ｇｉｆｔ

　この映画は、マクガフィンたる “gift” に全てがかかっているのに、それを意識させたがらない。
それはきっと、自信が無いからだ。中身が封を開ける前から分かってしまっては、“gift” にならない。
ほとんどの観客が、中身を早々に察してしまうのだが、「まさか今の時代にそれはあるまい」と
思い直し、ところがやっぱりそうだったことに脱力するのだ。
　遠藤憲一が「そうじゃないってば」と演じようとするのだが、ほかならぬ脚本が彼の足を引っぱる。
セリフのいちいちが自主映画的で、拙い。それはもう、赤面を禁じえないレベルで。

　松井玲奈のハスっぱぶりはあの「ゲキカラ」の類型なのだが、それはああいう劇画的なキャラ
だからこそ成立したのであって、リアルに演じさせるには無理がある。例えば風俗嬢を演じるに
あたって、実際の現場を見せたり、その空気感などを感じさせたりしたのだろうか。彼女はどう
いうことをする仕事なのかが分からないまま、「なんとなく」形だけ演じてしまっているようだ。

　ドラマの設定から連想するのは相米慎二の『風花』だが、あの作品での小泉今日子は「分かって」
演じていたから、それなりに説得力があった。松井に女優をさせようとするなら、役に応じた最低限
の勉強をさせるべき。その流れで言えば、柿沢勇人演じる取り立て屋も珍妙。リアリティの無さには
何か狙いがあるのか？と訝ってしまうほど。ちゃんとした物語にしたいなら、最低限の人物造型を
しなければいけない。スタッフもキャストもあまりに勉強不足だ。


　ロードムービーは、最初は馴染めないと思った人物達が、その行程で徐々に融和していくところに
快感が生まれる。それはキャストと観客の関係においてもそうだ。だがこの映画は、それを拒否し
続ける。松井玲奈が好きでも、山根沙織にはピンとこない。遠藤憲一に興味を持てても、篠崎善三
とは分かり合いたくない。

　“gift” は無理やり観客の手に押しつけられるが、素直に貰えない気まずさだけが残る。

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　孤独な金持ちとキャバクラ嬢が出会って、金持ちの娘にあるプレゼントを届けるために車で旅する話。

　偏屈で孤独な会社社長とホストに騙されただかで借金まみれのキャバ嬢がひょんなことから出会う。このひょんなことな出会いから、ちょっと無理やりで笑いそうになってしまいそうになりました。ヒロインが主人公のカバンからお金を盗もうとして見つかるというくだり。自分のお金を盗もうとした相手に破格のバイトを持ちかけて2人で旅を始める。社長の娘にプレゼントを渡すため。
　社長の思い出の場所でありそうな神社や映画館へと足を運んでいきますが、ふらふら動くカメラワークだったり、仲の悪い2人が打ち解けあっていく様子がほとんどわからなかったのがきつかったです。

　ヒロインに付きまとうカタキ役として役割のホストなんか、金をせびろうとして主人公たちに付きまといますが。一体何個発信機ｔっていうものをつけてるのかと笑いそうになりました。発信機って一体なんだろうと疑問でした。
　微妙に動き回るカメラも話が落ち着いてるのに見ていて落ち着かないのも個人的に好みではありませんでした。

　とはいえ、ヒロインのクライマックスでの感情の爆発なんかは凄くてよかったです。

松井玲奈は今の方が魅力的です。
最近の作品を見ます。

心情的にはよくわかります。

娘にプレゼントを渡すため、自分の金を盗もうとした女に、東京まで運転させる。
途中、途中に思い出の場所、思い出の食べ物を食べるが、なぜか満たされないへんくつ金持ちオヤジを、遠藤憲一が好演。

わけありな女性とのロードムービー。途中で彼女の過去も、オヤジの決意もわかるのですが、あの取り立て屋が、どうも不自然で、ご都合主義。

そこがちょっと残念でした。

この作品は遠藤憲一と、松井玲奈ちゃんのプチ旅ストーリーなのですが、
SKE48で踊り　歌っている玲奈ちゃんとは一寸違った表情や　別の側面を見ることができます。

髪型もいつもの優等生的な感じから　ちょっと不良役に挑戦している様子は
SKE48のファンからは以外な感じかもしれません。

不良な玲奈ちゃんですが　やっぱり　可愛いですよ。