日本のいちばん長い日 / 役所広司
日本のいちばん長い日
/原田眞人
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全体の平均評価点: (5点満点)
(24)
解説・ストーリー
敗戦を受け入れ、ポツダム宣言の受諾が決定した1945年8月14日の御前会議から、翌15日の玉音放送までの戦争終結に至る激動の24時間をドキュメントした半藤一利の同名ノンフィクションを、役所広司、本木雅弘、山崎努ら豪華キャストで映画化。監督は「クライマーズ・ハイ」の原田眞人。1945年4月。戦況が悪化の一途を辿る中、次期首相に任命された77歳の鈴木貫太郎は、組閣の肝となる陸軍大臣に阿南惟幾を指名する。2人はかつて、侍従長、侍従武官として共に昭和天皇に仕えた関係でもあった。その後、連合国によるポツダム宣言の発表に続いて、広島、長崎へ原爆が投下される。それでもなお、陸軍の若手将校たちは本土決戦を訴え、阿南に戦争継続を強く迫る。そんな将校たちの暴発を押さえようと対応に苦慮する阿南だったが…。 JAN:4988105971196
敗戦を受け入れ、ポツダム宣言の受諾が決定した1945年8月14日の御前会議から、翌15日の玉音放送までの戦争終結に至る激動の24時間をドキュメントした半藤一利の同名ノンフィクションを、役所広司、本木雅弘、山崎努ら豪華キャストで映画化。監督は「クライマーズ・ハイ」の原田眞人。1945年4月。戦況が悪化の一途を辿る中、次期首相に任命された77歳の鈴木貫太郎は、組閣の肝となる陸軍大臣に阿南惟幾を指名する。2人はかつて、侍従長、侍従武官として共に昭和天皇に仕えた関係でもあった。その後、連合国によるポツダム宣言の発表に続いて、広島、長崎へ原爆が投下される。それでもなお、陸軍の若手将校たちは本土決戦を訴え、阿南に戦争継続を強く迫る。そんな将校たちの暴発を押さえようと対応に苦慮する阿南だったが…。 JAN:4988105971196
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「日本のいちばん長い日」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
敗戦を受け入れ、ポツダム宣言の受諾が決定した1945年8月14日の御前会議から、翌15日の玉音放送までの戦争終結に至る激動の24時間をドキュメントした半藤一利の同名ノンフィクションを、役所広司、本木雅弘、山崎努ら豪華キャストで映画化。監督は「クライマーズ・ハイ」の原田眞人。1945年4月。戦況が悪化の一途を辿る中、次期首相に任命された77歳の鈴木貫太郎は、組閣の肝となる陸軍大臣に阿南惟幾を指名する。2人はかつて、侍従長、侍従武官として共に昭和天皇に仕えた関係でもあった。その後、連合国によるポツダム宣言の発表に続いて、広島、長崎へ原爆が投下される。それでもなお、陸軍の若手将校たちは本土決戦を訴え、阿南に戦争継続を強く迫る。そんな将校たちの暴発を押さえようと対応に苦慮する阿南だったが…。 JAN:4988105971196
「日本のいちばん長い日」 の作品情報
「日本のいちばん長い日」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
日本のいちばん長い日の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
136分 |
日・英 |
日:ドルビーデジタル5.1ch/ドルビーデジタルステレオ |
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
DB9863 |
2016年01月06日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
15枚
|
0人
|
1人
|
日:ドルビーデジタル5.1ch/ドルビーデジタルステレオ
【Blu-ray】日本のいちばん長い日(ブルーレイ)の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
136分 |
|
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
SHBR9352 |
2016年01月06日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
8枚
|
0人
|
0人
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日本のいちばん長い日の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
136分 |
日・英 |
日:ドルビーデジタル5.1ch/ドルビーデジタルステレオ |
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
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DB9863 |
2016年01月06日
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在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
15枚
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0人
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1人
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日:ドルビーデジタル5.1ch/ドルビーデジタルステレオ
【Blu-ray】日本のいちばん長い日(ブルーレイ)の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
136分 |
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
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SHBR9352 |
2016年01月06日
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ユーザーレビュー:24件
終戦秘話
1945年8月15日に玉音放送で戦争降伏が国民に知らされるまでに何があったのか、歴史の舞台裏を描きます。
太平洋戦争末期の45年7月、連合国軍にポツダム宣言受諾を要求された日本は降伏か本土決戦かに揺れ、連日連夜の閣議で議論は紛糾。結論の出ないまま広島、長崎に相次いで原子爆弾が投下されます。一億玉砕論も渦巻く中、阿南惟幾陸軍大臣や鈴木貫太郎首相、そして昭和天皇は決断に苦悩します。
本作を見るために岡本喜八版を見ましたが、まったく違うアプローチです。岡本版では、ちらりと映る後ろ姿だけだった昭和天皇が、本作では天皇が苦難している姿や、宮内庁のしきたりや天皇の居室などが再現されていて、それなりに楽しめました。
昭和天皇(本木雅弘)、鈴木首相(山崎務)、阿南陸軍大臣(役所広司)が、思いを同じくして戦争終結させたという冷徹さが新しいです。
戦争を始めるのはたやすい。しかし、戦争を終わらせる事は、難しい。戦争を終わらせるという決断。当事者達の強い意志無くして終戦は成し得なかったのだろうと思います。
戦争終結派と、継続派。ポツダム宣言受諾を巡って分かれた二派は、国体維持に精一杯有利な状態にもっていこうと手段の違いがあっただけだと分かりました。閣議を続ける人々の苦悩のドラマと、若手将校たちの暴走がからみあって、秒刻みで進むドラマが衝撃的でした。
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19人の会員が気に入ったと投稿しています
なかなか・・・です。
投稿日:2016/01/26
レビュアー:rayn
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
レビューを表示する
戦争モノはもともと苦手(残虐なシーンが)だったのですが、この作品は見やすくてあっという間の時間でした。
内面重視に描かれているからかな。
昭和天皇(本木雅弘)、鈴木首相(山崎務)、阿南陸軍大臣(役所広司)の苦悩、若く血気盛んな畑中少佐(松阪桃季) みな当たり役に思えました。
それぞれにホンモノが生き返ったかのようにイメージに合っていたように思います。(もちろんホンモノ知らないのでイメージですが)
それと松坂君。ほんとにいい役者さんになりつつあるなと思いました。もともと演技にこだわりが有る彼ですが、今回は手を汚してでも戦争を継続したいという何かに取り憑かれたような若いゆえの軍人を見事に演じきっていたように思います。
この映画の良さは自害とか争いや善悪ではなく、事実を伝える部分に重点を置いた、という部分にある気がします。
それにしても終戦の裏にこんな別の戦いがあったとは
若い人にもしっかり観て欲しい映画です。
私的には永遠のゼロと2本立てで観たいです。
起こってしまった戦争によって変わってしまった日本国人の生活、命の大切さが沁みると思います。
このレビューは気に入りましたか?
7人の会員が気に入ったと投稿しています
国民は戦時中ずっと「堪え難きを堪え、忍び難きを忍んで」きた。
う〜ん...全体的に平坦で、もう少しダイナミックさがほしかったかな。
私は史実の流れと有名なエピソードを知った上で見ているので、そう思うのかもしれないが、なんか物足りない。
CGによる焼け野原となった東京の様子はありも、庶民側の悲惨な生活の現実があまり描かれず支配者側の動きばかりなので、なんかリアリティに乏しい。日本史教科書の叙述をそのまま映像にしたようなつくりですね。まあでも、これは当時の国民が窺い知れない、天皇、政府首脳による最高意思決定機関が終戦をなかなか決められない、その頼りない実情を描くのがメインだからしかたないかな。
結局日本は、天皇によるご聖断を仰いでようやく降伏を決定するわけで、昭和天皇の凛々しい姿、言動が印象的に映る。
今もテレビ番組などでよく使われる玉音放送のあのフレーズ、「堪え難きを堪え、忍び難きを忍び...」はあまりにも有名だが、天皇や支配者たちの“堪え難き、忍び難き”は敗戦の一時のことではなかったか。圧倒的多数の国民は戦争が続く間ずっと「堪え難きを堪え、忍び難きを忍んで」きたのだ。阿南陸相は自決したが、内地にいてそのまま生き延びた戦争指導者たちは、300万人以上の犠牲を出した無謀な負け戦の責任をいったいどう考えていたのか...
あの戦争の総括はされないまま、日本はここまで来ている。
戦勝国によるA級、BC級戦犯の処分だけで、日本自身による無謀な負け戦の責任は問われないままなのだ。
この集団無責任体質は、官・民問わず今の日本の組織にも根強く残っている。何事もみんなで決めようみたいな、ある意味“悪平等”ともいえるこの体質は、いろんな社会分野で弊害を起こしている。
はたして、この体質は今後変っていくだろうか?
私はその可能性は低いとみる。完全な共和制を志向する日本人は少数派だと思うからだ。
このレビューは気に入りましたか?
5人の会員が気に入ったと投稿しています
堪え難きを耐え、忍び難きを忍ぶ
投稿日:2021/03/16
レビュアー:こうさま
1967年に制作された作品のリメイク版で第二次世界大戦の敗けを宣言するために戦った人々のドラマ、日本の敗戦を認めるポッダム宣言受諾決定から玉音放送へ至るまでの文字どおり日本のいちばん長い日を克明に描いている。
終戦から75年余が過ぎた現在、戦争を知る者は既に高齢になりあの悲惨な体験を語れるものは徐々に少なくなってきている。
若者世代においてはアメリカと戦争したことすら知らないという連中がいると言うことを何かで読んだ記憶があるが、驚き以外のなにものでもない。
せめて日本の近代史ぐらい学んで何故あの戦争が起きたのか、ぐらいは学んでほしいものである。
日清、日露戦争で大国に勝利し、軍拡へと進んでいた当時の日本は国際的に孤立しながらも颯爽と国連を脱退し、欧米との戦争に突入していったのは、「日本は敗けるハズがない」という驕りが世界情勢を見誤らせたのであろう。
真珠湾への奇襲攻撃で開戦したもののその後ミッドウェイ海戦で大敗し、戦線の拡大と資源不足でたちまち劣勢になり、ついには原爆を投下され無条件降伏への道を歩むことになる。
そんな状況に至っても陸軍は意気軒高で最後の本土決戦を主張し全員特攻を敢行すれば勝機があると若手将校たちはクーデターを起こしてでも終戦を食い止めようと画策。
陸軍の意見を代弁する事で陸軍の跳ね返りをなんとかおさえようとする阿南陸軍大臣の態度には胸を打たれる。
閣僚たちや政府首脳の一致した懸念は国体の維持、即ち天皇制の担保ということであったがここで天皇陛下(昭和天皇)のご聖断が全てを決する。
1967年の作品ではなかったシーン、当時は天皇陛下を映像で描くという行為が未だはばかられていたのかもしれない。
朕はどうなってもよい、一人でも多くの国民の命を救いたいという陛下のご聖断は多くの命を救い、今日の日本が世界の主要国の一つとして存在している礎になったのだろう。
神格化されていた天皇は戦後象徴天皇となり現在の皇室の姿がある。
暴走した若手将校たちも、その根底にあるのは国を思う強い気持ちであったのだろう。
もし決断が遅れていたら他の戦勝国によって日本は分断国家になっていたかもしれない、それだけの意味を持った長い一日があった事は語り継がれてゆかなければならないことなんだろう。
このレビューは気に入りましたか?
4人の会員が気に入ったと投稿しています
戦後世代に見てほしい。
投稿日:2016/08/14
レビュアー:にしやん
「終戦」いや「敗戦」という現実を受け入れなければならない当時の日本の屈辱ともいえる状況を描いた映画を制作したスタッフ、キャストの皆さんに敬意を表します。
私としては、1967年版の同名映画とどうしても比較してしまうのですが、こちらの映画は、現在の戦争を知らない世代に一つの日本が直面した歴史を伝えるために制作されたのではないかという意味で拝見させて頂きました。
しかし、そのためには、日本が明治維新後から終戦に至る歴史も知る必要があると思います。
1967年版では、スタッフ、キャスト共に戦争を知る世代での制作ですが、終戦から70年に至っては、敗戦は最早「歴史」の一部となってしまっています。
そんな戦後世代に対し、この映画を問いかけたことは、意義深いことと思います。
「ポツダム宣言」では表明されなかった「国体の護持」つまり天皇制の存続ということが、当時の日本では重要なことだったのです。
現在では天皇陛下が、地震や災害の被災地に趣き、被災者の苦しみをねぎらう「象徴天皇」としての印象がありますが、戦前、戦中は「現人神(あらひとがみ)」つまり「神」とされていたのです。
1967年に作られた映画に比べ、私としてはどうしても[ユルい]と感じてしまうのですが、それは政策陣の殆どが戦後世代なので仕方ないと思います。そう思って見ると全て許せます。みんな一生懸命頑張っています。
中でも昭和天皇を演じた本木さん、多分ご本人も大変ご苦労をされたと思います。
私が感心したのは、1シーンですが、側近に疎開した家族に会えたかをお聞きになった時に、その側近が無事に会えたと答えた時の「あっ、そう。」とお答えになった台詞。あの言い方。まさに昭和天皇そのものでした。戦後の園遊会で、参加者との懇談の中で、陛下のご質問に対して答えた参加者に対しての相槌のお言葉がまさにあの「あっ、そう」そのままだったのです。これだけで本木君に「いいね」を贈りました(笑)。
すでに戦後71年。日本の「敗戦」も歴史の1ページになろうとしています。
しかし、世界を見た時、本当に平和を維持することが容易ではないのでは、と感じます。近隣の国の中には、己の国力を誇示しようとしている国があるのは否定できませんし、いつまた日本が[戦争]の渦に巻き込まれないとも限らないのが現状といえるのではないでしょうか?。
幸い日本に於いては、70年以上戦争には直面していません。
だから今こそ、日本から世界に「平和の大切さ、尊さ」を発信していく役目があると痛感します。
そして、それは「戦争を知らない世代」に課せられた使命と思います。
そんな世代の方々に、かつて日本が味わった「戦争」、「敗戦」を知ってもらうという意味でも、是非とも見てもらいたい作品です。
このレビューは気に入りましたか?
4人の会員が気に入ったと投稿しています
ユーザーレビュー
終戦秘話
投稿日
2015/12/28
レビュアー
ミルクチョコ
1945年8月15日に玉音放送で戦争降伏が国民に知らされるまでに何があったのか、歴史の舞台裏を描きます。
太平洋戦争末期の45年7月、連合国軍にポツダム宣言受諾を要求された日本は降伏か本土決戦かに揺れ、連日連夜の閣議で議論は紛糾。結論の出ないまま広島、長崎に相次いで原子爆弾が投下されます。一億玉砕論も渦巻く中、阿南惟幾陸軍大臣や鈴木貫太郎首相、そして昭和天皇は決断に苦悩します。
本作を見るために岡本喜八版を見ましたが、まったく違うアプローチです。岡本版では、ちらりと映る後ろ姿だけだった昭和天皇が、本作では天皇が苦難している姿や、宮内庁のしきたりや天皇の居室などが再現されていて、それなりに楽しめました。
昭和天皇(本木雅弘)、鈴木首相(山崎務)、阿南陸軍大臣(役所広司)が、思いを同じくして戦争終結させたという冷徹さが新しいです。
戦争を始めるのはたやすい。しかし、戦争を終わらせる事は、難しい。戦争を終わらせるという決断。当事者達の強い意志無くして終戦は成し得なかったのだろうと思います。
戦争終結派と、継続派。ポツダム宣言受諾を巡って分かれた二派は、国体維持に精一杯有利な状態にもっていこうと手段の違いがあっただけだと分かりました。閣議を続ける人々の苦悩のドラマと、若手将校たちの暴走がからみあって、秒刻みで進むドラマが衝撃的でした。
なかなか・・・です。
投稿日
2016/01/26
レビュアー
rayn
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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戦争モノはもともと苦手(残虐なシーンが)だったのですが、この作品は見やすくてあっという間の時間でした。
内面重視に描かれているからかな。
昭和天皇(本木雅弘)、鈴木首相(山崎務)、阿南陸軍大臣(役所広司)の苦悩、若く血気盛んな畑中少佐(松阪桃季) みな当たり役に思えました。
それぞれにホンモノが生き返ったかのようにイメージに合っていたように思います。(もちろんホンモノ知らないのでイメージですが)
それと松坂君。ほんとにいい役者さんになりつつあるなと思いました。もともと演技にこだわりが有る彼ですが、今回は手を汚してでも戦争を継続したいという何かに取り憑かれたような若いゆえの軍人を見事に演じきっていたように思います。
この映画の良さは自害とか争いや善悪ではなく、事実を伝える部分に重点を置いた、という部分にある気がします。
それにしても終戦の裏にこんな別の戦いがあったとは
若い人にもしっかり観て欲しい映画です。
私的には永遠のゼロと2本立てで観たいです。
起こってしまった戦争によって変わってしまった日本国人の生活、命の大切さが沁みると思います。
国民は戦時中ずっと「堪え難きを堪え、忍び難きを忍んで」きた。
投稿日
2016/02/28
レビュアー
哲郎
う〜ん...全体的に平坦で、もう少しダイナミックさがほしかったかな。
私は史実の流れと有名なエピソードを知った上で見ているので、そう思うのかもしれないが、なんか物足りない。
CGによる焼け野原となった東京の様子はありも、庶民側の悲惨な生活の現実があまり描かれず支配者側の動きばかりなので、なんかリアリティに乏しい。日本史教科書の叙述をそのまま映像にしたようなつくりですね。まあでも、これは当時の国民が窺い知れない、天皇、政府首脳による最高意思決定機関が終戦をなかなか決められない、その頼りない実情を描くのがメインだからしかたないかな。
結局日本は、天皇によるご聖断を仰いでようやく降伏を決定するわけで、昭和天皇の凛々しい姿、言動が印象的に映る。
今もテレビ番組などでよく使われる玉音放送のあのフレーズ、「堪え難きを堪え、忍び難きを忍び...」はあまりにも有名だが、天皇や支配者たちの“堪え難き、忍び難き”は敗戦の一時のことではなかったか。圧倒的多数の国民は戦争が続く間ずっと「堪え難きを堪え、忍び難きを忍んで」きたのだ。阿南陸相は自決したが、内地にいてそのまま生き延びた戦争指導者たちは、300万人以上の犠牲を出した無謀な負け戦の責任をいったいどう考えていたのか...
あの戦争の総括はされないまま、日本はここまで来ている。
戦勝国によるA級、BC級戦犯の処分だけで、日本自身による無謀な負け戦の責任は問われないままなのだ。
この集団無責任体質は、官・民問わず今の日本の組織にも根強く残っている。何事もみんなで決めようみたいな、ある意味“悪平等”ともいえるこの体質は、いろんな社会分野で弊害を起こしている。
はたして、この体質は今後変っていくだろうか?
私はその可能性は低いとみる。完全な共和制を志向する日本人は少数派だと思うからだ。
堪え難きを耐え、忍び難きを忍ぶ
投稿日
2021/03/16
レビュアー
こうさま
1967年に制作された作品のリメイク版で第二次世界大戦の敗けを宣言するために戦った人々のドラマ、日本の敗戦を認めるポッダム宣言受諾決定から玉音放送へ至るまでの文字どおり日本のいちばん長い日を克明に描いている。
終戦から75年余が過ぎた現在、戦争を知る者は既に高齢になりあの悲惨な体験を語れるものは徐々に少なくなってきている。
若者世代においてはアメリカと戦争したことすら知らないという連中がいると言うことを何かで読んだ記憶があるが、驚き以外のなにものでもない。
せめて日本の近代史ぐらい学んで何故あの戦争が起きたのか、ぐらいは学んでほしいものである。
日清、日露戦争で大国に勝利し、軍拡へと進んでいた当時の日本は国際的に孤立しながらも颯爽と国連を脱退し、欧米との戦争に突入していったのは、「日本は敗けるハズがない」という驕りが世界情勢を見誤らせたのであろう。
真珠湾への奇襲攻撃で開戦したもののその後ミッドウェイ海戦で大敗し、戦線の拡大と資源不足でたちまち劣勢になり、ついには原爆を投下され無条件降伏への道を歩むことになる。
そんな状況に至っても陸軍は意気軒高で最後の本土決戦を主張し全員特攻を敢行すれば勝機があると若手将校たちはクーデターを起こしてでも終戦を食い止めようと画策。
陸軍の意見を代弁する事で陸軍の跳ね返りをなんとかおさえようとする阿南陸軍大臣の態度には胸を打たれる。
閣僚たちや政府首脳の一致した懸念は国体の維持、即ち天皇制の担保ということであったがここで天皇陛下(昭和天皇)のご聖断が全てを決する。
1967年の作品ではなかったシーン、当時は天皇陛下を映像で描くという行為が未だはばかられていたのかもしれない。
朕はどうなってもよい、一人でも多くの国民の命を救いたいという陛下のご聖断は多くの命を救い、今日の日本が世界の主要国の一つとして存在している礎になったのだろう。
神格化されていた天皇は戦後象徴天皇となり現在の皇室の姿がある。
暴走した若手将校たちも、その根底にあるのは国を思う強い気持ちであったのだろう。
もし決断が遅れていたら他の戦勝国によって日本は分断国家になっていたかもしれない、それだけの意味を持った長い一日があった事は語り継がれてゆかなければならないことなんだろう。
戦後世代に見てほしい。
投稿日
2016/08/14
レビュアー
にしやん
「終戦」いや「敗戦」という現実を受け入れなければならない当時の日本の屈辱ともいえる状況を描いた映画を制作したスタッフ、キャストの皆さんに敬意を表します。
私としては、1967年版の同名映画とどうしても比較してしまうのですが、こちらの映画は、現在の戦争を知らない世代に一つの日本が直面した歴史を伝えるために制作されたのではないかという意味で拝見させて頂きました。
しかし、そのためには、日本が明治維新後から終戦に至る歴史も知る必要があると思います。
1967年版では、スタッフ、キャスト共に戦争を知る世代での制作ですが、終戦から70年に至っては、敗戦は最早「歴史」の一部となってしまっています。
そんな戦後世代に対し、この映画を問いかけたことは、意義深いことと思います。
「ポツダム宣言」では表明されなかった「国体の護持」つまり天皇制の存続ということが、当時の日本では重要なことだったのです。
現在では天皇陛下が、地震や災害の被災地に趣き、被災者の苦しみをねぎらう「象徴天皇」としての印象がありますが、戦前、戦中は「現人神(あらひとがみ)」つまり「神」とされていたのです。
1967年に作られた映画に比べ、私としてはどうしても[ユルい]と感じてしまうのですが、それは政策陣の殆どが戦後世代なので仕方ないと思います。そう思って見ると全て許せます。みんな一生懸命頑張っています。
中でも昭和天皇を演じた本木さん、多分ご本人も大変ご苦労をされたと思います。
私が感心したのは、1シーンですが、側近に疎開した家族に会えたかをお聞きになった時に、その側近が無事に会えたと答えた時の「あっ、そう。」とお答えになった台詞。あの言い方。まさに昭和天皇そのものでした。戦後の園遊会で、参加者との懇談の中で、陛下のご質問に対して答えた参加者に対しての相槌のお言葉がまさにあの「あっ、そう」そのままだったのです。これだけで本木君に「いいね」を贈りました(笑)。
すでに戦後71年。日本の「敗戦」も歴史の1ページになろうとしています。
しかし、世界を見た時、本当に平和を維持することが容易ではないのでは、と感じます。近隣の国の中には、己の国力を誇示しようとしている国があるのは否定できませんし、いつまた日本が[戦争]の渦に巻き込まれないとも限らないのが現状といえるのではないでしょうか?。
幸い日本に於いては、70年以上戦争には直面していません。
だから今こそ、日本から世界に「平和の大切さ、尊さ」を発信していく役目があると痛感します。
そして、それは「戦争を知らない世代」に課せられた使命と思います。
そんな世代の方々に、かつて日本が味わった「戦争」、「敗戦」を知ってもらうという意味でも、是非とも見てもらいたい作品です。
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(C)2015「日本のいちばん長い日」製作委員会 ※ジャケットデザインは変更になる場合がございます。