百瀬、こっちを向いて。

ももいろクローバー“を卒業し、女優へと転身した早見あかりが主演を務め、期間限定で“嘘の恋愛関係“を始めることになった高校生の恋模様を描きます。

主人公相原ノボルの回想録として話は進み、新人文学賞を受賞した記念に母校から講演を依頼された30歳の小説家ノボルとして向井理が演じます。
久しぶりに故郷へと戻って来て、変わらぬ風景を眺めるノボルの心に、高校時代の切ない思い出が去来します。

冴えない高校生活を送っていたノボル（竹内太郎）は、ある日、幼なじみで先輩の宮崎に呼び出され、百瀬陽という女の子と擬似カップルになることを依頼されます。本命の恋人がいるのに、百瀬との噂が流れて困っているという。
先輩の二股を隠すために同級生の百瀬と疑似カップルを演じることになったノボル。
面倒なことに巻き込まれたと思いつつも、徐々に百瀬への感情を抑えられなくなった彼。けれども、百瀬の心には常にノボルの先輩、宮崎が。
疑似恋愛から始まっているけれど、自然に女の子に接しられると、たまりませんよね。ましてや、百瀬に感情が傾いて来てしまったノボルにとっては。
百瀬の心を知ってしまったノボルは彼女を振り回す宮崎が許せなくなるものの、それ以上に自分自身が情けなくてたまりません。
切ない恋心がジーンと胸に迫る作品でした。決して交わらないそれぞれの感情のもがきが切なかったです。

「こっちを向いて」


言われてみたい言葉、No.１になりました


キミの顔を見せてほしいという意味でも


ボクのことをみてほしいという意味でも


鷲掴みです


「こっちを向いて」


どれだけの「こっちを向いて」を言ってきただろう


あの手この手で


「こっちを向いて」


「こっちを向いて」


「お願いだから、一度でいいから」


「こっちを向いて」


そんな青い春がせつなく蘇る


あの頃の痛みが蘇る


ピアノがまたせつなさを彩る


いろいろあって、特別に忘れられない作品となりました

原作は中田永一先生（乙一先生の別名義）の同名恋愛小説です。

文学賞を受賞した新人小説家のノボルが
母校の高校で公演するために帰郷し、
当時、憧れだった先輩と１５年ぶりに再会し、
高校時代の思い出を語る場面から始まります。

ノボルにとって忘れられない青春の思い出とは
百瀬という同級生との嘘からはじまった切ない恋です。

すごく透明感のある作品なのですが、
文学色が強く、想像していたのとはちょっと違いました。

時代設定も中途半端に古いので、当時の背景を描きにくいです。

１５年前ってことは１９９８年ぐらい？

それにしても高校生なのに言葉遣いが大人びてるし、
森鴎外の「舞姫」の登場人物をやたらと引用するし、
「刑事ジョン・ブック 目撃者」という古い映画をデートで見に行ったり、
なんかチグハグで、設定以上にノスタルジックな香りがしました。

あらすじから高校生向けだと思っていたのですが、
実際は、けっこう年配の方向けなのかも。。。

『嘘からはじまる恋』というのも少女漫画の定番なだけに
それらの作品と比べて明らかにエピソードとして弱いし、
全体的に印象に残りにくいです。(;´д｀)

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百瀬、こっちを向いて。
この言葉がふたつの意味を持って胸に突き刺さるとき
それがこの物語のクライマックスでした。
背を向けている百瀬に向かって言った言葉
文字通りの意味を持つこのこの言葉には
百瀬の心もオレの方を向いてくれ
という、聴こえない叫びがこだましていました。
精一杯の聴こえない叫び
切ないねぇ・・・
というように、
この物語は切ないです。
切ないビッシリです。
切ないが敷き詰められてます。
高校生ゆえの未熟な切なさがビッシリと・・・
まず人物相関図が切なすぎる
そしてそれをわかったうえで受け入れて進む４人が切なすぎる
わかってるのに愚かなことをし、
わかっていて我慢を重ねる
わかっていないこともわかっていて
全てが幸せには向かわないことも気付いていて

オトナになった主人公が向井理で
「これがモテないわけないだろう」と
ツッコミ入れたいところでもありましたが、
切なさに包まれた物語。
良かったです。

一番凄いと思ったのは神林先輩
「これは勝てん・・・女は凄い」
と思いました。

モモクロを脱退して女優の道を進む早見あかりちゃん。
はじめての主演作かな？
とても印象深かったです。
これからも順調に成長して
ステキな女優になってほしい。
そしていつの日か、
モモクロと共演してほしいですね。

石橋杏奈ちゃんがカワイイです。

見ていて少しせつなかったです。爽やかで青春だなと思ったし、初恋だなと思いました。見ながら自分の高校時代を思い出そうとしたけど、歳も取り思い出せなくなってきて余計に少し悲しくなりました。でもこんなドラマチックなことはなかったなと思うし、自分も青春したかったなと思いました。映像がすごくきれいで百瀬役の早見あかりさん笑顔が素敵できれいに見えました。先輩の彼女役の人も本当に学校のマドンナって感じで素敵でした。
ノボル役の彼もすごく良かったです。大人のノボル役の向井理さんもイケメンなのにすごく普通の人に見えて良かったです。

嘘の恋人役って最初はとまどうけど、一緒に手をつないだり、帰ったりデートしてたら気持ち傾いてしまうノボルの気持ちは分かります。でも好きになればなるほど苦しくなるし、先輩に対する怒りの気持ちやも分かるし本当に見ていてせつなくなりました。ラストの終わり方もすごく良かったです。最後こういう結末なんだと知れて良かったです。花言葉も良かったし、ほおずきもせつなかったです。偶然会う人がマドンナさんなのも良かったです。