ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち　＜３Ｄ＞

ティム・バートン監督が、ランサムリグズによる全米ベストセラー小説「ハヤブサが守る家」を映画化。
祖父が残したメッセージに導かれて小島の廃屋敷を訪れたジェイク（エイサ・バターフィールド）が、ある衝撃から第二次世界大戦中の１９４３年にタイムスリップし、彼が出会ったのは、奇妙な子どもたち。
そこで出会った奇妙な子供たちは、1943年のある１日を繰り返す「ループ」の中で暮らす異能者（普通とは異なった姿や能力を持つ）たちで、何より子供たちの能力が個性豊かで可愛すぎです。
ジェイクは彼らを狙う怪物との戦いに巻き込まれます。

「周りと違う」ことを武器に戦う、胸躍るヒーローたち。その背景にはナチのおぞましい歴史が広がっていて、多様性を認めない鬱屈した現代社会の空気感とマッチしてしまったことは恐ろしいのですが、歴史と重なり合うところがありつつもファンタジーとして描いているので面白いと思います。
恐怖や残虐性すらどこかコミカルに見せるファンタスティックな演出がいかにもティム・バートンらしく、監督自身の投影と言える「変わり者」たちも以前のように庇護や慈愛の対象としてではなく、彼らの友情と成長に光が当てられているところが良かったです。

登場人物も奇妙ですが、永遠に同じ日を繰り返すループの中で暮らすという発想も奇想天外で楽しかったです。
ティム・バートンが描く登場人物たちは、奇妙であってもとても魅力的です。
主人公のジェイクは、変死を遂げた祖父の遺言でミス・ペレグリンの屋敷を訪れます。
そこで、祖父がジェイクに伝えられないままになっていた彼の秘密を知ることになります。
そんな折、子供たちの目玉を食べてしまうバロンやホロウたちが襲ってきます。
ミス・ペレグリンは、子供たちを守るようにとジェイクに頼みます。
ここからの戦いのシーンは、双子の能力も披露されてビックリするやら面白いやら・・・
楽しませてもらいました。
そして思いました。
一人一人の持つ力だけでは不十分でも、互いに持てる能力で補い合えば、どんなに強い相手にも立ち向かっていけるのだと。
ティム・バートンの優しい眼差しを感じられる作品でした。
ダークではありましたけれど。（笑）

面白かった。奇妙なこどもたちはホントに奇妙だったし、エヴァ・グリーンの顔も奇妙だった。個人的にはエヴァの顔が観られただけでも大満足。彼女のあやしい目つきを観てると嬉しくなる。悪役のサミュエル・L・ジャクソンは頭髪と目玉を白くして不気味さを出していたが、それでもエヴァとくれべればサミュエルのほうが普通だったかも。
キャストもよかったが、ストーリーもそこそこ面白かった。目玉をたべるモンスターが出てきたりして、なにやら目玉に対するこだわりのある話になっていた。エヴァが起用されたのもたぶんその目つきが面白いからだろう。CGにもけっこうカネかかっていたみたい。

おうエヴァグリーン 堂々主演 おうルパートエヴェレットお久ね

さすが ファンタジーとゆうより先に 立派な画面 久しぶりのティム
島へと渡るまでの 25分の実写部分がとても感じがいいじゃん
映画館で見たかったね

さて 又もナチス登場で この世界大戦の悪夢のハリウッド映画に
おける 異常なまでの露頭は やはりトランプの戦争の予感なのか
ティムバートン も又 お伽話でなく 現代戦争映画へ参戦しているのだ

そしてマーベルな異能者 時間のループはDr.ストレインジなど これら
現代映画に対するティムの挑戦状でもあって おもしろいね

ティム・バートンらしい作品
それがこの作品を形容するに最も適している気がします。
常にマイノリティーに光を
いや、マイノリティーの中の
さらにマイノリティーに光を当て
愛して描いてきたティム・バートンですが
その姿勢は今回もちゃんと貫かれ
登場人物も
ティム・バートンの作品に登場するのが相応しいと感じさせる
個性的なキャラクターばかり
実にハマっています。
こういうダークファンタジーこそ
ティム・バートンのメインフィールドなのだと実感させられます。
ストーリー的には
同じ時間を繰り返すループなど
時系列、時間を操作する設定が盛り込まれているので
非常にややこしいものとなっており
そのせいもあってか
面白さには結びついていっていません。
が、やはり「らしい」ことは間違いなく
ティム・バートンの作品を観た、という鑑賞後の気分は保証できます。
これからもこういう作品を作り続けてほしいですね。
あとは「エドウッド」や「ビッグアイズ」のウォルター・キーンのような
愛すべきトホホな男たちにスポットを当てた作品も
お願いしたいところです。

そんなボクのティム・バートン監督作品５本は
「スウィーニー・トッド」
「シザー・ハンズ」
「コープス・ブライド」
「ビッグ・フィッシュ」
「チャーリーとチョコレート工場」
ですかね。
順不同ですが、こうして見ると
４本が２００３年から２００９年の間に
連続して公開された作品であり。
ボクの中のティム・バートンの黄金期は
このあたりということになります。
「ナイトメア〜」を監督していれば
間違いなく入れたいところですが
原案と製作でしたね。
スィーニー〜以降は快心の一撃をくれる作品がありません。
それでも好きだから
観ないという選択肢もまた、ないのです。