リベンジ・トラップ／美しすぎる罠

「ゴーンガール」のエイミーに魅了された1人・・・として、
多少の期待を持って観ました。

安っぽい作りでしたね。
「ゴーンガール」との差は歴然です。
先ず、低予算なのでしようね。
ジャケット写真のロザムンド様の、酷いお顔。
(もっともっとお美しいです。プンプン(*｀へ´*) )

駄目な点。
1、レイプシーンが、御座なり！・・・もうちょっと頑張って！
2、悪女なのか？この役は？
3、ミランダ(ロザムンド・パイク)の性格、生い立ちが、あまりに
不足している。母親の死に言及しているが、ただの台詞に過ぎない。
4、レイプ犯人の男に○○○□□やってましたが、あまりに幼稚な、
内容で・・・こんなこと(書けないけれど)
ご近所、同僚、警察・・・いくらアホでも、このまま行くなんてあり得ない・・・と思いました。
サスペンスとしても、穴だらけ。
ホラー映画としても、成り立ちませんね。

「リベンジ・トラップ／美しすぎる罠」（2015）。劇場未公開作。

「ゴーン・ガール」（2014）で弾（はじ）けた、ロザムンド・パイク（1979〜）の主演ということで、
ＤＶＤ発売になったのだろう。

彼女に注目したのは、「００７／ダイ・アナザー・デイ」(2002)だった。
ボンド・ガールとして、ハル（ハリー）・ベリーを、完全に食っていた。

英国人独特の顔立ちで、いろいろな役を演じられる女優と思っている。
（「Ｍ」を演じた、ジュディ・デンチの若いころは、彼女のようだったのでは？）

さて、「ゴーン・ガール」の特異な役に比べ、この映画の彼女の役は、インパクトに欠ける。

ただ、それだけだ。

看護師のロザムンドをレイプする男を、シャイロー・フェルナンデスが演じるが、この映画では、つまらない役だ。
が、役者としては、期待できるのはないだろうか。
こういう、悲惨な役を演じ、ニュアンスを出すことが上手であるから。

父役の名優・ニック・ノルティは、相変わらず、演技に重みはあるが、この映画ではあまり生かされていない。

「リベンジ・トラップ／美しすぎる罠」　
この邦題が、最悪だ。

原題は、「RETURN TO SENDER」。「SENDER」は、「送り主、発送人、差出人、発信人」という意味。
看護師は、自分をレイプした男（監獄にいる）に、手紙を書く。

「受け取り拒否」→「送り主に返却」で、彼女の元に戻ってくる。

せめて、「面会にいく女」とでもしてくれれば、含みはあったろう。

分かっているが、そこまではっきり邦題で書かれると、困ってしまう。
そんな劇場未公開作だった。

この映画の「リベンジ」は必ずあるだろう、ということは誰にも分かる。
しかし、「リベンジ」の手段・結果の過激なインパクトを期待する鑑賞家には向かない。

ニック・ノルティが飼っている犬の「ベニー」が、好演だ。

これ、邦題考えた人、ダメダメですよね！
この邦題で、すべてが台無し。
ネタバレじゃん！
だから、中盤からロザムンド演じるミランダが、レイプ犯にトラップを仕掛けるために近づいていってるんだってこと、バレバレなんですよね。
彼女の異様なまでの愛想笑いの理由が、どういうつもり？っていう疑問を抱かせる前にバレバレなんで、面白み半減。
このミランダは看護士という職業には似つかわず、潔癖症。
人が使ったペンも触るのは嫌。
こんな人が、なんで看護士になれるの？
看護士さんって、汚物処理や遺体処理、血まみれ処理、それこそ日常が汚物まみれになるのに、
こんな潔癖症なんて、あり得んでしょ？
設定も中途半端で、ミランダの病的な狂気もどこか中途半端。
だからラストのリベンジ完成も、さほどの驚きもなく終わる。
レイプ犯役の人が、イケメンなのに不気味な嫌らしさを醸し出しているところは良かった。

途中まではけっこう期待した。壮絶なリベンジがあると思った。
けど、なにをやったかよく見えない。画面が黒くなり、クレジットタイトルが出て、えっ！　これで終わり！？　っとなった。
ロザムンドは顔も身体もホントに美しいし、なまめかしい。
せっかく「ゴーン・ガール」で皆を驚かせたんだから、今度は別の顔をもっとレベルの高い映画にで見せるべきだったと思う。

ツタヤ・ディスカスにやる気が無くなってきたのか、
最近とみに多くなった解説文の無い作品の一つ。
勝手に内容を想像して視聴。

ロザムンド・パイクは看護師さん。
バリバリ働いているからか出会いに乏しい。
そんな彼女が紹介で顔も知らない相手とデートをすることに（大丈夫なのか？）。
場所は何と自宅！（不用心すぎないか？）
時間前に現れた男性を招き入れたところ、関係のない別人（・・・）。
豹変した男性にレイプされた主人公。
トラウマから私生活・仕事ともにガタガタ。
どうなることやらというお話。

端的に言うとレイプ・リベンジ物。
上げて落とす手法は中々佳い気も、”ゴーン・ガール”ほど緻密ではなし。
その種のシーンは当然寸止め、かつ、いまいち全体のテンポも悪目。
ただ、時間もそれほど長くはないので、
時間があるときにハードルを上げずに観る分にはよいかと。