ブラインド

ホラーちゃうわい！ 普通のサスペンス・スリラー＾＾

事故で盲目になった女主人公。
乗っていたタクシーが事故で人？犬？を轢いてしまった事で謎の運転手に命を狙われるハメに。
事故の「目撃」者も現れたがそんなはずないと「盲目」者が無視したせいで捜査は遠回りに！？
ところが、犯人は単なる運転手ではなく実は中絶医の殺人鬼だった！？

殺人鬼と刑事の顔が微妙に似てるから最初は戸惑ってしまったがなあ＾＾
主人公がシッカリ者のキャラがゆえに
盲目だからってバカにすんじゃないわよ！は良いが全然普通に歩いてるから現実味が帯びない。

盲目者がどれだけ苦労しているか等「視覚障害者が感じる世界」をもっとリアルに表現すべきだったな。

主人公以上にスルギに眼を細めました。なんてお利口で勇敢で献身的。
泣きました。顎をテーブルに乗せる動作。後ろから肩に駆ける両足。
信じ切った表情。名優でした。

お話は自分の過失で弟同然の男の子を喪い。自分も怪我で視力を失う
元警察官実習生。
連続殺人犯のサイコ野郎の車に、タクシーだと乗ってしまい事件に
巻き込まれます。

ホラー映画とありますが、殆ど超常現象は有りません。
過去のフラッシュバックは多々有りますが、
ジャンルはサスペンスでしょう。
韓国でもとても評判が良かったそうです。
サイコ野郎との暗闇での死闘、見所ありました。
目撃者で協力者となる青年(羽生結生くんにちょつと似てます)
と事件を解決に導きます。
見所は盲目の女性の勘(元々、警察官の教育を受けているし、視覚を
失ったことの対価の様に、嗅覚や動物的勘が研ぎ澄まされてます。)
オードリーの[暗くなるまでに待って]的にハラハラします。
個人的にはダウンタウンの浜ちゃん似の刑事さんがコミカルでとてもタイプだったので
終りまで大活躍して欲しかったですね。
良く出来たサイコサスペンスでした。

交通事故の影響で視覚障害者となった元警察大生の女性が
連続女性拉致事件に巻き込まれるという韓国映画です。

冒頭のコミカルなタッチの描写から始まり、
すぐさま惨事へと移り変わっていく作風は
あ。韓国映画っぽい。という感じがしました。(゜∀゜)

『夏のホラー秘宝まつり』で上映された作品だそうですが、
本質的にはサスペンスであり、ありきたりな題材ながら
綿密に練りこまれたストーリーが見ごたえあります。

盲目の人の見えている世界がいかに怖いかといったことを
視覚効果として観客に伝える描写も素晴らしいです。

そういった演出が最初にあるからこそ、
視覚障害者の情報はあてにならないと警察に雑に扱われたときに
視覚だけでは得られない犯人の特徴を
主人公が言い当てていく場面がいっそう痛快になります♪

犯人の顔はわりと早めに明かされますが、
それがマイナス要素となっていなくて、
堂々と姿を晒した犯人が盲目の主人公の目の前に立っていたり、
あえて逆手に取って恐怖感を煽る手法も見事でした。

ただ、期待していたより内容が軽く、
『盲目探偵の事件簿』と言い換えても遜色ない作品なので
やや期待外れな部分もありましたが、良作だとは思います。

ちなみに日本語吹き替えがない代わりに
バタリアンズ（山口雄大監督・井口昇監督）による
オーディオコメンタリーが収録されています。
（よく分からないけどキングレコード作品ではおなじみだとか？(^_^;）

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

とにかく、犬！
犬が、めちゃ可愛かった！
まるで、役者の１人かのよう。
演技力抜群♪表情のあるワンちゃん♪♪

肝心の人間の方は、ストーリーは…
…いたって、オーソドックス？

コレが導入で、ココが見せ場で…みたいな、
くっきり、はっきりしたシーンの区切り。
あまりにも＜きっちり作りました感＞が、出過ぎてて……。
起承転結がしっかりしすぎてたのが、残念。

良くも悪くも、
丁寧に作られすぎたサスペンス映画。


＊＊＊＊＊＊＊以下ネタバレ＊＊＊＊＊＊＊


それにしても、犬が…。
めちゃめちゃ可愛かっただけに、
めちゃくちゃ可哀想で………(ノ_・。)

なんだか、犬の事しか、印象に残ってなかったりして。

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

映画公開当初から観たくてＤＶＤになるのをずっと待っていたのですが意外に時間がかかりましたね。
キム・ハヌルさんが視覚障害者役を演じ、こうゆう役を演じてると演じてます！！感がひしひし伝わるんですが、何でしょう、ハヌルさんは凄く自然体で演じられてるのに驚きました。
さすがどんな役もできる人なんですね 。
警察官を目指す志途中、同じ施設で育った弟のようなやんちゃなトンヒョンを無理やり家に連れて帰る時事故に遭い、トンヒョンは亡くなり自分は視力を失ってしまいます。
それから、盲導犬のスルギとともに暮らす日々。
ある雨の日、スアはタクシーに乗りますが運転手に少し違和感を覚えます。
急ブレーキ、スアは激しい衝突を感覚で感じ取りますが、運転手はイヌだと言い張り、問い詰めるスアをひとり道路に置き去りにしてしまいます。

数日後、ひき逃げ事件の目撃者として警察が尋ねて来ますが、盲目のスアの言葉を真剣に聞こうとはしません。
ほどなく、キソプ(ユ・スンホ)が目撃者として現れ、ふたりの証言はまったく違うのです。
人並みはずれた感覚の持ち主よりもやはり見える目で見た証言が重要視される事に落ち込みます。
ひき逃げ事件と女性拉致事件、ふたつの事件が次第に重なり、二人の目撃者は猟奇的な犯人に追い詰められていきます。

この異常な犯人に背筋がゾクっとさせられます。
目の見えないスアの前で堂々と座って見つめる姿がチョー怖かった。。。
暗闇で犯人と闘うスアは映画ファンなら『暗くなるまで待って』を思い出しますよね。
でもこれはスリラー色が強かったので犯人が怖すぎるよ・・・なんであんなに強いのよ〜
灯りがあれば弱者になる盲目のスアが灯りのない暗闇の中では感覚を頼りに行動して反撃する、さすが元警察大学生。
投げ飛ばされたり、殴られたりとハヌルさんけっこう体張ってました。

目撃者となって命を狙われるキソプ(ユ・スンホ)
この映画でスンホ君は『マウミ』で共演したこのワンちゃんと再会しています。このワンちゃんの名演技にも注目です。
犯人にナイフで刺されるシーンには号泣してしまいました。

盲目になってしまい、弟を死なせてしまった罪の意識が強いスア。ちらっと写る手首の数本の傷が痛々しい・・・
この事件で知り合った、弟と同年代の若いキソプ、彼も未来を描けないでいるひとり。
恐ろしい事件にかかわってしまったけれどこの事件をきっかけにして心の障害を乗り越えていく二人の姿も描き出していきます。
青龍映画賞、大鐘賞主演女優賞受賞、シナリオ賞も受賞。。。