朝鮮名探偵　−失われた島の秘密−

監督：キム・ソクユン（2015年・韓国・125分）

朝鮮名探偵シリーズ第2弾。
前回は王の特使として活躍した名探偵キム（キム・ミョンミン）ですが、今は島流しの身。
以前は犬商人だったソピル（オ・ダルス）が少し堂々として、キムの良き相棒になっていました。
ソピルは時々島にやって来て、色々情報を提供している様子。そのソピルが持ち込んだ新情報は、「贋銀が流通して朝鮮の経済が混乱している」というものでした。
そんなキムの元へ一人の少女が海を泳いでやって来ます。キムを名探偵と知っていて「行方不明の妹を探して欲しい」と依頼します。
という訳で、今回は二つの事件を追う展開。勿論、キム探偵は島から脱出して、コンビのドタバタが始まります。
調査を進めるうちに分かったのは、日本から銀が入って来るがそれは本物で、朝鮮国内で贋銀にすり替わっているらしいことでした。（割と日本に好意的な描き方）
キムは「倭館」という日本人街みたいな場所に潜入し、贋銀の出処や流れを突き止めようとします。
そこで今回のマドンナ、ヒサコ（イ・ヨニ）の登場。倭館では、男装したり芸者になったりの七変化でした。
ヒサコの和服姿がとても綺麗で、やはり同じアジア人の体型だから着こなせるのかも。
お座敷で何やら事情を知っていそうな琴弾きの男を問い詰めると「私は盲目なので何も知らない」と言います。しかし、明らかに目は見えているのです。
このチョと名乗る男は、韓国で有名な歌手チョ・グァヌさんだそうですが、役者顔負けの大活躍でした。（途中から変貌するのでお楽しみに。）
さらに調べて行くと、キムたちが追っている二つの事件は繋がっていることが分かります。
行方不明の幼い少女たちは奴隷として島に連れて行かれ、贋銀作りに使われていたのです。
アジトを突き止めてからの展開は、まるでインディ・ジョーンズの様でした。洞窟内の様子とか爆破シーンとか迫力あります。
今回の私のツボは、キム探偵の話す日本語。状況としては、ソピルが着流しの男と肩がぶつかったと思って下さい。
「この子、ちょっと物足りないんだ。」
ちゃんと日本語の分かる人にチェックして欲しかった。それを言うなら「ちょっと頭が足りないんだ」でしょうが。
それから、キムが何やら実験していた爆弾や蛍光塗料が大活躍。蛍光塗料を使ったシーンには笑わせてもらいました。
あとは、キムの発明品では、まさかのライターと、ハングライダー。
何でもありの朝鮮名探偵シリーズですが、お気楽に笑えて楽しいです。
あ、それから、キムを演じるキム・ミョンミンですが、顔に見覚えがあると思ったら、韓国でリメイクされた「白い巨塔」の主人公の人でした。真反対の演技にビックリ。

ロバート・ダウニーＪＲとジュード・ロウの「シャーロック・ホームズ」の韓国版みたいな雰囲気。正祖の密命を受けた頭脳明晰な探偵キム・ミンが贋銀流通事件を暴く活躍を描きます。前作より、軽妙なテイストとアクションのバランスがよく、面白く見せてもらいました。キーとなる少女タヘが哀しく印象に残りました。
昨年の大ヒットドラマ「応答せよ１９８８」でテク「パク・ボゴム」の寡黙な父親を演じた「チェ・ムソン」が、悪党の親分で登場しています。

前作より良かったと思います。
ただ、おちゃらけ部分は増えたかな？
とりあえず、殴られても、何があっても死なないどころか、
たいしたけがもしませんから（笑）

安心して見ていられます。
展開も読めてるけどおもしろいですよ。

キム・ミョンミンは現代ドラマのシリアスものよりこの役ははまり役です。
もちろん現代劇でもすっごくお上手ですが、、私はこちらのミョンミンが好き！

内容は昔の倭の時代の日本が出てきて、、

お隣の国なのに、こんなに日本を理解していないんだなあって毎度のことながら映像をみて思います。
着物の感じとか日本語とか？？いっぱいです。

ミョンミンの日本語もはっきり言って、めちゃくちゃ下手レベルにも達しないレベルだし。。

で、日本は悪者ってわけじゃないけど、、最終的には韓国びいき贔屓みたいな。。

そこが、ちょっと引っかかるけど、見て損のない作品です。

気楽に笑いたい方向きです。

私もかたい史実ドラマを見た後だったので、すっきりしました。