オデッセイ

火星にひとり取り残された宇宙飛行士のサバイバルを緻密な科学描写とともに描いた、アンディ・ウィアーのベストセラー小説「火星の人」を映画化。

火星で一人取り残され、当分救いが来ない状況なのに、決して悲観せず、飄々淡々と活路を見い出していきます。
空気も水も食料もわずか、通信手段もない危機的状況でも、悲劇のヒーローに陥ることなく、生き残る可能性を追求する主人公が頼もしく、つい応援してしまいます。
ダサいディスコ・ミュージックがガンガンかかる中、マット・デイモンのひとり芝居とワトニーのユニークなキャラクターが悲壮感を感じさせなかったのが良かったです。
ラストの人類の力を結集した救出劇は、二度と見捨てないという気持ちでリスク覚悟の作戦はカタルシスがあって良かったです。
いろいろな危機が訪れるのに、何故か、ほっこりする癒し系SFでした。
本作がゴールデングローブ賞で、なんとコメディー／ミュージカル部門にて作品賞と男優賞の２冠に輝いているのも頷けました。

全体的には満足。
でも難しい用語満載で、私の乏しい脳ミソでは到底理解することはできないので
もうそこはスルーして見るしかないか。。という感じでした。
そもそも、何で居住宿舎にNASAとコンタクトできるシステムを作っておかなかったのか？
最低でもローバーにあったような通信システムがあってしかるべきじゃないのか？
あり得ん！と、ずっとその疑問を抱えながら見ていたお馬鹿な私です。
後で知ったのですが、最初にマークが飛ばされてしまったときに、通信ケーブルがダメになってたんですね。
恥ずかしながらそれも判らずに見ていたのです(+o+)
だから、なんだよ、NASAは、頭隠して尻隠さずだなぁ（ちょっと違うか？）なんて呆れながら見てました(笑)
呆れるのは私の頭の悪さの方だわ！と後で反省することしきり。
まあ、正直難しいことはよく判らなかったのですが、マークが無事にキャッチされたときは、感動でウルウルでした。
ところどころに挿入されるジョークは、アメリカ人なら爆笑なんだろうな。
日本人にはチョイ受けで、クスッと笑いが入るぐらいでしたが、
スーパーポジティブなマークには大いに楽しませてもらいました。
やはり、人は勉強はしておくものですね。
知識が豊富だからこそ、一人で400日以上も宇宙の果てで生き延びることが出来たのですから。

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　火星に取り残された宇宙飛行士のサバイバルと彼を救出するNASAの天才たちの話。

　冒頭でいきなり主人公が取りのこされて独りぼっちになっちゃってのサバイバル。植物学を駆使して、どうやって主人公が危機を突破していくのかとか楽しく見ることができました。また地球側も主人公が生きているとわかって、補給船を打ち上げようとしたりあの手この手で救出しようとする。

　ハリウッド映画の大作らしく映像もかっこよくて火星の映像をまじまじと見たことないのでそれを見られるだけで満足でした。

　ただ登場人物たちの会話の内容が専門用語すぎて理系に疎いボクにはどんな危機が今そこにある危機で、それを突破するための行動も何しているんだべ？　と難解でした。NASAの人が突破するために思いついたりして、それの説明とかもしますが何しているのかわからないため、危機を突破するカタルシスがあまり感じられなかったです。

　水を作るために「何か」をしている。「何か」をして爆発してピンチになる。「何か」をして宇宙船を飛ばそうとしている。「何か」をして手作り爆弾を作っている。「何か」をして助かっている。中国が「何か」の宇宙船的なものを持っていて、それを使って事態が好転している。という感じで外野からボケッと見ていました。

　1人を助けるために全員で救おうとして最後に「ヒーハー!」とみんなでガッツポーズというアメリカ映画見てるんだなぁ。と楽しい140分ですし、どんなピンチになってもジョークを言える宇宙飛行士って才能や訓練を受けてるんだなと勉強になる映画でした。

面白かったが、不満もある。
深刻な危機に陥った状況を、もっと楽しみたいのに、すぐに克服してしまう。
緊迫した時間が短かったように思う。
それと、主人公がポジティブすぎて、あまり絶望感が伝わってこない。
それがいいという人もいるだろうが、自分にはマイナスでした。

しかしながら映像は圧巻。
リアルな映像は臨場感に溢れている。
科学的根拠に裏付けされた設定は、現実味がある。
古いディスコミュージックは人により意見が異なるか？
僕は古い曲が好きなのでよかったです。

毎日ジャガイモばかり食べていて飽きないのか？
と余計な心配をした（笑）

８０点

火星の赤い大地の撮影は実写です。
ヨルダンのWadiRumという砂漠に作られた地表の質感は
とてもCGには出せない本物感が出てましたね。

火星有人飛行の地表探査中の事故でたった一人置き去りにされた宇宙飛行士マーク・ワトニー(マット・デイモン)。
食料・空気・水が限られた中で、
自らの化学・生物・工学の知識と駆使して如何に150日間位を生き抜いたか？
マークはひたすらボジティブです。
彼のビデオ日記は、ジョークや軽口と船長の残した190年代の
ディスコ・ミュージックへの憤慨。
この近未来SFは決して荒唐無稽では無いのです。
火星の往復には約4年かかる。
地球との光信には片道12分間かかる。
すべて物理的裏付けがあるそうです。
だからリアリティがあるのですね。
ただ一つ、マイクの最終的回収方法は、
あまりに平凡でした(笑)
オバかな私が最初に思いついたアイディアだったんだもん！！
ともかく、次々とスピーディーな展開で飽きさせないし、
カタルシスもタッブリ。
エンドロールで誰もが知ってる、ノリノリの曲、
「恋のサバイバル・・・I Will Survive」の曲で〆るあたり
お見事！！最高の気分良さでした。