかった。
彼女が拒否するのも当然だろう。
堕胎の段取りを踏む中で偽医者が彼女へでたらめな医療行為に及ぶ直前にそれを見抜き守ろうとする時に愛情が芽生える過程がうまく表現されているのと同時に人間性が未成熟である主人公である事も表現されている。
本作の中で面白い演出がいくつかあった。
自分の話を知り合いとか友人の話にすり替えて問題の解決を探ろうとするのはよくある手だが勘が鋭くなくてもバレバレな発言だった。
同棲相手の怒りが爆発した瞬間がフォーカスアウトでフェードアウトし次のシーンが叩き出された後の荷物を持って街角をうろつく姿が面白い。
彼女の兄弟に追われるサスペンスタッチのシーンは緊迫感を盛り上げる音楽が挿入される。
本気で逃げなければやばいと感じさせるシーンだが人殺しのある映画ではないのだ。
捕まるシーンは無く、ぶん殴られた後のあざのある顔での登場が可愛らしい。
60年代のマンハッタンの中のマックイーンを見れるだけでも自分には価値のある作品だった。
本作はモノクロ作品だがナタリー・ウッドと共に写るカラーのジャケット写真でのマックイーンの笑顔はとてもいい表情だと思った。
ロバート・マリガン監督:既知未見作として「アラバマ物語」
興味あり今回リストUPに「おもいでの夏」
ナタリー・ウッド:鑑賞済み作品として「ウエスト・サイド物語」「理由なき反抗」
「捜索者」、未見で興味を引いた作品「ジェームス・ディーン物語」「雨のニューオリンズ」
(1件のレビュー閲覧後の感想 )
レビュータイトル 《貴重なマックィーンの恋愛ドラマ》
>彼が60年「荒野の七人」でメジャー俳優となり、63年「大脱走」と同年に製作されたのが本作であることを記しておきたい。
>賞というものに無縁だった無冠の反抗児。私はそんなマックィーンが大好きである。
−ここで交流のある数少ない趣味は洋画さんのレビューが唯一で一番乗りだった事は必然では会いましょうが驚きである共に2番手に着けた事が何やら光栄に思います。
今後は掲載順だけが2番手になり引き離されるのでしょうが。
ここでの古い映画のレビューもピークを越し趣味が洋画さんは大先輩であるとともに失礼ながら常にレビューの掲載順が前後する同級生の様な感覚です。
私的な状況を並べた自分の感想に比べて的確な作品紹介といつもながらの興味深い情報に感謝です。
大脱走と制作年が同年だったんですね。
そんな流れの中にある恋愛映画と言う事が興味深いです。
(今回も文章を引用させて頂きました)
貴重なマックィーンの恋愛ドラマ
投稿日
2019/07/11
レビュアー
趣味は洋画
マンハッタン物語(1963年・アメリカ、モノクロ、102分)
結婚についての男女の考え方の相違をテーマに、都会に生きる若い男女の姿をリアルに描いた恋愛ドラマ。 ‘マックィーン・ワールド’の中では異色で、ナタリー・ウッドとの共演が新鮮だ。
フリーのトランペット奏者ロッキー(スティーヴ・マックィーン)は、避暑地のホテルで偶然知り合ったアンジー(ナタリー・ウッド)と一夜を過ごすが、やがて彼女が妊娠したことを知らされる。アンジーは昔堅気の母親(ペニー・サントン)から、近くのレストラン経営者コロンボ(トム・ボズリー)と結婚させられようとしていることに悩んでいた。中絶を望むアンジーから堕胎医を探すことを頼まれたロッキー
は女医をみつけるが、なにやら怪しげな雰囲気で、不潔な手術室に入っただけでアンジーは逃げ出してしまう。結婚を拒否していたロッキーも、次第に浮き草のような生活が嫌になり、アンジーの愛に応えようと決心するが...。
恋多き女性ナタリー・ウッドのこの頃は、大ヒット作61年「ウエスト・サイド物語」で大ブレイクした後で、本作出演時は25歳。55年「理由なき反抗」に出演当時はまだ10代半ばで、‘ジェームズ・ディーンの恋人’ と騒がれた記述は多くの映画誌を賑わしている。見るからに負けん気の強そうな彼女の表情の裏には、どこかミステリアスな雰囲気も漂う。そして1981年11月29日、彼女は43歳にして帰らぬ人となった。ボートの転覆事故が原因と発表されたが、その後さまざまな憶測が浮上、未だ事実は謎に包まれている。
スティーヴ・マックィーンについては多くの出演作品のレビューで書いてきたので、‘今更’なのであるが、彼が60年「荒野の七人」でメジャー俳優となり、63年「大脱走」と同年に製作されたのが本作であることを記しておきたい。以降の出演作も傑作ばかりだが、マックィーンには数少ない恋愛ドラマである。飄々としたミュージシャン役と破滅的な社会不適格者を演じ、演技力を十分アピールしている。
監督はニューヨーク派のロバート・マリガンで、男女の心の機微をきめ細かい演出でみせている。
62年「アラバマ物語」の製作者アラン・J・パクラ、音楽エルマー・バーンスタインともども、本作でも組んだことが成功の一因。
最後にもう一行、マックィーンについて。
66年「砲艦サンパブロ」の機関兵役でアカデミー主演男優賞にノミネートされた以外、賞というものに無縁だった無冠の反抗児。
私はそんなマックィーンが大好きである。
珍しいマックィーンの恋愛もの珠玉の1本。
投稿日
2020/04/22
レビュアー
CCR
昔TV放送で観てから本当これはマックィーン作品の中でも小品だがとても好感の持てる愛すべき1本である。白黒にしているのがよりいい効果だ。彼はここでもどこか孤独の影がするが飄々としたミュージシャンを演じている。ナタリー・ウッドもこの頃が一番美しく黒い衣装がとてもセクシーだった。(確かこの二人かなり仲良く噂になった。)彼は昔から自分がアクションだけではない役者という意識が強かった様に思う。だから「ガールハント」「雨の中の兵隊」みたいなコメディにも出たし、晩年「民衆の敵」にも挑んだ。(こちらは評判は悪かったが。)そんな中で一番成功したのは本作だと思う。これが成功したからマックィーンは次に監督ロバート・マリガンと再び組んで「ハイウェイ」を撮ったがこちらは重苦しさが強く余り成功したとは云えなかった。以後彼はアクションもしくは本格ドラマ路線に邁進し本当にマイルドな人間ドラマは「華麗なる週末」まで無かった。
貴重なラブストーリー
投稿日
2020/04/05
レビュアー
かつ
1963年 アメリカ映画
原題:LOVE WITH THE PROPER STRANGER
マックイーンとナタリー・ウッドのお茶目なラブストーリー。
設定はマックイーン扮するロッキーは演奏家で、ナタリー・ウッド扮するアンジーはデパートの店員です。
ある日ロッキーはアンジーに突然「妊娠しました」と告げられる。
アンジーは「貴方には迷惑は掛けません、堕胎のために医者を紹介して欲しい」とロッキーに言いに来たのだった。
ロッキーは突然の事で困惑してしまう。
つまりは一夜限りの出来事で覚えていなかったのだ。
しかも「何であの時、俺に着いてきたんだ」なぁんて言ったりする。
いやぁ〜これは流石にマズいっしょ、マック。世の中の女性を敵に回すわよ(笑)!
資金を集めて二人は医者の元へ行く事になりますが、その医者っていうのがどうみても怪しい女医で、ロッキーは思わずアンジーを連れて帰る。この時「指一本触れさせない!」って言ってましたね(←アンジーいいなぁ)。結局ロッキーは結婚しようと腹をくくり、アンジーの兄弟に殴られた(であろう)左目のアザがこれまた笑いを誘う。
結婚しようというロッキーと、愛のない結婚なんてまっぴらごめんだというアンジー。
この二人のやりとりが可愛いです。マックイーンは他の真面目な作品でも時折り茶目っ気を感じる部分がありますが、本作ではそういう部分が全開でした。マックイーンは1963年はこの「マンハッタン物語」と「大脱走」がありました。
ナタリー・ウッドも勝ち気な役柄がよく似合っていて、本作の二年前には「ウエスト・サイド物語」で純真な心のマリア役を演じていましたが、あれからすっかり大人の女性に脱皮した感じでした。
ラストのプラカードも思わず笑ってしまいました。
それにしてもやっぱりマックイーンはかっこいい。
アクションでもない
反骨精神でもない
西部劇でもない
マックイーンの貴重なラブストーリーです。
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マンハッタン物語
(C)2018 Paramount Pictures. ※こちらはイメージ画像になります。