パディントン

1958年に第1作が出版されて以降、世界40カ国以上で翻訳され、3500万部以上を売り上げるイギリスの児童文学「パディントン」シリーズを初めて実写映画化。真っ赤な帽子をかぶった小さな熊が、ペルーのジャングルの奥地からはるばるイギリスのロンドンへやってきます。家を探し求める彼は、親切なブラウンさん一家に出会い、「パディントン」と名付けられます。ブラウンさんの家の屋根裏に泊めてもらうことになったパディントンは、早速家を探し始めるものの、初めての都会暮らしは毎日がドタバタの連続です。

丁寧な言葉遣いにマナーの良さはイギリス紳士もびっくりのジェントルマンぶり。笑いも上品だし、クマのぬいぐるみは色々あれど、不良おやじキャラとは、大違いです。
嫌味な笑いがなく自然と笑顔になってしまうし、家族愛や、どこかで感じる人の優しさにうるっとなってしまいます。
悪役のニコール・キッドマンの、某スパイ映画のパロディも笑えました。
ロンドンの美しい街並みを背景に人種差別や動物虐待などにも警鐘を鳴らしながらハートフルな作品に仕上がっていると思います。

（製作は2014年、イギリス・フランス。監督はポール・キング。）
モフモフのクマぁ？子供だましなんじゃない？
と思ってスルーしておりましたが。
オープニングのペルー奥地の映像はじめ、愉快なクマの言動に楽しい時間をいただきました。
ペルーからロンドンに出てきた（密航ね）小グマ。
礼儀正しくしていればあの国の人たちは親切だから、と言われたものの。
ある人が財布を落としたと思って、その男をどこまでもどこまでも、親切心で追いかけたら実はスリなのだった。
逮捕に協力してくれたと一躍有名になるクマ。
「おぅ〜、ジェディ〜！」学校の窓から見下ろしていたジュディと目が合う。
クマはジュディのいるブラウン家でお預かり状態でいたが、慣れぬ人間生活で珍騒動ばかり。パパもいたくご立腹。
しかし、めでたく「パディントン」という名も頂戴し、ブラウン家の一員となった。
新しい学校に馴染めずに居たジュディと、人間生活という未知の世界に飛び込んだクマの共通の不安。
おまけに近所の骨董屋の親父まで云う事にゃ、
「新しい生活に体は慣れても、心が慣れるには時間がかかるものよ」うんうん。

さてここに、美しきヴィラン（ニコール・キッドマン）登場！パディントンを剥製にしようと狙う。
トム・クルーズ（元ダンナ）のアクションの真似っ子するとは、トム、慰謝料ちゃんと払ってるよね？？
隣家の面白いカリーさん（ピーター・カパルティ）、ブラウン家のバードさん（ジュリー・ウォルターズ）も大活躍だ。
頭が良く臨機応変なパディントン、ブラウン家の人情もからみ、ほっこりした面白い作品だったよ。
パート2、楽しみですね。ねっ？

2014年(イギリス/95分)

パディントン2が公開されたこともあり、借りるには大変な倍率に
なっています。

2度目の鑑賞なのですが、更に面白く感じました。
ペルーの山奥から、イギリスの探検家モンゴメリーを頼って
イギリスに船でたどり着いたクマのパディントン。
はじめは名前もありません。
パディントン駅で、優しいブラウン夫人に一泊の恩を得たことから、
ブラウン一家のなくてはならない家族の一員となるまでを、
笑いと冒険のアドベンチャー・ファンタジーとして描いています。

ともかくパディントンの毛皮と濡れた鼻、睨むと怖くて、いつもはつぶらなその姿。
探検家モンゴメリーから貰った赤い帽子そしてブラウンさんの代々お下がりの青いダッフルコート。
可愛くてたまりません。
最初ブラウンさんはパディントンと暮らすことに大反対。
無理もありません。
大洪水にするやら、そしてボヤ騒ぎまで。
この映画の悪役・・・モンゴメリーの娘のニコール・キッドマンは、
父の動物愛護精神の犠牲で、不幸になったと思っています。
そのため動物を剥製にすることが、唯一の趣味で楽しみなのです。
絶滅危惧種のパディントンを剥製にしようと企むから、さあ大変です。

ロンドンの街がカラフルで美しい。
真っ赤な電話ボックスとか、由緒ある自然史博物館とか、歴史を感じます。
物語はアドベンチャー・ファンタジーですから飛び切り楽しいし、
真面目で頑固なブラウンさんが、ノリノリで女装したり、
博物館の壁づたいにと、お父さん大活躍。

なんと言っても、お母さんのブラウン夫人役のサリー・ホーキンスの
滲み出る優しさが素晴らしいです。
サリー・ホーキンスはこの2月に「パディントン2」アカデミー賞作品賞を受賞した「シェイプ・オブ・ウォター」そして実在の画家に扮した！
「しあわせの絵の具」と3本が同時期に上映されるという、モテモテ期を
迎えています。
「パディントン2」では、あまりにも無垢なパディントンの魂に、
涙する「パディントン」とはまた違う魅力の感動作でした。

世界40カ国以上で翻訳され、3500万部以上を売り上げるイギリスの児童文学「パディントン」シリーズを実写映画化

原作もアニメも知らずに映画を観ました。
普通の熊が言葉をしゃべり、道具も使う（作る）のが違和感あり、慣れるまで
時間がかかりました。
パディントンが初めてロンドンに着いた時、
街を歩く熊に、周りの人が皆、無関心なのも違和感あり。
ただ、パディントンは可愛い。
こんなクマが居たら、ウチにも欲しい。

ストーリーはありきたりだが、明るくて好感がもてる。
楽しいドタバタ喜劇。
観ていて優しい気持ちになれる映画。


でも、パディントンが一番人間らしい性格？
周りの人間は皆、変わり者です（笑）


６5点

すっごく楽しめました！
誰もクマが二足歩行をし、普通に会話をすることに気にも留めないロンドンの人たち(笑)
多民族国家だから、そんなことは屁でもなく、全く気にしないのです(笑)
そして、何せこのクマさん、とてもお行儀の良い品のあるクマさんだし、
いちいちやることが未知との遭遇なものだから
もう可愛くて愛おしくて♪
悪役のニコール・キッドマンの徹底した悪女振りもよかったです。
大人も子供も、大いにハッピーになれる楽しい作品でした。