スポットライト 世紀のスクープ / マーク・ラファロ
スポットライト 世紀のスクープ
/トム・マッカーシー
平均評価点:
予告編を観る
全体の平均評価点: (5点満点)
(42)
解説・ストーリー
カトリック教会が長年隠蔽してきた児童虐待スキャンダルを暴き出し、ピュリツァー賞に輝いた調査報道チームを巡る感動の実話を基に、巨大な権力に立ち向かっていった新聞記者たちのジャーナリズム魂と不屈の執念を描いた実録サスペンス。出演はマーク・ラファロ、マイケル・キートン、レイチェル・マクアダムス。監督は「扉をたたく人」のトム・マッカーシー。2001年、夏。ボストンの地元新聞“ボストン・グローブ”の新任編集局長としてマイアミからやって来たマーティ・バロン。さっそく目玉になる記事の材料を物色し、神父による子どもへの性的虐待事件に着目すると、古参幹部の反対を押し切り、これを追跡調査する方針を打ち出す。こうして、特集記事欄《スポットライト》を担当する4人の記者たちが調査を開始するが…。 JAN:4988021225533
カトリック教会が長年隠蔽してきた児童虐待スキャンダルを暴き出し、ピュリツァー賞に輝いた調査報道チームを巡る感動の実話を基に、巨大な権力に立ち向かっていった新聞記者たちのジャーナリズム魂と不屈の執念を描いた実録サスペンス。出演はマーク・ラファロ、マイケル・キートン、レイチェル・マクアダムス。監督は「扉をたたく人」のトム・マッカーシー。2001年、夏。ボストンの地元新聞“ボストン・グローブ”の新任編集局長としてマイアミからやって来たマーティ・バロン。さっそく目玉になる記事の材料を物色し、神父による子どもへの性的虐待事件に着目すると、古参幹部の反対を押し切り、これを追跡調査する方針を打ち出す。こうして、特集記事欄《スポットライト》を担当する4人の記者たちが調査を開始するが…。 JAN:4988021225533
もっと見る▼
新規登録で
「定額レンタル4」月額1,026円(税込)を
14日間無料お試し!※
- ※本キャンペーンの無料お試しの対象者は、次の@ABのいずれかに該当する方に限ります。
- @「TSUTAYA DISCAS」の定額プラン(定額プランの種類は問いません。以下同じ)の利用開始時に「無料お試し」を利用したことがない方
- A2022年10月2日以前に「TSUTAYA DISCAS」の定額プランの利用を終了された方であって、2022年10月3日以降、「TSUTAYA DISCAS」の定額プランを利用していない方
- B上記@Aのほか、当社が不定期で実施する期間限定キャンペーンにおいて、キャンペーン開始時に、当社が定める参加条件を満たした方
- 無料お試し期間中(14日間)、新作はレンタル対象外です。(但し、上記Bの対象者に限り、新作もレンタル対象となる場合があります)
- 無料お試し期間終了後、登録プラン料金で自動更新となります。
「スポットライト 世紀のスクープ」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
カトリック教会が長年隠蔽してきた児童虐待スキャンダルを暴き出し、ピュリツァー賞に輝いた調査報道チームを巡る感動の実話を基に、巨大な権力に立ち向かっていった新聞記者たちのジャーナリズム魂と不屈の執念を描いた実録サスペンス。出演はマーク・ラファロ、マイケル・キートン、レイチェル・マクアダムス。監督は「扉をたたく人」のトム・マッカーシー。2001年、夏。ボストンの地元新聞“ボストン・グローブ”の新任編集局長としてマイアミからやって来たマーティ・バロン。さっそく目玉になる記事の材料を物色し、神父による子どもへの性的虐待事件に着目すると、古参幹部の反対を押し切り、これを追跡調査する方針を打ち出す。こうして、特集記事欄《スポットライト》を担当する4人の記者たちが調査を開始するが…。 JAN:4988021225533
「スポットライト 世紀のスクープ」 の作品情報
「スポットライト 世紀のスクープ」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
スポットライト 世紀のスクープの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
128分 |
日・吹 |
英:ドルビーデジタル5.1ch/ドルビーデジタルステレオ、日:ドルビーデジタル5.1ch/ドルビーデジタルステレオ |
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
VPBU22553 |
2016年09月07日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
169枚
|
3人
|
4人
|
英:ドルビーデジタル5.1ch/ドルビーデジタルステレオ、日:ドルビーデジタル5.1ch/ドルビーデジタルステレオ
スポットライト 世紀のスクープの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
128分 |
日・吹 |
英:ドルビーデジタル5.1ch/ドルビーデジタルステレオ、日:ドルビーデジタル5.1ch/ドルビーデジタルステレオ |
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
VPBU22553 |
2016年09月07日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
169枚
|
3人
|
4人
|
英:ドルビーデジタル5.1ch/ドルビーデジタルステレオ、日:ドルビーデジタル5.1ch/ドルビーデジタルステレオ
TSUTAYAだから可能な圧倒的作品数!!
洋画・邦画
約35,500
タイトル以上
国内ドラマも一部含まれております
※2022年2月 現在のタイトル数
新規登録で
「定額レンタル4」月額1,026円(税込)を
14日間無料お試し!※
- ※本キャンペーンの無料お試しの対象者は、次の@ABのいずれかに該当する方に限ります。
- @「TSUTAYA DISCAS」の定額プラン(定額プランの種類は問いません。以下同じ)の利用開始時に「無料お試し」を利用したことがない方
- A2022年10月2日以前に「TSUTAYA DISCAS」の定額プランの利用を終了された方であって、2022年10月3日以降、「TSUTAYA DISCAS」の定額プランを利用していない方
- B上記@Aのほか、当社が不定期で実施する期間限定キャンペーンにおいて、キャンペーン開始時に、当社が定める参加条件を満たした方
- 無料お試し期間中(14日間)、新作はレンタル対象外です。(但し、上記Bの対象者に限り、新作もレンタル対象となる場合があります)
- 無料お試し期間終了後、登録プラン料金で自動更新となります。
ユーザーレビュー:42件
教会のタブーに切り込め
アカデミー賞2冠に輝いた実録サスペンス。
2002年、アメリカの新聞「ボストン・グローブ」が、「SPOTLIGHT」と名の付いた新聞一面に、神父による性的虐待と、カトリック教会がその事実を看過していたというスキャンダルを白日の下に晒す記事を掲載します。それは社会で大きな権力を握る人物たちを失脚へと追い込むことになります。
カトリック信者の多い、ボストンでは、教会の問題に触れる事はタブー。
けれども、取材を重ねていくと、次々に衝撃的事実を知り、神父が教区の少年に性的虐待をしていたというのは氷山の一角に過ぎず、ボストンだけではなく、世界中に被害者がいることが浮かびあがります。教会が組織ぐるみで隠ぺいしていた可能性が浮上し、ボストンのローカル記事から世界中へと飛び火していきます。
事件を組織ぐるみで隠ぺいしたカトリック教会そのものを糾弾することを決意します。
余分なものを極力排し、派手な演出など一切ないのに引き込まれます。
やはり抑制された演出が素晴らしいような気がします。ラスト、 暴いた記者を英雄視せずに主題に重点を置き続ける姿勢が素晴らしいと思います。
記者を演じたマイケル・キートン、マーク・ラファロ、レイチェル・マクアダムスらの渾身の演技に引き込まれました。
このレビューは気に入りましたか?
29人の会員が気に入ったと投稿しています
ボストン・グローブ社の「良心」と「勇気」
アンサンブルの勝利・・・という映画でした。
派手さはなくて、サスペンス色より、ドキュメンタリー色の強い映画です。
カトリック教会の神父が多数(70人もです。告発されたのは・・)が、
長年に渡り教区の少年・少女に性的虐待を行っていた事実を、
立証・告発したボストン・グローブ誌の「世紀のスクープ」の
実話です。
地味ですが、ジワジワっと来る映画でヒーローも居ない、
主役と呼べる人も居ない。
地味な被害者への取材、そして教会が隠蔽した「調査書類の開示」
が重要な案件なのです。
スクープをする側の記者たち・・・編集長のロビー(マイケル・キートン)に至っては、若手の頃に告発文書に気付かずに見過ごした過去さえ
ある始末です。
でも新しく来た新局長のバロン(リーヴ・シュレイバー)の肝いりで、
「スポットライト」という特集ページの記者たちは、
大仕事をなしとげるのです。
サスペンス色は薄くても、締め切りのカウントダウンがされ始めたら、スクープの成功を手に汗を握って応援していました。
良心的な作品でした。
このレビューは気に入りましたか?
10人の会員が気に入ったと投稿しています
語り継ぐ人もなく 吹きすさぶ風の中へ
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
レビューを表示する
この重大なスキャンダルを過度にドラマチックに、あるいはおどろおどろしく描こうとはしていないし、単純な善VS悪の対決にしていない所に誠実さを感じる。
正義の味方の記者たちが腐った世の中の悪事を暴いて大活躍!というような感じではない。
それどころかとても自省的で、記者たち側も自分たちがそれまでどれほど無関心だったかを痛感させられる場面が何度かある。
記者たちをスーパーヒーローとしてではなく、正しいことをしようとなんとか努力する普通の人間として描こうという姿勢が感じられる。
俳優たちの自然で力の入りすぎていない演技もその方向性によく合っている。
調子がよくニヤニヤしていて、いかにも悪役っぽい弁護士が登場する。
何件もの教会による児童虐待の問題を示談でまとめて金を儲けているので、たしかに批判されても仕方がない存在ではある。
しかし記者たちがついにこの悪徳弁護士の尻尾をつかまえたぞっ!と意気込んで問い詰めに行くと、実は何年も前にその弁護士はボストングローブに告発のための重要なリストを送っていたという予想外の事実が明らかになる。
さらにグローブ側はなぜそれを誰も記事にしなかったのか、その資料がどこに消えてしまったのかすらも分からないという情けない状態。
虐待を受けた被害者の会の代表をオフィスに呼んで話を聞く場面も同様。
衝撃的な実態を知り驚く記者たちに、その代表者が強い口調で言う。
「今日持ってきた資料と全く同じものを前にも送っていますよ?」
しかしその資料も行方知れず。
ボストングローブの社内に教会とつながって不祥事ネタをもみ消している影の悪役がいるのか?と思ったけどそうじゃなかった。
たぶんフィクションであればそういう展開になったかもしれない。
でもおそらく現実は一人のものすごく悪い奴ではなく、会社全体として暗黙の了解のうちになんとなく教会の不祥事ネタを遠ざけたり、扱ったとしても小さめで消極的で深追いはしないという空気が代々受け継がれてきたんだと思う。
ほんとにこの映画は明快な悪役を作らないように徹底している。
悪役を作ることによって話が単純化されるのを避けたかったんだと思う。
もちろん教会が一番悪いのは間違いないけど、あれだけ長い間その問題が放置されうやむやにされ被害者が増え続けた原因は地域社会全体にもある。
いろんな立場のたくさんの普通の人たちの無関心や怠慢や保身なども原因として関係していることを意識させる作りになっている。
虐待を行っていた神父たち個人を感情的に責めるのではなく、それを生み出してしまったカトリック教会の組織や仕組みの問題に注意が向くように作られている。
と同時に被害者となった人たちのその後の人生が、その虐待によってどれほど歪められ傷を残しているかという点もしっかり描かれる。
その内容はあまりにも衝撃的だし信仰というデリケートな部分に関わることなので、これを報道することによって誰かが今まで信じてきたことをぶち壊すことになったり、強烈な反感を買ったりするかもしれないという難しさもよく伝わってくる。
派手な見せ場はないけど、実際にこのスキャンダルを記事にした記者たちの仕事も地味で地道なものだったんだろうなと想像すると納得できる。
この映画の最大の見せ場は記者役のマーク・ラファロが感情を爆発させるシーン。
それまで飄々と仕事をこなして感情をそれほど露わにしなかった彼だからこそグッとくる。
最後の朝の穏やかな感じがいい。
別に世界を救ったわけではなく、悪い奴を退治したわけでもなく、ただ自分たちにできるベストを尽くしていい仕事をした、正しいことをしたという満足感。
だからみんな普通に静かに出社して、何気ないことを話し合う。
でも実は世界を少しづつ変えていくのは、そういう普通の人たちが全力で成し遂げた「いい仕事」なんだ!という希望を最後の鳴りやまない電話から感じることができた。
エンドロールで「ヘッドライトテールライト」が流れたら完ぺきだったのに!(笑)
「もう一回見たい!」とはあんまり思わないけど(笑)とてもいい映画!
このレビューは気に入りましたか?
10人の会員が気に入ったと投稿しています
記者たちが追う“神”からの虐待
地味な作りながらも衝撃的な内容でした。
聖職者と呼ばれる人たち(神父、司祭、司教、枢機卿など)と言えば、神の教えを説くのが仕事のはずです。
映画の中でも言っていましたが、被害者となった子供たちは、神父=神というくらい敬い信じていたのです。
神様ですから、自分たちを助けてくれる筈の人でした。
しかし、その神父が彼ら(被害者の多くは男児)を身体的にも精神的にも虐待し、信仰の対象を奪い去ってしまったのです。
しかも驚きだったのは、性的虐待をしていた司教の数が「司教全体の6%」だというのです。
こうなっては、犯罪を犯した司教の一人や二人を罰したところで焼け石に水です。
グローブ社では数年前にゲーガン事件を記事で取り上げていました。
しかし、ほんの小さい記事で半年に2回取り上げただけだったのです。
新しく赴任して来た新局長が、それをもっと掘り下げるべきだと提案し、スポットライトのチームが動き始めます。
最後の大詰めになって、スポットライトが取材していた弁護士が、かつて20人の神父のリストをグローブ社に送ったが黙殺されたと言い出します。
同様に、被害者の会も資料を送ったが、それを無視したのはグローブ社ではないかと怒りを露わにします。
実話ベースの本作ですが、称賛される行動だけではなく、自分たちの汚点についてもしっかりと描いてたのも好感が持てました。
スクープに逸るだけではなく、地道に証言を集め、検証し、タブーにも果敢に挑む彼らの姿に感動しました。
報道のあるべき姿、使命とはこういうものなのだと改めて示してくれた作品だと思います。
しかし、これは氷山の一角という気もするし、犯罪を犯した側を裁くだけでは片手落ちでしょう。
被害者の心や体の救済は、もっともっと難しいのだと思います。
このレビューは気に入りましたか?
5人の会員が気に入ったと投稿しています
正義が闇を暴く!
投稿日:2017/02/02
レビュアー:趣味は洋画
アカデミー賞がすべてではないが、久方ぶりに、‘これぞ作品賞’という内容だった。
余分なものを一切そぎ落とし、骨格のしっかりした脚本と、抑制された俳優の演技が素晴らしい。
ボストン・グローブに新しい編集局長バロン(リーヴ・シュレイバー)が着任するが、ボストンではとうの昔に封印された「ゲーガン事件」の再調査を部下の記者たちに命ずる。
命ずる...といっても口調は非常におとなしい。だが強い信念が漲っているのが分かる。
それに対し、命じられた(指示された)部下たちも、皆以外にスンナリ受け入れている。
特ダネチーム「スポットライト」のデスク、ロビン(マイケル・キートン)は実に冷静だ。
新聞業界がネットに押され、それ故のバロンの指示であるということを見抜いているのか、「ゲーガン事件」そのものへのこだわりを捨てきれずにいたのか、はたまた取材の権限をロビンから委譲されたことによる記者魂の表れなのか。
いずれにしてもロビンのジャーナリズム魂は他のメンバーにもすぐさま伝染する。
新聞記者という職業の知識はまったくないが、メンバーがみな有能で個性的だ。
マイク・レゼンデス(マーク・ラファロ)は、被害者側の弁護を続けているガラベディアン(スタンリー・トゥッチ)に接触を試みるが、最初はまったく相手にしてもらえない。
しかし何度かアタックしているうちに少しずつ情報が入手でき、最終的には事件の鍵となるネタをガラベディアンから入手する。まさに執念だ。
チーム紅一点のサーシャ(レイチェル・マクアダムス)の機転の利いた取材ぶりも見事。
神父に虐待された被害者に直接会って話を聞く姿勢、虐待を認めた神父への取材、華奢な彼女のどこにそのエネルギーが潜んでいるのだろう。
そしてデータ分析のプロとして登場するマット・キャロル(ブライアン・ダーシー・ジェームス)。
神父の不自然な病欠や、別の地域への左遷が、一定期間に行なわれているデータを発見する。
チームがこの法則を調べたことによって、罪を犯した神父、数十名を特定するに至ったのだ。
ここまで6名の役柄を演じた俳優について記したが、全体的に地味で渋めの俳優を配したことも、この映画の成功に繋がっている。
あえて「主役」を特定していない。依って、クレジット1位でキャスティングされているマーク・ラファロがアカデミー助演男優賞にノミネートされたという現象が起きている。
ほかにもジョン・スラッテリー、ビリー・クラダップ、ポール・ギルフォイル、ジェイミー・シェリダン、レン・キャリオーら、脇に回って光る役者が揃っている。
問題のある神父が送られてくるという療養所で働いていたという元神父が、「声のみ」の出演で登場するが、‘彼’もまた脇役の重鎮リチャード・ジェンキンスである。
トーマス・マッカーシー監督の手腕が冴えわたっている。
最近は監督業に没頭しているようだが、そもそも俳優としてのほうが私には馴染み深い。
05年「グッドナイト&グッドラック」、06年「オール・ザ・キングスメン」、06年「父親たちの星条旗」等々。
そのマッカーシー監督もカソリックの家庭で育ち、ボストン・カレッジで学んだということが、ウィキペディアをはじめ多くの文献に書かれている。
真実へのあくなき追及...正義が闇を暴く...
このレビューは気に入りましたか?
5人の会員が気に入ったと投稿しています
ユーザーレビュー
教会のタブーに切り込め
投稿日
2016/08/18
レビュアー
ミルクチョコ
アカデミー賞2冠に輝いた実録サスペンス。
2002年、アメリカの新聞「ボストン・グローブ」が、「SPOTLIGHT」と名の付いた新聞一面に、神父による性的虐待と、カトリック教会がその事実を看過していたというスキャンダルを白日の下に晒す記事を掲載します。それは社会で大きな権力を握る人物たちを失脚へと追い込むことになります。
カトリック信者の多い、ボストンでは、教会の問題に触れる事はタブー。
けれども、取材を重ねていくと、次々に衝撃的事実を知り、神父が教区の少年に性的虐待をしていたというのは氷山の一角に過ぎず、ボストンだけではなく、世界中に被害者がいることが浮かびあがります。教会が組織ぐるみで隠ぺいしていた可能性が浮上し、ボストンのローカル記事から世界中へと飛び火していきます。
事件を組織ぐるみで隠ぺいしたカトリック教会そのものを糾弾することを決意します。
余分なものを極力排し、派手な演出など一切ないのに引き込まれます。
やはり抑制された演出が素晴らしいような気がします。ラスト、 暴いた記者を英雄視せずに主題に重点を置き続ける姿勢が素晴らしいと思います。
記者を演じたマイケル・キートン、マーク・ラファロ、レイチェル・マクアダムスらの渾身の演技に引き込まれました。
ボストン・グローブ社の「良心」と「勇気」
投稿日
2016/09/09
レビュアー
カマンベール
アンサンブルの勝利・・・という映画でした。
派手さはなくて、サスペンス色より、ドキュメンタリー色の強い映画です。
カトリック教会の神父が多数(70人もです。告発されたのは・・)が、
長年に渡り教区の少年・少女に性的虐待を行っていた事実を、
立証・告発したボストン・グローブ誌の「世紀のスクープ」の
実話です。
地味ですが、ジワジワっと来る映画でヒーローも居ない、
主役と呼べる人も居ない。
地味な被害者への取材、そして教会が隠蔽した「調査書類の開示」
が重要な案件なのです。
スクープをする側の記者たち・・・編集長のロビー(マイケル・キートン)に至っては、若手の頃に告発文書に気付かずに見過ごした過去さえ
ある始末です。
でも新しく来た新局長のバロン(リーヴ・シュレイバー)の肝いりで、
「スポットライト」という特集ページの記者たちは、
大仕事をなしとげるのです。
サスペンス色は薄くても、締め切りのカウントダウンがされ始めたら、スクープの成功を手に汗を握って応援していました。
良心的な作品でした。
語り継ぐ人もなく 吹きすさぶ風の中へ
投稿日
2016/08/05
レビュアー
カサブランカ
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
レビューを表示する
この重大なスキャンダルを過度にドラマチックに、あるいはおどろおどろしく描こうとはしていないし、単純な善VS悪の対決にしていない所に誠実さを感じる。
正義の味方の記者たちが腐った世の中の悪事を暴いて大活躍!というような感じではない。
それどころかとても自省的で、記者たち側も自分たちがそれまでどれほど無関心だったかを痛感させられる場面が何度かある。
記者たちをスーパーヒーローとしてではなく、正しいことをしようとなんとか努力する普通の人間として描こうという姿勢が感じられる。
俳優たちの自然で力の入りすぎていない演技もその方向性によく合っている。
調子がよくニヤニヤしていて、いかにも悪役っぽい弁護士が登場する。
何件もの教会による児童虐待の問題を示談でまとめて金を儲けているので、たしかに批判されても仕方がない存在ではある。
しかし記者たちがついにこの悪徳弁護士の尻尾をつかまえたぞっ!と意気込んで問い詰めに行くと、実は何年も前にその弁護士はボストングローブに告発のための重要なリストを送っていたという予想外の事実が明らかになる。
さらにグローブ側はなぜそれを誰も記事にしなかったのか、その資料がどこに消えてしまったのかすらも分からないという情けない状態。
虐待を受けた被害者の会の代表をオフィスに呼んで話を聞く場面も同様。
衝撃的な実態を知り驚く記者たちに、その代表者が強い口調で言う。
「今日持ってきた資料と全く同じものを前にも送っていますよ?」
しかしその資料も行方知れず。
ボストングローブの社内に教会とつながって不祥事ネタをもみ消している影の悪役がいるのか?と思ったけどそうじゃなかった。
たぶんフィクションであればそういう展開になったかもしれない。
でもおそらく現実は一人のものすごく悪い奴ではなく、会社全体として暗黙の了解のうちになんとなく教会の不祥事ネタを遠ざけたり、扱ったとしても小さめで消極的で深追いはしないという空気が代々受け継がれてきたんだと思う。
ほんとにこの映画は明快な悪役を作らないように徹底している。
悪役を作ることによって話が単純化されるのを避けたかったんだと思う。
もちろん教会が一番悪いのは間違いないけど、あれだけ長い間その問題が放置されうやむやにされ被害者が増え続けた原因は地域社会全体にもある。
いろんな立場のたくさんの普通の人たちの無関心や怠慢や保身なども原因として関係していることを意識させる作りになっている。
虐待を行っていた神父たち個人を感情的に責めるのではなく、それを生み出してしまったカトリック教会の組織や仕組みの問題に注意が向くように作られている。
と同時に被害者となった人たちのその後の人生が、その虐待によってどれほど歪められ傷を残しているかという点もしっかり描かれる。
その内容はあまりにも衝撃的だし信仰というデリケートな部分に関わることなので、これを報道することによって誰かが今まで信じてきたことをぶち壊すことになったり、強烈な反感を買ったりするかもしれないという難しさもよく伝わってくる。
派手な見せ場はないけど、実際にこのスキャンダルを記事にした記者たちの仕事も地味で地道なものだったんだろうなと想像すると納得できる。
この映画の最大の見せ場は記者役のマーク・ラファロが感情を爆発させるシーン。
それまで飄々と仕事をこなして感情をそれほど露わにしなかった彼だからこそグッとくる。
最後の朝の穏やかな感じがいい。
別に世界を救ったわけではなく、悪い奴を退治したわけでもなく、ただ自分たちにできるベストを尽くしていい仕事をした、正しいことをしたという満足感。
だからみんな普通に静かに出社して、何気ないことを話し合う。
でも実は世界を少しづつ変えていくのは、そういう普通の人たちが全力で成し遂げた「いい仕事」なんだ!という希望を最後の鳴りやまない電話から感じることができた。
エンドロールで「ヘッドライトテールライト」が流れたら完ぺきだったのに!(笑)
「もう一回見たい!」とはあんまり思わないけど(笑)とてもいい映画!
記者たちが追う“神”からの虐待
投稿日
2017/07/07
レビュアー
kazupon
地味な作りながらも衝撃的な内容でした。
聖職者と呼ばれる人たち(神父、司祭、司教、枢機卿など)と言えば、神の教えを説くのが仕事のはずです。
映画の中でも言っていましたが、被害者となった子供たちは、神父=神というくらい敬い信じていたのです。
神様ですから、自分たちを助けてくれる筈の人でした。
しかし、その神父が彼ら(被害者の多くは男児)を身体的にも精神的にも虐待し、信仰の対象を奪い去ってしまったのです。
しかも驚きだったのは、性的虐待をしていた司教の数が「司教全体の6%」だというのです。
こうなっては、犯罪を犯した司教の一人や二人を罰したところで焼け石に水です。
グローブ社では数年前にゲーガン事件を記事で取り上げていました。
しかし、ほんの小さい記事で半年に2回取り上げただけだったのです。
新しく赴任して来た新局長が、それをもっと掘り下げるべきだと提案し、スポットライトのチームが動き始めます。
最後の大詰めになって、スポットライトが取材していた弁護士が、かつて20人の神父のリストをグローブ社に送ったが黙殺されたと言い出します。
同様に、被害者の会も資料を送ったが、それを無視したのはグローブ社ではないかと怒りを露わにします。
実話ベースの本作ですが、称賛される行動だけではなく、自分たちの汚点についてもしっかりと描いてたのも好感が持てました。
スクープに逸るだけではなく、地道に証言を集め、検証し、タブーにも果敢に挑む彼らの姿に感動しました。
報道のあるべき姿、使命とはこういうものなのだと改めて示してくれた作品だと思います。
しかし、これは氷山の一角という気もするし、犯罪を犯した側を裁くだけでは片手落ちでしょう。
被害者の心や体の救済は、もっともっと難しいのだと思います。
正義が闇を暴く!
投稿日
2017/02/02
レビュアー
趣味は洋画
アカデミー賞がすべてではないが、久方ぶりに、‘これぞ作品賞’という内容だった。
余分なものを一切そぎ落とし、骨格のしっかりした脚本と、抑制された俳優の演技が素晴らしい。
ボストン・グローブに新しい編集局長バロン(リーヴ・シュレイバー)が着任するが、ボストンではとうの昔に封印された「ゲーガン事件」の再調査を部下の記者たちに命ずる。
命ずる...といっても口調は非常におとなしい。だが強い信念が漲っているのが分かる。
それに対し、命じられた(指示された)部下たちも、皆以外にスンナリ受け入れている。
特ダネチーム「スポットライト」のデスク、ロビン(マイケル・キートン)は実に冷静だ。
新聞業界がネットに押され、それ故のバロンの指示であるということを見抜いているのか、「ゲーガン事件」そのものへのこだわりを捨てきれずにいたのか、はたまた取材の権限をロビンから委譲されたことによる記者魂の表れなのか。
いずれにしてもロビンのジャーナリズム魂は他のメンバーにもすぐさま伝染する。
新聞記者という職業の知識はまったくないが、メンバーがみな有能で個性的だ。
マイク・レゼンデス(マーク・ラファロ)は、被害者側の弁護を続けているガラベディアン(スタンリー・トゥッチ)に接触を試みるが、最初はまったく相手にしてもらえない。
しかし何度かアタックしているうちに少しずつ情報が入手でき、最終的には事件の鍵となるネタをガラベディアンから入手する。まさに執念だ。
チーム紅一点のサーシャ(レイチェル・マクアダムス)の機転の利いた取材ぶりも見事。
神父に虐待された被害者に直接会って話を聞く姿勢、虐待を認めた神父への取材、華奢な彼女のどこにそのエネルギーが潜んでいるのだろう。
そしてデータ分析のプロとして登場するマット・キャロル(ブライアン・ダーシー・ジェームス)。
神父の不自然な病欠や、別の地域への左遷が、一定期間に行なわれているデータを発見する。
チームがこの法則を調べたことによって、罪を犯した神父、数十名を特定するに至ったのだ。
ここまで6名の役柄を演じた俳優について記したが、全体的に地味で渋めの俳優を配したことも、この映画の成功に繋がっている。
あえて「主役」を特定していない。依って、クレジット1位でキャスティングされているマーク・ラファロがアカデミー助演男優賞にノミネートされたという現象が起きている。
ほかにもジョン・スラッテリー、ビリー・クラダップ、ポール・ギルフォイル、ジェイミー・シェリダン、レン・キャリオーら、脇に回って光る役者が揃っている。
問題のある神父が送られてくるという療養所で働いていたという元神父が、「声のみ」の出演で登場するが、‘彼’もまた脇役の重鎮リチャード・ジェンキンスである。
トーマス・マッカーシー監督の手腕が冴えわたっている。
最近は監督業に没頭しているようだが、そもそも俳優としてのほうが私には馴染み深い。
05年「グッドナイト&グッドラック」、06年「オール・ザ・キングスメン」、06年「父親たちの星条旗」等々。
そのマッカーシー監督もカソリックの家庭で育ち、ボストン・カレッジで学んだということが、ウィキペディアをはじめ多くの文献に書かれている。
真実へのあくなき追及...正義が闇を暴く...
新規登録で
「定額レンタル4」月額1,026円(税込)を
14日間無料お試し!※
- ※本キャンペーンの無料お試しの対象者は、次の@ABのいずれかに該当する方に限ります。
- @「TSUTAYA DISCAS」の定額プラン(定額プランの種類は問いません。以下同じ)の利用開始時に「無料お試し」を利用したことがない方
- A2022年10月2日以前に「TSUTAYA DISCAS」の定額プランの利用を終了された方であって、2022年10月3日以降、「TSUTAYA DISCAS」の定額プランを利用していない方
- B上記@Aのほか、当社が不定期で実施する期間限定キャンペーンにおいて、キャンペーン開始時に、当社が定める参加条件を満たした方
- 無料お試し期間中(14日間)、新作はレンタル対象外です。(但し、上記Bの対象者に限り、新作もレンタル対象となる場合があります)
- 無料お試し期間終了後、登録プラン料金で自動更新となります。
ご利用の流れ
@ 会員登録
申し込みフォームへ記入したら登録完了!
A 作品をレンタル
借りたい作品をリストアップするだけ!
発送可能な商品を自宅にお届けします。
B ポストに返却
商品をポストに投函すればOK!
各プランはこちら
-
- 宅配レンタル 定額8プラン

-
- 「新作・準新作」が定額で月8枚レンタルできる!※1借り放題付き※2
- 新規登録する
-
- 宅配レンタル 定額4プラン

-
- 新規登録する
-
- 都度課金 プラン

-
- 新規登録する
※1 無料お試し期間中の「新作」レンタルは対象外です。
※2 借り放題はDVD「旧作」、CD「新作・準新作・旧作」が対象です。
スポットライト 世紀のスクープ