10番街の殺人 / リチャード・アッテンボロー
10番街の殺人
/リチャード・フライシャー
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全体の平均評価点: (5点満点)
(5)
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「10番街の殺人」 の解説・あらすじ・ストーリー
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「10番街の殺人」 の作品情報
「10番街の殺人」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
10番街の殺人の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
111分 |
|
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
RDDT80260 |
2016年01月06日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
5枚
|
1人
|
0人
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10番街の殺人の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
111分 |
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
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RDDT80260 |
2016年01月06日
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在庫枚数 |
1位登録者: |
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ユーザーレビュー:5件
元ネタは「エヴァンス事件」
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
レビューを表示する
監督:リチャード・フライシャー(1971年・英・111分)
原題:10 RILLINGTON PLACE
リチャード・フライシャー監督による実際にあった事件の映画化作品。本作の他に実録ものとして以下の2作がある。
『強迫/ロープ殺人事件(1959年)』…レオポルドとローブの事件が元ネタ。(未見)
『絞殺魔(1968年)』…“ボストン絞殺魔事件”が元ネタ。
本作は、イギリスの「死刑制度」廃止に繋がったと言われる「エヴァンス事件(冤罪事件)」が題材になっている。
その事件は、ロンドンにあるリリントン・プレイス10番地で起きた。
そこに建っているのは古いアパートで、一階には元警官だと名乗るジョン・クリスティ―という男が暮らしている。
1944年灯火管制中のある夜、一人の女性が訪ねて来て、冒頭からクリスティ―の犯行の手口が映し出される。
気管支炎だという女性に、クリスティ―は手製の吸入器で薬を吸わせるのだが、それは台所で使うガスだった。
彼は遺体を庭に掘った穴に埋めるが、そこには既に他の遺体があった。
1949年、彼は、まるで管理人のように住人の世話を焼いていた。(大家は別の場所にいるらしい)
そこに部屋を借りたいという若い夫婦がやって来る。
夫はティム、妻はベリル、幼い娘(2歳にはなっていない様子)はジェラルディンといった。
この夫婦は喧嘩が絶えず、近所にも言い争う声が聞こえるほどだったと言う。さらに第2子を妊娠したことで、喧嘩の種が増えてしまった。
クリスティ―は、自分は昔医者を目指していたので、妊娠中絶の方法を知っているから力を貸しても良いと介入して来る。
夫であるティムの同意も取り、夫が仕事に出かけた間に実行することになるが、これは大嘘で、冒頭と同じようにガスで殺してしまう。
この時のクリスティ―の表情や息づかいがおぞましい。
帰宅したティムに、中絶手術は失敗し、ベリルは亡くなったと告げる。
クリスティ―は実に狡猾な男で、事前に色々と手を打っていた。
ティムが字を読めないことを利用して、あたかも医学書を読んでいるかのように見せかけたり、警察に通報しても構わないが、同意したティムも共犯で捕まると脅した。
クリスティ―は自分が上手く処理すると言い、子供を欲しがっている夫婦にジェラルディンを預ける手筈を整えるので、先ずはティムが一人で転地して新しい生活の場所を見つける様にと指示を出した。
しかし、途中で良心の呵責に耐えられず、ティムは自首をする。
劇中、ティムは酒場で飲んでは法螺話ばかりする。派手な夫婦喧嘩も近所では周知のこと。
自首をした警察では、クリスティ―から聞いた計画を話すが、クリスティ―も悪賢い嘘つきなので、ティムに告げた通りには実行しなかった。そして、ジェラルディンも殺して、それもティムのせいにしたのだった。
法廷においてもティムの立場は不利だった。最初は、クリスティ―との約束を守りながらの供述だったが、娘まで殺害されて供述を変えた。
取り調べをした警官は、ティムのことを「少し頭が弱いようだ」と言っていた。
裁判はクリスティ―に有利に運び、ティムは絞首刑になった。
数年後、ひょんなことから全てクリスティ―の犯行だったことや、他にも数人の女性を殺していたことが発覚する。
クリスティ―を演じたのは、リチャード・アッテンボロー。
特別なメイクをする訳でもなく、ただ丸眼鏡をかけて、女性を見るイヤらしい目付きだけで演じてみせる。
私の中では、『34丁目の奇蹟』のサンタのイメージなのに・・・
ティムを演じたのは、当時まだ31歳のジョン・ハート。青白くて“うだつの上がらない男”を好演している。
彼らの演技も然ることながら、リチャード・フライシャー監督の“何でもござれ”の作風が凄い。
このレビューは気に入りましたか?
7人の会員が気に入ったと投稿しています
戦後間もない労働者階級の生活は楽ではなかった…
1944年、戦時下の英国ロンドン。
リリントンプレイス10番街の集合住宅一階に住むクリスティーは、
治療と称して女性にガスを吸わせ意識を奪った後、殺害していた。
それから5年後、上階にティムとベリル夫婦が幼い娘と共に入居し、
クリスティーは、ベリルに欲望(殺意)を抱く。
第二子を妊娠中のベリルは、生活苦から中絶を望んでおり、クリスティーはこれを利用する。
彼は「内密に中絶してあげよう」と、夫婦に持ちかけたのだ。
犯行当日、クリスティーは出勤するティムを見送り、ベリルを殺害した…
1971年制作、リチャード・フライシャー監督作品。
英国で実際に起きた連続殺人事件の顛末を映画化した。
クリスティー(リチャード・アッテンボロー)、ティム(ジョン・ハート)の演技が迫真的!
同時に、不快で恐ろしく虚しさを覚える作品でもあった。
共同トイレ、共同洗濯室、殺風景な裏庭(遺体が埋められている!)、
狭い室内、質素な家具調度…
戦後間もない労働者階級の生活は楽ではない。
第二子の中絶が決まり、複雑な気持ちながらも安堵の表情を浮かべるティム夫婦だが、
彼らの未来はあまりに暗いものだった…
クリスティーが小鼻を膨らませて無抵抗の女性に迫るシーンは変質者そのもの…
彼は女性たちだけでなく、ベリルの幼い娘も殺害した。
裁判の判決を聞いて泣き伏すクリスティーに、怒りが湧く。
リチャード・アッテンボローは、どんな気持ちで彼を演じていたのか…
彼は、実際に事件が起きた建物で撮影をしたのだとか。涙…
「読み書きが得意ではないティム」の描写が何度かある。
妻子殺害を疑われたティムが、取調官に「供述調書のサインは十字を書くだけでもいい」と促され、
「自分の名前は書ける」と言うシーンが切なかった。
彼はベリルとつかみ合いのケンカをし、アイルランド人への対抗意識を隠さず、
イタリア貴族の家系だなどと大ボラを吹く。
クリスティーの医学的に怪しい申し出にも乗ってしまう。
しかし、娘を可愛がる若い父親でもあった。
彼は「教育の機会がなかった」と話していた。
学ぶ機会が得られていたら、事態は違ったものになっていただろうか…
このレビューは気に入りましたか?
6人の会員が気に入ったと投稿しています
実に恐ろしい映画です
投稿日:2016/10/25
レビュアー:趣味は洋画
冒頭、字幕での紹介が流れる。
「これは実話であり、会話は実話にもとづいて作られた...」
ご覧のように、作品のスチールも「No image」となっていて、写真・絵柄はない。
リリントン・プレイス10番地! 実にメルヘンチックな名前だが、実際はロンドンの下町で、実在した連続変態猟奇殺人鬼のジョン・クリスティが8人あまりの女性を葬った場所である。
本作はその事件の映画化で、撮影もその事件現場で行われたというから、そのリアルさたるや半端じゃない。
元警官で、アパートの管理人でもあるジョン・クリスティ(リチャード・アッテンボロー)は、見た目は野暮ったいメガネの中年男。
頭痛などで悩む女性に、言葉巧みに声をかけ、医師を装い、治療の一部と偽ってガスを吸わせ眠らせる。その後は...記するのも気おくれする行状である。
死体は裏庭に埋める。
ある日、若夫婦がアパートを訪れ、部屋を借りたいと申し出る。
夫ティム(ジョン・ハート/この頃は実に若い)と、妻ベリル(ジュディ・ギースン)である。
さてクリスティは、若夫婦が妻の妊娠のことでモメていることに目をつけ、徐々に2人の生活に首を突っ込んでくる。
クリスティの目つき、表情が、アップで映し出される度に、恐怖感が煽られてくる。
そしてベリルも手にかける。
ここまでの前半部からうって変わり、中盤はクリスティとティムの会話・心理戦に入る。
ティムの無学と虚言癖により、クリスティの策略によって犯人にされるティムが悲しい。
そして後半は裁判劇へと展開する。
前半の衝撃的なシーンの連続がしっかりとした映画の土台を形成しているため、中盤から後半もまったく飽きさせない。
恐怖からサスペンス重視に変わりつつも、映画の本筋はまったくブレない。
これはリチャード・フライシャー監督の力量であろう。
日本劇場未公開作のようだが、昔、VHSで観たときの衝撃は忘れられない。
それにしても...である。
リチャード・アッテンボローがこういう陰湿な男を演じたとは...
63年「大脱走」の脇役で有名になるが、65年「飛べ!フェニックス」や66年「砲艦サンパブロ」に出演、本作以降も話題作への出演が多い。
しかし何といっても彼の真骨頂は「監督」としてのアッテンボローだ。
その代表作が82年「ガンジー」であり、77年「遠すぎた橋」である。
アッテンボロー演ずるクリスティが殺人を犯すとき、鼻息までが音声に入っている。
映画は露骨にその音を出す。
そして裁判。
ジョン・ハート演ずるティムの有罪が確定したとき、クリスティは証言台で泣き伏す。
一目をはばからず...と言いたいところだが、自分(クリスティ)が無罪となったことに対する安堵感による涙だったのか...
ラストの字幕による「その後の結果」の説明が、せめてもの救いだった。
このレビューは気に入りましたか?
5人の会員が気に入ったと投稿しています
ベンチャーズ
とは何の関係もない と言っても 若い人には何のことやらわからんw
アッテンボロー最高の演技 傑作フリッツホンカも及ばない ジョン
ハート可哀想 垂れ目のジュディギースン可愛い フライシャー凄過ぎ
このレビューは気に入りましたか?
2人の会員が気に入ったと投稿しています
イギリスにおける死刑制度廃止の原点
ノッティング・ヒルにある10 Rillington Place(原題)というフラットで起こった陰惨な事件、
それに絡む冤罪・エヴァンス事件の忠実な実写化。
加えて、本物の殺人現場である10 Rillington Place で撮影を行い、台詞も大部分が
記録されているままを使用するという非常に生々しいドキュメンタルな内容。
大家でもないのに大家のように振る舞うフラットの世話人、ジョン・クリスティー。
親身なふりをし言葉巧みに獲物を引き入れると、殺しの七つ道具が出てくる。
化けの皮が剥がれたときの、その性的倒錯者ぶり、その息遣い、使い分ける声色・・・
演じるリチャード・アッテンボローが徹底した気色の悪さを醸し出している。
人を殺めておきながら、尊大な態度を取りつづけるという異常さがある。
被害者の夫、ティモシー・エヴァンスを言いくるめ、挙句その罪をなすり付ける。
エヴァンスは非識字者であり、また言語障害があったという。
殺人鬼に利用され、司法に翻弄され、為す術もなく絞首台の露と消える。
演じたジョン・ハートが素晴らしかった。
ジョン・クリスティーはその後8人の殺害を立証されている。
エヴァンスの死から15年後、イギリスは死刑執行を停止、1969年に廃止した。
それにしてもリチャード・フライシャーは過小評価されていると思う作品の一つ。
このレビューは気に入りましたか?
2人の会員が気に入ったと投稿しています
ユーザーレビュー
元ネタは「エヴァンス事件」
投稿日
2021/06/05
レビュアー
kazupon
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
レビューを表示する
監督:リチャード・フライシャー(1971年・英・111分)
原題:10 RILLINGTON PLACE
リチャード・フライシャー監督による実際にあった事件の映画化作品。本作の他に実録ものとして以下の2作がある。
『強迫/ロープ殺人事件(1959年)』…レオポルドとローブの事件が元ネタ。(未見)
『絞殺魔(1968年)』…“ボストン絞殺魔事件”が元ネタ。
本作は、イギリスの「死刑制度」廃止に繋がったと言われる「エヴァンス事件(冤罪事件)」が題材になっている。
その事件は、ロンドンにあるリリントン・プレイス10番地で起きた。
そこに建っているのは古いアパートで、一階には元警官だと名乗るジョン・クリスティ―という男が暮らしている。
1944年灯火管制中のある夜、一人の女性が訪ねて来て、冒頭からクリスティ―の犯行の手口が映し出される。
気管支炎だという女性に、クリスティ―は手製の吸入器で薬を吸わせるのだが、それは台所で使うガスだった。
彼は遺体を庭に掘った穴に埋めるが、そこには既に他の遺体があった。
1949年、彼は、まるで管理人のように住人の世話を焼いていた。(大家は別の場所にいるらしい)
そこに部屋を借りたいという若い夫婦がやって来る。
夫はティム、妻はベリル、幼い娘(2歳にはなっていない様子)はジェラルディンといった。
この夫婦は喧嘩が絶えず、近所にも言い争う声が聞こえるほどだったと言う。さらに第2子を妊娠したことで、喧嘩の種が増えてしまった。
クリスティ―は、自分は昔医者を目指していたので、妊娠中絶の方法を知っているから力を貸しても良いと介入して来る。
夫であるティムの同意も取り、夫が仕事に出かけた間に実行することになるが、これは大嘘で、冒頭と同じようにガスで殺してしまう。
この時のクリスティ―の表情や息づかいがおぞましい。
帰宅したティムに、中絶手術は失敗し、ベリルは亡くなったと告げる。
クリスティ―は実に狡猾な男で、事前に色々と手を打っていた。
ティムが字を読めないことを利用して、あたかも医学書を読んでいるかのように見せかけたり、警察に通報しても構わないが、同意したティムも共犯で捕まると脅した。
クリスティ―は自分が上手く処理すると言い、子供を欲しがっている夫婦にジェラルディンを預ける手筈を整えるので、先ずはティムが一人で転地して新しい生活の場所を見つける様にと指示を出した。
しかし、途中で良心の呵責に耐えられず、ティムは自首をする。
劇中、ティムは酒場で飲んでは法螺話ばかりする。派手な夫婦喧嘩も近所では周知のこと。
自首をした警察では、クリスティ―から聞いた計画を話すが、クリスティ―も悪賢い嘘つきなので、ティムに告げた通りには実行しなかった。そして、ジェラルディンも殺して、それもティムのせいにしたのだった。
法廷においてもティムの立場は不利だった。最初は、クリスティ―との約束を守りながらの供述だったが、娘まで殺害されて供述を変えた。
取り調べをした警官は、ティムのことを「少し頭が弱いようだ」と言っていた。
裁判はクリスティ―に有利に運び、ティムは絞首刑になった。
数年後、ひょんなことから全てクリスティ―の犯行だったことや、他にも数人の女性を殺していたことが発覚する。
クリスティ―を演じたのは、リチャード・アッテンボロー。
特別なメイクをする訳でもなく、ただ丸眼鏡をかけて、女性を見るイヤらしい目付きだけで演じてみせる。
私の中では、『34丁目の奇蹟』のサンタのイメージなのに・・・
ティムを演じたのは、当時まだ31歳のジョン・ハート。青白くて“うだつの上がらない男”を好演している。
彼らの演技も然ることながら、リチャード・フライシャー監督の“何でもござれ”の作風が凄い。
戦後間もない労働者階級の生活は楽ではなかった…
投稿日
2022/01/29
レビュアー
コタロウ(!)
1944年、戦時下の英国ロンドン。
リリントンプレイス10番街の集合住宅一階に住むクリスティーは、
治療と称して女性にガスを吸わせ意識を奪った後、殺害していた。
それから5年後、上階にティムとベリル夫婦が幼い娘と共に入居し、
クリスティーは、ベリルに欲望(殺意)を抱く。
第二子を妊娠中のベリルは、生活苦から中絶を望んでおり、クリスティーはこれを利用する。
彼は「内密に中絶してあげよう」と、夫婦に持ちかけたのだ。
犯行当日、クリスティーは出勤するティムを見送り、ベリルを殺害した…
1971年制作、リチャード・フライシャー監督作品。
英国で実際に起きた連続殺人事件の顛末を映画化した。
クリスティー(リチャード・アッテンボロー)、ティム(ジョン・ハート)の演技が迫真的!
同時に、不快で恐ろしく虚しさを覚える作品でもあった。
共同トイレ、共同洗濯室、殺風景な裏庭(遺体が埋められている!)、
狭い室内、質素な家具調度…
戦後間もない労働者階級の生活は楽ではない。
第二子の中絶が決まり、複雑な気持ちながらも安堵の表情を浮かべるティム夫婦だが、
彼らの未来はあまりに暗いものだった…
クリスティーが小鼻を膨らませて無抵抗の女性に迫るシーンは変質者そのもの…
彼は女性たちだけでなく、ベリルの幼い娘も殺害した。
裁判の判決を聞いて泣き伏すクリスティーに、怒りが湧く。
リチャード・アッテンボローは、どんな気持ちで彼を演じていたのか…
彼は、実際に事件が起きた建物で撮影をしたのだとか。涙…
「読み書きが得意ではないティム」の描写が何度かある。
妻子殺害を疑われたティムが、取調官に「供述調書のサインは十字を書くだけでもいい」と促され、
「自分の名前は書ける」と言うシーンが切なかった。
彼はベリルとつかみ合いのケンカをし、アイルランド人への対抗意識を隠さず、
イタリア貴族の家系だなどと大ボラを吹く。
クリスティーの医学的に怪しい申し出にも乗ってしまう。
しかし、娘を可愛がる若い父親でもあった。
彼は「教育の機会がなかった」と話していた。
学ぶ機会が得られていたら、事態は違ったものになっていただろうか…
実に恐ろしい映画です
投稿日
2016/10/25
レビュアー
趣味は洋画
冒頭、字幕での紹介が流れる。
「これは実話であり、会話は実話にもとづいて作られた...」
ご覧のように、作品のスチールも「No image」となっていて、写真・絵柄はない。
リリントン・プレイス10番地! 実にメルヘンチックな名前だが、実際はロンドンの下町で、実在した連続変態猟奇殺人鬼のジョン・クリスティが8人あまりの女性を葬った場所である。
本作はその事件の映画化で、撮影もその事件現場で行われたというから、そのリアルさたるや半端じゃない。
元警官で、アパートの管理人でもあるジョン・クリスティ(リチャード・アッテンボロー)は、見た目は野暮ったいメガネの中年男。
頭痛などで悩む女性に、言葉巧みに声をかけ、医師を装い、治療の一部と偽ってガスを吸わせ眠らせる。その後は...記するのも気おくれする行状である。
死体は裏庭に埋める。
ある日、若夫婦がアパートを訪れ、部屋を借りたいと申し出る。
夫ティム(ジョン・ハート/この頃は実に若い)と、妻ベリル(ジュディ・ギースン)である。
さてクリスティは、若夫婦が妻の妊娠のことでモメていることに目をつけ、徐々に2人の生活に首を突っ込んでくる。
クリスティの目つき、表情が、アップで映し出される度に、恐怖感が煽られてくる。
そしてベリルも手にかける。
ここまでの前半部からうって変わり、中盤はクリスティとティムの会話・心理戦に入る。
ティムの無学と虚言癖により、クリスティの策略によって犯人にされるティムが悲しい。
そして後半は裁判劇へと展開する。
前半の衝撃的なシーンの連続がしっかりとした映画の土台を形成しているため、中盤から後半もまったく飽きさせない。
恐怖からサスペンス重視に変わりつつも、映画の本筋はまったくブレない。
これはリチャード・フライシャー監督の力量であろう。
日本劇場未公開作のようだが、昔、VHSで観たときの衝撃は忘れられない。
それにしても...である。
リチャード・アッテンボローがこういう陰湿な男を演じたとは...
63年「大脱走」の脇役で有名になるが、65年「飛べ!フェニックス」や66年「砲艦サンパブロ」に出演、本作以降も話題作への出演が多い。
しかし何といっても彼の真骨頂は「監督」としてのアッテンボローだ。
その代表作が82年「ガンジー」であり、77年「遠すぎた橋」である。
アッテンボロー演ずるクリスティが殺人を犯すとき、鼻息までが音声に入っている。
映画は露骨にその音を出す。
そして裁判。
ジョン・ハート演ずるティムの有罪が確定したとき、クリスティは証言台で泣き伏す。
一目をはばからず...と言いたいところだが、自分(クリスティ)が無罪となったことに対する安堵感による涙だったのか...
ラストの字幕による「その後の結果」の説明が、せめてもの救いだった。
ベンチャーズ
投稿日
2020/09/20
レビュアー
裸足のラヴァース 2.0
とは何の関係もない と言っても 若い人には何のことやらわからんw
アッテンボロー最高の演技 傑作フリッツホンカも及ばない ジョン
ハート可哀想 垂れ目のジュディギースン可愛い フライシャー凄過ぎ
イギリスにおける死刑制度廃止の原点
投稿日
2016/06/05
レビュアー
コリンスキー
ノッティング・ヒルにある10 Rillington Place(原題)というフラットで起こった陰惨な事件、
それに絡む冤罪・エヴァンス事件の忠実な実写化。
加えて、本物の殺人現場である10 Rillington Place で撮影を行い、台詞も大部分が
記録されているままを使用するという非常に生々しいドキュメンタルな内容。
大家でもないのに大家のように振る舞うフラットの世話人、ジョン・クリスティー。
親身なふりをし言葉巧みに獲物を引き入れると、殺しの七つ道具が出てくる。
化けの皮が剥がれたときの、その性的倒錯者ぶり、その息遣い、使い分ける声色・・・
演じるリチャード・アッテンボローが徹底した気色の悪さを醸し出している。
人を殺めておきながら、尊大な態度を取りつづけるという異常さがある。
被害者の夫、ティモシー・エヴァンスを言いくるめ、挙句その罪をなすり付ける。
エヴァンスは非識字者であり、また言語障害があったという。
殺人鬼に利用され、司法に翻弄され、為す術もなく絞首台の露と消える。
演じたジョン・ハートが素晴らしかった。
ジョン・クリスティーはその後8人の殺害を立証されている。
エヴァンスの死から15年後、イギリスは死刑執行を停止、1969年に廃止した。
それにしてもリチャード・フライシャーは過小評価されていると思う作品の一つ。
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10番街の殺人