サウルの息子

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サウルの息子 / ルーリグ・ゲーザ

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「サウルの息子」 の解説・あらすじ・ストーリー

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解説・ストーリー

リアルなホロコーストの現実と極限状態における人間の尊厳を描いたドラマ。アウシュヴィッツでユダヤ人の死体処理を行うゾンダーコマンドのサウルは、ガス室で息子と思しき少年を発見する。殺された彼を手厚く埋葬しようと奔走するサウルだったが…。※一般告知解禁日:5月20日

「サウルの息子」 の作品情報

作品情報

製作年: 2015年
製作国: ハンガリー
原題: SAUL FIA/SON OF SAUL

「サウルの息子」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

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息子を弔うために

投稿日:2016/06/26 レビュアー:ミルクチョコ

1944年10月、アウシュビッツ=ビルケナウ収容所。ナチスにより、同胞であるユダヤ人の死体処理を行う特殊部隊ゾンダーコマンドに選抜されたハンガリー系ユダヤ人のサウル。ある日、ガス室で生き残った息子と思しき少年を発見したものの、少年はすぐにナチスによって処刑されてしまいます。サウルは少年の遺体をなんとかして手厚く葬ろうとします。

貨物列車で運ばれて来たユダヤ人たちを脱衣場に誘導し、服を脱がせてシャワー室に送り込みます。閉じられたドアを内側から激しく叩く音が止むと、折り重なった死体の搬出と清掃に取り掛かかります。生き残るために命じられた一連の作業をこなしているうちに何も感じなくなってしまったのかもしれません。
冒頭のシーンが衝撃的です。ピンボケから始まってサウルと一部の人物・事象のみはっきり映ります。
わざと狭い視界を作り、見せないこと、語らないことで死体製造工場と化した生々しい空気を伝えようとしているのだと思います。人間の心を捨てなくてはならない場面は周囲がボヤけ、取り戻すとハッキリ見えるという心理描写も見事です。

そんな工場のような場所で非人間化され、ただ毎日をやりすごすサウルが自らの息子と信じる少年の遺体を真っ当な方法で埋葬しようとします。
この状況下で息子の埋葬に突き進む姿にびっくりしました。
多分宗教上の事からなのだと思います。
サウルの顔が彫りが深いので、表情が見えず、悲しささえも汲み取れませんが、息子が殺められるのを遠まきに苦しんだのだと思います。
一度だけ見せたサウルの笑顔は、何だったのでしょう?




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サウルがそこまでして息子の埋葬に拘るわけ

投稿日:2016/07/06 レビュアー:飛べない魔女

『ゾンターコマンド』の存在は『灰の記憶』で知りました。
アウシュビッツではガス室で殺戮したユダヤ人の死体処理をすべて同じユダヤ人にやらせていました。
彼らは『ゾンダーコマンド』と呼ばれ、その仕事をすることにより4ヶ月の延命をもらえるのです。
4ヶ月たてば、殺され次のゾンダーコマンドがやってくる。
なんて残酷な話でしょうか。
それでも、4ヶ月の延命のために、彼らは与えられた仕事を淡々と機械的に感情を殺してこなしていくのです。
サウルもその一人です。
息子らしき少年が殺されるのを目の当たりにしても、その表情に感情の変化は見られません。ところが、彼はこの少年をなんとかラビ(牧師)に祈祷させ、焼却炉ではなくきちんと埋葬したいと考え、ラビ探しに奔走します。
カメラアングルは、ほとんどがサウルの表情をとらえていて、回りはボヤかしています。
だから、何をしているのか、何が起こっているのか、あまり良くわからず、それがストレスでした。
あの状況下で埋葬のことだけに執着するサウルの姿は痛々しいのを通りこして、何故そこまでするのか?という疑問が沸き起こります。
果たして、本当に彼の息子だったのかもよくわかりません。
良心の呵責の念からくる行動だったのかもしれません。
それが、ラストの子供を見たときの笑みに表れていたように思えました。

まだ少年に息があったときに、『この間は少女が生きていた』というようなことを言いますが、その少女こそ、『灰の記憶』の少女のことか?と思いましたが
あちらはユダヤ人医師の手記による真実の映画でしたから、関連はないのかもしれませんが・・どうなんでしょう?
いずれにしても、”暖かいスープが待っているから早くシャワーを浴びろ”と裸にした上で、ガス室で殺戮し、死体を山のように重ねて運び出し、焼却していく。
死体焼却の煙で、常に辺りは真っ白だったといいます。
ガス室が一杯になると、穴に生きたまま落とし、生き埋めに・・・こんな惨いことを、こんな残酷なことを、人間が出来てしまうとは!
本当に狂った世界だったと改めて憤りを感じました。

ああ、それにしてもウィンブルドンで錦織くんが棄権した翌日に、この映画を見てしまい、余計に気分が落ち込みました(笑)

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お勧めしません

投稿日:2016/09/13 レビュアー:mod3838

ナチス関連の映画はホロコースト物を含め、割とよく見るほうだと思いますが、これはストレスのたまる映画でした。
まずカメラワークが最悪です。主人公の至近距離から主人公のアップが延々と続き、主人公が動けばすぐ背後からアップでその背中を追います。監督としては臨場感を出したいというこだわりなんでしょうが、短時間ならいいとして、全編そのパターンに固執するため、周囲の全体像がわからずイライラが募ります。ありがちな独りよがりのこだわりにしか思えません(それともお金がなくてセットが作れず全体を映せないための苦肉の策?)。
次に主人公の行動に全く共感できないため、その点でもイライラします。子供をユダヤ式に弔うために仲間に迷惑(収容所という極限状態ですから死にも直結するような迷惑)をかけてもお構いなしの自分勝手な行動に「なんだコイツは!」という感情が沸き上がります。
「灰の記憶」の方がずっと良かったですね。

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サウルの息子 ネタバレ

投稿日:2016/10/04 レビュアー:片山刑事

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 アウシュビッツ収容所でユダヤ人の死体処理を同じユダヤ人にやらせていて、その処理を行う主人公が自分の息子をユダヤ式埋葬しようと奔走する話。

 スタンダードサイズの画面のほとんどを主人公の姿のみしか映らず、他はピンボケの状態という映像をあまり見たことがないのでそれだけで新鮮でした。しかも背景はかなり作りこまれていて、何やら地獄絵図が繰り広げられているけど、主人公は無表情で淡々としているしでどっと疲れる映画でした。

 ただ主人公がラビという人物を探す姿と囚人たちが反乱を計画して実行するまでの時間が描かれますが、主人公のせいで人が死んじゃったりミスをしてたりするので、どうなんだろうと思ってしまう部分もありました。地獄という極限状態なのは仕方ないとはいえ、主人公に乗れなかったです。

 とはいえ、歴史的にゾンダーコマンドという人たちがいたということが知れるだけでも価値のある1本だと思いました。

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サウルの息子ではない ネタバレ

投稿日:2016/08/03 レビュアー:hitsun

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あの少年が真にサウルの息子だという根拠はない。そのように勝手に思い込み、蜂起計画を無自覚に頓挫させ、全ての人を死に追い落とすように行動するだけのことである。つまり、既に生きるための力を失っている、壊れているのである。そのように人間を壊す営為に対する告発である。ナチスは、半島の人達が絶賛するようには、反省なんかしていない。

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息子を弔うために

投稿日

2016/06/26

レビュアー

ミルクチョコ

1944年10月、アウシュビッツ=ビルケナウ収容所。ナチスにより、同胞であるユダヤ人の死体処理を行う特殊部隊ゾンダーコマンドに選抜されたハンガリー系ユダヤ人のサウル。ある日、ガス室で生き残った息子と思しき少年を発見したものの、少年はすぐにナチスによって処刑されてしまいます。サウルは少年の遺体をなんとかして手厚く葬ろうとします。

貨物列車で運ばれて来たユダヤ人たちを脱衣場に誘導し、服を脱がせてシャワー室に送り込みます。閉じられたドアを内側から激しく叩く音が止むと、折り重なった死体の搬出と清掃に取り掛かかります。生き残るために命じられた一連の作業をこなしているうちに何も感じなくなってしまったのかもしれません。
冒頭のシーンが衝撃的です。ピンボケから始まってサウルと一部の人物・事象のみはっきり映ります。
わざと狭い視界を作り、見せないこと、語らないことで死体製造工場と化した生々しい空気を伝えようとしているのだと思います。人間の心を捨てなくてはならない場面は周囲がボヤけ、取り戻すとハッキリ見えるという心理描写も見事です。

そんな工場のような場所で非人間化され、ただ毎日をやりすごすサウルが自らの息子と信じる少年の遺体を真っ当な方法で埋葬しようとします。
この状況下で息子の埋葬に突き進む姿にびっくりしました。
多分宗教上の事からなのだと思います。
サウルの顔が彫りが深いので、表情が見えず、悲しささえも汲み取れませんが、息子が殺められるのを遠まきに苦しんだのだと思います。
一度だけ見せたサウルの笑顔は、何だったのでしょう?




サウルがそこまでして息子の埋葬に拘るわけ

投稿日

2016/07/06

レビュアー

飛べない魔女

『ゾンターコマンド』の存在は『灰の記憶』で知りました。
アウシュビッツではガス室で殺戮したユダヤ人の死体処理をすべて同じユダヤ人にやらせていました。
彼らは『ゾンダーコマンド』と呼ばれ、その仕事をすることにより4ヶ月の延命をもらえるのです。
4ヶ月たてば、殺され次のゾンダーコマンドがやってくる。
なんて残酷な話でしょうか。
それでも、4ヶ月の延命のために、彼らは与えられた仕事を淡々と機械的に感情を殺してこなしていくのです。
サウルもその一人です。
息子らしき少年が殺されるのを目の当たりにしても、その表情に感情の変化は見られません。ところが、彼はこの少年をなんとかラビ(牧師)に祈祷させ、焼却炉ではなくきちんと埋葬したいと考え、ラビ探しに奔走します。
カメラアングルは、ほとんどがサウルの表情をとらえていて、回りはボヤかしています。
だから、何をしているのか、何が起こっているのか、あまり良くわからず、それがストレスでした。
あの状況下で埋葬のことだけに執着するサウルの姿は痛々しいのを通りこして、何故そこまでするのか?という疑問が沸き起こります。
果たして、本当に彼の息子だったのかもよくわかりません。
良心の呵責の念からくる行動だったのかもしれません。
それが、ラストの子供を見たときの笑みに表れていたように思えました。

まだ少年に息があったときに、『この間は少女が生きていた』というようなことを言いますが、その少女こそ、『灰の記憶』の少女のことか?と思いましたが
あちらはユダヤ人医師の手記による真実の映画でしたから、関連はないのかもしれませんが・・どうなんでしょう?
いずれにしても、”暖かいスープが待っているから早くシャワーを浴びろ”と裸にした上で、ガス室で殺戮し、死体を山のように重ねて運び出し、焼却していく。
死体焼却の煙で、常に辺りは真っ白だったといいます。
ガス室が一杯になると、穴に生きたまま落とし、生き埋めに・・・こんな惨いことを、こんな残酷なことを、人間が出来てしまうとは!
本当に狂った世界だったと改めて憤りを感じました。

ああ、それにしてもウィンブルドンで錦織くんが棄権した翌日に、この映画を見てしまい、余計に気分が落ち込みました(笑)

お勧めしません

投稿日

2016/09/13

レビュアー

mod3838

ナチス関連の映画はホロコースト物を含め、割とよく見るほうだと思いますが、これはストレスのたまる映画でした。
まずカメラワークが最悪です。主人公の至近距離から主人公のアップが延々と続き、主人公が動けばすぐ背後からアップでその背中を追います。監督としては臨場感を出したいというこだわりなんでしょうが、短時間ならいいとして、全編そのパターンに固執するため、周囲の全体像がわからずイライラが募ります。ありがちな独りよがりのこだわりにしか思えません(それともお金がなくてセットが作れず全体を映せないための苦肉の策?)。
次に主人公の行動に全く共感できないため、その点でもイライラします。子供をユダヤ式に弔うために仲間に迷惑(収容所という極限状態ですから死にも直結するような迷惑)をかけてもお構いなしの自分勝手な行動に「なんだコイツは!」という感情が沸き上がります。
「灰の記憶」の方がずっと良かったですね。

サウルの息子

投稿日

2016/10/04

レビュアー

片山刑事

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 アウシュビッツ収容所でユダヤ人の死体処理を同じユダヤ人にやらせていて、その処理を行う主人公が自分の息子をユダヤ式埋葬しようと奔走する話。

 スタンダードサイズの画面のほとんどを主人公の姿のみしか映らず、他はピンボケの状態という映像をあまり見たことがないのでそれだけで新鮮でした。しかも背景はかなり作りこまれていて、何やら地獄絵図が繰り広げられているけど、主人公は無表情で淡々としているしでどっと疲れる映画でした。

 ただ主人公がラビという人物を探す姿と囚人たちが反乱を計画して実行するまでの時間が描かれますが、主人公のせいで人が死んじゃったりミスをしてたりするので、どうなんだろうと思ってしまう部分もありました。地獄という極限状態なのは仕方ないとはいえ、主人公に乗れなかったです。

 とはいえ、歴史的にゾンダーコマンドという人たちがいたということが知れるだけでも価値のある1本だと思いました。

サウルの息子ではない

投稿日

2016/08/03

レビュアー

hitsun

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あの少年が真にサウルの息子だという根拠はない。そのように勝手に思い込み、蜂起計画を無自覚に頓挫させ、全ての人を死に追い落とすように行動するだけのことである。つまり、既に生きるための力を失っている、壊れているのである。そのように人間を壊す営為に対する告発である。ナチスは、半島の人達が絶賛するようには、反省なんかしていない。

1〜 5件 / 全12件