ロイヤル・ナイト　英国王女の秘密の外出

1945年5月、6年間続いた戦争が終わるヨーロッパ戦勝記念日。国を挙げてのお祝いの夜に、お忍びでバッキンガム宮殿をあとにするエリザベス王女と妹のマーガレット。付き添いが目を離したすきに、マーガレットはバスに飛び乗り、エリザベスも妹を追って街に飛び出していきます。

実話ベースらしいです。対独戦の勝利を祝うパーティから抜け出したエリザベスとマーガレット。誘われるままにバスに乗ったマーガレットを追うエリザベスは、無賃乗車したところをジャックと名乗る空軍兵に助けられます。
ジャックの卑屈な態度の裏に、上流階級への憎しみがこもっていると気づき、彼の影にある悲しみや、傷ついた人達にも会い、国民の声を真摯に受け止める姿も良かったです。
王室の人間として生きようとする姿勢と普通の女の子の感受性が拮抗する様が良かったです。
マーガレットの知らない男性にホイホイついて行く無防備さにはハラハラしっぱなしでした。

エリザベス女王役のサラ・ガドンは気品があって
なかなかですが、エリザベス女王の堅物で生真面目キャラが、
邪魔して、弾けないし、STORYも面白味がないですね。

LOVEの要素も薄い。
バスで隣り合わせるジャック(空軍パイロット)も、
特に愛が生まれたというより、淡い淡い交流ですし、
ジャックくん、もう少しイケメンだと、こっちも
応援したくなるんだけど、強面ですね。
妹のマーガレット王妃は、頭軽いし下品な顔でガッカリ。
吃音のお父様エドワード二世はカッコ良かったけど、
お母様皇后のエミリー・ワトソンは使用人顔で、ガッカリ。
それにしても「クィーン」は名作だったですね。
ダイアナ元妃との嫁姑の確執とか、ダイアナ元妃の
センセーショナルな事故死とか、もうドラマチックでドラマチックで・・・
「クィーン」に比べれば超駄作！！

エリザベス女王の体験した実話ということで
もしかして『ローマの休日』はプリンセス・エリザベスの体験を
脚色して作られたってことなのでしょうか？
似たような場面がいくつも出てきます。
ダンス場でのドタバタ活劇とか
二人で車でドライブするとか
『ローマの休日』を真似してる？！って思ったのですが
考えてみたら、エリザベス王女の体験の方が古いわけで^_^;

マーガレット王女が自由奔放な行動派に反して
エリザベス王女はやはり王位継承者という自覚が常に付きまとっていたのかもしれませんね。
真面目で羽目ははずせない王女です。
そんな中、妹を見失って戸惑うエリザベスに手を貸してくれた空軍パイロット・ジャック。
彼への淡い恋心もじわじわと沸いていきつつ
彼の心の中に見る戦争の傷跡。
今まで知りえることがなかった普通の人々の心の内などを
一夜にしてみることになるエリザベスです。
たった一晩で何がわかるのか？という気にもなりますが
彼女にとっては大いなる体験だったのでしょう。

ジャックとエリザベスが結ばれるということは所詮無理な話ですので
軽いキスぐらいがちょうどいいでしょう。
でもきっとあのキスが、王女の心の中に淡い思い出として
いつまでも残っているのかもしれませんね、90歳を過ぎた今でも。

エリザベスを演じるサラ・ガドンが気品があってとてもかわいらしかったです。
ジャックがグレゴリー・ペック張りに
もう少しイケメンだったら・・もっと胸キュンになったのになぁ（笑）

今夜はやんわりと観れるものがいいなぁ〜なんてなんの気無しに手にしたロイヤル・ナイト。

エリザベス女王が19歳のとき、妹のマーガレット王女とともにお忍びで1日だけ外出した実話をベースにした映画です。

(そんな映画みたいなお話があったなんて、知らなかった！)

自由奔放で冒険心あふれる妹のマーガレット王女とは対象的に、冒険心はあれど王位継承者として矜持もあってか慎重派のエリザベス王女(当時の称号)。

もちろんお忍びの外出がただの社会見学になるはずもなく、ロンドンを縦横無尽に駆け巡る大冒険の一夜になるのだけど………、

まーまー、前半は既定路線。こんなもんよねぇとわりと微笑ましく観ていました。

ところが、様々な出会いや、庶民の生活に直に触れたことでエリザベス王女の心に変化が訪れる中盤にグッと心を掴まれ、

後半のシリアス展開からの………切ないけど爽やかなラストにもう感涙。

ローマの休日の元ネタ？になっただけあって、そのロマンチックさがめちゃくちゃストレートに心に響いたーーー！

ロマンチックコメディのコメディの部分がやや強くて、個人的にはもっとロマンチックなのとシリアスパートがあってもよかったなぁ…と思いましたが、大満足！

途中から行動をともにする空軍兵士ジャックの男気に惚れる〜。無能すぎる警護たちにはゲラッゲラ。危うすぎるマーガレット王女は最高にキュート。

エリザベス王女の前向きな強さには、勇気をもらえる。ダンス素敵だったなーー。この世の春とばかりに煌いてた！

その反面、王室という籠に閉じ込められる窮屈さが、私にはよくわかりました。自由になりたい。できるものなら、王女をやめて一人の人間として生きていきたい。

でも、でも、でも、でも……！

扉を開けて街に飛び出したあとの話はきっとフィクションなんでしょうけども、その一夜があったからこそ……夢物語が現実ではなく“素敵な想い出”になったからこそ、

彼女はいま、QUEEN ELISABETHとして矜持をもって生きていけるのかなぁとも思ったりします。

夢見ることは自由。心も自由。

みんなが幸せになれる映画。ひさびさにやんわりとじんわりと良い気持ちです。

P2さんには恐れ入りました。（こわいもの知らずのやんちゃ？）ちょっとしたお忍び外出気分の妹、大事に至らず良かった。その妹のせいで責任感ある姉のリリベットさん、妹を探せ冒険の夜を過ごして、最後は、オープンカーを自分で運転してすっ飛ばす・・もらった一輪の野のデージー（だよね？）と満面の笑み・・。
若いときのエリザベル女王はとても美しかったと思うが、サラ・ガドンという女優は、女王に似ていて、気品もあって、兵士の制服の帽子も似合っていた。