わたしはロランス / メルヴィル・プポー
わたしはロランス
/グザヴィエ・ドラン
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全体の平均評価点: (5点満点)
(15)
解説・ストーリー
これが長編3作目となるカナダの新鋭グザヴィエ・ドラン監督が90年代のカナダを舞台に、心と体の性の不一致に苦しむ男性とその事実を打ち明けられた恋人の10年におよぶ愛の道行きを見つめたヒューマン・ラブストーリー。主演は「ぼくを葬る」のメルヴィル・プポー、共演にスザンヌ・クレマン、ナタリー・バイ。モントリオール在住の国語教師ロランス。彼には、ある秘密があった。それは、彼の心は女であり、今ある男の体は間違いだと思っているということ。30歳の誕生日、ついに彼はそのことを恋人のフレッドに打ち明ける。最初は騙されていたと激しく非難したフレッドだったが、ロランスの気持ちを受け止め、一緒に生きていくと決意する。以来、学校にも女性の格好で出かけていくロランスだったが…。
これが長編3作目となるカナダの新鋭グザヴィエ・ドラン監督が90年代のカナダを舞台に、心と体の性の不一致に苦しむ男性とその事実を打ち明けられた恋人の10年におよぶ愛の道行きを見つめたヒューマン・ラブストーリー。主演は「ぼくを葬る」のメルヴィル・プポー、共演にスザンヌ・クレマン、ナタリー・バイ。モントリオール在住の国語教師ロランス。彼には、ある秘密があった。それは、彼の心は女であり、今ある男の体は間違いだと思っているということ。30歳の誕生日、ついに彼はそのことを恋人のフレッドに打ち明ける。最初は騙されていたと激しく非難したフレッドだったが、ロランスの気持ちを受け止め、一緒に生きていくと決意する。以来、学校にも女性の格好で出かけていくロランスだったが…。
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「わたしはロランス」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
これが長編3作目となるカナダの新鋭グザヴィエ・ドラン監督が90年代のカナダを舞台に、心と体の性の不一致に苦しむ男性とその事実を打ち明けられた恋人の10年におよぶ愛の道行きを見つめたヒューマン・ラブストーリー。主演は「ぼくを葬る」のメルヴィル・プポー、共演にスザンヌ・クレマン、ナタリー・バイ。モントリオール在住の国語教師ロランス。彼には、ある秘密があった。それは、彼の心は女であり、今ある男の体は間違いだと思っているということ。30歳の誕生日、ついに彼はそのことを恋人のフレッドに打ち明ける。最初は騙されていたと激しく非難したフレッドだったが、ロランスの気持ちを受け止め、一緒に生きていくと決意する。以来、学校にも女性の格好で出かけていくロランスだったが…。
「わたしはロランス」 の作品情報
「わたしはロランス」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
わたしはロランスの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
168分 |
日本語 |
1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/フランス語
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
DABR4585 |
2014年04月25日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
27枚
|
2人
|
1人
|
1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/フランス語
わたしはロランスの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
168分 |
日本語 |
1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/フランス語
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
DABR4585 |
2014年04月25日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
27枚
|
2人
|
1人
|
1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/フランス語
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ユーザーレビュー:15件
自分らしくありたい
23歳のドラン監督が、女性になりたい男性とその恋人の10年にわたる愛を描いたラブストーリー。
モントリオールで暮らす国語教師ロランス(メルビル・プポー)は、恋人フレッド(スザンヌ・クレマン)と同居中。35歳の誕生日、突然自分はトランスジェンダー(性同一性障害)だと告白します。
ロランスを失うことを恐れたフレッドは、彼の理解者になるよう務めるものの、周囲の偏見や、心の奥底では男性であるロランスを求める彼女は、拒否反応に翻弄されていきます。
ロランスはどうかと言うと、彼の愛は今までと変わらずフレッドに注がれていたのだと思います。
フレッドはロランスの外見だけを好きになった訳ではなく、何とか寄り添おうとするものの、変わらず愛しているはずなのに全てを受け入れることが出来なくなったのでしょう。混乱するのは当然だと思います。
ロランスは、一大決心をして、フレッドに告げた訳で、心構えのできていないフレッドには全てが耐えられなくなったのだと思います。
暴発寸前の二人の痛ましいほどの軋みが伝わって来て、切ないです。
性同一性障害をテーマにしながら、ロランスよりも、恋人が男から女に変わった事に苦悩するフレッドの視点に重きを置いたのは面白いと思います。
168分と長いものの、時折ファンタジックなシーンを交えながらも違和感のない演出や青空に舞う洗濯物のシーンなどなど、色彩の映像が素晴らしいです。
ロランスとフレッドの一番始めの出会いをラストに持ってくるのもいいですね。
このレビューは気に入りましたか?
22人の会員が気に入ったと投稿しています
この愛を壊せるのは、きみだけ
いや〜、これはやられた!
168分って、それだけでかなり肩に力が入ってしまうけど
う〜ん・・・恐るべし、まだ20代かよっ!この監督!
とにかくね
こんなに、すんばらしいラストシーンは、ここ最近では一番かも♪
性同一性障害っていう、映画ではそんなに珍しくはないテーマでも
なんというかね
元々二人の愛は、性別を越えた所にあったんだろうね
だから、あんなに苦しい思いをして
だからこそ、あんなに美しい再会もして
「愛は性別を越えられるか?」なんていうそんな甘っちょろいテーマではなく
芽生えてしまった愛を、二人は、どう抱きしめるのか?どう葬るのか?
やり場のない感情が交錯する・・・のです
女になりたいロランスと、女になりたい彼を受け入れたいフレッド
どちらかというと、私はね、フレッドの心の痛みがすごく分かったな・・・
もしかしたらフレッドの方が傷つきやすくて、デリケートで、優しいのかも
そこに、女性特有の体の痛みも経験して
彼女の感情の溢れ出すシーンが、すごくよかった♪
決してキレイな女優さんじゃないけど、見た目と中身のギャップに魅せられましたよ
こういうテーマは、アートな側面が強いのが多いけど
これも、その一つ
でもって、美意識がピカイチ☆
男女の心象を、見事に映像(風景)で表現してますね
色使いが好きでした
何気ないセリフが淡々と綴られる物語
でも、あのラストシーンを目にした瞬間
そんな二人の会話のあれこれが、驚くほど鮮やかに彩られていくんです
うん、あのシーンを最後に持ってきたのは、あっぱれ♪
ふぁーーーーーーーーっと飛んでいきそうになりましたw(下手な褒めw)
このレビューは気に入りましたか?
10人の会員が気に入ったと投稿しています
「女になりたい」と恋人に告げた男。その後10年間の恋人との関係
フランス映画祭でみましたが、
このグザヴィエドランはカナダ人(フランス語圏のカナダ出身)
しかも24歳です。
ここ数年に日本で公開されたドラン監督の映画
どれもよくって
20代で、しかも自身もイケメンで・・・・
いやあ、天はニ物以上を与えたんだなあ・・・・と思ったもんです。
カナダのモントリオールが舞台。
作家志望のロランスがある日恋人に「女になりたい」とカミングアウト。
ここから2人の葛藤や別れと再会を繰り返したりしつつ
揺れ動く姿を描いてる。
とっても生々しくて、かつ繊細さもあります。
ロランスを演じるのが二枚目俳優のメルヴィルプポー。
最初はプポーの女装に目が慣れなかったんですが(笑
見ているうちにだんだん気にならなくなり、
むしろ、感情移入さえしてしまいそう。
今まで自分の正直な気持ちを抑圧しながら生きてきたロランスが
カミングアウトによって解き放たれた姿。
しかし、それと同時に、恋人フレッドを悩ませてしまったことに悩む姿。
そりゃそうだよね・・・・
今まで愛してた男の人に「女になりたい」って言われたら
フレッドのほうは「じゃあ私はなんだったの・・・」ってなるもんね。
でもロランスは愛してたんだよね。
その辺の複雑なロランスの心境が伝わりすぎるんです。
だから、ちょっと心が痛いんですよね。
お互いに別れを選択して、別の道を歩んでも
やっぱり忘れられないくらい愛してたんだよね。
その特異すぎる状況と心境ながらも
これだけ感情移入できちゃうのが不思議。
ロランスのお母さん(ナタリーバイ)もこれまた良いのです。
あえてこまごま言わない。
息子を信じてるというか・・・
達観してるというか。
この母がいてロランス、よかったね、とつくづく思いますわ。
性同一性障害を描いた映画はほかにもあるけれど、
カミングアウトしたことによって
恋人たちのその後の10年は一体どうなったか・・・・
という視点で描かれているところが
難しすぎず、堅すぎず、
とっつきやすいストーリーであることが良いです。
映像もカラフルで、グザヴィェドラン、すごいな、と改めて思いました。
このレビューは気に入りましたか?
5人の会員が気に入ったと投稿しています
ひきこまれました。
プールの中で息を止め、肺が破裂するまで我慢して、死の1秒前で水から顔を上げる。
そんなギリギリの状態で、「女性として生きたい」と恋人に打ち明けたロランス。
ロランスと恋人フレッドの10年間の葛藤の物語。
20代の若さで数々の映画祭で受賞し、世界中で高く評価されているグザヴィエ・ドラン。
「胸騒ぎの恋人」「トム・アット・ザ・ファーム」に続いて、3本目の鑑賞でしたが、
これがいちばんおもしろかったです。
ラヴァースさんが「顔の映画」だとおっしゃってますが、
登場するたくさんの顔の中に、一瞬ドラン本人が映し出されています。
一瞬だけど観客をとらえて離さない、美しくかつ意思にあふれた顔です。
斎藤工くんが「本人がでていない方がおもしろいと思う。」と言ってましたが、
あまりに美形すぎるので、ドラン本人が主演するとちょっとナルシズムに走ってしまうのかも。
それに対して、「胸騒ぎの恋人」でも思ったんだけど、
この人の映画に出てくる女優さんたちは、「えっ?なんでこの人??」と思うような人が多いのはなぜ?
この映画でもロランスのメルヴィル・プポーに対して、なんでフレッドはこの女優さんなのか?と不思議だったんだけど、
突然「女になりたい」と言いだした恋人をどう受け止めればいいのか悩み、葛藤し、
ロランスと激しくぶつかり合うシーンは見ごたえありましたし、
終盤のふたりはほんとうに美しいと思いました。
ドラン独特の映像センスで繰り広げられるシーンの数々を堪能しました。
このレビューは気に入りましたか?
4人の会員が気に入ったと投稿しています
白い扉
性同一障害の話とは知らなかったのだけど 冒頭から顏の映画していて それは意志に関わる物語だと告げるわけで
それをスタンダードの狭いサイズで語るのは 時に縦の構図をきちっと決めると思えば エモーションのうねり
爆発が画面の枠を突き破ろうとするわけで まさにドランの映画の意志なわけだ
ドランが二十代の映画作家であることに驚くのだが かなりな量の映画を見てなければ作れない映画のルックをしている
後頭部アップなんか もろカラックスしてるなあと感慨深かったりするね
メルヴィルポーが20分でゲイとわかる しかしこのテーマで今更どうするのか 驚かない実の母と同じに観客も驚かないだろう
しかし彼はゲイではなく性同一性障害の人 つまり普通の女性であることを認められたい人であり プポーは普通の女性として
振る舞い 生活の中でそれを押し通すのだ 女装などの性癖の悩みではないので 当たり前に堂々としている
初めて女性の姿で教壇に立った時 映画は生徒を正面から撮らない 主人公は生徒が平常の反応をしてくれて一安心するが
生徒の反応は実はわからないのだ 学校側はしかし作家になれと無責任に勧めるのだが プポーは無用な摩擦は目指さないが
教師の安定した仕事で居たいとの 意志を強く示す ここでこの映画はフランス映画でなく カナダの過去の出来事を描いているのだと気が付く
主人公はごく普通の女性として自らを貫き通すのは立派だが 恋愛の人となるとエゴチストなので 摩擦は彼の女性の恋人の混乱となって
社会生活全般での軋轢は回避されて描かれない 男女の感情の地獄の物語に収斂するので それはどこか成瀬巳喜男の「浮雲」を連想する
のだけど 当然参照はされているだろう
まるで女装デヴュー時のデヴィッドボウイーのように美しい 後半のプポーは最高の演技 クローズアップとなると ナタリーバイに負ける
主演女優がちょいと弱いね 性同一障碍者が普通でありたいと願うテーマは 映画をもまた前衛的でありながら 地に着いたお話の現代性
を有する作品としている ようやく東京などでは現代仏映画がかなり公開されるようになってきたのは嬉しいのだけど 地方にも波及してほしいね
おっとこれはカナダ映画でもあえるのだった
このレビューは気に入りましたか?
4人の会員が気に入ったと投稿しています
ユーザーレビュー
自分らしくありたい
投稿日
2014/04/20
レビュアー
ミルクチョコ
23歳のドラン監督が、女性になりたい男性とその恋人の10年にわたる愛を描いたラブストーリー。
モントリオールで暮らす国語教師ロランス(メルビル・プポー)は、恋人フレッド(スザンヌ・クレマン)と同居中。35歳の誕生日、突然自分はトランスジェンダー(性同一性障害)だと告白します。
ロランスを失うことを恐れたフレッドは、彼の理解者になるよう務めるものの、周囲の偏見や、心の奥底では男性であるロランスを求める彼女は、拒否反応に翻弄されていきます。
ロランスはどうかと言うと、彼の愛は今までと変わらずフレッドに注がれていたのだと思います。
フレッドはロランスの外見だけを好きになった訳ではなく、何とか寄り添おうとするものの、変わらず愛しているはずなのに全てを受け入れることが出来なくなったのでしょう。混乱するのは当然だと思います。
ロランスは、一大決心をして、フレッドに告げた訳で、心構えのできていないフレッドには全てが耐えられなくなったのだと思います。
暴発寸前の二人の痛ましいほどの軋みが伝わって来て、切ないです。
性同一性障害をテーマにしながら、ロランスよりも、恋人が男から女に変わった事に苦悩するフレッドの視点に重きを置いたのは面白いと思います。
168分と長いものの、時折ファンタジックなシーンを交えながらも違和感のない演出や青空に舞う洗濯物のシーンなどなど、色彩の映像が素晴らしいです。
ロランスとフレッドの一番始めの出会いをラストに持ってくるのもいいですね。
この愛を壊せるのは、きみだけ
投稿日
2014/05/15
レビュアー
パンケーキレンズ
いや〜、これはやられた!
168分って、それだけでかなり肩に力が入ってしまうけど
う〜ん・・・恐るべし、まだ20代かよっ!この監督!
とにかくね
こんなに、すんばらしいラストシーンは、ここ最近では一番かも♪
性同一性障害っていう、映画ではそんなに珍しくはないテーマでも
なんというかね
元々二人の愛は、性別を越えた所にあったんだろうね
だから、あんなに苦しい思いをして
だからこそ、あんなに美しい再会もして
「愛は性別を越えられるか?」なんていうそんな甘っちょろいテーマではなく
芽生えてしまった愛を、二人は、どう抱きしめるのか?どう葬るのか?
やり場のない感情が交錯する・・・のです
女になりたいロランスと、女になりたい彼を受け入れたいフレッド
どちらかというと、私はね、フレッドの心の痛みがすごく分かったな・・・
もしかしたらフレッドの方が傷つきやすくて、デリケートで、優しいのかも
そこに、女性特有の体の痛みも経験して
彼女の感情の溢れ出すシーンが、すごくよかった♪
決してキレイな女優さんじゃないけど、見た目と中身のギャップに魅せられましたよ
こういうテーマは、アートな側面が強いのが多いけど
これも、その一つ
でもって、美意識がピカイチ☆
男女の心象を、見事に映像(風景)で表現してますね
色使いが好きでした
何気ないセリフが淡々と綴られる物語
でも、あのラストシーンを目にした瞬間
そんな二人の会話のあれこれが、驚くほど鮮やかに彩られていくんです
うん、あのシーンを最後に持ってきたのは、あっぱれ♪
ふぁーーーーーーーーっと飛んでいきそうになりましたw(下手な褒めw)
「女になりたい」と恋人に告げた男。その後10年間の恋人との関係
投稿日
2014/03/24
レビュアー
MM3
フランス映画祭でみましたが、
このグザヴィエドランはカナダ人(フランス語圏のカナダ出身)
しかも24歳です。
ここ数年に日本で公開されたドラン監督の映画
どれもよくって
20代で、しかも自身もイケメンで・・・・
いやあ、天はニ物以上を与えたんだなあ・・・・と思ったもんです。
カナダのモントリオールが舞台。
作家志望のロランスがある日恋人に「女になりたい」とカミングアウト。
ここから2人の葛藤や別れと再会を繰り返したりしつつ
揺れ動く姿を描いてる。
とっても生々しくて、かつ繊細さもあります。
ロランスを演じるのが二枚目俳優のメルヴィルプポー。
最初はプポーの女装に目が慣れなかったんですが(笑
見ているうちにだんだん気にならなくなり、
むしろ、感情移入さえしてしまいそう。
今まで自分の正直な気持ちを抑圧しながら生きてきたロランスが
カミングアウトによって解き放たれた姿。
しかし、それと同時に、恋人フレッドを悩ませてしまったことに悩む姿。
そりゃそうだよね・・・・
今まで愛してた男の人に「女になりたい」って言われたら
フレッドのほうは「じゃあ私はなんだったの・・・」ってなるもんね。
でもロランスは愛してたんだよね。
その辺の複雑なロランスの心境が伝わりすぎるんです。
だから、ちょっと心が痛いんですよね。
お互いに別れを選択して、別の道を歩んでも
やっぱり忘れられないくらい愛してたんだよね。
その特異すぎる状況と心境ながらも
これだけ感情移入できちゃうのが不思議。
ロランスのお母さん(ナタリーバイ)もこれまた良いのです。
あえてこまごま言わない。
息子を信じてるというか・・・
達観してるというか。
この母がいてロランス、よかったね、とつくづく思いますわ。
性同一性障害を描いた映画はほかにもあるけれど、
カミングアウトしたことによって
恋人たちのその後の10年は一体どうなったか・・・・
という視点で描かれているところが
難しすぎず、堅すぎず、
とっつきやすいストーリーであることが良いです。
映像もカラフルで、グザヴィェドラン、すごいな、と改めて思いました。
ひきこまれました。
投稿日
2014/11/24
レビュアー
パープルローズ
プールの中で息を止め、肺が破裂するまで我慢して、死の1秒前で水から顔を上げる。
そんなギリギリの状態で、「女性として生きたい」と恋人に打ち明けたロランス。
ロランスと恋人フレッドの10年間の葛藤の物語。
20代の若さで数々の映画祭で受賞し、世界中で高く評価されているグザヴィエ・ドラン。
「胸騒ぎの恋人」「トム・アット・ザ・ファーム」に続いて、3本目の鑑賞でしたが、
これがいちばんおもしろかったです。
ラヴァースさんが「顔の映画」だとおっしゃってますが、
登場するたくさんの顔の中に、一瞬ドラン本人が映し出されています。
一瞬だけど観客をとらえて離さない、美しくかつ意思にあふれた顔です。
斎藤工くんが「本人がでていない方がおもしろいと思う。」と言ってましたが、
あまりに美形すぎるので、ドラン本人が主演するとちょっとナルシズムに走ってしまうのかも。
それに対して、「胸騒ぎの恋人」でも思ったんだけど、
この人の映画に出てくる女優さんたちは、「えっ?なんでこの人??」と思うような人が多いのはなぜ?
この映画でもロランスのメルヴィル・プポーに対して、なんでフレッドはこの女優さんなのか?と不思議だったんだけど、
突然「女になりたい」と言いだした恋人をどう受け止めればいいのか悩み、葛藤し、
ロランスと激しくぶつかり合うシーンは見ごたえありましたし、
終盤のふたりはほんとうに美しいと思いました。
ドラン独特の映像センスで繰り広げられるシーンの数々を堪能しました。
白い扉
投稿日
2014/05/30
レビュアー
裸足のラヴァース
性同一障害の話とは知らなかったのだけど 冒頭から顏の映画していて それは意志に関わる物語だと告げるわけで
それをスタンダードの狭いサイズで語るのは 時に縦の構図をきちっと決めると思えば エモーションのうねり
爆発が画面の枠を突き破ろうとするわけで まさにドランの映画の意志なわけだ
ドランが二十代の映画作家であることに驚くのだが かなりな量の映画を見てなければ作れない映画のルックをしている
後頭部アップなんか もろカラックスしてるなあと感慨深かったりするね
メルヴィルポーが20分でゲイとわかる しかしこのテーマで今更どうするのか 驚かない実の母と同じに観客も驚かないだろう
しかし彼はゲイではなく性同一性障害の人 つまり普通の女性であることを認められたい人であり プポーは普通の女性として
振る舞い 生活の中でそれを押し通すのだ 女装などの性癖の悩みではないので 当たり前に堂々としている
初めて女性の姿で教壇に立った時 映画は生徒を正面から撮らない 主人公は生徒が平常の反応をしてくれて一安心するが
生徒の反応は実はわからないのだ 学校側はしかし作家になれと無責任に勧めるのだが プポーは無用な摩擦は目指さないが
教師の安定した仕事で居たいとの 意志を強く示す ここでこの映画はフランス映画でなく カナダの過去の出来事を描いているのだと気が付く
主人公はごく普通の女性として自らを貫き通すのは立派だが 恋愛の人となるとエゴチストなので 摩擦は彼の女性の恋人の混乱となって
社会生活全般での軋轢は回避されて描かれない 男女の感情の地獄の物語に収斂するので それはどこか成瀬巳喜男の「浮雲」を連想する
のだけど 当然参照はされているだろう
まるで女装デヴュー時のデヴィッドボウイーのように美しい 後半のプポーは最高の演技 クローズアップとなると ナタリーバイに負ける
主演女優がちょいと弱いね 性同一障碍者が普通でありたいと願うテーマは 映画をもまた前衛的でありながら 地に着いたお話の現代性
を有する作品としている ようやく東京などでは現代仏映画がかなり公開されるようになってきたのは嬉しいのだけど 地方にも波及してほしいね
おっとこれはカナダ映画でもあえるのだった
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- ※本キャンペーンの無料お試しの対象者は、次の@ABのいずれかに該当する方に限ります。
- @「TSUTAYA DISCAS」の定額プラン(定額プランの種類は問いません。以下同じ)の利用開始時に「無料お試し」を利用したことがない方
- A2022年10月2日以前に「TSUTAYA DISCAS」の定額プランの利用を終了された方であって、2022年10月3日以降、「TSUTAYA DISCAS」の定額プランを利用していない方
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