その怪物

ドラマ「トッケビ」をスカパーで視聴し、かわいらしい笑顔の彼女に魅力を感じて、過去の出演作を調べて借りたのが、「その怪物」

ジャケット写真からしても、サスペンスかホラーなのがわかりますが、じめじめと暗いストーリーも、キム・ゴウン演じる知恵の遅れた女の子ボクスンののびのびとした笑顔や行動で癒されます。

あっという間に引き込まれ、ラストまで夢中になってました。

けっして美人ではないのっぺりとした顔の彼女ですが、不思議な魅力があります。

怪物（サイコパスな殺人鬼）を演じたイ・ミンギの不気味さ、カッコよさ
命をねらわれている幼い女の子のナリちゃんのひたむきさ

殺人鬼よりも嫌な奴、義兄や伯父さん。

この映画を見ることが出来て、よかったなぁ。
評価の星が少ないので、心配でしたが、なかなかに面白い映画でした。

韓国映画が子供を苛めぬくのは何なのかといつも思う。主人公の設定に付随するコメディテイストと凄惨な展開の混ぜ混ぜ感に戸惑う。血飛沫は大量だが案外と直接的な描写は少ない。しかし怪物の犠牲者処理法はネクロマンティックよりキモい。脱北者の意外な活躍に笑う。40点。

イ・ミンギ目当てで借りた映画でしたが、苦手なバイオレンスもんでした。
ラストは血の海。ウッギャ〜！
でも、不思議と不快感はありませんでしたが。

イ・ミンギの“怪物”としての恐ろしさ、不気味さ、それを象徴するシーンは、よく観るもので、
それより、ちょっとだけオツムが足りない女の子ボクスンを演じたキム・ゴウンの方が
アクションのキレもあって痛快でした。
最初から、これコメディ？と、ボクスンのド迫力な性格が分かるのもいいです。
怪物というなら、ボクスンも怪物ランドの“怪物くん”です。

イ・ミンギはいつも以上にシャープな顔で、バディは今回のために鍛えたそうです。
（顔はやせて、体はたくましく、そんなことできるんかい！）
私は、イ・ミンギの薄い胸が好きだったので、複雑な気持ちなんです。

韓国映画は、刑事・猟奇・バイオレンスもの、ほんとに新しいストーリーを考えだすのがうまい。
だから、映画としてはおもしろいと思います。

可哀想な子達の話だよね。
もっかい観よう

ヤクザ映画でいう”兄弟の盃”やら、三国志の劉備、関羽、張飛の”桃園の誓い”やら、
血縁のない男同士が固い友情によって兄弟に等しい間柄になる話は
昔からよくあるように思いますが、本作品はその女性版。

冷酷な殺人鬼・テスに妹を殺害された、ちょっと頭の弱いポクスンと
同じく姉を殺された、年の割には賢い幼女ナリが
互いに助け合いながら殺人鬼に復讐を挑む展開。

本来なら兵士あがりのテスに敵うわけがないのですが、
弟テスをコントロールしきれず厄介払いをしようと殺し屋を雇う実の兄や母が
彼に絡んでくることで手に汗握る死闘がうまく演出されています。
叔父の扱いに不満が残るところですが、コメディ要素とバイオレンス描写が
うまく融合した作品といえるかも？