主任警部モース / ジョン・ソウ
主任警部モース
/ジョン・ソウ
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解説・ストーリー
世界70ヵ国以上で放映された本格ミステリーシリーズ第1巻。独身貴族のベテラン刑事・モースが、クロスワードの手法で難事件に挑む。ジェリコ街に住む独身のピアノ教師・アンが首吊り死体で発見され、モースは捜査に介入していく。第1話と第2話を収録。
世界70ヵ国以上で放映された本格ミステリーシリーズ第1巻。独身貴族のベテラン刑事・モースが、クロスワードの手法で難事件に挑む。ジェリコ街に住む独身のピアノ教師・アンが首吊り死体で発見され、モースは捜査に介入していく。第1話と第2話を収録。
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「主任警部モース」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
世界70ヵ国以上で放映された本格ミステリーシリーズ第1巻。独身貴族のベテラン刑事・モースが、クロスワードの手法で難事件に挑む。ジェリコ街に住む独身のピアノ教師・アンが首吊り死体で発見され、モースは捜査に介入していく。第1話と第2話を収録。
「主任警部モース」 の作品情報
「主任警部モース」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
最新巻情報
主任警部モースのシリーズ商品
主任警部モース HDリマスター版 VOL.1
世界70ヵ国以上で放映された本格ミステリーシリーズ第1巻。独身貴族のベテラン刑事・モースが、クロスワードの手法で難事件に挑む。ジェリコ街に住む独身のピアノ教師・アンが首吊り死体で発見され、モースは捜査に介入していく。第1話と第2話を収録。
収録時間: |
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音声: |
206分 |
日・日(大字幕)・英 |
英:ドルビーデジタルステレオ |
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
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ACCR1001 |
2017年11月10日 |
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
6枚 |
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主任警部モース HDリマスター版 VOL.2
世界70ヵ国以上で放映された本格ミステリーシリーズ第2巻。独身貴族のベテラン刑事・モースが、クロスワードの手法で難事件に挑む。聖オズワルド教会の礼拝後、教区委員会のジョーゼフスがナイフで刺され遺体となって発見される。第3話と第4話を収録。
収録時間: |
字幕: |
音声: |
204分 |
日・日(大字幕)・英 |
英:ドルビーデジタルステレオ |
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
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ACCR1002 |
2017年11月10日 |
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
8枚 |
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主任警部モース HDリマスター版 VOL.3
世界70ヵ国以上で放映された本格ミステリーシリーズ第3巻。独身貴族のベテラン刑事・モースが、クロスワードの手法で難事件に挑む。ある大学の留学生歓迎会に出席していたモース。そこで日本人留学生が死体となって発見され…。第5話と第6話を収録。
収録時間: |
字幕: |
音声: |
208分 |
日・日(大字幕)・英 |
英:ドルビーデジタルステレオ |
レイティング: |
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レンタル開始日: |
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ACCR1003 |
2017年11月10日 |
在庫枚数 |
1位登録者: |
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7枚 |
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主任警部モース HDリマスター版 VOL.4
世界70ヵ国以上で放映された本格ミステリーシリーズ第4巻。独身貴族のベテラン刑事・モースが、クロスワードの手法で難事件に挑む。バスを待っていたふたりの娘。ひとりは赤い車に乗せてもらうが、その後死体となって発見され…。第7話と第8話を収録。
収録時間: |
字幕: |
音声: |
206分 |
日・日(大字幕)・英 |
英:ドルビーデジタルステレオ |
レイティング: |
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レンタル開始日: |
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ACCR1004 |
2017年11月10日 |
在庫枚数 |
1位登録者: |
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5枚 |
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主任警部モース HDリマスター版 VOL.5
世界70ヵ国以上で放映された本格ミステリーシリーズ第5巻。独身貴族のベテラン刑事・モースが、クロスワードの手法で難事件に挑む。大学時代の同級生・アレックスからランチに誘われたモースは、行方不明者の調査を依頼される。第9話と第10話を収録。
収録時間: |
字幕: |
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206分 |
日・日(大字幕)・英 |
英:ドルビーデジタルステレオ |
レイティング: |
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レンタル開始日: |
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ACCR1005 |
2017年11月10日 |
在庫枚数 |
1位登録者: |
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6枚 |
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主任警部モース HDリマスター版 VOL.6
世界70ヵ国以上で放映された本格ミステリーシリーズ第6巻。独身貴族のベテラン刑事・モースが、クロスワードの手法で難事件に挑む。ラッセル監察医と共にダンスパーティーに参加していたモースは、ルイスからある報告を受ける。第11話と第12話を収録。
収録時間: |
字幕: |
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207分 |
日・日(大字幕)・英 |
英:ドルビーデジタルステレオ |
レイティング: |
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レンタル開始日: |
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ACCR1006 |
2017年11月10日 |
在庫枚数 |
1位登録者: |
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7枚 |
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主任警部モース HDリマスター版 VOL.7
世界70ヵ国以上で放映された本格ミステリーシリーズ第7巻。独身貴族のベテラン刑事・モースが、クロスワードの手法で難事件に挑む。伝統的なエールを作り続けているビール醸造所・ラドフォード社の社長が何者かに殺害される。第13話と第14話を収録。
収録時間: |
字幕: |
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209分 |
日・日(大字幕)・英 |
英:ドルビーデジタルステレオ |
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レンタル開始日: |
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ACCR1007 |
2017年11月10日 |
在庫枚数 |
1位登録者: |
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2枚 |
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主任警部モース HDリマスター版 VOL.8
世界70ヵ国以上で放映された本格ミステリーシリーズ第8巻。独身貴族のベテラン刑事・モースが、クロスワードの手法で難事件に挑んでいく。オペラ「魔笛」の公演に参加していたモース。リハーサル中に、仲間の女性が殺害される。第15話と第16話を収録。
収録時間: |
字幕: |
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208分 |
日・日(大字幕)・英 |
英:ドルビーデジタルステレオ |
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レンタル開始日: |
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ACCR1008 |
2017年11月10日 |
在庫枚数 |
1位登録者: |
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2枚 |
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主任警部モース HDリマスター版 VOL.9
世界70ヵ国以上で放映された本格ミステリーシリーズ第9巻。独身貴族のベテラン刑事・モースが、クロスワードの手法で難事件に挑む。女学生・ヴィクトリアが試験中に死亡した。捜査の結果、毒殺の可能性が浮上し…。第17話とフォトギャラリーを収録。
収録時間: |
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104分 |
日・日(大字幕)・英 |
英:ドルビーデジタルステレオ |
レイティング: |
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レンタル開始日: |
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ACCR1009 |
2017年11月10日 |
在庫枚数 |
1位登録者: |
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2枚 |
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主任警部モース HDリマスター版 VOL.10
世界70ヵ国以上で放映された本格ミステリーシリーズ第10巻。独身貴族のベテラン刑事・モースが、クロスワードの手法で難事件に挑む。大酒飲みの画家、ハリー・フィールドが突然行方をくらまし、1週間後死体となって発見される。第18話と第19話を収録。
収録時間: |
字幕: |
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207分 |
日・日(大字幕)・英 |
英:ドルビーデジタルステレオ |
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
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ACCR1010 |
2017年12月02日 |
在庫枚数 |
1位登録者: |
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3枚 |
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主任警部モースのシリーズ商品
主任警部モース HDリマスター版 VOL.1
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- 収録時間:
206分
- 字幕:
日・日(大字幕)・英
- 音声:
英:ドルビーデジタルステレオ
- レイティング:
- 記番:
ACCR1001
- レンタル開始日:
2017年11月10日
- 在庫枚数
6枚
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世界70ヵ国以上で放映された本格ミステリーシリーズ第1巻。独身貴族のベテラン刑事・モースが、クロスワードの手法で難事件に挑む。ジェリコ街に住む独身のピアノ教師・アンが首吊り死体で発見され、モースは捜査に介入していく。第1話と第2話を収録。
主任警部モース HDリマスター版 VOL.2
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- 収録時間:
204分
- 字幕:
日・日(大字幕)・英
- 音声:
英:ドルビーデジタルステレオ
- レイティング:
- 記番:
ACCR1002
- レンタル開始日:
2017年11月10日
- 在庫枚数
8枚
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世界70ヵ国以上で放映された本格ミステリーシリーズ第2巻。独身貴族のベテラン刑事・モースが、クロスワードの手法で難事件に挑む。聖オズワルド教会の礼拝後、教区委員会のジョーゼフスがナイフで刺され遺体となって発見される。第3話と第4話を収録。
主任警部モース HDリマスター版 VOL.3
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- 収録時間:
208分
- 字幕:
日・日(大字幕)・英
- 音声:
英:ドルビーデジタルステレオ
- レイティング:
- 記番:
ACCR1003
- レンタル開始日:
2017年11月10日
- 在庫枚数
7枚
- 1位登録者:
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世界70ヵ国以上で放映された本格ミステリーシリーズ第3巻。独身貴族のベテラン刑事・モースが、クロスワードの手法で難事件に挑む。ある大学の留学生歓迎会に出席していたモース。そこで日本人留学生が死体となって発見され…。第5話と第6話を収録。
主任警部モース HDリマスター版 VOL.4
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- 収録時間:
206分
- 字幕:
日・日(大字幕)・英
- 音声:
英:ドルビーデジタルステレオ
- レイティング:
- 記番:
ACCR1004
- レンタル開始日:
2017年11月10日
- 在庫枚数
5枚
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世界70ヵ国以上で放映された本格ミステリーシリーズ第4巻。独身貴族のベテラン刑事・モースが、クロスワードの手法で難事件に挑む。バスを待っていたふたりの娘。ひとりは赤い車に乗せてもらうが、その後死体となって発見され…。第7話と第8話を収録。
主任警部モース HDリマスター版 VOL.5
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- 収録時間:
206分
- 字幕:
日・日(大字幕)・英
- 音声:
英:ドルビーデジタルステレオ
- レイティング:
- 記番:
ACCR1005
- レンタル開始日:
2017年11月10日
- 在庫枚数
6枚
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世界70ヵ国以上で放映された本格ミステリーシリーズ第5巻。独身貴族のベテラン刑事・モースが、クロスワードの手法で難事件に挑む。大学時代の同級生・アレックスからランチに誘われたモースは、行方不明者の調査を依頼される。第9話と第10話を収録。
主任警部モース HDリマスター版 VOL.6
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- 収録時間:
207分
- 字幕:
日・日(大字幕)・英
- 音声:
英:ドルビーデジタルステレオ
- レイティング:
- 記番:
ACCR1006
- レンタル開始日:
2017年11月10日
- 在庫枚数
7枚
- 1位登録者:
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世界70ヵ国以上で放映された本格ミステリーシリーズ第6巻。独身貴族のベテラン刑事・モースが、クロスワードの手法で難事件に挑む。ラッセル監察医と共にダンスパーティーに参加していたモースは、ルイスからある報告を受ける。第11話と第12話を収録。
主任警部モース HDリマスター版 VOL.7
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- 収録時間:
209分
- 字幕:
日・日(大字幕)・英
- 音声:
英:ドルビーデジタルステレオ
- レイティング:
- 記番:
ACCR1007
- レンタル開始日:
2017年11月10日
- 在庫枚数
2枚
- 1位登録者:
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世界70ヵ国以上で放映された本格ミステリーシリーズ第7巻。独身貴族のベテラン刑事・モースが、クロスワードの手法で難事件に挑む。伝統的なエールを作り続けているビール醸造所・ラドフォード社の社長が何者かに殺害される。第13話と第14話を収録。
主任警部モース HDリマスター版 VOL.8
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- 収録時間:
208分
- 字幕:
日・日(大字幕)・英
- 音声:
英:ドルビーデジタルステレオ
- レイティング:
- 記番:
ACCR1008
- レンタル開始日:
2017年11月10日
- 在庫枚数
2枚
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世界70ヵ国以上で放映された本格ミステリーシリーズ第8巻。独身貴族のベテラン刑事・モースが、クロスワードの手法で難事件に挑んでいく。オペラ「魔笛」の公演に参加していたモース。リハーサル中に、仲間の女性が殺害される。第15話と第16話を収録。
主任警部モース HDリマスター版 VOL.9
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- 収録時間:
104分
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日・日(大字幕)・英
- 音声:
英:ドルビーデジタルステレオ
- レイティング:
- 記番:
ACCR1009
- レンタル開始日:
2017年11月10日
- 在庫枚数
2枚
- 1位登録者:
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世界70ヵ国以上で放映された本格ミステリーシリーズ第9巻。独身貴族のベテラン刑事・モースが、クロスワードの手法で難事件に挑む。女学生・ヴィクトリアが試験中に死亡した。捜査の結果、毒殺の可能性が浮上し…。第17話とフォトギャラリーを収録。
主任警部モース HDリマスター版 VOL.10
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- 収録時間:
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日・日(大字幕)・英
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2017年12月02日
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世界70ヵ国以上で放映された本格ミステリーシリーズ第10巻。独身貴族のベテラン刑事・モースが、クロスワードの手法で難事件に挑む。大酒飲みの画家、ハリー・フィールドが突然行方をくらまし、1週間後死体となって発見される。第18話と第19話を収録。
TSUTAYAだから可能な圧倒的作品数!!
洋画・邦画
約35,500
タイトル以上
国内ドラマも一部含まれております
※2022年2月 現在のタイトル数
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ユーザーレビュー:11件
「主任警部モース」第1巻
英国の推理小説家・コリン・デクスター(1930〜2017)の創造した「モース」という警部は、変人である。
独身。家でも車内でも、クラシック音楽を大音量で聴いている。
切れすぎる。切れすぎて、犯人より先に行ってしまう。
と言うと、シャーロック・ホームズのようだが、どこか抜けている。
抜けているから、最後の場面で、二転三転のツイストが起こる。
それこそ、「モース」の、デクスターの真骨頂なのだが。
彼は、事件の渦中にある女性に惚れてしまう。結末は、悲劇、悔恨。その繰り返し。
昔、20年ほど前、コリン・デクスターは超・人気作家だった。
今、ハヤカワ文庫で、デクスターの小説は、「ウッドストック行最終バス」しか書店に置かれていないのではないか……。
僕は、3作しか読んでいない。
その「ウッドストック行最終バス」、「オックスフォード運河の殺人 」、「ジェリコー街の女」。
この「モース」もの、の、デクスター原作、ジョン・ソウ(1942〜2002)主演のTVシリーズは、DVD・17巻(各巻・2作)。34作。
邦訳されていない作品も含めて、長編、短編を網羅しているように思う。
第1巻は、「ジェリコ街の女」「ニコラス・クインの静かな世界」。
どちらも長編。昔、「ジェリコ街の女」を読むのに、午後全部かかった。面白くて、一気読みした。
TV映画は、90分弱。うまくまとめられていると思う。剪定が上手い。小説で読むと面白い挿話(エピソード)でも、本筋に関わらぬものは全て刈られている。
●「ジェリコ街の女」こと「アン」は、美しい中年女性。「モース」とは合唱団で一緒で、二人は歌いながら相手の眼をみる。
「モース」は本気になり、彼女を口説く。しかし、振られてしまう。一年後、「アン」は「自殺」する。
彼は、絶対に自殺ではないと確信し、捜査を進めるが、やがて、彼女の抱えていた深い闇が見えてくる。
原作はとても良かったが、このTV版も優れている。「アン」を演じた女優さん、GEMAMA JONES が美しい。
●「ニコラス・クインの静かな世界」。
「クイン」は補聴器をつけている。と言うと、身も蓋もないが、映像の冒頭で、「静かな世界」が、いかに喧騒に満ちているかが分かる。
彼は、読唇術を習得していた。彼は毒殺される。
これから、17巻まで、ゆっくり書こうと思っています。
「まだまだ話題作」で、「モース」が新米であったころのTVMがありました。役者は異なります。
デクスターの原作によるものではなく、彼が監修した、TVM用のシリーズのようです。全8巻。
これから、しばらく、「モース」漬けに、なりそうです。
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「主任警部モース」第12巻
第12巻は、「ハッピー・ファミリー」、「モース イタリアの事件」。
この巻も、どちらも、推理ドラマとしてよく出来ています。
とくに、後者は、オペラ好きにとっては、最後の場面が素晴らしいと思います。
●「ハッピー・ファミリー」
結末まで見れば、この題名は、誠に皮肉だったと分かります。犯人は、やはり、最後まで分かりませんでした。
書物とその題名が、ヒントになっていたのでした。家族とその周辺の人物関係が、複雑怪奇です。
家族を持てなかった若い女性は子供のように幼いのですが、その眼が最後まで悲しいです。
●「モース イタリアの事件」
「クラーク」という男が主宰する「セルフ・トラスト」という啓発セミナーがあり、イタリアのヴィチェンツァ(ローマの南方)の館の庭で儀式が行われています。
冒頭、焚火を囲んだ参加者は、クラークの指示のもとに、「過去を焼却します」と呪文のように唱えながら、自分の抱えてきた「負」にまつわる物を火に投げ入れます。
最初の眼鏡の謎の男「アンドレアス」は「君とは終わった…これが運命だ」と言って手紙を投げ入れる。
次の女「パティ」は、裕福なパーティー好きの中年女性で(自分の非行を棚にあげて)非行に走った息子のセーターを焼く。「自業自得だわ」
次の女で昔、高名なソプラノ歌手でった「ニコール」は、ショールを焼く。「不安も恐れももうたくさんです」」
次の男・大学教授「アリステア」は、一本のカセットテープ。「倦怠を葬る過去を焼却します」→館には、心を病んでしまっている妻「ジュディス」がいた。
次の女・大衆作家「メイ」は一冊の本を焼く。「駄作ね 過去を焼却します」→彼女の夫「ケネス」も館にいたらしい。
……。
会が終わったあと、「メイ」が森の中で、樹の幹に打たれた太い釘に刺さって死んでいるのが見つかる。近くには、「ジュディス」がいた。
死んだ「メイ」の夫「ケネス」が、オクスフォードで、「私は脅されていた」と証言する。
モースは、過去、英国で起きた詐欺事件とその被害者の自殺事件で、「クラーク」を捜査したことがあり、イタリアへ派遣される。(自ら赴く。)
「クラーク」を演じるのが、マイケル・キッチン。「刑事フォイル」「警部フォイル」の主役を演じていたが、ここでは正反対の詐欺師を好演している。
ルイスは家族サービスの予定があったが、「鞄持ち」として、イタリアに同行する。
航空機でローマに着き、そこからヴィチェンツァまでは、鉄道で行きます。
イタリアの場面では、ヴィヴァルディの音楽が明るく鳴ります。
「朝飯は路上で食うのよろし」とモースが言うと、ルイスが「この国の納税者は大変ですよ」と言います。
ルイスが、「パティ」と踊る場面が楽しいです。
いつもながら、モースに引っ張られているばかりのルイスですが、楽しむことを知っているところが、彼のキャラクターですね!
興味深いのは、ソプラノ歌手「ニコール」の存在。昔は名歌手で、モースもその時代のレコードを愛聴していました。
彼女は、舞台恐怖症に陥り、「消えた歌手」になっていたのですが、「クラーク」のセミナーで自信を取り戻しました。
まず、パーティーで、ヴェルディの『リゴレット』の「ジルダ」のアリア「Caro nome」(「慕わしき御名」)を歌います。
モースは、彼女の復活を信じます。
彼女は、葡萄園とワイン醸造を行う大邸宅に住んでいますが、ワイン好きのモースに飲ませるワインが無いのです。
冷蔵庫に数本のワインが数本、立っていますが、その下に何か「脅し」の写真が入っていて、彼女は扉を閉めてしまう。
彼女の夫は、彼女の全盛期に彼女と結婚したのですが、どうも本業に熱心ではない。趣味の「古文書」研究と装飾文字の作成に凝っている。
モースは、「古文書」に興味を感じます。
最後、「ニコール」は、プッチーニの『トゥーランドット』の「リュー」のアリア「Signore, ascolta」(「お聞き下さい、王子様」)を、
イタリアのアレナ・デ・ヴェローナ劇場で歌います。ここでの歌唱が、彼女の復活を約束するのですが……。
この劇場は、ヴェローナ(ローマの西方)にある、古代ローマ時代の円形闘技場で、青天井なのですが、擂鉢状になっていて、音響がとても良いようです。
まず、リハーサルで、モースは一人で、「ニコール」の「Signore, ascolta」を聴くのですが、贅沢です。途中で「アンドレアス」が登場し、途切れますが……。
本番で、劇場の全てが観客に埋め尽くされ、夜になり、舞台だけに光が当たり、「リュー」のアリアが始まる。
「モース」は泣き、「ツートトン・ツートトンン」が始まる直前、モースは泣いている。
このアリアの吹替音声(実声)は、誰が歌っているのか……。エンドクレジットでは、確認できません。
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「主任警部モース」第10巻
第10巻は、「誰がハリー・フィールドを殺したのか」、「ギリシャ人の贈り物」。
●「誰がハリー・フィールドを殺したのか」
絵画の偽作に関わる話。
死んだハリーの父親が、とても良い。
「息子は才能がなかった」と、はっき言うところ。
●「ギリシャ人の贈り物」
これは、ツイストの連続で、かなり魅せてくれます。
ギリシャのガレー船は、船底・二段でオールを漕ぐ奴隷船。それを復元したところから、事件の発端は始まっているようだ。
復元船を設計した教授、彼の妻で、人生相談の人気TVスターである女性、二人の不妊治療。
ルイスの妻は、いつも新しい料理を食べたいと思っていて、今回は、ギリシア料理である。
たぶん、食べられないのだろう。
ラテン語の古典詩を、オクスフォードで学習したモースは、ギリシア語が全く分からない。
そこで、ルイスの奥さんのギリシア語の先生が登場する。美しい女性だ。
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「主任警部モース」第9巻
第9巻は、「ファット・チャンス」1話のみ。
DVD・BOXの都合上、この巻だけは、1話で、特典映像が一つ。
第1〜9巻までの、各話の「フォト・ギャラリー」(静止画)が入っています。
●「ファット・チャンス」
これも面白い話です。
オクスフォードの教会内の権力闘争にフェミニズムが絡みます。
「ファット・チャンス」の「ファット」は「脂肪」のこと。
当作では、「痩美人」=「ミスコンの女王」ということを主導する、いいかげんな「健美会社」が出てきます。
リバウンドを想定して、2年以内に誰からも取材を受けない、という契約書を書かせている悪質な会社です。
薬の飲み合わせというのは、実に怖いものです。
教会で、男女の闘争が起こっている。
旧派の男性は、教会の重要な地位に女性を付けたくない。彼女等を、「悪魔」と毛嫌いしている。
新派の女性は、教会をひっくり返したいわけではないが、男性と同権を勝ち取りたい。
一人の優秀な女性が、司祭になる面接会場で倒れ、急死する。
モースは現場に行き、捜査する。
女性を主導する、神学者のエマ(ゾイ・ワナメーカー)に、モースが惚れるという物語です。
ゾイさんの低い声に、「どきっ」としました。
モースは、彼女を誘う。エマは、シングル・マザーで、子供がずっと病気だと言う。
ここが、鍵です。
やはり、モースの「恋」は、成就しません。
最後に、「ツートトトントン ツートトトントン」という「モールス(モース)」信号のあと、、エンドロールの音楽が流れます。
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「主任警部モース」第8巻
第8巻は、「魔笛〜メソニック・ミステリー」、「メアリ―・ラスプレイに起こったこと」。
今まで、書き忘れてきましたが、この「主任警部モース」ものには、英国の有名な映画監督が演出をしています。
自分が演出(監督)する場合、脚本を書くことが多いです。
◇ジョン・マッデン(1949生)
「恋に落ちたシェクスピア」(1998)、「マリーゴールド・ホテルで会いましょう」 (2011)の監督。
モースの、これまで見てきた作品では、「邪悪の蛇」(1989)です。
◇ダニー・ボイル(1956生)
「トレインスポッティング」 (1996)、「スラムドッグ$ミリオネア」(2008)の監督。
「モース」の、この「魔笛〜メソニック・ミステリー」(1989)です。
●「魔笛〜メソニック・ミステリー」
原題は、「Masonic Mysteries」です。「Masonic」は「フリー・メーソンの」という意味ですね。
アマチュア・オペラの「魔笛」のリハーサル中に、殺人が起こります。
殺されたのは、「ベリル」という女性でした。
リハーサル会場まで、彼女を車で送ってきたのは、モース警部でした。彼自身、同じ合唱団に属し、
このリハーサルでは、歌う予定だたのです。
変な衣装に着換えたモースは、舞台後方の演壇に立つのですが、男性歌手の皆が着けている首飾りを、彼だけ着け忘れていた。何故か?
突然出てきた演出家にそれを指摘され、楽屋に取りに行く。
ベリルに電話がかかり、彼女も、舞台を離れる。
「夜の女王」のアリアが高潮に達したとき、その歌声を超える悲鳴が聞こえ、刺殺されたベリルの死体の傍に、モースが寄り添っていた。
モースは、第一発見者=第一容疑者という、自身の前提によってとりあえず逮捕される。
しかし、事件は、ここから展開し、モースが「犯人」であるという証拠が次々と「発見」され、彼は拘束を解かれなくなってしまう。
こうなると、ルイスの活躍が始まる。
どうも、モースに対する怨恨をもった犯人が、彼を追い詰めるため、すべてを計画しているのだ、とモースは思う。
モーツァルトは「魔笛」を作曲したあと、フリーメーソンという秘密結社によって暗殺されたという説があります。
歌劇「魔笛」のストーリーは、巨悪と純粋美との戦いであるという解釈もあります。荒唐無稽と思いますが。
「魔笛」を愛するモースは、その物語に入っていき、「ザラストロ」という賢者に擬する元刑事の示唆を求めるが、その賢者も殺される。
モースは、善悪の境目にいる道化「モノスタス」は誰か、と思い始める。
彼が、秘密結社に疑いをもつのは、「新米刑事モース」時代から始まっています。
ミス・リードだが、継続的なものを感じさせます。
●「メアリ―・ラスプレイに起こったこと」。
題名の少女は、昔、船小屋で殺された子だ。
前作の「魔笛」は、犯人はすぐ分かり、動機は不明、結末は強引で、推理ドラマとしては、不可解・未熟と思いました。
この「メアリ―」は、よく出来ています。
モースの元同僚で、ロンドン警察で政治的に出世している「ヒリアン」という人物と、モースは再会する。
悲しい物語だ。昔のことで、皆それを葬って生きているのだが、モースは掘り起こすことになる。
今の犯罪が、過去の犯罪を掘り起こすというのは、悲劇であり、この主任警部は、俊英ゆえに、最初にそこに立ち会わざるを得ない。
推理ドラマとしては、「魔笛」よりも、本作のほうが、格段に上級である。
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ユーザーレビュー
「主任警部モース」第1巻
投稿日
2017/12/09
レビュアー
ちゅく
英国の推理小説家・コリン・デクスター(1930〜2017)の創造した「モース」という警部は、変人である。
独身。家でも車内でも、クラシック音楽を大音量で聴いている。
切れすぎる。切れすぎて、犯人より先に行ってしまう。
と言うと、シャーロック・ホームズのようだが、どこか抜けている。
抜けているから、最後の場面で、二転三転のツイストが起こる。
それこそ、「モース」の、デクスターの真骨頂なのだが。
彼は、事件の渦中にある女性に惚れてしまう。結末は、悲劇、悔恨。その繰り返し。
昔、20年ほど前、コリン・デクスターは超・人気作家だった。
今、ハヤカワ文庫で、デクスターの小説は、「ウッドストック行最終バス」しか書店に置かれていないのではないか……。
僕は、3作しか読んでいない。
その「ウッドストック行最終バス」、「オックスフォード運河の殺人 」、「ジェリコー街の女」。
この「モース」もの、の、デクスター原作、ジョン・ソウ(1942〜2002)主演のTVシリーズは、DVD・17巻(各巻・2作)。34作。
邦訳されていない作品も含めて、長編、短編を網羅しているように思う。
第1巻は、「ジェリコ街の女」「ニコラス・クインの静かな世界」。
どちらも長編。昔、「ジェリコ街の女」を読むのに、午後全部かかった。面白くて、一気読みした。
TV映画は、90分弱。うまくまとめられていると思う。剪定が上手い。小説で読むと面白い挿話(エピソード)でも、本筋に関わらぬものは全て刈られている。
●「ジェリコ街の女」こと「アン」は、美しい中年女性。「モース」とは合唱団で一緒で、二人は歌いながら相手の眼をみる。
「モース」は本気になり、彼女を口説く。しかし、振られてしまう。一年後、「アン」は「自殺」する。
彼は、絶対に自殺ではないと確信し、捜査を進めるが、やがて、彼女の抱えていた深い闇が見えてくる。
原作はとても良かったが、このTV版も優れている。「アン」を演じた女優さん、GEMAMA JONES が美しい。
●「ニコラス・クインの静かな世界」。
「クイン」は補聴器をつけている。と言うと、身も蓋もないが、映像の冒頭で、「静かな世界」が、いかに喧騒に満ちているかが分かる。
彼は、読唇術を習得していた。彼は毒殺される。
これから、17巻まで、ゆっくり書こうと思っています。
「まだまだ話題作」で、「モース」が新米であったころのTVMがありました。役者は異なります。
デクスターの原作によるものではなく、彼が監修した、TVM用のシリーズのようです。全8巻。
これから、しばらく、「モース」漬けに、なりそうです。
「主任警部モース」第12巻
投稿日
2018/01/23
レビュアー
ちゅく
第12巻は、「ハッピー・ファミリー」、「モース イタリアの事件」。
この巻も、どちらも、推理ドラマとしてよく出来ています。
とくに、後者は、オペラ好きにとっては、最後の場面が素晴らしいと思います。
●「ハッピー・ファミリー」
結末まで見れば、この題名は、誠に皮肉だったと分かります。犯人は、やはり、最後まで分かりませんでした。
書物とその題名が、ヒントになっていたのでした。家族とその周辺の人物関係が、複雑怪奇です。
家族を持てなかった若い女性は子供のように幼いのですが、その眼が最後まで悲しいです。
●「モース イタリアの事件」
「クラーク」という男が主宰する「セルフ・トラスト」という啓発セミナーがあり、イタリアのヴィチェンツァ(ローマの南方)の館の庭で儀式が行われています。
冒頭、焚火を囲んだ参加者は、クラークの指示のもとに、「過去を焼却します」と呪文のように唱えながら、自分の抱えてきた「負」にまつわる物を火に投げ入れます。
最初の眼鏡の謎の男「アンドレアス」は「君とは終わった…これが運命だ」と言って手紙を投げ入れる。
次の女「パティ」は、裕福なパーティー好きの中年女性で(自分の非行を棚にあげて)非行に走った息子のセーターを焼く。「自業自得だわ」
次の女で昔、高名なソプラノ歌手でった「ニコール」は、ショールを焼く。「不安も恐れももうたくさんです」」
次の男・大学教授「アリステア」は、一本のカセットテープ。「倦怠を葬る過去を焼却します」→館には、心を病んでしまっている妻「ジュディス」がいた。
次の女・大衆作家「メイ」は一冊の本を焼く。「駄作ね 過去を焼却します」→彼女の夫「ケネス」も館にいたらしい。
……。
会が終わったあと、「メイ」が森の中で、樹の幹に打たれた太い釘に刺さって死んでいるのが見つかる。近くには、「ジュディス」がいた。
死んだ「メイ」の夫「ケネス」が、オクスフォードで、「私は脅されていた」と証言する。
モースは、過去、英国で起きた詐欺事件とその被害者の自殺事件で、「クラーク」を捜査したことがあり、イタリアへ派遣される。(自ら赴く。)
「クラーク」を演じるのが、マイケル・キッチン。「刑事フォイル」「警部フォイル」の主役を演じていたが、ここでは正反対の詐欺師を好演している。
ルイスは家族サービスの予定があったが、「鞄持ち」として、イタリアに同行する。
航空機でローマに着き、そこからヴィチェンツァまでは、鉄道で行きます。
イタリアの場面では、ヴィヴァルディの音楽が明るく鳴ります。
「朝飯は路上で食うのよろし」とモースが言うと、ルイスが「この国の納税者は大変ですよ」と言います。
ルイスが、「パティ」と踊る場面が楽しいです。
いつもながら、モースに引っ張られているばかりのルイスですが、楽しむことを知っているところが、彼のキャラクターですね!
興味深いのは、ソプラノ歌手「ニコール」の存在。昔は名歌手で、モースもその時代のレコードを愛聴していました。
彼女は、舞台恐怖症に陥り、「消えた歌手」になっていたのですが、「クラーク」のセミナーで自信を取り戻しました。
まず、パーティーで、ヴェルディの『リゴレット』の「ジルダ」のアリア「Caro nome」(「慕わしき御名」)を歌います。
モースは、彼女の復活を信じます。
彼女は、葡萄園とワイン醸造を行う大邸宅に住んでいますが、ワイン好きのモースに飲ませるワインが無いのです。
冷蔵庫に数本のワインが数本、立っていますが、その下に何か「脅し」の写真が入っていて、彼女は扉を閉めてしまう。
彼女の夫は、彼女の全盛期に彼女と結婚したのですが、どうも本業に熱心ではない。趣味の「古文書」研究と装飾文字の作成に凝っている。
モースは、「古文書」に興味を感じます。
最後、「ニコール」は、プッチーニの『トゥーランドット』の「リュー」のアリア「Signore, ascolta」(「お聞き下さい、王子様」)を、
イタリアのアレナ・デ・ヴェローナ劇場で歌います。ここでの歌唱が、彼女の復活を約束するのですが……。
この劇場は、ヴェローナ(ローマの西方)にある、古代ローマ時代の円形闘技場で、青天井なのですが、擂鉢状になっていて、音響がとても良いようです。
まず、リハーサルで、モースは一人で、「ニコール」の「Signore, ascolta」を聴くのですが、贅沢です。途中で「アンドレアス」が登場し、途切れますが……。
本番で、劇場の全てが観客に埋め尽くされ、夜になり、舞台だけに光が当たり、「リュー」のアリアが始まる。
「モース」は泣き、「ツートトン・ツートトンン」が始まる直前、モースは泣いている。
このアリアの吹替音声(実声)は、誰が歌っているのか……。エンドクレジットでは、確認できません。
「主任警部モース」第10巻
投稿日
2018/01/20
レビュアー
ちゅく
第10巻は、「誰がハリー・フィールドを殺したのか」、「ギリシャ人の贈り物」。
●「誰がハリー・フィールドを殺したのか」
絵画の偽作に関わる話。
死んだハリーの父親が、とても良い。
「息子は才能がなかった」と、はっき言うところ。
●「ギリシャ人の贈り物」
これは、ツイストの連続で、かなり魅せてくれます。
ギリシャのガレー船は、船底・二段でオールを漕ぐ奴隷船。それを復元したところから、事件の発端は始まっているようだ。
復元船を設計した教授、彼の妻で、人生相談の人気TVスターである女性、二人の不妊治療。
ルイスの妻は、いつも新しい料理を食べたいと思っていて、今回は、ギリシア料理である。
たぶん、食べられないのだろう。
ラテン語の古典詩を、オクスフォードで学習したモースは、ギリシア語が全く分からない。
そこで、ルイスの奥さんのギリシア語の先生が登場する。美しい女性だ。
「主任警部モース」第9巻
投稿日
2018/01/20
レビュアー
ちゅく
第9巻は、「ファット・チャンス」1話のみ。
DVD・BOXの都合上、この巻だけは、1話で、特典映像が一つ。
第1〜9巻までの、各話の「フォト・ギャラリー」(静止画)が入っています。
●「ファット・チャンス」
これも面白い話です。
オクスフォードの教会内の権力闘争にフェミニズムが絡みます。
「ファット・チャンス」の「ファット」は「脂肪」のこと。
当作では、「痩美人」=「ミスコンの女王」ということを主導する、いいかげんな「健美会社」が出てきます。
リバウンドを想定して、2年以内に誰からも取材を受けない、という契約書を書かせている悪質な会社です。
薬の飲み合わせというのは、実に怖いものです。
教会で、男女の闘争が起こっている。
旧派の男性は、教会の重要な地位に女性を付けたくない。彼女等を、「悪魔」と毛嫌いしている。
新派の女性は、教会をひっくり返したいわけではないが、男性と同権を勝ち取りたい。
一人の優秀な女性が、司祭になる面接会場で倒れ、急死する。
モースは現場に行き、捜査する。
女性を主導する、神学者のエマ(ゾイ・ワナメーカー)に、モースが惚れるという物語です。
ゾイさんの低い声に、「どきっ」としました。
モースは、彼女を誘う。エマは、シングル・マザーで、子供がずっと病気だと言う。
ここが、鍵です。
やはり、モースの「恋」は、成就しません。
最後に、「ツートトトントン ツートトトントン」という「モールス(モース)」信号のあと、、エンドロールの音楽が流れます。
「主任警部モース」第8巻
投稿日
2018/01/20
レビュアー
ちゅく
第8巻は、「魔笛〜メソニック・ミステリー」、「メアリ―・ラスプレイに起こったこと」。
今まで、書き忘れてきましたが、この「主任警部モース」ものには、英国の有名な映画監督が演出をしています。
自分が演出(監督)する場合、脚本を書くことが多いです。
◇ジョン・マッデン(1949生)
「恋に落ちたシェクスピア」(1998)、「マリーゴールド・ホテルで会いましょう」 (2011)の監督。
モースの、これまで見てきた作品では、「邪悪の蛇」(1989)です。
◇ダニー・ボイル(1956生)
「トレインスポッティング」 (1996)、「スラムドッグ$ミリオネア」(2008)の監督。
「モース」の、この「魔笛〜メソニック・ミステリー」(1989)です。
●「魔笛〜メソニック・ミステリー」
原題は、「Masonic Mysteries」です。「Masonic」は「フリー・メーソンの」という意味ですね。
アマチュア・オペラの「魔笛」のリハーサル中に、殺人が起こります。
殺されたのは、「ベリル」という女性でした。
リハーサル会場まで、彼女を車で送ってきたのは、モース警部でした。彼自身、同じ合唱団に属し、
このリハーサルでは、歌う予定だたのです。
変な衣装に着換えたモースは、舞台後方の演壇に立つのですが、男性歌手の皆が着けている首飾りを、彼だけ着け忘れていた。何故か?
突然出てきた演出家にそれを指摘され、楽屋に取りに行く。
ベリルに電話がかかり、彼女も、舞台を離れる。
「夜の女王」のアリアが高潮に達したとき、その歌声を超える悲鳴が聞こえ、刺殺されたベリルの死体の傍に、モースが寄り添っていた。
モースは、第一発見者=第一容疑者という、自身の前提によってとりあえず逮捕される。
しかし、事件は、ここから展開し、モースが「犯人」であるという証拠が次々と「発見」され、彼は拘束を解かれなくなってしまう。
こうなると、ルイスの活躍が始まる。
どうも、モースに対する怨恨をもった犯人が、彼を追い詰めるため、すべてを計画しているのだ、とモースは思う。
モーツァルトは「魔笛」を作曲したあと、フリーメーソンという秘密結社によって暗殺されたという説があります。
歌劇「魔笛」のストーリーは、巨悪と純粋美との戦いであるという解釈もあります。荒唐無稽と思いますが。
「魔笛」を愛するモースは、その物語に入っていき、「ザラストロ」という賢者に擬する元刑事の示唆を求めるが、その賢者も殺される。
モースは、善悪の境目にいる道化「モノスタス」は誰か、と思い始める。
彼が、秘密結社に疑いをもつのは、「新米刑事モース」時代から始まっています。
ミス・リードだが、継続的なものを感じさせます。
●「メアリ―・ラスプレイに起こったこと」。
題名の少女は、昔、船小屋で殺された子だ。
前作の「魔笛」は、犯人はすぐ分かり、動機は不明、結末は強引で、推理ドラマとしては、不可解・未熟と思いました。
この「メアリ―」は、よく出来ています。
モースの元同僚で、ロンドン警察で政治的に出世している「ヒリアン」という人物と、モースは再会する。
悲しい物語だ。昔のことで、皆それを葬って生きているのだが、モースは掘り起こすことになる。
今の犯罪が、過去の犯罪を掘り起こすというのは、悲劇であり、この主任警部は、俊英ゆえに、最初にそこに立ち会わざるを得ない。
推理ドラマとしては、「魔笛」よりも、本作のほうが、格段に上級である。
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