もうひとりの息子

もうひとりの息子の画像・ジャケット写真
もうひとりの息子 / エマニュエル・ドゥヴォス
全体の平均評価点:
(5点満点)

8

  • DVD
ジャンル:

「もうひとりの息子」 の解説・あらすじ・ストーリー

イスラエルとパレスチナの対立を背景に、取り違えられたふたりの息子と両親の葛藤を描く感動作。テルアビブに住むイスラエル人家族の息子は、自分が両親の実の子ではないと知る。18年前、湾岸戦争の混乱により病院で別の赤ん坊と取り違えられていた。

「もうひとりの息子」 の作品情報

製作年: 2012年
製作国: フランス
原題: LE FILS DE L’AUTRE/THE OTHER SON

「もうひとりの息子」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

もうひとりの息子の詳細

  • 旧作
収録時間: 字幕: 音声:
105分 オリジナル:ドルビーデジタル5.1ch
レイティング: 記番: レンタル開始日:
MPF11701 2014年07月02日
在庫枚数 1位登録者: 2位登録者:
15枚 0人 0人

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ユーザーレビュー:8件

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1〜 5件 / 全8件

今年のマイベスト

投稿日:2014/06/20 レビュアー:ミルクチョコ

去年の暮れに見た映画なので、今年のマイベストと言えるか否かはわかりませんが、素晴らしいドラマでした。
東京国際映画祭で、東京サクラグランプリと優秀監督賞の2冠に輝いたドラマ。
兵役用健康検査の結果、両親の実子でないことを知ったイスラエル人の青年。出生の際の手違いが明らかになり、やがてイスラエルとパレスチナふたつの家庭のアイデンティティと信念とが、大きく揺さぶられる事態に発展します。

どうしても「そして父になる」と比べてしまいますが、同じ子供の取り違えでも、イスラエルとパレスチナという民族間の対立が起こっているだけに事情は複雑です。
双方の家族は食事会を開き、ヨセフとヤシンは出自に衝撃を受け葛藤しながらも、心中を打ち明け合います。
二人の間の友情とも言い難い、けれども決して反目するわけではない距離感が絶妙でした。
そして、面白いのが、母親たちはすぐに仲良くなるのに、父親たちは、頑固で面白くなさそうに憮然と席を立ってしまいます。

そして、ヨセフとヤシンはわだかまりを呑み込んで友人になっていきます。二人は、自分たちは決して暴力を望んでいないと身を持って示す辺りが凄いです。
軍人のヨセフの父がヤシンが常に行き来できるように通行証を融通してくれたのも優しさを感じました。軍人のヨセフの父親に嫌悪感を抱いていたヤシンの父がそのお礼に訪れ二人が無言でコーヒーを飲むシーンが、印象的です。
民族レベルで見るといがみ合っている両者も個人レベルでは実はみんな気のいい人である。という描き方が優しく、嫌々ながらも付き合っていくうちに徐々に打ち解けていく様子が心温まります。
敵とはいえお互いの立場を尊重する心や、息子たちが難しい現実に希望で答える姿勢が良かったです。

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平和を願う、もうひとりの自分

投稿日:2014/07/29 レビュアー:パンケーキレンズ

出生時の取り違え・・・子どもが成長してもう成人しようかという時にそれが判明してしまいます

序盤の展開こそ『そして父になる』なんですけど
宗教的な背景とか、イスラエルとパレスチナという民族の対立などが背景となって
自分の意思だけではどうしようもできない複雑な現実の中で
アイデンティティの獲得と、自分の居場所を探す物語がはじまります

とはいっても
この映画のいい所は、取り違えられた2人の息子がいいんですよね
どんなに深刻な事態になろうとも
流される事なく、自分の力でなんとか突き進もうとします

ディスコで踊るシーン(ここが一番すき♪)

家を抜け出して、相手方の家で食事をするシーン

浜辺でアイスを売るシーン

息子たちの、自分で選んだ行動が、この映画自体を突き動かしてゆきます・・・

事実が判明してから間もなく
母親の口から、意外とあっけなく息子に真実が話されるんですけど
これは、子どもをどうするのかという親の葛藤というよりも
息子たち(人間)の、生きる力を試す(信じる)映画
そして、最小単位の個人としての良心とか善意を
この複雑な背景を元にして、紐解いていこうとする映画のような気がしました

母親の大きな母性

父親の無口だけど譲れない主張

兄の揺れ動く心

シンプルながらも多様な人間味に溢れた、ふたつの家族

もうひとりの息子を前にして
敵か味方かを区別しない、もうひとりの自分が目覚めはじめる
平和への道のりは
この個人の感情から始まるんじゃないかと
そんなメッセージも受け取った気がしたのです

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取り違えられたふたりの子供

投稿日:2014/07/10 レビュアー:パープルローズ

出生時に取り違えられたふたりの子供。
ひとりはテルアビブに住む裕福なユダヤ人家庭に育ったヨセフ。
もうひとりは貧しいアラブ人家庭に育ったヤシン。

同じ子供の取り違えがテーマの「そして、父になる」とつい比べてしまいますが、
こちらは政治的、宗教的な事情が複雑かつ深刻で、
「そして、父になる」の方がただ感傷的なだけに思えてしまいます。

模範的なユダヤ教徒として育ったヨセフは、自らのアイデンティティに悩み、
ヤシンの兄ビラルは、弟だと信じていたヤシンが憎いユダヤ人だったという事実を
どうしても受け入れらません。

私の目には育った環境を抜きにしても、ヨセフはユダヤ人にしか見えないし、
ヤシンの浅黒い肌と彫りの深い顔立ちはアラブ人にしか見えないんだけど、
外見だけでユダヤ人かアラブ人かを見分けることはほぼ不可能らしいです。

ビラルが、「テルアビブに行きたいので、通行証が欲しい」と言いだした時には
なんかたくらみがあるんじゃないかとドキドキしてしまいましたが、
希望のある終わり方だったのはよかったです。
現実にこんな状況になったら、もっともっと大変だと思うけど、
ふたつの民族の争いがいつかは終わってほしいという作り手の願いがこめられていたと思います。

ヨセフが自分の本当の家族を訪ねて、みんなで歌を歌うシーンがありますが、
歌に字幕がついていなかったのが残念でした。

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「そして父になる」どころではない複雑な状況下での物語。

投稿日:2014/05/23 レビュアー:みむさん

公開された時期が少し「そして父になる」と被っていた(?)ためか、
私の周囲では並んで評されてることもあったけど、
これは、もっと複雑な状況下での物語。

子供取り違え。
しかも、こちらはユダヤ人とパレスチナ人の家族の間で起こったものですからね。

社会的・宗教的・政治的な背景からして
この設定だけでいかにこの取り違えがもたらすものが複雑かが想像つく。

自分の中では悲劇しか創造できなかったですよ、この話。
ですが、こんな状況下、
動揺はするものの、一生懸命前を向こうとする姿、
今までの家族と生活とはまったく違う家族の子だったことにショックを受け
必死に落ち着こうとするも、落ち着かずにいる姿
もうどれをとっても、苦しいですこれ。

そして、子供だけでなく、
家族同士の姿も。
対立する人種同士での対面、話し合い。
それは、紛争や宗教的思想とはかけ離れた
純粋に「わが息子」に関する話し合いだったはず。

それが、やはりそうはいかないんですよね。

長年刷り込まれ、培われてしまった対立の歴史が
この2つの家族の純粋な感情をも奪ってしまうような感じがして。

しかし、人種がどうであろうと、
宗教がどうであろうと、
1人間としてはボーダーなどはないはず。

勇気を出して、というか、むしろ吹っ切れたように見えた
2人の息子の姿がものすごくポジティブだったのが救いでした。

悲惨さばかりではなく、そういう面をちゃんと描いてるので
鑑賞後の印象はすがすがしい・・・・・
といきたいところですが、
本当に大変なのはこの映画で描かれた後なのではないか、とも思う。

感情的な部分ももちろん、
手続き的にはどうなるの・・・・?とか考えちゃったわ。

ということで、医療施設での赤ちゃん取り違えに
社会・宗教・政治色を絡めた見応えアルドラマでした。

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18歳になって揺らぐアイデンティティー

投稿日:2014/07/11 レビュアー:飛べない魔女

すごく良かったです。
すごく心を揺さぶられました。
そしてすごく考えさせられました。
宗教と人種を超えた取り違い。
そしてそれは18歳になるまで、誰も知りえなかった事実。

ほんとに、これは「そして父になる」どころのお話ではありませんね。
二つの家族の戸惑い、本人のショック、それは測りしれません。
イスラエル人には土地を奪われたとして憎しみを持つパレスチナ人。
パレスチ自治区になっているものの、イスラエルとは高い壁で隔てられ
通行証がないと、行き来をすることは出来ません。
イスラエル人から見れば、パレスチナ人は自分たちの聖地を脅かそうとする過激な人種。
複雑な関係にあるユダヤ人とアラブ人。
なのに、実は自分が憎いと思っていた側の人間だったと知ったら・・
この複雑な出来事を、戸惑いながらも受け入れようとするのは、双方とも母親や妹である女たちでした。
父親や兄はどうしても受け入れることができません。
理屈ではないのです。
心情的になのです。
それはここで起きている長い歴史的な背景を思えば、当然のことでしょう。
どちらにしても心が痛みます。

でもこの映画は決して悲観的にもならず、悲劇にもならず、希望の光を見せてくれるのです。
家族の愛情とは?人種や宗教の違いとは?
イスラエル人であろうが、パレスチナ人であろうが、人であることに変わりはないのです。
愛することは出来るのです。
あなたは血を分けた息子が敵地にいたとしても、それでも戦う事ができますか?
この映画はそう問いかけている気がします。
振り上げたその拳を下して、その手を開いて握手をしよう。
この映画は、今だ戦うことを辞めない人たちに向けたメッセージである気がします。
素晴らしい映画でした。

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