フィフス・エステート：世界から狙われた男

NICE！NICE！NICE！
民間人を撃ち殺す実況をしている兵士は、命中するたびに、
NICE！を連呼。
Good Shoot'n Thank Youと労っていた。
最後の1人まで、しつこく狙い、お終いに、Body(死体)の数を
数えていた。

これが戦場の日常的死なのだ！地獄の黙示録の1シーンでは無い現実。
ジュリアン・アサンジ氏の国家機密漏洩事件は、功罪いろいろあり、
正しい行いなのか？犯罪なのか？
外伝が何万通も公開され、世界中を震撼させたのは、もう過去に、
なりつつあります。
少なくとも、米軍に誤爆された(意図して？)ロイター記者の遺族たちに
とって、真実が明らかになって、良かったことでしょう。
アサンジ氏の風貌、得体の知れなさ。
ベネディクト・カンバーバッチのはまり役でした。
面白く観ました。

ダン・スティーヴンスが出演してるってことに気付いてレンタルしました。
ガーディアン紙の記者の役なので、あまり出番は多くありません・・・。
それでも、「音声字幕選択画面」がダンになってたのは嬉しかった〜。
ほんと、ハンサムだわ〜！！

ウィキリークスの創設者ジュリアン・アサンジをベネディクト・カンバーバッチが、
この映画の原作であるウィキリークスの暴露本の著者であり、
アサンジの協力者だったダニエル・ベルクをダニエル・ブリュールが演じていて、
実質的にこのふたりが物語の中心ですが、ほかにも有名俳優が多数出演しています。

カンバーバッチ演じるアサンジは天才的な閃きの持ち主ながら、相当な変わり者で人との付き合いが下手。
（「自分は発達障害かもしれない」というせりふがありましたね。）
たとえ情報提供者を危険にさらすことになっても、
入手した情報に一切の手を加えることなく公開したいと主張し、
ダニエルをはじめとした協力者との対立を深めてしまいます。

カンバーバッチが「イミテーションゲーム」で演じていたアラン・チューリングとなんとなく似たような役なんですが、
独善的なアサンジの方は全く好きになれませんでした。
アサンジにも、「イミテーションゲーム」のキーラ・ナイトレイのような理解者がいてくれればもっと違ったのにね。

この事件がおきてからまだあまり時間がたっていなくて、登場する実名が生々しすぎる気がしました。
もう少し時間がたてば、映画の評価もかわるかもしれませんね。

長い映画で、コンピュータネットワークのしくみなんかにちょっとうといと疲れるかもしれない。

でも有名な事件だし、それなりに流れが理解できた。

カンバーバッチファンとしてみたから、最後まで楽しめたし、アサンジ氏の役作りをしている
カンバーバッチが「うまいなぁ、やっぱり」と思った。この人はかっこいいだけじゃない名優なんだ。

凄いことだろうけど映画としては✩３つ
あのアメリカの機密文書をハッキングし、実情を世の中に暴くウィキリークス・・・
緊張感もあっていいんだけど個人的には淡々とし過ぎて✩３つ(;_;)

序盤でぐたぐたしていたのでパスしてしまいました。