ベイマックス

パキパキのバトルで強さを競ってきたロボット映画の系譜に、ディズニーが意義申し立てをするかのように送り込んだのが優しいロボット、ベイマックス！
この一途なロボットの使命は人を癒し、助けること。
ふわぽにょボディーで、包容力のかたまりのようなケアロボット、ベイマックス。
架空の都市、サンフランソウキョウを舞台に、機械大好きな天才少年ヒロと亡き兄が作り上げたベイマックスが繰り広げるアドベンチャー。

機械いじりが好きなヒロの唯一の理解者で、最愛の兄タダシを突然の事故で失って以来、心を閉ざしてしまいます。
悲しみにくれるヒロに反応し、タダシが遺したベイマックスが起動します。それはタダシが人間のあらゆる傷をケアするために作ったケアロボットだったのです。
ある日、タダシの死に不審を抱いたヒロは、敵を探し出してベイマックスに、攻撃的なプログラムをインプットします。
戦いに利用されるベイマックスはどこか悲しそうです。
ベイマックスは、どこまでもヒロを守りぬく無償の愛があり、ヒロとは深い絆で結ばれることになります。この疑似兄弟愛が最大の武器なのでしょう。
ベイマックスの健気さに涙しました。
原作はマーベル・コミックの「Big Hero6」。日本のエッセンスが随所に出て来るので、てっきり日本のアニメが原作だとばかり思っていました。
特にエンドロールは必見です。

日本の観客は“感動”とか“家族の絆”とか“説教臭いメッセージ性”とか
そんなもんばかりを映画やドラマに求めるせいか
そういう類の映画であるかのような詐欺的宣伝がされていたけれど
全然違います。
単純なヒーローアクション映画です（あーよかった。うぜえ感動ドラマじゃなくて）

原題の「ビッグヒーロー６」が示す通り
６人のスーパーヒーローが悪のカブキマスクと戦う話。
全体的な印象はトビー・マグワイア版の「スパイダーマン２」によく似たテイストだった。

時間的な制約から、主人公のヒロとベイマックス以外の４人は
キャラの掘り下げが浅くてオマケみたいな感じだけど
まあこれはこれで良いと思う。ダラダラ長くしてもダルいだけなので。

明るくコミカルで結構笑えるし
心温まるシーンもいくつかある
お子ちゃま向けと言えばお子ちゃま向けだけど
私は精神年齢低いので、かなり面白かった。

死んだ兄が残したケアロボットのベイマックス。
とても優しくて癒されます。
しかし、ヒロの作ったマイクロボットを巡った争いが起き、
ヒロと仲間達はヒーローとなって悪に立ち向かう。

ロサンゼルスと東京を合わせたような世界観はしっかりしていて面白い。
ストーリーはテンポよく進み、中だるみしない。
笑える場面もあって、全体的に明るい感じだ。
映像は素晴らしく、実写より綺麗？
空を飛ぶシーンやカーアクションは迫力がある。
エンディングに流れるAIの「story」も感動する。

最後の戦いのベイマックス！カッコイイ！

８０点

昨年（２０１４)末に映画館で見ました。

まず同時上映の短編「愛犬とごちそう」にノックアウト！
この短い時間で、ここまで人の心をつかめるなんて
ディズニーってやっぱりすごい。
セリフがほとんどないのも効果的でした。

で本編「ベイマックス」ですが、２０１４年の劇場鑑賞映画のシメにふさわしい傑作でした！

ユーモアもあるし、アクションもサイコー！！
ちょっとできすぎ、きれいにまとめすぎのところもあるけど
共感できるストーリー。

ディズニー映画といえば面白いというより先に「上手く作ってある」と感じてしまいますが、
今回は純粋に面白かったです。
東京とサンフランシスコを合わせた架空の都市である、
「サンフランソウキョウ」が舞台だったというのも魅力の一つでしたね。
細かいアイディアが楽しかった♪

エンディングロールで、小さい伏線を拾って見せてるところもさすがでしたね。

お楽しみをいっぱい詰め込んでも軸はしっかりしていてて
とっても楽しめる娯楽作でした。

ふわふわで真っ白で大きなベイマックス。
私もふわふわ包んでもらいたーい！
ケアロボットに相応しいふわふわ感がたまりません。
兄を失って失意のヒロの前に登場したベイマックス。
あのシーンはちょっと泣きそうになった。
ディズニー初のマーベルコミックスCGアニメは
映像の美しさは言うまでもなく
それはそれは優しく逞しく私たちをファンタジーの世界へ誘う秀作。
さすがディズニーだね。
面白かったです。