ピッチ・パーフェクト２

全米アカペラ大会での優勝から3年後、女性アカペラチーム「バーデン・ベラーズ」はスキャンダルを起こして大会出場禁止処分を受けてしまいます。どうにか名誉挽回のチャンスをもらったものの、それぞれ悩みを抱えるメンバーたちの心はバラバラでした。さらに、ドイツから最強のライバル「ダス・サンド・マシーン」もやって来て、ベラーズはピンチに追い込まれます。

予定調和なストーリーは前作同様。
冒頭から下ネタの連打、現役大統領を登場させて（オバマ大統領夫妻が出演）のオープニングギャグにはビックリしましたが、下品さも含めて、人種差別ギャグはアメリカでヒットする所以なのかもしれませんね。
脇役のエイミーのレベル・ウィルソンが完全に主役を食っています。彼女が主役では？と思う程でした。
奇人変人の登場など、無秩序な路線は、下品度と自虐度が増した気がしました。
それでも、持ち前の負けん気と熱い友情で逆境を跳ね返し、奇跡のハーモニーを奏でるベラーズは、良かったです。

若い大学生サークルのアカペラ・コンテストが主役の映画なのに、
会話は爽やかさゼロ・MAX。
《下ネタ+女性蔑視+人種差別》が酷過ぎます。
この『ビッチパーフェクト2』が『マンマ・ミーア』『レ・ミゼラブル』を超えて全世界興行成績300億円を超えるヒット作とか・・・
なんか大統領予備選の『トランプ旋風』を思わせる、品の無さを、
連想してしまいました。

確かに音楽的には『アカペラミュージック』のレベルは凄いことになっています。
パフォーマンスも凄い！！
でもどんだけの音楽的なお化粧が施されていることやら！！
ハリウッドの最大の『技術、才能、お金』が惜しみなく費やされています。
いくら音楽的に華々しくとも、なんか嫌な気分になるのは、
アメリカ人の悪い面が目立つからでしょうか？
音楽好きの人は『音楽だけなら』は楽しめると思います。

前作から3年の時が流れ、バーテン・ベラーズは国内大会3連覇の人気グループになっていた。
しかし、大統領夫妻（オバマ大統領夫妻が出演！）をゲストにむかえた舞台で、大失態を演じてしまう。
新メンバーを迎えたベラーズは、世界大会での再起を目指すのだが・・・。

「トゥルー・グリッド」でオスカー候補にもなったヘイリー・スタインフェルドが、
新メンバーとして加入。
前作は出演だけだったエリザベス・バンクスが監督も手掛けています。

パフォーマンスは楽しめたけど、相変わらず下ネタは全開の上に、
なんでそこでそういう発言？？と思うことが多く、
前作以上に会話のおもしろさがわかりづらかったです。
ライバルとして登場するドイツチームがめっちゃうまい！！
世界大会もベラーズよりうまかったと思うけど。
前作でベッカのルームメイトとして無愛想な韓国人を登場させてましたが、
今回も「退屈な韓国人グループは無視しよう」というせりふがあって笑ってしまいました。
製作陣の中に韓国人嫌いの人がいるんでしょうか。

歌とダンスは1よりパワーアップ。
相変わらず素晴らしいです。
それに比例するように下品さと差別的言葉も更にパワーアップ！
ストーリーの面白さは残念ながらパワーダウンかなぁ。
ベッカが一帯何をしたいのかいまいちピンと来ないし、
主役は太っちょエイミーなの？ってなくらいベッカは影薄っ！！
ジェシーとの恋の展開なんか、もうどうでもよいぐらいの関係なさ(笑)
脇を固めるメンバーの変人ぶりは更にパワーアップ。
良くも悪くも、個性的集団です。
歌とダンスを楽しめればそれで良し！
ラストの曲は感動してうるうるしちゃいましたよ。
やっぱりこれもCDゲットかなぁ〜？

1が最高だっただけに２は中身が薄っぺら。話がいきなり飛ぶ。吹き替えなしと有りをどちらも楽しみますが吹き替えの声が１とガラッと変わって合ってない。目を瞑ったら誰が話してるか分からない。キャラも大きく変わりすぎ。