ライズ・オブ・シードラゴン　謎の鉄の爪

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

　唐の時代に名探偵が怪物とかと戦う話。

　きらびやかな衣装とか派手な映像の中をひたすらアクションシーンの連続で見せていく活劇もので面白かったです。

　10万人を乗せた船団が謎の攻撃で全滅したので主人公が捜査を開始する。最初から怒涛の展開で、何の説明もなくぴょんぴょん飛び跳ねるアクションシーンが始まるので天地人を理解するのに最初戸惑いました。主人公が街にやってきて、役人さんや新米の医者を仲間にしていくエピソードがあり、生贄として絶世の美女を狙う謎の半魚人との美女と野獣なエピソードがあり、政治家たちに毒が盛られたのでそれを治療するエピソードがあり。そこにひたすら戦う人たち。

　見せ場だらけの映像なので結局何の話だっけ?　と混乱していきますが、なんだか勢いに押されてしまってそれもまたよしという映画でした。
　解毒剤が童貞のおしっこという衝撃の治療方法で最後の最後で皇后がそれを飲ませた主人公たちに逆襲するくだりは、小ネタとして笑ってしまいました。

　ひたすらワイヤーアクションやCG満載の派手なアクションが続くのでおなかいっぱいになってしまって、カタキ役をやっつけたと思ったらさらに龍王な怪物と戦うのとか正直ぐったりしてしまうくらい見せ場の連続な映画で面白かったです。

前作が良かっただけに、このシリーズ面白くなるんじゃないかと思ったんですが・・・
大掛りな造形物のセットや本格的に３Ｄを撮り入れた「ドラゴンゲート空飛ぶ剣と幻の秘宝」に匹敵するアクション・シーンがふんだんにあったりと、エンターテインメント性は前作以上にあったのに何故かこじんまりとした出来・・・。
前日譚ということで華流次世代の若手キャストで布陣したんだろうけど（カリーナ・ラウは前作に引き続き存在感ありあり）、とくに主役の人（ディー判事）は今作で初めて知ったし、この役者さんの演技力・スター性等など全然知らないのでそう感じるのだろうか。

今回のような変化に富んだアクション活劇に埋没されないよう、どっしりとしてそれでいてフットワークが軽くここは直球で、ここは変化球でと臨機応変に投げ分けストーリーに面白味のアクセントがつけグイグイとストーリーを引っ張って行けるほどの技量を持った人物が主役を張っていれば次はどんな展開になるんだろう、何が出てくるんだろうかとひきこまれていくんだろうけど、そのへんのところがね。
このシリーズは単なるアクションだけではなく謎解きの面白さも兼ね備えているところが売りだと思うしね（脚本の出来の良し悪しもあると思いますが）。
ただ、今作はアクションのほうに比重をおきましたということで、これはこれで良しとしましょうか（偉そうにお前が言うな、なんちゃってぇ）。
本編になればやはりアンディ・ラウが主役として戻ってくることを期待したいものです。
ただ、あの降龍杖って、そもそもそういうものだったのか、なるほどね。

シリーズ前作の「王朝の陰謀」を見てこんな単館上映で良いのかと驚くぐらい衝撃的でした。前作は物語の内容・推理が目新しくダイナミックで身を乗り出す面白さがありました。
今作は前日談というわけでアンディ・ラウが抜けたため、キャストの魅力は下がり謎解きの程度も下がりましたが、次回はもっと期待できるでしょう。

前作の前日譚ということで、当然主人公も若返っているわけですが、ちょっとおとなしめ。画面はCG満載だしセットも豪華でものすごく華やかなんだけど、人物が則天武后意外はなんとなくぼんやりな感じです。もう少し主人公が存在感があると、全体的にもっと引き締まったものになったかも。とは言え、いろんなものが次から次に出てきて楽しめました。

予備知識なくタイトルで借りたのでツイ・ハーク監督の探偵ディーシリーズとは思わなんだ。

前作とは舞台も移り前作未見でも充分に楽しめます。スケールはアップしましたが謎解き要素よりアクションが重視されました。

ディーの好敵手が魅力的というのが特徴で、前作の男装の麗人に続き武芸の達人が登場します。

見どころはツイ・ハーク監督の俺だったらこう撮るというアクションシーン。

「GIジョー２バック」の氷壁での戦いを断崖絶壁でやらかします。

「パイレーツ・オブ・カリビアン」の海上でのクラーケンとの戦いもシードラゴン（？）とやらかしてくれます。

ストーリーのほころびを気にさせないテンポと勢いが気持ちいいのでした。