弁護人

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　軍事政権下の韓国で共産主義と不当に逮捕された知り合いの息子さんを弁護する人の話。

　しっかりと真面目に作られている法廷劇といった印象でした。高卒で金儲けのために弁護士で誰もやっていない不動産登記の仕事をして商売繁盛していく序盤。昔からお世話になっている食堂のおばちゃんの息子さんが逮捕されて拷問されていることを知って彼の弁護をすることになる。

　この弁護するまでのセットアップが長い気がしましたが、軽めのコメディとして描かれる序盤なので楽しく見ることができました。

　弁護を引き受けたことによりいろんなところから圧力を受けてその障害を突破しながら、何とか無罪を勝ち取ろうとする。クライマックスでのソン・ガンホさんの熱弁を見るだけでも価値のある1本だと思いました。

　大きな力に屈しそうになりながらも戦う弁護士を見られて充実の120分でした。

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後に第16代大統領となる盧武鉉の青年弁護士時代を描いた「史実に基づく」作品となります。
韓国の軍部が政権を握っていた時代、徹底した共産主義排除政策により、公安当局による学生たちの不法な拷問、自白強要事件が発生します。
バックも金も学歴も無い弁護士界の異端児ソン・ウソク（ソン・ガンホssi）は、不動産登記や税金顧問を手がける拝金主義の弁護士となっていましたが、馴染みのクッパ屋の息子パク・ジヌ（イム・シワンssi）が行方不明になったと、母親スネ（キム・ヨンエssi ）から切実な依頼を受けて調査していくうち、法廷でも軍部のでっちあげが暴露されていきます。
結局裁判では負けてしまいますが、その後の1987年、民主化デモを扇動したとしてソン・ウソク自身が被告人となります。そしてその弁護を買って出たのは釜山の大半の弁護士たちでした。
というあらすじですが、前半の軽めのタッチから後半のシリアスな展開へと、ソン・ガンホssiの演技力が光ります。
光州事件を描いた「タクシー運転手」、ウソクが逮捕された「1987、ある闘いの真実」も合わせてご視聴されることをオススメします。

ソン・ガンホが好きなので、借りました。

ソン・ガンホが演じたのは、役名は違っていますが、故・盧武鉉元大統領の役だそうです。
商業高校卒で弁護士になった人物です。
盧武鉉元大統領が自殺した時、韓国では追悼の雰囲気だったようで、その当時は、何故なのかわかりませんでした。
でも、この映画を見て、やっと、人権弁護士として活動していたという盧武鉉元大統領が、どういう人だったのか少しですがわかり、また、多くの人から追悼された理由がわかった気がしました。

ソン・ガンホは、韓国のネット媒体のインタビューで、「大統領だった人物だということを意識せずに演じた」と言っていたと記憶しています。
また、裁判のシーンでは、本番の日とは別に自らリハーサルをすることを望み、クァク・ドウォン氏とセッションを重ねた、とも語っていたと記憶しています。
（ソン・ガンホ主演の他の映画のインタビューも読んでいるので、ちょっと記憶が曖昧で、「記憶しています」と書きました。違っていたらすみません）
実際、裁判のシーンの終盤の方では、ソン・ガンホの目が赤くなっており、熱演と言って良いと思います。

余談ですが、本編が始まる前に、ソン・ガンホからのメッセージ（韓国語ですが）があったのが、ソン・ガンホファンとしてはちょっと嬉しかったです。

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　儲け主義にはしる弁護士から、正義感あふれる弁護士へと変わっていく姿は、前半から後半への転調となり、ドラマティックな吸引力を演出している。
　韓国の大統領だった廬武鉉のモデルらしいが、なるほど勉強になった。国家権力がいかにタチが悪いか腹立たしくなる。これは国を問わずそうなのだろうか。また時代も問わず消えないのだろうか。まさに身の回りにも感じる怖さがある。
　こういった映画が作られるうちは、まだ救いがあるとも言えるのか。国家社会は難しい。★★★★

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もうすごいソンガンホさんの熱量が強い。
初めの方のソンガンホさんは成り上がりのお調子者って感じなんだけど
使命に目覚めたソンガンホは熱い！眼が変わる！

法廷でのの闘いのシーン、めっちゃ目を血走らせてる
決して不正を許さないという熱い演技がめちゃくちゃ伝わってくる…

監督も初監督でこんなのとってしまうなんて才能がずるい…
青みを帯びた映像の中に熱量がぎっしり詰まってる。
才能溢れまくってるやん…。これからもいっぱい撮ってくれ…