女王ヴィクトリア　愛に生きる

アレクサンドリナ・ヴィクトリアは、ウィリアム4世の崩御に伴い、18歳で女王に即位しました。
その治世は、歴代のイギリス国王の中では、現在のエリザベス2世に次いで2番目の長さ（在位63年7カ月）だそうです。そして、現在のエリザベス2世の高祖母ということですが、祖母の上が曾祖母、その上が高祖母です。
本作は、ヴィクトリアがアルバートと出会い、その愛を貫き育むまでが描かれています。
今では“純白のウェディングドレス”が花嫁の代名詞になっていますが、当時は珍しかったようです。
ヴィクトリアは、純白のドレスに（ティアラではなく）オレンジの花の髪飾りで式に臨みました。オレンジの花言葉は「純潔」だそうです。

ヴィクトリアを演じたのはジェナ・コールドマン（身長157�p）で、とても可愛らしい人です。実際のヴィクトリアも身長が145�p足らずだったそうで、劇中でも何度か揶揄されていました。
女王の座についたヴィクトリアですが、母からの強い束縛や母の愛人のコンロイの横暴さに嫌気がさし、二人を拒み続けます。
当時首相だったメルバーン卿を側近に迎え、彼の的確なアドバイスに頼り、彼の洗練されたマナーと巧みな話術に惹かれるようになり、やがて、父親ほどの年齢差の卿に思いを寄せるようになります。
メルバーン卿を演じたルーファス・シーウェルが、ちょっと素敵なんです。（特に目元が）
しかし、メルバーン卿も首相の座を去り、やがて従兄（ヴィクトリアの母であるケント公妃の兄の次男）・アルバートと恋に落ちます。
タイトルに「愛に生きる」とある様に、歴史的、政治的部分の描写は控えめです。
アルバートは、自分の立場を理解しながらも、いつまでもヴィクトリアの添え物であることに苦悩します。
彼は民衆に寄り添い、時代の変遷をも見据える視野の広さを持っています。
この辺の二人の小さな葛藤も少しだけ描かれますが、ヴィクトリアの歩み寄りとアルバートの実行力や鉄道に対する先見の明が、それまでの反対勢力を味方にします。
そして、ヴィクトリアの妊娠・出産までのエピソードが綴られて行きます。
バッキンガム宮殿、ケンジントン宮殿、ウィンザー城の外観、内部（チャーチ・フェントン撮影所セット）など、観ているだけで19世紀に迷い込んだ気分でした。

ドクター・フーのコンパニオンのジェナ・コールマンつながりで借りた。
う〜ん。ドクターフーの時は丸顔でかわいい印象だったが、このドラマでは威厳も感じるようになってる。とりあえずまだ第1巻だが。

でもね〜〜
NHK大河ドラマの「葵三代」をイギリス人が見るようなものか。

もっと政治的な話かと思ったら、ワガママな小娘の恋愛ドラマだった。
まだ続くっぽいんだけど、これシーズン１なのかな？

で、皇位継承第一位の子に対して、教育係もいなけりゃ護衛もいないって、そして突然即位って、そういうもんなのか英国？？