ボンジュール、アン / ダイアン・レイン
ボンジュール、アン
/エレノア・コッポラ
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全体の平均評価点: (5点満点)
(15)
解説・ストーリー
巨匠フランシス・フォード・コッポラの妻エレノア・コッポラが自らの体験を基に、自身初の長編劇映画として撮り上げた大人のロード・ムービー。主演はダイアン・レイン、共演にアルノー・ヴィアール、アレック・ボールドウィン。著名な映画プロデューサー、マイケル・ロックウッドを夫に持つアン。夫とともにカンヌ国際映画祭にやって来た彼女は、その後のバカンスを楽しみにしていたが、マイケルは急な仕事でブダペストへ飛ぶことに。耳の具合がよくないアンは飛行機を諦め、車でパリに戻るマイケルの仕事仲間ジャック・クレマンに同乗させてもらうことに。7時間もあれば到着するはずの道のりが、人生を楽しむ術を知り尽くしたフランス男が真っ直ぐ帰るわけもなく、アンはジャックの気ままな寄り道旅に付き合わされるハメになってしまうが…。 JAN:4562474191913
巨匠フランシス・フォード・コッポラの妻エレノア・コッポラが自らの体験を基に、自身初の長編劇映画として撮り上げた大人のロード・ムービー。主演はダイアン・レイン、共演にアルノー・ヴィアール、アレック・ボールドウィン。著名な映画プロデューサー、マイケル・ロックウッドを夫に持つアン。夫とともにカンヌ国際映画祭にやって来た彼女は、その後のバカンスを楽しみにしていたが、マイケルは急な仕事でブダペストへ飛ぶことに。耳の具合がよくないアンは飛行機を諦め、車でパリに戻るマイケルの仕事仲間ジャック・クレマンに同乗させてもらうことに。7時間もあれば到着するはずの道のりが、人生を楽しむ術を知り尽くしたフランス男が真っ直ぐ帰るわけもなく、アンはジャックの気ままな寄り道旅に付き合わされるハメになってしまうが…。 JAN:4562474191913
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「ボンジュール、アン」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
巨匠フランシス・フォード・コッポラの妻エレノア・コッポラが自らの体験を基に、自身初の長編劇映画として撮り上げた大人のロード・ムービー。主演はダイアン・レイン、共演にアルノー・ヴィアール、アレック・ボールドウィン。著名な映画プロデューサー、マイケル・ロックウッドを夫に持つアン。夫とともにカンヌ国際映画祭にやって来た彼女は、その後のバカンスを楽しみにしていたが、マイケルは急な仕事でブダペストへ飛ぶことに。耳の具合がよくないアンは飛行機を諦め、車でパリに戻るマイケルの仕事仲間ジャック・クレマンに同乗させてもらうことに。7時間もあれば到着するはずの道のりが、人生を楽しむ術を知り尽くしたフランス男が真っ直ぐ帰るわけもなく、アンはジャックの気ままな寄り道旅に付き合わされるハメになってしまうが…。 JAN:4562474191913
「ボンジュール、アン」 の作品情報
「ボンジュール、アン」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
ボンジュール、アンの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
92分 |
日 |
英:ドルビーデジタル5.1ch |
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
TCED3861 |
2018年03月07日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
12枚
|
0人
|
1人
|
ボンジュール、アンの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
92分 |
日 |
英:ドルビーデジタル5.1ch |
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
TCED3861 |
2018年03月07日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
12枚
|
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|
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ユーザーレビュー:15件
ダイアン・レインの気品と美しさに、見惚れる。
2016年(アメリカ/92分)
夫の友人の車でカンヌからパリへ向かうドライブ旅行。
53歳のダイアン・レインのお淑やかさ。
抜群のプロポーションとファッション・センス、
まるでグラビア雑誌の旅コーナーみたいだけれど、嫌味がない。
優しい美食家のフランス男と裕福でおっとりしたアメリカ女性。
ふたりの恋は?浮気するの?
って興味は実は重要ではなく、この長い寄り道の二日間が、
アンの心と生活に「どんな変化」をもたらすかは、観ている
私たち次第とも言えます。
監督のエレノア・コッポラさんって、80歳になるフランシス・フォード・コッポラ監督の奥さんだそうです。
奥さんの長年の夢・・・初監督作品にポンと資金を集めて実現しました。
なんとも羨まし過ぎますね!!
娘さんのパートナーのオアシス(oasis)の曲も、車の中でかかりましたね。
南仏の美しい景色、ワインと美食。
車の荷台いっぱいの薔薇の花。
草食系中年みたいなフランス男性ジャックも、リッチな人妻アンも、
どうにでもとれるラストも良かった。
人生はほどほどに・・そんな余裕が嫌味でなかったです。
このレビューは気に入りましたか?
6人の会員が気に入ったと投稿しています
車で辿るフランス教養と美食の旅+
まるで観光案内かのように丁寧に撮影された、歴史と文化を感じさせるフランス各地の自然や名所が美しく、フランス旅行がしたくなります。
パリを目指しながら寄り道に次ぐ寄り道、その上しばしば休憩というのんびりした旅程のなかで、アンと夫の友人ジャックふたりの人柄やこれまでの人生がさり気なく明らかになってくるという映画です。大聖堂の蝋燭の炎に、夜のパリを照らすライトに、人生の光と影が揺らめきます。
大人の女性として、きちんとけじめのつけられるアン(そしてアンを演じるダイアン・レイン)が、生き生きとして素敵です。子育ては終了、夫とはやや倦怠期、そしてまだまだ魅力的な女性に訪れた恋へのお誘い。はたしてアンの答は? オープンエンディングがとってもおしゃれです。
このレビューは気に入りましたか?
4人の会員が気に入ったと投稿しています
気品あふれるダイアン・レイン
投稿日:2019/09/01
レビュアー:趣味は洋画
ボンジュール、アン(2016年・アメリカ、カラー、92分)
典型的なロードムービーですが、この映画には様々な要素が加味されていて、云うなれば ‘贅沢なロードムービー’ とでも申しましょうか...。
フランスはカンヌからパリまでのドライブ旅行ですが、まずグルメ。高級ワインからチーズ、生ハム、エスカルゴと次から次へと出てきます。車窓から見るサント・ヴィクトワールの山並み、そして色鮮やかなラベンダー畑、プロヴァンスの古城、極めつけは、映画を発明したリュミエール兄弟の研究所の見学。
車内の音楽は、たしかモーツァルト。
カンヌ映画祭が終わり、アメリカの著名プロデューサー、マイケル・ロックウッド(アレック・ボールドウィン)と妻のアン(ダイアン・レイン)が、バカンスに出かけようとするところから本編はスタート。ところがマイケルに仕事が入り、カンヌを発ってブダペストへ向かうことに。耳痛のアンは飛行機の搭乗を諦め、マイケルの仕事仲間ジャック(アルノー・ヴィアール)の好意で、彼の車に同乗しパリへ戻ることにします。(列車はバカンス客で満員という設定)
カンヌからパリまで、普通なら車で7時間ほどなのですが、なんとジャックのフランス男らしい(?)気の利かせ具合で、延々2日間に渡るドライブ旅行と相成りました。
そうです。冒頭に記した、この贅沢なドライブ旅行を楽しむのは、人妻アンと、独身中年オヤジの2人なのです。
私はてっきり、ダイアン・レインとアレック・ボールドウィン演ずる夫婦ものかと思いました。ところがアレックは前半のわずかな出演シーンのみで、以降は、電話での声のみ。
ダイアン・レインの美しさが際立っています。
天才少女スターとして騒がれた彼女は、79年「リトル・ロマンス」出演時はまだ14歳でした。
84年「ストリート・オブ・ファイヤー」、84年「コットン・クラブ」の2作を観たときは、とても10代とは思えない大人の雰囲気を漂わせていました。
一時低迷期があったものの、97年「ホワイトハウスの陰謀」を経て、02年「運命の女」で完全復活、アカデミー主演女優賞ノミネートを果たします。以降はヒット作、話題作に出演し続け、今やアメリカを代表するトップ女優の仲間入りを果たしました。
本作では喜怒哀楽の表情を嫌味なく出し切り、ミレーナ・カノネロの衣装もバッチリ着こなしています。
監督はフランシス・フォード・コッポラの奥様で、ソフィア・コッポラの母親でもあるエレノア・コッポラ。80歳でこの作品を手掛けたバイタリティには称賛あるのみです。
実は、ダイアン・レインと一時結婚していたクリストファー・ランバートとの間に出来た娘の名前がエレノアだそうで、偶然にしても、なにか因縁めいたものを感じてしまいます。
ただ、ただですよ、どういう信頼関係か知りませんが、仕事仲間とはいえ、自分の妻を他人と2人きりで車で行かせますかね。しかも本編中、夫は妻に、‘用心しろ、フランス人は人妻でも口説くぞ’ と注意喚起しているのです。 ⇒ これは日本人の男からみた(いや、まったくの個人的見解かも?)貧しい感覚で、もっと広い心をもたないとだめなのかもしれませんが。
あのフランス男、ジャックはどうも信用おけません。(笑)
さんざん豪華な手配をしておいて、カネを持っていないのです。アンのカードを借りる始末。
まあ、2人の行く末を観客に想像させる「映画の脚色」なのでしょうが...。
レストランの食事やワイン、歴史に美術など、博識ぶりをみせでアンを楽しませるフランス男でしたが、
ラスト、アンに迫りゆく姿は、単なる助平親爺にしかみえませんでした。
アンとドライブする男は、もっと気骨のある、不器用ながらも誠実な男を登場させてほしかったです。
ヴェズレーの教会のシーンだけは印象的でした。
このレビューは気に入りましたか?
3人の会員が気に入ったと投稿しています
お姫様扱いは万国共通
投稿日:2018/04/03
レビュアー:あんちゃん
女性を大切に扱える男性って、モテます。
そういう男性増えてほしいものです。
このレビューは気に入りましたか?
3人の会員が気に入ったと投稿しています
ゆとりある大人の女性の魅力を感じさせてくれる作品
( ネタばれあり )
この映画のことを知ったのは、「あさイチ」(2017年6月9日放送)に、主演のダイアン・レインがプロモーションのために出演したのを見たから。
司会の有働由美子・井ノ原快彦や青木さやか、雨宮萌果アナ、そしてゲストの加山雄三との会話も、フランクで愛想が良くて、昔「すばらしき仲間」や日本のCMにも出たこともあったけど、いつも感じがいいひとだ。
監督がエレノア・コッポラで、実体験を膨らませた創作と知って、ぜひ観たいと思いましたが、京都では上映したのかな? 劇場では見逃してしまいました。 残念。
さて、改めて、本作のヒロイン、アンという女性を、演じたダイアン・レイン( ※1 )、脚本・監督のエレノア・コッポラ自身( ※2 )と重ね合わせて見ると、実に興味深く、役と実像とがうまく溶け込んで反映されているなと感じます。
ダイアン・レインは13歳で『 リトル・ロマンス 』(1979年)でデビュー。
フランス人の男の子と永遠の愛を誓いに、パリからベネチアまで旅行するという作品でした。
フランスの男とパリを目指す設定の本作への出演は感慨深い。
作中でアンのキャラクターを表すのに使われているのが、日本文化に親しみ、なじんでいること。
アレック・ボールドウィン扮する夫の日本料理に対するグチに始まり、アンがパジャマの上から羽織るキモノ、車中の話題としての俳句、数独と続きます。
「 日本に来ると別の惑星にいる気がする。字は読めず、質問は通じず、完全にお手上げだ。」とエレノアは書いていて( ※3 )、娘ソフィアの『 ロスト・イン・トランスレーション 』(2003年)そのままですが、『 影武者 』(1980年)撮影現場への陣中見舞い以来のコッポラ一家の日本とのつきあいは長く、親しみは深い。
自宅の居間には黒澤明から贈られた『 影武者 』衣裳デザインの初刷りリトグラフが飾られ、エレノアは禅の瞑想をたしなみ、伝統的な夫婦湯呑み( マグカップではなく )で緑茶を飲むのが日課。
息子のロマン・コッポラは『 犬ヶ島 』(2018年)のストーリーを書いている。
一家に公私に渡って何回も来日して各地を旅行し、日本料理を食べるのは生活の一部で、ずっと昔から築地にも来て朝から刺身や鮨を食べ歩いている。
エレノアは『 ドラキュラ 』(1992,年)でアカデミー衣裳デザイン賞を獲った石岡瑛子(1938〜2012)とは親友で、「控えめでシャイな私のほうが日本人に近く、はっきりものを言う彼女の方がアメリカ的だ」という間柄。
アムステルダムでオペラの舞台衣装を担当した石岡を陣中見舞いし、二人でヴァン・ゴッホ美術館へ行った。 ゴッホの絵にはもちろん感動し興奮したが、そこでゴッホがあこがれた歌川国芳の絵に接し、二人して感嘆している。
「 私にとって興味の尽きることのない国 」ともエレノアは書いています。
本作でアルノー・ヴィアール演じるジャックは、もてなしとして、と言うより、気を惹き口説く演出として、美しい風景、料理、ワインなどフランスの歴史と文化の奥深さをアンをアピールする。
たしかにそれらは素晴らしく魅力的だが、アンはそれに圧倒され、我を忘れるほど舞い上がったりはしない。
田舎出身と謙遜するが、アンはアメリカしか知らないアメリカ人ではない。 夫とともに世界中をまわり、世界の多様な文化に触れて親しんできたはず。
日本文化への造詣の深さがフランス文化を相対化し、アンのキャラクターを表す隠し味となっていて、それはそのままこの男女の立ち位置と距離感を示している、と僕は思います。
ラストはいたずらっぽく、たしかに意味ありげですが、この旅は、寄り道であって、道に迷ったわけではありません。
映画業界というのは、一作、一作が勝負で、想定外のことばかり。(※4)
ワンマンな夫をプロデューサーを夫に持つアンにとって想定外は慣れっこだし、夫婦関係でベテランの猛獣使いである彼女にしたら、じゃれてしっぽ振って来る男なんて、かわいいもので、あしらうなんて何でもないでしょう。 エンストで車が動かなくなっても、なんなく切り抜けてしまう。
アンは生き方の” 体幹 “がしっかりしている大人の女性だと思うのです。
ゆとりある大人の女性の魅力を感じさせてくれる作品(※5)でした。
このレビューは気に入りましたか?
2人の会員が気に入ったと投稿しています
ユーザーレビュー
ダイアン・レインの気品と美しさに、見惚れる。
投稿日
2018/03/18
レビュアー
カマンベール
2016年(アメリカ/92分)
夫の友人の車でカンヌからパリへ向かうドライブ旅行。
53歳のダイアン・レインのお淑やかさ。
抜群のプロポーションとファッション・センス、
まるでグラビア雑誌の旅コーナーみたいだけれど、嫌味がない。
優しい美食家のフランス男と裕福でおっとりしたアメリカ女性。
ふたりの恋は?浮気するの?
って興味は実は重要ではなく、この長い寄り道の二日間が、
アンの心と生活に「どんな変化」をもたらすかは、観ている
私たち次第とも言えます。
監督のエレノア・コッポラさんって、80歳になるフランシス・フォード・コッポラ監督の奥さんだそうです。
奥さんの長年の夢・・・初監督作品にポンと資金を集めて実現しました。
なんとも羨まし過ぎますね!!
娘さんのパートナーのオアシス(oasis)の曲も、車の中でかかりましたね。
南仏の美しい景色、ワインと美食。
車の荷台いっぱいの薔薇の花。
草食系中年みたいなフランス男性ジャックも、リッチな人妻アンも、
どうにでもとれるラストも良かった。
人生はほどほどに・・そんな余裕が嫌味でなかったです。
車で辿るフランス教養と美食の旅+
投稿日
2018/03/17
レビュアー
hinakksk
まるで観光案内かのように丁寧に撮影された、歴史と文化を感じさせるフランス各地の自然や名所が美しく、フランス旅行がしたくなります。
パリを目指しながら寄り道に次ぐ寄り道、その上しばしば休憩というのんびりした旅程のなかで、アンと夫の友人ジャックふたりの人柄やこれまでの人生がさり気なく明らかになってくるという映画です。大聖堂の蝋燭の炎に、夜のパリを照らすライトに、人生の光と影が揺らめきます。
大人の女性として、きちんとけじめのつけられるアン(そしてアンを演じるダイアン・レイン)が、生き生きとして素敵です。子育ては終了、夫とはやや倦怠期、そしてまだまだ魅力的な女性に訪れた恋へのお誘い。はたしてアンの答は? オープンエンディングがとってもおしゃれです。
気品あふれるダイアン・レイン
投稿日
2019/09/01
レビュアー
趣味は洋画
ボンジュール、アン(2016年・アメリカ、カラー、92分)
典型的なロードムービーですが、この映画には様々な要素が加味されていて、云うなれば ‘贅沢なロードムービー’ とでも申しましょうか...。
フランスはカンヌからパリまでのドライブ旅行ですが、まずグルメ。高級ワインからチーズ、生ハム、エスカルゴと次から次へと出てきます。車窓から見るサント・ヴィクトワールの山並み、そして色鮮やかなラベンダー畑、プロヴァンスの古城、極めつけは、映画を発明したリュミエール兄弟の研究所の見学。
車内の音楽は、たしかモーツァルト。
カンヌ映画祭が終わり、アメリカの著名プロデューサー、マイケル・ロックウッド(アレック・ボールドウィン)と妻のアン(ダイアン・レイン)が、バカンスに出かけようとするところから本編はスタート。ところがマイケルに仕事が入り、カンヌを発ってブダペストへ向かうことに。耳痛のアンは飛行機の搭乗を諦め、マイケルの仕事仲間ジャック(アルノー・ヴィアール)の好意で、彼の車に同乗しパリへ戻ることにします。(列車はバカンス客で満員という設定)
カンヌからパリまで、普通なら車で7時間ほどなのですが、なんとジャックのフランス男らしい(?)気の利かせ具合で、延々2日間に渡るドライブ旅行と相成りました。
そうです。冒頭に記した、この贅沢なドライブ旅行を楽しむのは、人妻アンと、独身中年オヤジの2人なのです。
私はてっきり、ダイアン・レインとアレック・ボールドウィン演ずる夫婦ものかと思いました。ところがアレックは前半のわずかな出演シーンのみで、以降は、電話での声のみ。
ダイアン・レインの美しさが際立っています。
天才少女スターとして騒がれた彼女は、79年「リトル・ロマンス」出演時はまだ14歳でした。
84年「ストリート・オブ・ファイヤー」、84年「コットン・クラブ」の2作を観たときは、とても10代とは思えない大人の雰囲気を漂わせていました。
一時低迷期があったものの、97年「ホワイトハウスの陰謀」を経て、02年「運命の女」で完全復活、アカデミー主演女優賞ノミネートを果たします。以降はヒット作、話題作に出演し続け、今やアメリカを代表するトップ女優の仲間入りを果たしました。
本作では喜怒哀楽の表情を嫌味なく出し切り、ミレーナ・カノネロの衣装もバッチリ着こなしています。
監督はフランシス・フォード・コッポラの奥様で、ソフィア・コッポラの母親でもあるエレノア・コッポラ。80歳でこの作品を手掛けたバイタリティには称賛あるのみです。
実は、ダイアン・レインと一時結婚していたクリストファー・ランバートとの間に出来た娘の名前がエレノアだそうで、偶然にしても、なにか因縁めいたものを感じてしまいます。
ただ、ただですよ、どういう信頼関係か知りませんが、仕事仲間とはいえ、自分の妻を他人と2人きりで車で行かせますかね。しかも本編中、夫は妻に、‘用心しろ、フランス人は人妻でも口説くぞ’ と注意喚起しているのです。 ⇒ これは日本人の男からみた(いや、まったくの個人的見解かも?)貧しい感覚で、もっと広い心をもたないとだめなのかもしれませんが。
あのフランス男、ジャックはどうも信用おけません。(笑)
さんざん豪華な手配をしておいて、カネを持っていないのです。アンのカードを借りる始末。
まあ、2人の行く末を観客に想像させる「映画の脚色」なのでしょうが...。
レストランの食事やワイン、歴史に美術など、博識ぶりをみせでアンを楽しませるフランス男でしたが、
ラスト、アンに迫りゆく姿は、単なる助平親爺にしかみえませんでした。
アンとドライブする男は、もっと気骨のある、不器用ながらも誠実な男を登場させてほしかったです。
ヴェズレーの教会のシーンだけは印象的でした。
お姫様扱いは万国共通
投稿日
2018/04/03
レビュアー
あんちゃん
女性を大切に扱える男性って、モテます。
そういう男性増えてほしいものです。
ゆとりある大人の女性の魅力を感じさせてくれる作品
投稿日
2019/10/31
レビュアー
ロキュータス
( ネタばれあり )
この映画のことを知ったのは、「あさイチ」(2017年6月9日放送)に、主演のダイアン・レインがプロモーションのために出演したのを見たから。
司会の有働由美子・井ノ原快彦や青木さやか、雨宮萌果アナ、そしてゲストの加山雄三との会話も、フランクで愛想が良くて、昔「すばらしき仲間」や日本のCMにも出たこともあったけど、いつも感じがいいひとだ。
監督がエレノア・コッポラで、実体験を膨らませた創作と知って、ぜひ観たいと思いましたが、京都では上映したのかな? 劇場では見逃してしまいました。 残念。
さて、改めて、本作のヒロイン、アンという女性を、演じたダイアン・レイン( ※1 )、脚本・監督のエレノア・コッポラ自身( ※2 )と重ね合わせて見ると、実に興味深く、役と実像とがうまく溶け込んで反映されているなと感じます。
ダイアン・レインは13歳で『 リトル・ロマンス 』(1979年)でデビュー。
フランス人の男の子と永遠の愛を誓いに、パリからベネチアまで旅行するという作品でした。
フランスの男とパリを目指す設定の本作への出演は感慨深い。
作中でアンのキャラクターを表すのに使われているのが、日本文化に親しみ、なじんでいること。
アレック・ボールドウィン扮する夫の日本料理に対するグチに始まり、アンがパジャマの上から羽織るキモノ、車中の話題としての俳句、数独と続きます。
「 日本に来ると別の惑星にいる気がする。字は読めず、質問は通じず、完全にお手上げだ。」とエレノアは書いていて( ※3 )、娘ソフィアの『 ロスト・イン・トランスレーション 』(2003年)そのままですが、『 影武者 』(1980年)撮影現場への陣中見舞い以来のコッポラ一家の日本とのつきあいは長く、親しみは深い。
自宅の居間には黒澤明から贈られた『 影武者 』衣裳デザインの初刷りリトグラフが飾られ、エレノアは禅の瞑想をたしなみ、伝統的な夫婦湯呑み( マグカップではなく )で緑茶を飲むのが日課。
息子のロマン・コッポラは『 犬ヶ島 』(2018年)のストーリーを書いている。
一家に公私に渡って何回も来日して各地を旅行し、日本料理を食べるのは生活の一部で、ずっと昔から築地にも来て朝から刺身や鮨を食べ歩いている。
エレノアは『 ドラキュラ 』(1992,年)でアカデミー衣裳デザイン賞を獲った石岡瑛子(1938〜2012)とは親友で、「控えめでシャイな私のほうが日本人に近く、はっきりものを言う彼女の方がアメリカ的だ」という間柄。
アムステルダムでオペラの舞台衣装を担当した石岡を陣中見舞いし、二人でヴァン・ゴッホ美術館へ行った。 ゴッホの絵にはもちろん感動し興奮したが、そこでゴッホがあこがれた歌川国芳の絵に接し、二人して感嘆している。
「 私にとって興味の尽きることのない国 」ともエレノアは書いています。
本作でアルノー・ヴィアール演じるジャックは、もてなしとして、と言うより、気を惹き口説く演出として、美しい風景、料理、ワインなどフランスの歴史と文化の奥深さをアンをアピールする。
たしかにそれらは素晴らしく魅力的だが、アンはそれに圧倒され、我を忘れるほど舞い上がったりはしない。
田舎出身と謙遜するが、アンはアメリカしか知らないアメリカ人ではない。 夫とともに世界中をまわり、世界の多様な文化に触れて親しんできたはず。
日本文化への造詣の深さがフランス文化を相対化し、アンのキャラクターを表す隠し味となっていて、それはそのままこの男女の立ち位置と距離感を示している、と僕は思います。
ラストはいたずらっぽく、たしかに意味ありげですが、この旅は、寄り道であって、道に迷ったわけではありません。
映画業界というのは、一作、一作が勝負で、想定外のことばかり。(※4)
ワンマンな夫をプロデューサーを夫に持つアンにとって想定外は慣れっこだし、夫婦関係でベテランの猛獣使いである彼女にしたら、じゃれてしっぽ振って来る男なんて、かわいいもので、あしらうなんて何でもないでしょう。 エンストで車が動かなくなっても、なんなく切り抜けてしまう。
アンは生き方の” 体幹 “がしっかりしている大人の女性だと思うのです。
ゆとりある大人の女性の魅力を感じさせてくれる作品(※5)でした。
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