夏美のホタル

まっすぐで一本筋の通った夏美が、ステキでした。
有村架純さんが、心優しい女性を自然体な演技が凄く良かった。

写真家を目指して勉強中の夏美(有村架純)は、写真にも悩み、
恋人との関係にも岐路を迎えていた。
そんな時、父の遺したオートバイ、ヤマハSRを飛ばして、
思い出の地へホタルを撮影しに出かけます。
そこは千葉の山奥。
渓谷と木漏れ日が、心洗われる美しさでした。
全体に撮影(カメラ)が、凄く良いです。

そこでテント生活をしていて、町のよろず屋「たけ屋」で
パンを買うことに。
しかし夏美はそこの足の悪い恵三さん(光石研)とヤスばあちゃんの家に居候することになります。
そしてユッタリ流れる時間・・・
スイカを食べ、
花火をして、
浴衣を着る
そしてホタル探し・・・

しかしそれだけで終わる訳もなく、ここから夏美の粘り強さと、
人間的素晴らしさが感動を誘います。
とても気持ち良い映画です。
そしてエンディング曲を歌うUraさんの澄んだ美しい声が
とても素敵でした。

　いい素材なのに、どうしてこんなにあざとく甘ったるく描いてしまうのだろう。

　カメラワークだけのセリフのない場面や情景描写がムダに多過ぎ。しかも表面的で、重みもピリッとしたところもない。

　ベテラン俳優陣と若手俳優陣とがうまくかみ合っていない、という意見に賛成。経験の浅い主演の若いふたりには、複雑で微妙な心の揺れ動きを表現したり、このような世捨て人的な世界観・人間関係で自然に振る舞うには、いささか荷が重過ぎたのではないだろうか。

　素直さがわざとらしく、こんなふうに描けば感動的だろうという制作者側の作為が透けて見えて、どうにも好きになれない。

恋人の慎吾と気まずくなったプロカメラマン志望の夏美、父親の形見であるバイクに乗って父との思いでの場所であった千葉県君津市、久留里へと向かう。
父親と一緒にホタルを見た場所でホタルを探すが見つからない。
バス停横で雑貨商を営む恵三、通称地蔵さんと母のヤスエと出会い、その親切に甘えてしばらく逗留することに。
やがて慎吾も合流しなんか家族のような雰囲気で盛り上がる。
本作は夏美が出会う人々とのふれあいを通じていろんな事を学ぶ一夏の体験、自身の父親の人となりを偶然に聞かされたり、ちよっと偏屈な仏師からプロとしての心構えを教えられる、そして慎吾の「結果を出すために必死になっている」という核心をついた言葉。
そして恵三の言う三つの恵み。
「この世に生まれてくる喜び」「親に愛される喜び」「親になって子供を愛する喜び」を実感する。
全体的にサラリときれいに作られすぎていて心に響くものがなにか足りないように感じるのだが、、、。

若い二人が色々悩みながら頑張ってる姿に力をもらいました。
有村架純さんの一生懸命生きてる役どころ良かったです。あと、立ち寄ったお店での生活も良かったです。光石研さんと吉行和子さん親子の演技がすごい自然で本当にあのお店に住んでそうなぐらい違和感がない演技で驚きました。
ラストの本当にお地蔵さんみたいに街を守ってるみたいで驚きました。
見終わって温かい気持ちになったし父親の愛情を感じることが出来ました。

2016年製作というのがまずびっくりの低レベル作品。

なんといっても話が薄っぺらい。何組かの親子とか恋人関係がメインなんだけど、どの組み合わせもドラマの体裁を整えただけの感じで、ご都合展開や説明台詞が凄くマッチしてしまうような空っぽさ加減。

ニコンF3（あの暗さで？）、ヤマハSR、田舎のよろず屋、ともすれば陳腐になってしまいそうなイメージ小道具を使って、そのまんま陳腐に作るというのもすごい。

お子様ランチ的なアイドル映画だとしてももう少し真剣に作ればいいのにという感想しか出てこない。しかも工藤阿須加はいらない役感がすごかったり、有村架純はキャラクターも芝居も悪いとこばっかり目立ったりでアイドル映画としても謎な感じ。