予告犯

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動画サイトで犯行予告を発表し、翌日に実行する「シンブンシ」一味の物語。
↓映画館で見た時の感想です。

中村義洋監督なので期待したけど、フツーでした…
わかりやすい展開の娯楽作なんですけどね。
（特に泣かせどころの演出は抜群で、同じ列の観客は５人とも泣いてましたね、もちろん私も…(^_^;)）

あまりリアリティのない物語でした。
例えば日雇い外国人労働者の人が亡くなった時、現場監督が「そのへんに埋めとけ」と言ったけど、
さすがに今時そんなのありえないでしょ…ちょっと引きました(^^;)

それに、主人公（生田斗真）の言動が、イマイチぴんと来ない。こんな人いるかな…という感じで。
少なくとも私は絶対しないですね。
（映画の宣伝で彼のことを「いい人」って言ってたけど、それってネタバレじゃないの？？）

キャストは、生田斗真は熱演でしたが、 顔が美しすぎていじめられるのは似合わない感じがしました。
シンブンシの他のメンバー４人はみんな生活感が出ててうまかったです。
でも一番良かったのは、ネットカフェ店員役の窪田正孝。
前からうまいと思ってたけど、今回も彼の静かな一言に ズギューンとやられました。

わりと評判いいみたいですが、私としては映画館で見るほどではなかったです…

なんか、けっこうブルーな気分にさせられた。

原作が劇画なだけに、劇画チックな作りで「そんなワケねぇーだろ！」っていうツッコミどころいっぱいの映画ではある。

けど、このお話の背景である派遣切りの厳しさ、一度レールを外れてしまった者の社会復帰の困難さは事実だろう。
予告犯たちの思い、他人事ではない。
正しいか正しくないかでは割り切れない、苦い後味。

生田斗真がとても良かった。ピタリと役にはまってる。
鈴木亮平、濱田岳、荒川良々の芸達者陣の演技もさすが、
魅せられます。

ただ、刑事役の戸田恵梨香はちょっと残念。
エリート刑事には見えない。
ＳＰＥＣみたいなお話にならハマるんだけどね。

「駆出し女」は凄く良かったんだけどなぁ........

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なんかもっとすごいサスペンスかと思っていたんですが・・・
実写化で気を使ったのか、かなりあれ〜な展開に。
原作もそうなのかな？
読んでみたくなりました。
それが作戦？
ＩＱの高い知能犯と警察との駆け引きをお求めの方にはちょっとな作品です。
わたしもそれを期待していたので、肩透かしを食った気分。

かなりこじんまりとした作品でした。
それなりに楽しめたけど、格別感動を覚えるような作品でもない。
そんな作品でした。

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　ネットで炎上騒ぎを起こしたアンポンタンを新聞紙被った男が制裁していって、社会問題をあぶりだしていく話。

　誇張や突っ込みどころはあるけど、ネット社会や格差社会の問題を描いていて面白く見ることができました。ラストも切なすぎるオチでした。モヤがかかったかのようなシネスコの画面もかっこよかったです。

　ただ個人的には私的制裁をする主人公たちの犯行が前半描かれますが、そこの制裁がそこまで面白みがなくて退屈に感じました。追いかける刑事たちとの知的な攻防みたいなのが見たかったです。サイバー犯罪課も「公安の能力すごいですね」と公安の捜査能力に驚いてるだけだったし。主人公たちが頭がよくて警察とかの裏をかく面白さみたいなのを期待してしまいました。
　中盤にある主人公と追いかける刑事さんとの初接触の追いかけっこも何であそこまで長いのかわからなかったです。ラストのラストの主人公が取った行動がわかる動画も刑事さんたちが何であのタイミングでスマホを見せて動画を見せるのかとか、そこまで主人公はタイミングを計ってのことだったのかとか気になってはいりこめなかったです。
　
　主人公をはじめ、仲間たちのキャラクターも立っていたのでもう少し彼らの人生を見てみたかった作品でした。そして、小松菜奈ちゃん、ちょー可愛い映画でした。

漫画が原作だそうで、きっと漫画で見る方が数倍面白いのだろうなと思います。
冒頭から、奥田（生田斗真）がブラック企業で虐められる話で、何だか気分が落ち込みました。
結局、彼は派遣切りに遭い、日雇い労働者となるのですが、そこで知り合ったカンサイ（鈴木亮平)、ノビタ（濱田岳）、メタボ（荒川良良）とともに法では裁かれない悪人たちに制裁を加えるのです。（因みに奥田の渾名はゲイツ）
ネット上で新聞紙の頭巾を被り犯行予告するので“シンブンシ”と呼ばれるのですが、そのターゲットとなる人物とその者の悪行の内容に合った犯行の手段が、いかにも漫画チックで面白いです。
シンブンシたちが、自分たちのやっていることを正義と本当に信じていたかどうかは疑問だけど、ネット上での反響や書き込みは、まったく野次馬的で無責任です。
劇中、どんな小さなことでも、それが誰かのためになるなら人は動くんだ。というような台詞がありました。
シンブンシたち―というよりもゲイツが、自分にとって理不尽なことをした相手に直接制裁を加えるのなら分かるのですが、どれもこれも他人のための制裁なのです。
やっぱりそれは正義でもないし、自己満足でしかないように思いました。
ゲイツ自身もそう思っていたから、あのような幕の引き方をしたのだと思います。
生き残った仲間たちが、ゲイツの言葉どおりゲイツ一人に責任を負わせるラストは、彼らの思いが分かるだけに切なかったです。

シンブンシたちを追うサイバー犯罪対策課の班長・吉野絵里香を演じる戸田恵梨香は、メイクもバッチリキメていましたが、今一つ役が似合っていないように感じました。
今までに彼女が演じて来た役のイメージが邪魔をするのでしょうね。
これからの大人の女性の演技に期待したいと思います。