20センチュリー・ウーマン / アネット・ベニング
20センチュリー・ウーマン
/マイク・ミルズ
平均評価点:
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全体の平均評価点: (5点満点)
(12)
解説・ストーリー
「人生はビギナーズ」のマイク・ミルズ監督が自身の母親をテーマに描いた半自伝的ドラマ。多感な思春期の少年が、自由奔放なシングルマザーと2人の個性的な女性たちに囲まれて過ごしたひと夏の成長の物語を瑞々しいタッチで綴る。出演はアネット・ベニング、ルーカス・ジェイド・ズマン、グレタ・ガーウィグ、エル・ファニング、ビリー・クラダップ。1979年、サンタバーバラ。15歳の息子ジェイミーを女手一つで育てるシングルマザーのドロシア。しかし、反抗期を迎えた息子のことがまるで理解できず、お手上げ状態に。そこで彼女は、間借り人のパンクな写真家アビーと、ジェイミーの2つ上の幼なじみジュリーに息子の教育係になってほしいと相談する。こうしてジェイミーは、強烈な個性を持つ3人の女性たちと15歳の特別な夏を過ごすことになるのだったが…。 JAN:4988021227865
「人生はビギナーズ」のマイク・ミルズ監督が自身の母親をテーマに描いた半自伝的ドラマ。多感な思春期の少年が、自由奔放なシングルマザーと2人の個性的な女性たちに囲まれて過ごしたひと夏の成長の物語を瑞々しいタッチで綴る。出演はアネット・ベニング、ルーカス・ジェイド・ズマン、グレタ・ガーウィグ、エル・ファニング、ビリー・クラダップ。1979年、サンタバーバラ。15歳の息子ジェイミーを女手一つで育てるシングルマザーのドロシア。しかし、反抗期を迎えた息子のことがまるで理解できず、お手上げ状態に。そこで彼女は、間借り人のパンクな写真家アビーと、ジェイミーの2つ上の幼なじみジュリーに息子の教育係になってほしいと相談する。こうしてジェイミーは、強烈な個性を持つ3人の女性たちと15歳の特別な夏を過ごすことになるのだったが…。 JAN:4988021227865
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「20センチュリー・ウーマン」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
「人生はビギナーズ」のマイク・ミルズ監督が自身の母親をテーマに描いた半自伝的ドラマ。多感な思春期の少年が、自由奔放なシングルマザーと2人の個性的な女性たちに囲まれて過ごしたひと夏の成長の物語を瑞々しいタッチで綴る。出演はアネット・ベニング、ルーカス・ジェイド・ズマン、グレタ・ガーウィグ、エル・ファニング、ビリー・クラダップ。1979年、サンタバーバラ。15歳の息子ジェイミーを女手一つで育てるシングルマザーのドロシア。しかし、反抗期を迎えた息子のことがまるで理解できず、お手上げ状態に。そこで彼女は、間借り人のパンクな写真家アビーと、ジェイミーの2つ上の幼なじみジュリーに息子の教育係になってほしいと相談する。こうしてジェイミーは、強烈な個性を持つ3人の女性たちと15歳の特別な夏を過ごすことになるのだったが…。 JAN:4988021227865
「20センチュリー・ウーマン」 の作品情報
「20センチュリー・ウーマン」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
20センチュリー・ウーマンの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
119分 |
日 |
英:ドルビーデジタル5.1ch/ドルビーデジタルステレオ |
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
PG-12 |
VPBU22786 |
2017年12月06日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
20枚
|
0人
|
0人
|
英:ドルビーデジタル5.1ch/ドルビーデジタルステレオ
20センチュリー・ウーマンの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
119分 |
日 |
英:ドルビーデジタル5.1ch/ドルビーデジタルステレオ |
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
PG-12 |
VPBU22786 |
2017年12月06日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
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|
英:ドルビーデジタル5.1ch/ドルビーデジタルステレオ
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ユーザーレビュー:12件
15歳の反抗期の少年と、自由な精神のシングルマザー
投稿日:2017/12/11
レビュアー:なんの因果
2016年 アメリカ(マイケル・ミルズ監督)
シングルマザーのドロシア(アネット・ベニング)は、思春期を迎える息子ジェイミー(ルーカス・ジェイド)の教育に悩んでいた。
写真家アビー(グレタ・ガーウィグ)と、近所に住む幼馴染ジュリー(エル・ファニング)に「教育係になってほしい」と頼むのだが。
──アネット・ベニング、トシは経てもおきれいですね、、アネット扮する母・ドロシアはかつてパイロットを目指し、その後はキャリアウーマンとして働いてきた先進的な女性。
そのドロシアも長年、男っ気がないとか孤独で悩み、写真家アービィは子宮の病気を抱えている。エル・ファニングも家族間の悩みがある。
エルとジェイミーが二人で妊娠検査薬を確認するシーンがある。
スポイトで撹拌して二時間の結果待ち・・って、え?これいつの時代ですか?
(はい、物語は今から40年くらい前の設定らしいです)あ〜、マイク監督の母を題材にした所以ですね。
どうでしょう?私は男の子を育てた経験はありませんが、性の問題にしても
ことさら「教育」と力まなくとも、なんとなく通過してゆくもののような気がする。
アネット母は、息子の一挙一動に考え、動揺し、話し合おうとする。
そこがアメリカらしいのか、この自由精神を持つ母らしいのか?
また若い二人にお願いした教育は、勿論、母の時代とは違う訳で。「過激すぎる」と心配したりする。
母の人生、アービィやジュリーの行動と三者三様の生活が描かれる。
息子に良い人生を送ってほしいという思いは伝わった。
時々、当時の音楽とともに社会情勢の写真映像が挿入されて、ちょっとドキュメント風。
「幸せかどうか考えたらウツになる」
ハラハラドキドキするジャンルではありませんが。淡々と、しんみりと。
このレビューは気に入りましたか?
10人の会員が気に入ったと投稿しています
20センチュリー・ウーマン
投稿日:2018/11/03
レビュアー:片山刑事
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
レビューを表示する
息子の教育をルームメイトの女の子に頼む母親とその息子とルームメイトとかが時代を生きる話。
1970年代のアメリカの風景を音楽や写真と登場人物たちのナレーションで見ているだけで心地よさを感じるテンポや役者さんのお芝居もよかったです。3人の女性それぞれのキャラクターが魅力的で彼女たちが出てくるだけで魅入ってしまいました。
ただちょっと登場人物たちのナレーションがコロコロと変わって、エピソードもバラバラに描かれるので散漫に感じてしまう部分もありました。それに確かに綺麗な映像でしたが、これ見よがし感も受け取ってしまって嫌味に思ってしまうところもありましたが、アメリカの男女は好きでもないのに同じベッドで寝ても何もしないのかと驚く映画でもありました。グイグイ来そうなのにオクテなのか何なのかと勉強になる映画でした。
このレビューは気に入りましたか?
7人の会員が気に入ったと投稿しています
愛しくも憂鬱な世界
記憶の彼方を描く映画だからだろうか。画面が、スモークでもかけたかのように、ずうっと何かよどんでいる。個性的な人々の、普通のようで、一風変わった視点から描かれた日常。遠い記憶のなかで、デフォルメされたかのような世界。
いろんな意味でどこか不健康で、観ていると憂鬱になる。皆それぞれに誠実に暮らしていて愛すべきなのだが、覇気に乏しく、停滞していて、何を考えているのか、一体何がしたいのか、よく分からない。
言葉で多くが語られ、説明されるのだが、特に知的というわけでも、情感が溢れるというわけでもなく、悩み惑いつつ、ただ淡々と時が過ぎていく。予告編でもっと溌溂としたドラマを予想していたのだが、次第に気分が重くなっていく映画だった。
このレビューは気に入りましたか?
4人の会員が気に入ったと投稿しています
どのシーンも泣きそう。
何度も見た。
何度も泣きそうになった。
どうもわたしは、誰かの一生をぐるりとみる映画が好きなようだ。
ガープの世界だったり、ブリキの太鼓だったり。
10代の頃の勘違い。
わたしはきっと特別な人間で、ドラマティックな人生をおくるはず。
ぼんやり思っている人生観はある日あっさりぶち壊される。
あんたは、どこにでもいる、平凡な一人。
でも、そんな、どこにでもいる、平凡な一人にだって、
じっくり振り返るとぐつぐつ煮込んだシチュウのような、
なんともいえない味わい深さのある物語がひそんでいるのだ。
どのシーンを切り取っても、どこかきゅんとして切なくてはかなくて美しい。
その美しさに、きゅうううっと胸がしめつけられる。
いつもその画面のどこかには、きいろがある。
キッチンのペイントだったり、消防士の制服のテープだったり、レモンだったり。
そのきいろが、なんとなく、見ている側になつかしさと温かみを与えてくれる。
ジェイミーは高齢出産したシングルマザーに育てられてる一人息子。ブルー。
母 ドロシー。知的で仕事は優秀だけど、恋愛、結婚、子育てに不器用。れんがいろ。
写真家 アビー。デヴィッド・ボウイ主演の映画の主人公に感化され、赤毛に。子宮頸癌をわずらい、出産は不可能と医師に告げられる。サテンの紫。
幼なじみ ジュリー(エル・ファニング!)。カウンセラーの母を持ち、大人びた女の子。パウダーピンク。
陶芸家 ウィリアム。かつてヒッピー。今は優柔不断な大工兼陶芸家。カーキ。
ジェイミーを取り囲む人たち全員が、家族みたいでジェイミーの成長にかかわってくれる。
それぞれ悩みを持ち、ちょっとへんてこで、不器用で、愛さずにいられない人たち。
ただえさえ高齢出産でこどもへの接し方について自信がもてないでいる母ドロシア。
思春期に入ってややこしくなっていくジェイミーに、てこずる。
異性でもあるジェイミー。
コミュニケーションはあるものの、次第にぶつかることが多くなる。
ドロシアの思いついた解決策がすごい。
ジェイミーと仲のいい幼なじみジュリーと、間借り人であるアビーに、ジェイミーの
親役を一緒にやってくれと頼むのだ。
必死なのは分かるけど、そんなの10代、20代の女の子からしたら
なんなの、このおばさん?
だし、
息子ジェイミーからしたら、恥ずかしいやら、かっこ悪いやら、
何考えたんだ、かあちゃん?
ってなとこだ。
でも、このへんてこな関係はずんずん進行する。
スケートボードに乗って、すーーーーーーっと真っすぐな道の中央ラインを走っていく。
車に乗って、風に髪をなびかせ、真っすぐ進んでいく。
なんども挿入される走るシーン。
最後に、一度だけ、このふたつは交錯する。
同じ道を、同じ風をきって、いっしょに進むのだ。
このシーンが、頭に焼き付いて離れない。
長い人生の、ほんの一コマなのに、死ぬ時にきっと走馬灯の走る中にこのシーンは
しっかり映されるに違いない。
大切でかけがえがなくて、そのまま当たり前に継続していくように思える人間関係も
時間も場所も、
ふりかえると人生の一瞬の瞬きにすぎなかったんだと気づく。
過ぎ去った、ほんの数ページ。
だけど、その数ページはその後の人生に大きく深く影響し、
自分という人間や、生き方を豊かに濃密に彩ってくれるブイヨンになっている。
何千年という歴史の中で、人間ひとりの人生なんてまばたきの星屑だ。
だけど、そのひとつぶ一粒に、色んな思いやきらめきがある。
そういうことを、思い出させてくれる。
レインコーツ、トーキングヘッド、デビッドボウイ、バズコックス。
DEVOのTシャツに、ルー・リードのTシャツ。
まるで、自分のことみたいで、たまんない。
これからも、何度も見直すであろう1本がまた増えた。
それにしても、エル・ファニングがかわいすぎるだろ!
ぎゃふん。
このレビューは気に入りましたか?
4人の会員が気に入ったと投稿しています
面倒くさい女3人・・自立という概念にもがく!
日本的ではないですね。
特に共感も受けず、面白くもなかったかなぁー。
1923年に生まれて1999年に死ぬ、主人公のシングルマザーのドロシア(アネット・ベニング)
彼女がアメリカ人の20世紀を代表する庶民の自立した女。
40歳で出産して今15歳の息子ジェイミーにどこか距離(遠慮?)を
感じている。
思春期真っ盛りの息子と幼馴染みのジュリー(エル・ファニング)も、
生き方に悩むひとりの若い女の子。
それに写真家の間借り人アビー(グレタ・ガーウィグ)も、自身の子宮のことで悩みが深い。
55歳になり男には気後れしてるドロシア。
子宮頚がんの初期で、子供は望めないと悩むアビー。
フリーなセックスを適当に試しながらも満たされず、真実の生き方(愛)にも発展途上のジュリー。
3人が3人とも個性的で、悩める女性なのだが、その姿が必ずしも共感や感動を呼ばないのはなぜだろう?
多分にアメリカ人の70年代、80年代を生きていない日本人の私には、
遠い出来事なのだ。
パンクロックもサイケデリックも、ドラッグもニクソンもカーター大統領とも、馴染みがないからなぁ・・・。
この映画はウーマンリブとは、一つも触れないけれど、フリーセックスとウーマンリブとも関係深い筈だ。
自立、自立と匂わす割にドロシーは、家賃収入と株式の売買で生計を立てている。
パーティとディスカッションが大事なのだから、うーん、なんとなく
庶民の我ら日本人には共感出来ない映画だった。
このレビューは気に入りましたか?
3人の会員が気に入ったと投稿しています
ユーザーレビュー
15歳の反抗期の少年と、自由な精神のシングルマザー
投稿日
2017/12/11
レビュアー
なんの因果
2016年 アメリカ(マイケル・ミルズ監督)
シングルマザーのドロシア(アネット・ベニング)は、思春期を迎える息子ジェイミー(ルーカス・ジェイド)の教育に悩んでいた。
写真家アビー(グレタ・ガーウィグ)と、近所に住む幼馴染ジュリー(エル・ファニング)に「教育係になってほしい」と頼むのだが。
──アネット・ベニング、トシは経てもおきれいですね、、アネット扮する母・ドロシアはかつてパイロットを目指し、その後はキャリアウーマンとして働いてきた先進的な女性。
そのドロシアも長年、男っ気がないとか孤独で悩み、写真家アービィは子宮の病気を抱えている。エル・ファニングも家族間の悩みがある。
エルとジェイミーが二人で妊娠検査薬を確認するシーンがある。
スポイトで撹拌して二時間の結果待ち・・って、え?これいつの時代ですか?
(はい、物語は今から40年くらい前の設定らしいです)あ〜、マイク監督の母を題材にした所以ですね。
どうでしょう?私は男の子を育てた経験はありませんが、性の問題にしても
ことさら「教育」と力まなくとも、なんとなく通過してゆくもののような気がする。
アネット母は、息子の一挙一動に考え、動揺し、話し合おうとする。
そこがアメリカらしいのか、この自由精神を持つ母らしいのか?
また若い二人にお願いした教育は、勿論、母の時代とは違う訳で。「過激すぎる」と心配したりする。
母の人生、アービィやジュリーの行動と三者三様の生活が描かれる。
息子に良い人生を送ってほしいという思いは伝わった。
時々、当時の音楽とともに社会情勢の写真映像が挿入されて、ちょっとドキュメント風。
「幸せかどうか考えたらウツになる」
ハラハラドキドキするジャンルではありませんが。淡々と、しんみりと。
20センチュリー・ウーマン
投稿日
2018/11/03
レビュアー
片山刑事
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
レビューを表示する
息子の教育をルームメイトの女の子に頼む母親とその息子とルームメイトとかが時代を生きる話。
1970年代のアメリカの風景を音楽や写真と登場人物たちのナレーションで見ているだけで心地よさを感じるテンポや役者さんのお芝居もよかったです。3人の女性それぞれのキャラクターが魅力的で彼女たちが出てくるだけで魅入ってしまいました。
ただちょっと登場人物たちのナレーションがコロコロと変わって、エピソードもバラバラに描かれるので散漫に感じてしまう部分もありました。それに確かに綺麗な映像でしたが、これ見よがし感も受け取ってしまって嫌味に思ってしまうところもありましたが、アメリカの男女は好きでもないのに同じベッドで寝ても何もしないのかと驚く映画でもありました。グイグイ来そうなのにオクテなのか何なのかと勉強になる映画でした。
愛しくも憂鬱な世界
投稿日
2018/01/19
レビュアー
hinakksk
記憶の彼方を描く映画だからだろうか。画面が、スモークでもかけたかのように、ずうっと何かよどんでいる。個性的な人々の、普通のようで、一風変わった視点から描かれた日常。遠い記憶のなかで、デフォルメされたかのような世界。
いろんな意味でどこか不健康で、観ていると憂鬱になる。皆それぞれに誠実に暮らしていて愛すべきなのだが、覇気に乏しく、停滞していて、何を考えているのか、一体何がしたいのか、よく分からない。
言葉で多くが語られ、説明されるのだが、特に知的というわけでも、情感が溢れるというわけでもなく、悩み惑いつつ、ただ淡々と時が過ぎていく。予告編でもっと溌溂としたドラマを予想していたのだが、次第に気分が重くなっていく映画だった。
どのシーンも泣きそう。
投稿日
2017/12/22
レビュアー
真
何度も見た。
何度も泣きそうになった。
どうもわたしは、誰かの一生をぐるりとみる映画が好きなようだ。
ガープの世界だったり、ブリキの太鼓だったり。
10代の頃の勘違い。
わたしはきっと特別な人間で、ドラマティックな人生をおくるはず。
ぼんやり思っている人生観はある日あっさりぶち壊される。
あんたは、どこにでもいる、平凡な一人。
でも、そんな、どこにでもいる、平凡な一人にだって、
じっくり振り返るとぐつぐつ煮込んだシチュウのような、
なんともいえない味わい深さのある物語がひそんでいるのだ。
どのシーンを切り取っても、どこかきゅんとして切なくてはかなくて美しい。
その美しさに、きゅうううっと胸がしめつけられる。
いつもその画面のどこかには、きいろがある。
キッチンのペイントだったり、消防士の制服のテープだったり、レモンだったり。
そのきいろが、なんとなく、見ている側になつかしさと温かみを与えてくれる。
ジェイミーは高齢出産したシングルマザーに育てられてる一人息子。ブルー。
母 ドロシー。知的で仕事は優秀だけど、恋愛、結婚、子育てに不器用。れんがいろ。
写真家 アビー。デヴィッド・ボウイ主演の映画の主人公に感化され、赤毛に。子宮頸癌をわずらい、出産は不可能と医師に告げられる。サテンの紫。
幼なじみ ジュリー(エル・ファニング!)。カウンセラーの母を持ち、大人びた女の子。パウダーピンク。
陶芸家 ウィリアム。かつてヒッピー。今は優柔不断な大工兼陶芸家。カーキ。
ジェイミーを取り囲む人たち全員が、家族みたいでジェイミーの成長にかかわってくれる。
それぞれ悩みを持ち、ちょっとへんてこで、不器用で、愛さずにいられない人たち。
ただえさえ高齢出産でこどもへの接し方について自信がもてないでいる母ドロシア。
思春期に入ってややこしくなっていくジェイミーに、てこずる。
異性でもあるジェイミー。
コミュニケーションはあるものの、次第にぶつかることが多くなる。
ドロシアの思いついた解決策がすごい。
ジェイミーと仲のいい幼なじみジュリーと、間借り人であるアビーに、ジェイミーの
親役を一緒にやってくれと頼むのだ。
必死なのは分かるけど、そんなの10代、20代の女の子からしたら
なんなの、このおばさん?
だし、
息子ジェイミーからしたら、恥ずかしいやら、かっこ悪いやら、
何考えたんだ、かあちゃん?
ってなとこだ。
でも、このへんてこな関係はずんずん進行する。
スケートボードに乗って、すーーーーーーっと真っすぐな道の中央ラインを走っていく。
車に乗って、風に髪をなびかせ、真っすぐ進んでいく。
なんども挿入される走るシーン。
最後に、一度だけ、このふたつは交錯する。
同じ道を、同じ風をきって、いっしょに進むのだ。
このシーンが、頭に焼き付いて離れない。
長い人生の、ほんの一コマなのに、死ぬ時にきっと走馬灯の走る中にこのシーンは
しっかり映されるに違いない。
大切でかけがえがなくて、そのまま当たり前に継続していくように思える人間関係も
時間も場所も、
ふりかえると人生の一瞬の瞬きにすぎなかったんだと気づく。
過ぎ去った、ほんの数ページ。
だけど、その数ページはその後の人生に大きく深く影響し、
自分という人間や、生き方を豊かに濃密に彩ってくれるブイヨンになっている。
何千年という歴史の中で、人間ひとりの人生なんてまばたきの星屑だ。
だけど、そのひとつぶ一粒に、色んな思いやきらめきがある。
そういうことを、思い出させてくれる。
レインコーツ、トーキングヘッド、デビッドボウイ、バズコックス。
DEVOのTシャツに、ルー・リードのTシャツ。
まるで、自分のことみたいで、たまんない。
これからも、何度も見直すであろう1本がまた増えた。
それにしても、エル・ファニングがかわいすぎるだろ!
ぎゃふん。
面倒くさい女3人・・自立という概念にもがく!
投稿日
2017/12/16
レビュアー
カマンベール
日本的ではないですね。
特に共感も受けず、面白くもなかったかなぁー。
1923年に生まれて1999年に死ぬ、主人公のシングルマザーのドロシア(アネット・ベニング)
彼女がアメリカ人の20世紀を代表する庶民の自立した女。
40歳で出産して今15歳の息子ジェイミーにどこか距離(遠慮?)を
感じている。
思春期真っ盛りの息子と幼馴染みのジュリー(エル・ファニング)も、
生き方に悩むひとりの若い女の子。
それに写真家の間借り人アビー(グレタ・ガーウィグ)も、自身の子宮のことで悩みが深い。
55歳になり男には気後れしてるドロシア。
子宮頚がんの初期で、子供は望めないと悩むアビー。
フリーなセックスを適当に試しながらも満たされず、真実の生き方(愛)にも発展途上のジュリー。
3人が3人とも個性的で、悩める女性なのだが、その姿が必ずしも共感や感動を呼ばないのはなぜだろう?
多分にアメリカ人の70年代、80年代を生きていない日本人の私には、
遠い出来事なのだ。
パンクロックもサイケデリックも、ドラッグもニクソンもカーター大統領とも、馴染みがないからなぁ・・・。
この映画はウーマンリブとは、一つも触れないけれど、フリーセックスとウーマンリブとも関係深い筈だ。
自立、自立と匂わす割にドロシーは、家賃収入と株式の売買で生計を立てている。
パーティとディスカッションが大事なのだから、うーん、なんとなく
庶民の我ら日本人には共感出来ない映画だった。
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