トラッシュ！−この街が輝く日まで−

「リトル・ダンサー」「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」のスティーブン・ダルドリー監督が、ブラジルのリオデジャネイロを舞台に、ゴミ拾いをして生活している少年たちの起こした行動が、やがて街に希望をもたらしていく様子を描いたドラマ。
リオデジャネイロ郊外で毎日ゴミを拾って生活している3人の少年が、ある日、ゴミ山の中で財布を拾います。しかし、その財布には世界を揺るがす重大な秘密が隠されていました。警察もその財布を探すため大捜索を開始し、街には混乱が広がるけれども、少年たちは自らの信念に基づき、財布に隠された秘密を解明しようと決心します。

ゴミの中から拾った財布が全ての始まり。
ワールドカップが開催され、２０１６年にはオリンピックも開催されるブラジルのリオデジャネイロが舞台。
著しい発展の裏に蔓延する汚職や不正を背景に、ゴミ捨て場でゴミ拾いをしながら少しでもお金になりそうなものを探し、それを生計に生きる３人の少年たちが主人公です。
警察が財布を血眼になって捜索している事に疑問を感じた少年は、仲間二人と共に財布に隠された秘密を調べ始めます。

深刻な貧困や格差などを描いた社会派な面と、財布に隠された謎と裏にあるサスペンスドラマの側面の両建てが面白いです。
圧倒的な権力を持つ警察を相手に決してひるまない行動力や勇気、真っ直ぐで恐れを知らない彼らの力強さが、牧師さんなど周囲の大人たちを変え、貧しくても信念を失わない彼らの、お金に換えられない気高さこそが、素敵です。
爽快感あるラストが心地よかったです。
ドラゴンタトゥーのルーニー・マーラーがボランティアの優しいお姉さん役。随分感じが変わりますね。

混沌と貧困とエネルギーにあふれたリオデジャネイロが舞台。
ゴミ山でゴミと格闘するのが、生活の糧。
14歳で、生きることと、真正面から、向き合っているのですから、
彼ら3人は、筋金入りにたくましい！
たくましく無くては、生きていけない！
そういうギリギリの少年たちが、ゴミ山で、イワク付きの財布を、
手に入れた。
リオデジャネイロ・オリンピックの利権や汚職に関係するらしい？
悪徳警官に追われ、命を狙われた、逃げまどいつつも、知恵を
働かせます。
パズルのように、二重、三重、四重と鍵がかかっている。

リオデジャネイロの活気、エネルギーがこの映画を、
複雑に、入り組ませています。
そこが魅力でしょうか？
彼らを助ける牧師役でマーティン・シーンが出演しています。
昔の反戦活動家だった彼も、スッカリ体型まで丸くなって、
好々爺といった趣きでした。

ラストの信憑性は、意見の別れる所だと思います。
ただ、これはフィクションで、ドキュメンタリーでは無いわけですから
・・・。

「リトル・ダンサー」や「愛を読む人」のスティーブン・ダルトリーの新作ということで、
かなり期待してたんですが、いまいちな感じでした。
悪くはないけど、突出したとことがないというか、惹かれるものがなかったです。
脚本書いてるのが去年観た「アバウト・タイム」リチャード・カーティスなんだそうですが、
最近私とはあまり相性よくないような。

リオデジャネイロのゴミ山の近くで暮らす貧しい少年が、ゴミを漁っていて財布を見つける。
どうやらその財布にはとんでもない秘密がかくされているようで、
警察がそれを見つけるために血眼になっているのを横目で見ながら、
「正しいことをしたいから」と、財布の秘密をさぐろうとする３人の少年たち。

主役の少年３人はオーデションで選ばれた素人だそうで、
少年たちを助ける牧師にチャーリー・シーン、ボランティア教師役でルーニー・マーラが出ています。

こんな劣悪な環境で生きていても、
Do the Right Thing！！と頑張る少年たちの純粋さに、 ほっとすべきなのかもしれませんが、
リオデジャネイロといえば「シティ・オブ・ゴッド」などで 全く逆の少年たちを観てるからか、
ちょっと嘘っぽく思えてしまうんですよね。

聖書に隠された暗号を解くあたりも、ありきたりな感じがしてつまらなかったです。

＜ネタばれ＞
財布の中身とつながっている大金が、リオ五輪がらみってところが ほんとにありそうでこわいですよね。
大丈夫なのかな、五輪はもう来年！！

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　1つの財布をゴミ山を漁る少年たちが拾ったことにより、汚職議員の隠したお金を巡って少年たちと汚職警官の追いかけっこの話。

　スピード感いっぱいの展開に活き活きとした少年たちが縦横無尽に駆け回って面白かったです。汚職警官が追いかけてきて、すんでのところで逃げる。というのが繰り返されますが、主人公が少年たちのためかわかっちゃいるけど毎回ハラハラドキドキしてしまうという。

　財布から手紙とか写真とか鍵とかもあって、警官も血眼になって探しているようだとわかって。少年たちは拾ったアイテムからだんだんと真相へと近づいていく面白さ。

　聖書に暗号があってそれを一生懸命解読しようとしたり、そんなマンガみたいな暗号の伝え方とかあるのかな?　とか。主人公の味方になるボランティアのお姉さんとか牧師さんとかのキャラクターが弱かったり気になる部分もありますが。
　サスペンスフルな展開で110分間楽しめました。

感想･総評：子供たちが謎を解いていく（賢いからという訳ではなく成り行きで）というストーリーだが、割と見応えあり

対象年齢：中学生以上（多少残酷な場面あり。Ｈ場面なし）

食事中に見られるか：やめといた方がよい