ブラインド・フィアー

盲目の登場人物を生かした映画なんていくらでも面白いのありますよね。
オードリーの『暗くなるまでまって』。アルジェントのいくつか。座頭市。
そして本作がもっとも参考にしてほしかったのは、もちろんフライシャーの『見えない恐怖』だ！　これは必見（ＶＨＳのみ）。
このダメ作品『ブラインド・フィアー』の最良の瞬間は、外出から帰ってきたミシェル・モナハンが恋人の死に気づくまでだというのは衆目が一致するところでしょう（猫投げはただ不快）。
そこをもっとすごくしたのが『見えない恐怖』です。
そういう作品からすると、あまりにも馬鹿馬鹿しい、ぬるい犯人。
盲目という設定を、これほど生かさない凡庸極まる脚本。
ひどいところしか浮かばない。正真正銘の駄作。5点。

監督のジョセフ・ルーベン って「ブラインドネス」の人なのね。
本作も盲目・失明つながり・・・・

主人公のサラは元報道カメラマンで
戦地で負傷した際に失明してしまったらしい。
今は恋人とペントハウスで暮らしているのですが、
ある日外出から帰ると、
恋人が殺されていて、その血でサラは転倒・・・・
事態を察する。

しかも、そこにダイヤを狙った強盗が押し入り・・・

盲目のサラがどうやって悪党と闘うのかってのが見所ですかね。

１シチュエーション、かつ盲目っていう設定はなかなかいいような気がする。
さらに進むにつれ、恋人に意外な過去が、ってのもいい。

ただ、その設定、あんまり活きてなかった気がする。
なんか、特に後半、盲目かどうか、あんまり関係なくなってきてるような・・・・

思わせぶりな映像も差し込まれ、
恋人の過去やら、ダイヤのことやら
もっと語ってくれてもいいのになあ、と思いましたよ。

さらっと映像で流れるだけなんだもの。

とはいうものの、観てる間はそこそこ楽しい。
ネコ好きには目を覆うような場面もあるけれど
観終わってみれば印象に残るものがあまりなかったなあ。

「ブラインドネス」も同じ様な感想だったような・・・・（苦笑

あ、あと、悪党のマイケルキートン、しばらく観てない間にあんなに禿げてたのね・・・
まあ、歳も歳ですし、仕方ないか（苦笑

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盲目の女性が奮闘するストーリー。
見えないだけに、
＜どうやって逃げるのか？＞
＜どうやって戦っていくのか？？＞
これが、この映画の醍醐味のはずなのに……

なにこれ？なにそれ？？……

ちっともリアルに感じない…
ちっともハラハラドキドキしない……

＜見せ場をいかに盛り込むか＞…
それしか考えてないような映画……。

ってゆーか、盲目？？
思いっきり走るわ…
思いっきり視線、あってないかい……(・・?)

彼女に暗闇は感じなかった……。


とにかく、
好き嫌いで言えば、嫌い（キッパリ）！
特に、ラストが嫌い！！



＊＊＊＊＊以下もろネタバレ＊＊＊＊＊


何なん、そのラスト……

再び、○漬けダイヤモンドって……（￣▽￣;）
しれっと作ってるよ、この女……おいおい。

隠し場所を知ってたというより、
もともとこの女性のアイデアだったって感じだろうか…。

このラストに止めを刺された感じ。

なんじゃ、そりゃーー！！！
主人公に、ムカっとした。
そして、このラストにした制作者自体に、ムカついた。


うわ〜〜、借りるんじゃ無かった…。
失敗↓↓↓

Birdmanで、マイケルキートンが再ブレイクするための序章的作品だと思えた。

ありえない唐突な話で気持ちは盛り上がらなかった。
それに、なんでサラはライアンのような犯罪者と恋におちるのかも理解できんかった。
（不自然と思った）

これと言って話も膨らまず、登場人物に何の伏線もなく、悪者も大して強くなく、意外な驚きもなく、オチもスッキリせず、最初から最後まで普通でした。