インフェルノ　大火災脱出

これは久々に見入ったね。まあ、正直言ってあまり期待してなかったから、暇つぶしにテレビで見るか（いつもはプロジェクタ）と思って見始めたら、火災が起こってからはタワリングインフェルノを思い出す、面白さ。群像劇ではないけど、ほんの数人の話でスケールはちょっと小さいけど、次から次に危機がおきて、もうハラハラどきどき、こういうの浮きですね。　よかったと思います。

オキサイド＆ダニー・パン版の『タワーリング・インフェルノ』。
『タワーリング……』に比べればもちろん小粒ですが、ラウ・チンワン、ルイス・クーのツートップのファンであれば楽しめるでしょう。
本家に比べると、細かな要素があれやこれやと詰め込まれていて、とにかく退屈させないという気迫満々ですが、そのせいでかえって小粒感が出ています。
外壁やクレーンをつたってのアクション、妊婦、火事をきっかけにおきた殺人事件の犯人たち、離れ離れになった親子、途中の階に置かれた不審なペットボトルの山……
ラストのエレベーターシャフトでのアクションはやや超絶すぎで笑いそうになってしまいました。
最近新作が立て続けに公開されたパン兄弟は、独特のホラーテイストのある濃い画面設計が持ち味かなと思っていたのですが、本作の場合は希薄です。
やっぱりこれだけの火をつかっての（おそらく）危険な撮影では、なかなかそこまで気が回らないのでしょうか。
脱出不可能な、まさにインフェルノ感を期待したのですが、軽めのアトラクション風味になってしまいました。
細部の演出も、やや雑。40点。

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　高層ビルで火災が発生して脱出する人、救助する人。【タワーリングインフェルノ】みたいな話。

　チームリーダーで規律重視のお兄ちゃんと規律よりも臨機応変に命令違反して救助活動しちゃったりする弟さんの消防士の兄弟2人。当然、喧嘩ばかりしていて弟は消防士を辞めてしまう。
　お兄さんは奥さんともギスギスしていて高層ビルの産婦人科に届けたり、弟さんはそこで会社をやっていたり、ビルの人々が紹介されていく1幕目。
　ほいでタバコの不始末で一気に火がまわって、案の定パニックになって行く本編。

　主人公の兄弟と兄の奥さんのメインのエピソードと子どもを探す母親だったり宝石を盗んだ男だったり親子の警備員だったりサイドエピソードがいくつかあって、救助する人脱出する人たちが描かれます。
　迫力のファイヤーの映像や高いところから落ちそうになったりとスペクタクルさもあってよかったです。

　それなりに楽しめますが、他にたくさん作られたパニック映画と目新しさがなくて、どっかで見た事あるかのような既視感いっぱいの展開だったのが残念でした。
　香港映画でパニック映画が作られた。という新鮮さでしか楽しめずに他のパニック映画と何か違う新しいものが見たかったです。