エベレスト / ジェイソン・クラーク
エベレスト
/バルタザール・コルマウクル
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全体の平均評価点: (5点満点)
(37)
解説・ストーリー
エベレスト登頂中に起こった実話を元に描くサバイバルアドベンチャー。ロブが率いるエベレスト登頂ツアーの一行は、順調に登山を続けていた。だが、頂上アタックの日、下山が大幅に遅れた上に嵐で天候が急激に悪化し、彼らは散り散りになってしまう。
エベレスト登頂中に起こった実話を元に描くサバイバルアドベンチャー。ロブが率いるエベレスト登頂ツアーの一行は、順調に登山を続けていた。だが、頂上アタックの日、下山が大幅に遅れた上に嵐で天候が急激に悪化し、彼らは散り散りになってしまう。
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「エベレスト」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
エベレスト登頂中に起こった実話を元に描くサバイバルアドベンチャー。ロブが率いるエベレスト登頂ツアーの一行は、順調に登山を続けていた。だが、頂上アタックの日、下山が大幅に遅れた上に嵐で天候が急激に悪化し、彼らは散り散りになってしまう。
「エベレスト」 の作品情報
「エベレスト」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
エベレストの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
121分 |
1:日 2:英 |
1:英5.1ch Dolby Digital 2:日5.1ch Dolby Digital |
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
GNBR8848 |
2016年04月22日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
90枚
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0人
|
0人
|
1:英5.1ch Dolby Digital
2:日5.1ch Dolby Digital
【Blu-ray】エベレスト(ブルーレイ)の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
121分 |
1:日 2:英 |
1:英Dolby True Atmos 2:日5.1ch Dolby Digital |
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
GNXR1996 |
2016年04月22日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
35枚
|
0人
|
0人
|
1:英Dolby True Atmos
2:日5.1ch Dolby Digital
エベレストの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
121分 |
1:日 2:英 |
1:英5.1ch Dolby Digital 2:日5.1ch Dolby Digital |
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
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GNBR8848 |
2016年04月22日
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在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
90枚
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1:英5.1ch Dolby Digital
2:日5.1ch Dolby Digital
【Blu-ray】エベレスト(ブルーレイ)の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
121分 |
1:日 2:英 |
1:英Dolby True Atmos 2:日5.1ch Dolby Digital |
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
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GNXR1996 |
2016年04月22日
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在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
35枚
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1:英Dolby True Atmos
2:日5.1ch Dolby Digital
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ユーザーレビュー:37件
蒼天の白き神の座。あるいは映画の裏側
最近NHK登山隊の登頂とかタレントのイモトやなすびの活躍もあって
少し身近な存在になったと思われたエベレストだが2014年の雪崩でシェルパ16名
が犠牲になり、やはりそう簡単な山などではないことを世間に知らしめた。
これに先立つ1996年。5月10日から翌日にかけて南東稜ルート(ネパール側)で5名、
北稜ルート(チベット側)で3名のクライマーが命を落とす前代未聞の事態が発生した。
七大陸最高峰登頂を目指す難波康子氏が含まれていたため日本でも大きく報道された
南東稜ルートからの一部始終を描いたのがこの「エベレスト」である。
映画のレビュなのだけど外せないテキストがあってロブ・ホール率いるアドベンチャー・コンサルタンツ隊(以下AC)に「アウトサイド」誌の記者として参加していた
ジョン・クラカワーが後日、自身の体験と関係者への詳細なインタビューを経て発表した
「空へ」。(同じ作者の「荒野へ」はショーン・ペンにより映画化されている)
今日の商業公募登山隊の実態を知る上でA級の資料であること、映画では時間の制約で登場人物の人と也が分かりづらいということもあり映画を見て興味を持った方は是非読んでほしい。
「空へ」は極力感情を廃し可能な限り客観的事実を綴っているのだが若干、女性に厳しいところがあり例えば難波はアイゼンの使い方がおぼつかないとの記述があったり
(アイスクライミングに難があった)NBCの特派員として難波と同じく七大陸最高峰に挑戦中でスコットフィッシャーのマウンテン・マッドネス隊(以下MM)から参加していた
サンディ・ピットマンに至ってはオブラートに包んでいるものの、ほとんどビッチ扱いである。弱った彼女を頂上に押上げるためにエースシェルパがピットマンの専属状態になり(映画にも1カットこのシーンがある)彼が自由に動ければ事態は違っていたかも知れないということで、ピットマンがセレブだったこともあり後日かなりの批判を受けた。
クラカワーはこの映画に批判的である。劇中、下山中の猛吹雪で最終キャンプ(以下C4)を見失った顧客5名を救助するためにMMのエースガイド、ブグレーエフがクラカワーに協力を要請する場面があり、雪盲を理由に断るのだが実際に雪盲だったのはACの別の顧客でありクラカワー自身は疲労困憊で動くことができなかったと告白している。関係者の多くが健在ということもあり映画は多方面に配慮した作りなのだが、クラカワーに対して事実と異なる変な気の使い方が彼には我慢できなかったのだろう。
アナトリ・ブグレーエフについては、彼が客を引率する立場でありながら無酸素登頂にこだわったこと(劇中、ホールが疑念を抱く場面がある)MMの顧客より先にC4にさっさと戻ってしまったことについて「空へ」では強く非難してる。ブクレーエフはそれに応える形で「デスゾーン」を出版した。それによれば先に戻ったのはフィッシャーとの協議によりとのことだがフィッシャー亡き今、真相は分からない。(そんな彼も翌年のアンナプルナで
雪崩により遭難死した)ただ、たった一人で三人を救助する離れ業をやってのけたのも事実である。
ACの失敗はホールが縁起のいい日として5月10日に強くこだわったこと(ただ滞在が長引けばシェルパのボーナス、追加の資材調達など毎日千ドル単位の金が飛ぶので悩ましい)
MMとの合同登山による多少の油断(MMはAC以上に実力派のガイド、シェルパを揃えていた)そして何より登頂は午後2時までというホールが課した「鉄の掟」を自らが破ってしまったことのようだ。ホールが顧客の一人に付き添って登頂したのは午後4時頃。これは陽のあるうちにC4に戻れないことを意味する。
という訳で映画のレヴュなんだが「空へ」のレヴュなんだが我ながらよく分からないけど
少しでも鑑賞の助けになれば幸いです。また映画だけではわからないディティールのいくつかをコメントに書いたので興味を持ってくれた方はこちらも見てください。
最後に難波康子氏。当時フェデックス日本支社でOLを続けながら自己資金で七大陸最高峰登頂を達成した稀有な登山家であった。(それまで六大陸最高峰をガイドしたのは加藤保男や長谷川恒男といった伝説のクライマー達である)エベレスト登頂は田部井淳子さんに次いで日本人女性として二番目であり47歳という年齢は当時の女性最年長記録である。
(現在は渡辺玉枝さんが2012年に達成した仰天の73歳)ちなみに彼女がベースキャンプで荼毘に付される際、ご主人を現地まで引率したのはイッテQ登山隊の天国じじいこと
貫田宗男氏である。貫田氏自身も二人でエベレストに登頂し下山中、相方が滑落死する
壮絶な経験をしている。マナスルに登頂したイモトも相当すごいが、それを支えるメンバーもすごい人達なのである。
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57人の会員が気に入ったと投稿しています
疑似体験映画
エベレスト登頂を目指して世界各地から集まったベテラン登山家たち。それぞれの想いを抱えながら登頂アタックの日を迎えるものの、道具の不備やメンバーの体調不良などトラブルが重なり、下山が大幅に遅れてしまいます。さらに天候も急激に悪化し、人間が生存していられない死の領域「デス・ゾーン」で離ればなれになってしまいます。
1996年にエベレスト登山中に起きた二重遭難事故の実話を映画化していますが、遭難事故に巻き込まれるのが、世界中の様々な山で経験を積んだベテラン登山家たちだったという事と、その中に紅一点で日本人女性(難波康子さん)もいたのが驚きです。
映像はカトマンズの5000m級の山岳地帯やアルプスロケ撮影が行われ、映像は本当にエベレストで撮ったかのような絶景につぐ絶景で、臨場感があります。
雪と氷に覆われた岩場から谷底を覗きこんだ光景は、めまいを感じてしまう程でした。
豪華キャストが勢揃いしながらも過剰な演出もなく、淡々とドラマが進行していきますが、とにかく迫力があり、寒さと息苦しさがこちらまで伝わって来ました。
登頂の喜びも束の間、思いがけない天候の変化とツアー参加者に対するツアーガイドの優しさが仇となり、下山は悲惨な状態になってしまいます。
凍傷を煩って身動きできなくなったロブを衛星電話で気丈に励まし続ける身重の妻(キイラ・ナイトレー)に涙を誘われます。
雪山を疑似体験させてくれる映画でした。
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14人の会員が気に入ったと投稿しています
エベレスト
投稿日:2016/03/05
レビュアー:片山刑事
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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ハリウッド版【八甲田山】な話。
エベレストの冒険としての登山の時代が終わって商業登山が始まって…。という歴史の説明から始まって、今回もいろんな人たちが集合してエベレスト登山に挑む。という内容で、ハリウッド映画らしい圧倒される映像で自然の驚異を描いている作品でした。
実際の事件をドキュメンタリタッチで描いているため、たくさんいる登場人物たちの背景をあまり描かないので、1人また1人と脱落していってもそこまで心に迫るものはなかったです。それよりもエベレストって大変だな、何でこんなことするんだろう? と山登りの意味について考えてしまう内容でした。大金をかけて頂上を目指す人たちの気持ちみたいなものをもう少し知りたかったです。「なぜ登るのか?」みたいなのを記者さんが少し話してましたが、あんまり納得する答えを誰もしていないのが不完全燃焼でした。
商業映画としては盛り上がらずイマイチでしたが、自然の驚異を感じられる映画でよかったです。
とはいえ、役者さん豪華でそれを見るだけで満足だし映像も迫力があってよかったです。
このレビューは気に入りましたか?
10人の会員が気に入ったと投稿しています
商業登山ゆえの悲劇 南峰の酸素ボンベの謎
「エベレスト」(2015年、アメリカ/イギリス、カラー、121分)。
1996年5月10〜11日に、エベレストの頂上付近で、嵐のために8名が死亡した。
難波康子さんという登山家が、エベレスト(標高8848m)に日本人女性として2番目、7大陸最高峰の完踏も日本人女性として2番目であった。
エベレスト登頂のニュースを、僕は1996年の5月11日の深夜、NHKラジオのニュースで聴いた。難波康子という登山家の名前をその時初めて知った。
その翌日、彼女の訃報を、NHKラジオのニュースで聴いた。
ここからは、映画の場面に入る。
彼女が倒れていたのは、第4キャンプから300メートルほどの地点だったという。
同じ場所に倒れていたベック・ウェザーズ(ジョシュ・ブローリン)は、自力でキャンプにたどりつき、凍傷で両手と鼻を失ったが、生還した。
どちらも、ロブ・ホール(ジェイソン・クラーク)が率いる「AC(アドベンチャー・コンサルタンツ)隊」の顧客であった。
ベックは、頂上に向かう前の「バルコニー」(8400m)で、眼がかすんで見えなくなり、断念せざるを得なくなった。
難波康子(森尚子)は、登頂した。つまり、この往復距離(標高差900m)の違いが大きかったと思える。
映画の冒頭で、ロブ・ホールは、「第4キャンプ(7900m)の上は『デスゾーン』だ。文字通り、ここに足を踏み入れると、人は刻々と死んでいく。
だから、速く登って、速く降りてくるしかない。登頂して下山するリミットは、午後2時だ。」という。
リミットを計算し、登頂を諦めて引き返したスチュアート・ハッチスン(ディミトリ・ゴリトサス)、ジョン・タースケ(テイム・ダンディ)、
ルー・カシシケ(マーク・ダーウィン)の「AC」隊の顧客3人は遭難を免れる。
「ヒラリー・ステップ(標高8760mにある約12mの岩壁の難所)が渋滞している」「酸素ボンベが足りない」と言う。賢明な判断だった。
この映画では、まず5人の人間が頂上に立つ。
「A・C隊」では、ロブ・ホール、ガイドのマイク・グルーム(トーマス・ライト)難波康子の三人。
ロブは、ベース・キャンプを守るチーム・マネージャーのヘレン・ウィルトン(エミリー・ワトソン)に登頂の報告を通信する。
しかし、午後3時を過ぎていた。「先に行ったクラカワーも登って下りたよ」と言う。
顧客であり、この登山の記事を雑誌に書く彼は、第4キャンプにいち早く帰りついたが、「眼が見えないんだ」と言って、デス・ゾーンへの救出隊への参加を拒む。
結局、規定の午後2時までに登頂、即下山できたのは、一人もいなかったのではないか。
この映画で、もっとも重要な場面は、登頂し、下山してきたロブが、「A・C隊」の最後の顧客・ダグ・ハンセン(ジョン・ホークス)と出会うときだ。
ダグは前年にも同じ場所で、ロブに促され、途中下山している。彼は、郵便局員など三つの職を掛け持ちしながら、登山のための資金を稼いできた。
地元の小学校からの寄付を受け、彼らのために、世界最高峰に「普通の人でも登れるんだ」という旗を立てるために登ってきたのだ。
ここで、ロブは判断ミスをする。すぐダグを説得し、下山するべきであった。ダグは、頂上手前の実力しかないのだから。
「これが最後だ」というダグの言葉にほだされ、再び一緒に登頂する。ダグは満足だったろうが、下山する体力は残っていなかった。
午後4時。ホールは、「A・C隊」のスタッフ(ガイド)のアンディ・ハリス( マーティン・ヘンダーソン)を呼ぶ。
もし、ダグに登頂を断念させ、そのまま下山していれば、ダグも、アンディも、ロブも、そして康子も生還できたかもしれなかったのだ。
この映画では、同時期に「A・C隊」のほか、台湾隊、南アフリカ隊、「マウンテン・マッドネス隊」も登っていた。
「マッドネス隊」を率いるスコット・フィッシャー(ジェイク・ジレンホール)は、ロブ・ホールのライバルであり、
商業登山の追随者であったが、スコットは、自力登下山できる者しか連れていかないという方針であった。
ロブとスコットは、第4キャンプで、難所で混雑するヒラリー・ステップを越えるまでの共同を約束する。
しかし、互いの登山スタイルが異なり、うまくいかなかった。
「自己責任」を要求していたスコット自身が、体調不良を諫めたロブの忠告を無視、無理をすることになり、凍死する。
山頂直下で、ロブもスコットも、「酸素を」と言う。
危急の事態に備えて置いてあった、南峰(反対側)のボンベが6本あったが、どれも使われていた。
これらは、「AC隊」が一本「300ドル」で買ったものだが、だれが使ったのか?
この映画を見ると、登山家ではない僕には、エベレストは、地獄の山のように思える。崇高ではない。
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6人の会員が気に入ったと投稿しています
エベレスト銀座に集う愚かな人々
1996年に起きた8人の死者を出した出来事をベースに
3D映像で臨場感溢れる山岳アドベンチャー映画です。
エベレストが混雑している。
ゴミの山(アルピニストの野口健さんのゴミ回収)
「世界の果てまでイッテQ」でイモトが登る位ですから・・・。
混んでる・・・と聞いていても、実際にカメラが、
カトマンズ駅の混雑、ベースキャンプの色とりどりのテントの数の多さに、あきれ返りました。
(この混雑を写すことも、ハリウッド映画の、目の付け所・・・お楽しみポイント。)
この映画のニュージーランド隊はロブの一般人もエベレストに登らせる・・・という会社が企画した物です。
『一人当たり6万5千ドルで神秘の山の命懸けのアドベンチャーを、
安全に!』
運悪く、下山中にブリザードに襲われるのですが・・・
私の見所ポイントは、
クレパスを渡るハシゴの前で『渋滞』が起こり、中々渡れない人々。
足の震えと共に、笑わずにはいられなかったです。
1953年以降エベレストでの死者は216人。
そのうち50人は凍って干からびたまま回収されずにいるそうです。
この映画で命を落とした8人の人々についても
『惜しい人を亡くした』という気持ちは皆無である。
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ユーザーレビュー
蒼天の白き神の座。あるいは映画の裏側
投稿日
2016/03/26
レビュアー
Bitter Sweet
最近NHK登山隊の登頂とかタレントのイモトやなすびの活躍もあって
少し身近な存在になったと思われたエベレストだが2014年の雪崩でシェルパ16名
が犠牲になり、やはりそう簡単な山などではないことを世間に知らしめた。
これに先立つ1996年。5月10日から翌日にかけて南東稜ルート(ネパール側)で5名、
北稜ルート(チベット側)で3名のクライマーが命を落とす前代未聞の事態が発生した。
七大陸最高峰登頂を目指す難波康子氏が含まれていたため日本でも大きく報道された
南東稜ルートからの一部始終を描いたのがこの「エベレスト」である。
映画のレビュなのだけど外せないテキストがあってロブ・ホール率いるアドベンチャー・コンサルタンツ隊(以下AC)に「アウトサイド」誌の記者として参加していた
ジョン・クラカワーが後日、自身の体験と関係者への詳細なインタビューを経て発表した
「空へ」。(同じ作者の「荒野へ」はショーン・ペンにより映画化されている)
今日の商業公募登山隊の実態を知る上でA級の資料であること、映画では時間の制約で登場人物の人と也が分かりづらいということもあり映画を見て興味を持った方は是非読んでほしい。
「空へ」は極力感情を廃し可能な限り客観的事実を綴っているのだが若干、女性に厳しいところがあり例えば難波はアイゼンの使い方がおぼつかないとの記述があったり
(アイスクライミングに難があった)NBCの特派員として難波と同じく七大陸最高峰に挑戦中でスコットフィッシャーのマウンテン・マッドネス隊(以下MM)から参加していた
サンディ・ピットマンに至ってはオブラートに包んでいるものの、ほとんどビッチ扱いである。弱った彼女を頂上に押上げるためにエースシェルパがピットマンの専属状態になり(映画にも1カットこのシーンがある)彼が自由に動ければ事態は違っていたかも知れないということで、ピットマンがセレブだったこともあり後日かなりの批判を受けた。
クラカワーはこの映画に批判的である。劇中、下山中の猛吹雪で最終キャンプ(以下C4)を見失った顧客5名を救助するためにMMのエースガイド、ブグレーエフがクラカワーに協力を要請する場面があり、雪盲を理由に断るのだが実際に雪盲だったのはACの別の顧客でありクラカワー自身は疲労困憊で動くことができなかったと告白している。関係者の多くが健在ということもあり映画は多方面に配慮した作りなのだが、クラカワーに対して事実と異なる変な気の使い方が彼には我慢できなかったのだろう。
アナトリ・ブグレーエフについては、彼が客を引率する立場でありながら無酸素登頂にこだわったこと(劇中、ホールが疑念を抱く場面がある)MMの顧客より先にC4にさっさと戻ってしまったことについて「空へ」では強く非難してる。ブクレーエフはそれに応える形で「デスゾーン」を出版した。それによれば先に戻ったのはフィッシャーとの協議によりとのことだがフィッシャー亡き今、真相は分からない。(そんな彼も翌年のアンナプルナで
雪崩により遭難死した)ただ、たった一人で三人を救助する離れ業をやってのけたのも事実である。
ACの失敗はホールが縁起のいい日として5月10日に強くこだわったこと(ただ滞在が長引けばシェルパのボーナス、追加の資材調達など毎日千ドル単位の金が飛ぶので悩ましい)
MMとの合同登山による多少の油断(MMはAC以上に実力派のガイド、シェルパを揃えていた)そして何より登頂は午後2時までというホールが課した「鉄の掟」を自らが破ってしまったことのようだ。ホールが顧客の一人に付き添って登頂したのは午後4時頃。これは陽のあるうちにC4に戻れないことを意味する。
という訳で映画のレヴュなんだが「空へ」のレヴュなんだが我ながらよく分からないけど
少しでも鑑賞の助けになれば幸いです。また映画だけではわからないディティールのいくつかをコメントに書いたので興味を持ってくれた方はこちらも見てください。
最後に難波康子氏。当時フェデックス日本支社でOLを続けながら自己資金で七大陸最高峰登頂を達成した稀有な登山家であった。(それまで六大陸最高峰をガイドしたのは加藤保男や長谷川恒男といった伝説のクライマー達である)エベレスト登頂は田部井淳子さんに次いで日本人女性として二番目であり47歳という年齢は当時の女性最年長記録である。
(現在は渡辺玉枝さんが2012年に達成した仰天の73歳)ちなみに彼女がベースキャンプで荼毘に付される際、ご主人を現地まで引率したのはイッテQ登山隊の天国じじいこと
貫田宗男氏である。貫田氏自身も二人でエベレストに登頂し下山中、相方が滑落死する
壮絶な経験をしている。マナスルに登頂したイモトも相当すごいが、それを支えるメンバーもすごい人達なのである。
疑似体験映画
投稿日
2016/04/17
レビュアー
ミルクチョコ
エベレスト登頂を目指して世界各地から集まったベテラン登山家たち。それぞれの想いを抱えながら登頂アタックの日を迎えるものの、道具の不備やメンバーの体調不良などトラブルが重なり、下山が大幅に遅れてしまいます。さらに天候も急激に悪化し、人間が生存していられない死の領域「デス・ゾーン」で離ればなれになってしまいます。
1996年にエベレスト登山中に起きた二重遭難事故の実話を映画化していますが、遭難事故に巻き込まれるのが、世界中の様々な山で経験を積んだベテラン登山家たちだったという事と、その中に紅一点で日本人女性(難波康子さん)もいたのが驚きです。
映像はカトマンズの5000m級の山岳地帯やアルプスロケ撮影が行われ、映像は本当にエベレストで撮ったかのような絶景につぐ絶景で、臨場感があります。
雪と氷に覆われた岩場から谷底を覗きこんだ光景は、めまいを感じてしまう程でした。
豪華キャストが勢揃いしながらも過剰な演出もなく、淡々とドラマが進行していきますが、とにかく迫力があり、寒さと息苦しさがこちらまで伝わって来ました。
登頂の喜びも束の間、思いがけない天候の変化とツアー参加者に対するツアーガイドの優しさが仇となり、下山は悲惨な状態になってしまいます。
凍傷を煩って身動きできなくなったロブを衛星電話で気丈に励まし続ける身重の妻(キイラ・ナイトレー)に涙を誘われます。
雪山を疑似体験させてくれる映画でした。
エベレスト
投稿日
2016/03/05
レビュアー
片山刑事
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ハリウッド版【八甲田山】な話。
エベレストの冒険としての登山の時代が終わって商業登山が始まって…。という歴史の説明から始まって、今回もいろんな人たちが集合してエベレスト登山に挑む。という内容で、ハリウッド映画らしい圧倒される映像で自然の驚異を描いている作品でした。
実際の事件をドキュメンタリタッチで描いているため、たくさんいる登場人物たちの背景をあまり描かないので、1人また1人と脱落していってもそこまで心に迫るものはなかったです。それよりもエベレストって大変だな、何でこんなことするんだろう? と山登りの意味について考えてしまう内容でした。大金をかけて頂上を目指す人たちの気持ちみたいなものをもう少し知りたかったです。「なぜ登るのか?」みたいなのを記者さんが少し話してましたが、あんまり納得する答えを誰もしていないのが不完全燃焼でした。
商業映画としては盛り上がらずイマイチでしたが、自然の驚異を感じられる映画でよかったです。
とはいえ、役者さん豪華でそれを見るだけで満足だし映像も迫力があってよかったです。
商業登山ゆえの悲劇 南峰の酸素ボンベの謎
投稿日
2016/05/14
レビュアー
ちゅく
「エベレスト」(2015年、アメリカ/イギリス、カラー、121分)。
1996年5月10〜11日に、エベレストの頂上付近で、嵐のために8名が死亡した。
難波康子さんという登山家が、エベレスト(標高8848m)に日本人女性として2番目、7大陸最高峰の完踏も日本人女性として2番目であった。
エベレスト登頂のニュースを、僕は1996年の5月11日の深夜、NHKラジオのニュースで聴いた。難波康子という登山家の名前をその時初めて知った。
その翌日、彼女の訃報を、NHKラジオのニュースで聴いた。
ここからは、映画の場面に入る。
彼女が倒れていたのは、第4キャンプから300メートルほどの地点だったという。
同じ場所に倒れていたベック・ウェザーズ(ジョシュ・ブローリン)は、自力でキャンプにたどりつき、凍傷で両手と鼻を失ったが、生還した。
どちらも、ロブ・ホール(ジェイソン・クラーク)が率いる「AC(アドベンチャー・コンサルタンツ)隊」の顧客であった。
ベックは、頂上に向かう前の「バルコニー」(8400m)で、眼がかすんで見えなくなり、断念せざるを得なくなった。
難波康子(森尚子)は、登頂した。つまり、この往復距離(標高差900m)の違いが大きかったと思える。
映画の冒頭で、ロブ・ホールは、「第4キャンプ(7900m)の上は『デスゾーン』だ。文字通り、ここに足を踏み入れると、人は刻々と死んでいく。
だから、速く登って、速く降りてくるしかない。登頂して下山するリミットは、午後2時だ。」という。
リミットを計算し、登頂を諦めて引き返したスチュアート・ハッチスン(ディミトリ・ゴリトサス)、ジョン・タースケ(テイム・ダンディ)、
ルー・カシシケ(マーク・ダーウィン)の「AC」隊の顧客3人は遭難を免れる。
「ヒラリー・ステップ(標高8760mにある約12mの岩壁の難所)が渋滞している」「酸素ボンベが足りない」と言う。賢明な判断だった。
この映画では、まず5人の人間が頂上に立つ。
「A・C隊」では、ロブ・ホール、ガイドのマイク・グルーム(トーマス・ライト)難波康子の三人。
ロブは、ベース・キャンプを守るチーム・マネージャーのヘレン・ウィルトン(エミリー・ワトソン)に登頂の報告を通信する。
しかし、午後3時を過ぎていた。「先に行ったクラカワーも登って下りたよ」と言う。
顧客であり、この登山の記事を雑誌に書く彼は、第4キャンプにいち早く帰りついたが、「眼が見えないんだ」と言って、デス・ゾーンへの救出隊への参加を拒む。
結局、規定の午後2時までに登頂、即下山できたのは、一人もいなかったのではないか。
この映画で、もっとも重要な場面は、登頂し、下山してきたロブが、「A・C隊」の最後の顧客・ダグ・ハンセン(ジョン・ホークス)と出会うときだ。
ダグは前年にも同じ場所で、ロブに促され、途中下山している。彼は、郵便局員など三つの職を掛け持ちしながら、登山のための資金を稼いできた。
地元の小学校からの寄付を受け、彼らのために、世界最高峰に「普通の人でも登れるんだ」という旗を立てるために登ってきたのだ。
ここで、ロブは判断ミスをする。すぐダグを説得し、下山するべきであった。ダグは、頂上手前の実力しかないのだから。
「これが最後だ」というダグの言葉にほだされ、再び一緒に登頂する。ダグは満足だったろうが、下山する体力は残っていなかった。
午後4時。ホールは、「A・C隊」のスタッフ(ガイド)のアンディ・ハリス( マーティン・ヘンダーソン)を呼ぶ。
もし、ダグに登頂を断念させ、そのまま下山していれば、ダグも、アンディも、ロブも、そして康子も生還できたかもしれなかったのだ。
この映画では、同時期に「A・C隊」のほか、台湾隊、南アフリカ隊、「マウンテン・マッドネス隊」も登っていた。
「マッドネス隊」を率いるスコット・フィッシャー(ジェイク・ジレンホール)は、ロブ・ホールのライバルであり、
商業登山の追随者であったが、スコットは、自力登下山できる者しか連れていかないという方針であった。
ロブとスコットは、第4キャンプで、難所で混雑するヒラリー・ステップを越えるまでの共同を約束する。
しかし、互いの登山スタイルが異なり、うまくいかなかった。
「自己責任」を要求していたスコット自身が、体調不良を諫めたロブの忠告を無視、無理をすることになり、凍死する。
山頂直下で、ロブもスコットも、「酸素を」と言う。
危急の事態に備えて置いてあった、南峰(反対側)のボンベが6本あったが、どれも使われていた。
これらは、「AC隊」が一本「300ドル」で買ったものだが、だれが使ったのか?
この映画を見ると、登山家ではない僕には、エベレストは、地獄の山のように思える。崇高ではない。
エベレスト銀座に集う愚かな人々
投稿日
2016/04/28
レビュアー
カマンベール
1996年に起きた8人の死者を出した出来事をベースに
3D映像で臨場感溢れる山岳アドベンチャー映画です。
エベレストが混雑している。
ゴミの山(アルピニストの野口健さんのゴミ回収)
「世界の果てまでイッテQ」でイモトが登る位ですから・・・。
混んでる・・・と聞いていても、実際にカメラが、
カトマンズ駅の混雑、ベースキャンプの色とりどりのテントの数の多さに、あきれ返りました。
(この混雑を写すことも、ハリウッド映画の、目の付け所・・・お楽しみポイント。)
この映画のニュージーランド隊はロブの一般人もエベレストに登らせる・・・という会社が企画した物です。
『一人当たり6万5千ドルで神秘の山の命懸けのアドベンチャーを、
安全に!』
運悪く、下山中にブリザードに襲われるのですが・・・
私の見所ポイントは、
クレパスを渡るハシゴの前で『渋滞』が起こり、中々渡れない人々。
足の震えと共に、笑わずにはいられなかったです。
1953年以降エベレストでの死者は216人。
そのうち50人は凍って干からびたまま回収されずにいるそうです。
この映画で命を落とした8人の人々についても
『惜しい人を亡くした』という気持ちは皆無である。
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