傷だらけのふたり

４０過ぎの独身ヤクザが堅気の女性と運命的な恋に陥る純愛ストーリー。
一見粗野で乱暴なれど、人情に厚い一面も持つテイルは、闇金の借金取りをしています。ある時、取り立て先でその娘に恋をします。何とか彼女に気に入られたいテイルは、借金を帳消しにする代わり、自分と何度かデートするという契約を結びます。

泥臭いけど、恋愛映画です。
最初は粗暴なテイルを毛嫌いしていたホジョンが、テイルの意外な優しさに心を開きます。
テイルがオナラをするのですが、あれは見た人にしか伝わらない、最高にウルっとくるオナラです。
水と油の関係だった二人が「クソ愛しているぞ」と汚い言葉を交わし合う姿が印象的です。

前半のコミカルさから後半は切なくなります。
後半は２年前と２年後を往き来するため、事情を告げられないテイルと事情を知らないホジョンの会話に胸が詰まります。
粗野だけど情に厚くて恋に不器用なテイルに涙でした。

主役の2人が好演でしたね。

3流チンピラの借金取り立て屋テイル(ファン・ジョンミン)
・・・貴乃花親方に似ている。
女は借金を背負った銀行の受付嬢ホジョン(ハン・ヘジン)
・・・清潔感あり毅然とした綺麗な人ですね。
真面目なホジョンがテイルに、ほだされる気持ちの流れが丹念に描かれていて、凄く分かる、気持ちが・・・。
病気の父親の看病(漫画を読んだり、身体を拭いたり)
亡くなったら、たった1人の葬式を、人を集めて賑やかに取り仕切ってくれる。
ほだされます。

だけど、どうしようもなく駄目なヤクザもん。
難病を絡めて、涙を誘います。
ホント2人の演技上手でした。
(兄嫁の女優さん、整形し過ぎてましたね！原形留めてなかったです)

基本、ベタなラブ・ストーリーは苦手なんだけど、これはいけた。ファン・ジョンミンのクシャクシャな泣き顔に思わずもらい泣き(T_T)。

江口洋介をちょっと不細工にしたような、スリムクラブの真栄田をちょっとイケメンにしたようなチンピラ、テイル（ファン・ジョンミン）の魅力にやられてしまった。

ただ歩いて、話す程度。それが一番の幸せ。誰かの歌の文句じゃないけど、ヒトって、なんでもない事が幸せだったと感じるんだよね。大きな困難にぶつかった後には.......

主人公テイルの兄夫婦、姪っ子が面白い。テイルが粗暴なだけではなく、優しい心を持った男だってことをさりげなく示してくれる。

たまにはこんな韓国映画もいいね。
ただ、ラストに流れる歌はちょっとウェット過ぎかな( 一一)。

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久しぶりぃ。
最後まさか死ぬなんて、悲しかった。
ホジョンさんはもっと悲しかったでしょうね。
不器用なふたりの恋物語。
良かったです。

韓国映画やドラマを観る時、私の基準は役者さんです。
主演２人は良かったですね。
どんな役をやってもどこか「垢抜けない」ジョンミンの魅力は期待を裏切りません。