ＳＥＸエド　チェリー先生の白熱性教育

なんと言っても、ハーレイ・ジョエル・オスメント君の“残念な変貌ぶり”が衝撃的な本作。
内容は邦題ほどハジけてなくて（苦笑）、エゲツナイ画（え）がばんばん出てくるわりに真面目。
自分としては、そこが好感もてました。

それにしても、大人になったハーレイ君は今、相当に難しい立ち位置にいるな〜と
他人事ながら心配になってしまう。
子どもの頃から観ているので、なんだか親戚のおばちゃん気分。
こんなユルイ作品でチェリーボーイの役なんかやって、観客の苦笑いを誘ってる姿を見ると
「この子は一体どうなっちゃうんだろうね」と行く末を憂いてしまう。

なんとも微妙なビジュアルなので二枚目は無理だし、味のある三枚目をやるには
コメディ・センスが足りないような気がするし・・・。（勝手言ってごめんなさいよ）
ここはもう正攻法で、卓越した演技力を生かしてシリアスな役柄をやるのが
いちばん無難な気がするのだけど、今のポチャメン体型がそれを阻みそう。

・・・ふむ。

とりあえずダイエットしてみてはどうだろうか。
結果にコミットして良い作品に出会って、また私たちに感動を与えてほしいと、
おばさんは願うのでした。

童貞くんの数学教師が、なぜか課外授業で性教育をすることに。

あのかわいかったハーレイ・ジョエル・オスメントくんが、
いつの間にかお酒を飲んだりセックスの話をする大人になってたとは。
子役時代から、「この子はイケメン俳優になるタイプではないな。」とは思っていたけど、
こんな太めちゃんになってしまって。身長ももう少し伸びるとよかったのにねえ。

とはいえ、女性経験がないくせに、一生懸命子供たちにセックスのお話をする
主人公にも、オスメントくんにも、とっても好感が持てて応援したくなりました。
下ネタは多いけど、クスクス笑えました。

ところで、バーの女店主が主人公に、「あんな女はやめときな。」とアドバイスするくだりで、
トーニャ・ハーディングの名前を出してたのにはびっくり。
あの事件から20年以上たってるのに、いまだ彼女の名前はアバズレの代名詞だったとは。

コメディーに分類されているし、映画の題名のせいで下ネタ満載のおバカ映画だと誤解されてしまうのが残念で仕方ないが、中身はとても真っ当な話であり、とても大事なことである。

主人公のエドの様な志しを持った先生から性教育を受けたかったし、自分の子供が将来教えてもらうならば、エドの様な先生に教えてもらいたいと思った。エド先生のような思想・教育方針は、特に男子に対して必要なものです。

日本の教育において、実際、本当にためになる性教育を教えている先生ってどれほどいるの？いないんじゃないの？少なくとも、私の学校にはいなかった。


ＳＥＸに興味津々な年頃の子、もしくは、自分の子供にどんな風に教えたらいいか分からないでいる親にこそ見てほしい映画です。

タイトルはあれですけど、なかなか面白いですよ。数学教師がなぜ性教育なのかというところは大目に見るとして、基本他愛ないコメディなのに、オスメントの童貞芝居にいつの間にか惹き付けられてにやにやしてしまう。原題のSEX EDには幾つかの意味がかかってるのかも。60点。

こんな邦題だしテーマがアレなんで低レベルのバカ映画かと思ったら、本人は教師として至って真面目だし変態プレイ好きな親友カップルもバーの女店主さんも何でも親身になってアドバイスくれてすごくいい人。生徒達など周りの人物もキャラ立ちしていて意外と見ごたえある新米教師の成長物語でした。中々の佳作。