アメイジング・ジャーニー　神の小屋より

「最愛の子を失った悲しみから抜け出せない父親、彼の前に現れた3人の不思議な男女。
彼らとの旅路で父が得た答えとは。」──だ、そうですが。

サム・ワーシントン、O・スペンサーといういい役者が出ていますが、
キリスト教の入門編みたいな映画かと思います。
わざわざ、神の役を黒人と日本人（すみれちゃん）、イスラエル人（アブラハム・アラッシュ）にしたのはわざとらしさしか感じません。
さらに白人の女性が登場して、
「あなたは？」
「私は『英知』です。」

「罪自体が罰です」など含蓄に富んだセリフも多々ありますが
私的には丹波哲郎の「大霊界」の方がまだ共感できたという感じで
キリスト教のメッセージ映画ですね。

もしくは、舞台にしたらもっと面白かったかも、と感じました。
特に後半の「神と人間の共同生活」は。
すみれさんが出てたので借りてみましたが、日本人の欲目かも知れませんが、控えめ且つ、凛とした演技で、役柄にとても合って居ました。
もっと別の作品も観てみたいと思いました。
前半は人間世界の現実を、後半は、人間が知ってるキリスト教の「いいイメージ」の集大成だと思います。
私はキリスト教徒では無いですが、決して嫌味では無く、人間がこの不条理な世界で、本当に「平和を願う」生き方をするなら、本当は皆が認識して無ければならない「教え」だと思います。
何故なら、人間は全て、大なり小なり「加害者」で有り、「被害者」なのですから。
ちゃんとした仏教徒でも無いですが、「被害」に対して、「世界に比べたら」余り主張しない日本人は、死んだら皆同じ（供養する対象）と、昔から仏教や神道、親からの教え等で、寛大な「悟り」の考え方が（昔は）有ったからかも知れません。
一番観て良かったのは、自分のせいでは無いのに、悲惨な亡くなり方には、せめて本当に「あの世」で報われて欲しいと思ってたのですが、この作品でそれを観れたので、どこの国の宗教も元は、「魂の救済」から発祥したのだろうかと、性善説を感じられた所です。
私自身は、宗教「団体」は大嫌いですが。

神を信じるなら、あなたの罪は赦されます。
そして、あなたは憎しみから解放されて、あなたも誰かを赦してあげなさい。
裁きを与えるのはあなたではないということに気づきなさい、
さすれば神はいつもあなたと一緒にいます。。。
と、いうような話でした。
正直、静か過ぎて、何度も睡魔に襲われてしまった(^_^;)
神様たちは良いことも沢山言っているのですが、何せ抽象的で判りづらい。
なので退屈なお話となっています。
どちらかというと不信心だった男が
娘を亡くした悲しみから立ち直るために
神様たちに導かれて、信心深くなった、
めでたし、めでたし。
まあ、ぶっちゃけて言うとこんな感じ。

先日みた『神様メール』と共通点が！
すみれ(石田純一の娘)演じる神様は、人間の涙を集めていたり、イエスは水の上を歩けたりと
人間が想像している神様のイメージは同じなのですね。
(てか、聖書に書かれているとかいうことなのかな？←まるで無知(^_^;))

映像が綺麗だったのと、サム・ワシントンが割りと素敵なので、星は3つ。

不思議なお話でした。なかなか日本人には理解しにくい気がしました。神様がいるところの映像はきれいだなと思いました。自分を許したり、人を裁かないって難しいなと思いました。ただ自分の大切な人を殺されたらいくら神様に言われても許せない気がしました。
不思議な話だなと思いました。

星0.5